いい旅館訪問記 旅館マニアによる高級旅館のおすすめブログ

東京在住の旅館マニアが、口コミ・ランキングに頼らない現地情報を紹介するブログ。 「その旅館が好きなら、この旅館もおすすめ」というリンクも紹介中。 住まいから関東の温泉宿が中心になると思います。

加賀温泉郷、山代温泉の あらや滔々庵 に行ってきました。
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北大路魯山人ゆかり、山代温泉発祥の湯元として十八代続く老舗旅館。北陸でもトップクラスの超高級旅館です。

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羽田空港から飛行機1時間で小松空港へ。

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小松空港から、バス電車30分で、加賀温泉駅に到着。

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加賀温泉駅からは事前予約の送迎。
羽織のスタッフに迎えられて、黒塗りにあらや滔々庵のイラストが描かれた送迎車に乗り込みます。

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送迎10分で、あらや滔々庵に到着です。
風格のあるおもむき。
玄関前には、仲居さん数人が揃って頭を下げてお出迎え。
運転手からの誰々様ですという伝言とともに、仲居さんが一組ずつ先導していきます。

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玄関を入り、ここでも数人の仲居さんがずらっと三つ指をついてお出迎え。
靴を脱いで、畳敷きに上がります。

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山代温泉のシンボルマークにもなった魯山人の「暁烏の衝立」もお出迎え。

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ロビーの席に案内され、着席します。
ここでは手続きもなく、すぐに部屋に案内しますと、仲居さんに声かけされます。

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畳敷きの廊下を進み、

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畳敷き金箔壁紙のエレベーターで、

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6階へ。

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廊下をすすみ、

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本日の部屋、603有明。
和室12.5畳。

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踏込を入り、

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和室。
わぁ、と心が高揚する空間。なぜでしょう。
空気感と、暖色照明と、簀戸と、窓からの緑と。
木が隅々まで磨かれています。
数寄屋造りが好きなのかな。

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床の間側を向いて。

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チェックインは部屋にて。
宿帳に記入します。

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お着きの菓子は、
自家製のわらびもち。

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そして、音羽堂の加賀紫雲石。
見た目はきんつばのような、丹波の大納言を寒天で包んだ菓子すぁう。

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抹茶。
茶碗もおしゃれ。

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簀戸の先の広縁。窓からの景色は、敷地内の木々。
この簀戸を含めた空間が、絵画のようです。

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この広縁は、居心地がよい。
伝統的な和室間取りと、テーブルはモダンと。

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隣には、書院の空間。

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床の間には生け花と、器。
そして、照明はモダン。

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冷蔵庫は、空。

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加賀棒茶。茶さじには「荒屋」の文字。

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押入もちゃんと磨かれているんですよね。

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浴衣は押入に。2枚。

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水回り。

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バスタオルは、あらや滔々庵の刺繡入り。

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内風呂。檜です。

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お手洗。

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部屋の鍵はカードキーです。

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さて、大浴場に向かいます。

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あらや滔々庵の温泉は、大浴場2つ「原泉閣」「瑠璃光」と特別風呂「烏湯」の計3つあり、
夜9時と朝9時の2回男女入れ替えです。

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1階大浴場の入り口。

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こちらの作品も、魯山人。
楽閒(しずけさをたのしむ)

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あらや滔々庵の名物は、特別風呂 烏湯。

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脱衣場。

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タオル、バスタオル完備。

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ガラス戸の先には、

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烏湯は、瞑想の空間。
湯気をこもらせて、軽いスチームサウナのような空間です。

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熱め(40~42℃)の湯と、

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ぬるめ(36~38℃)の湯。

熱めとぬるめ、交互に入ることで、サウナと水風呂のような使い方です。

熱めの湯に温泉が落ちるちょろちょろという音だけが響く空間。
ぬるめの湯に入ると、ずっと寝湯をしていたくなります。

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大浴場 原泉閣。

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脱衣場。

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脱衣場。

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タオル、バスタオル完備。
タオルは巻いてあります。

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内風呂。
新しい設備でもないはずなのに、なぜか居心地がいい空間。
照明を含めて細部にわたり工夫があるのでしょう。
露天風呂より、内風呂にずっといたくなります。

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洗い場。

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露天風呂。

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湯上がりには、1階フロント横のドリンクコーナー。
ビール、シャンパン、水がフリーです。
一番乗りだったので、仲居さんにシャンパンの抜栓をしてもらいます。

このドリンクコーナーは、夕方まで。

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夜と翌朝まで置いているのは、2階コーヒーサービスです。
14:00~23:00、7:00~11:00での提供。

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一度、外にも出てみます。

入り口には、到着のお客様を待って、常に仲居さんが正座してスタンバイしていました。
その後方の陰から、仲居の頭が作法の指導。おもてなしの伝承をしっかりしている感があります。

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下駄を借りて。

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あらや滔々庵の立地は、山代温泉の中心、古総湯を正面にして建っています。
山代温泉の湯元であることを物語っています。

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玄関前には、羽織を着たスタッフが、ずっとお客様を待って立っています。
外との出入りのたびに、スタッフが出てきてお帰りなさいませと戸を開けてくれます。
スタッフ間もインカムでやり取りしていて、隙間のない接遇が提供されます。

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さきほど乗ってきた送迎車。2台あるようです。

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のれんがなびく玄関の前には、

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源泉 烏湯。

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源泉では、あすの朝食の温泉玉子が作られていました。

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売店は、外来でも入れるように道に面しています。

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九谷焼、山中塗りを中心に。

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ロビーには、書や器が置いてあり、

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こちらも魯山人の作品でした。

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帳場に掲げられているこちらの看板。

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あらやの看板も、魯山人です。

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館内には、3階に茶室ギャラリー作品展示室。

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小さな庭に面した茶室です。

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北大路魯山人の器や、

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北大路魯山人の書などが展示されています。


さて、夕食です。
あらや滔々庵の夕食時間は、18時、19時からの選択。18時にしました。
時間になったので、2階へ。
エレベーターを降りたところに、ずらっと7-8人の仲居さんが待ち構えていました。

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ワインセラーがずらっとある廊下を歩き、

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個室食事処へ。

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本日の席はこちら。

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一枚板のひのきのテーブル。いいですね。

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テーブルセット。
もう、この時点で期待感が高まります。

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お品書き。
箸は湿っている濡れ箸。懐石料理の作法です。

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最初の品が届きました。美しいです。

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食前酒 館主おすすめ 季節の地酒一献

石川県の酒、夢醸。氷室仕立て。
シャーベットになっていることで、日本酒度が際立ちます。

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先附 長芋おくら寄せ
    蛸湯引き 海老 順才

蛸の湯引きに、ボイルした海老。出汁で炊いたじゅんさい。
はい、ひと口目から美味しいです。

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あらや滔々案ドリンクメニュー1/10

あらや滔々案のドリンクメニューは豊富。
石川県の地酒が多いのはもちろんのこと、ワインが殊に豊富です。

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あらや滔々案ドリンクメニュー2/10
石川の地酒の数々。

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あらや滔々案ドリンクメニュー3/10
北陸の日本酒の数々。石川の農口尚彦研究所、福井の黒龍も。

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あらや滔々案ドリンクメニュー4/10

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あらや滔々案ドリンクメニュー5/10
ここから6ページにわたってボトルワイン。

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あらや滔々案ドリンクメニュー6/10

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あらや滔々案ドリンクメニュー7/10

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あらや滔々案ドリンクメニュー8/10

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あらや滔々案ドリンクメニュー9/10

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あらや滔々案ドリンクメニュー10/10

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お酒は、石川県の酒、手取川にしました。
九谷焼の色とりどりのおちょこを持ってきてくれて、選びます。

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仲居さんに注いでもらって、

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とっくりもおしゃれです。

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先八寸 加賀山海佳肴盛り

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鱧 枝豆 トマトソルベ

はもが美味しい。トマトと合うとは知りませんでした。

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とうもろこし すり流し

とうもろこしの粒は粗く、粒立つ飲み心地です。

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無花果 エンドウ 胡麻クリーム

いちじくは胡麻が合うんですね。

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コールドビーフ 針玉葱

牛肉はやわらかく味強いです。

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揚げ胡麻豆腐

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魳棒寿司

シャリのかたさは普通ですが、かますが舌でほどけます。

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続いてお椀がきました。
椀に霧吹き。つくりたてを示す会席料理の作法です。

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椀 鱧葛打ち 冬瓜
   おかひじき 輪切り柚子

味は慎ましやかなのに、どんどん飲みたい美味しいと感じる汁物。
鱧は、ふわっふわです。

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造り 橋立港におまかせ 純釜天然塩

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スズキの焼き霜、アカイカ、魯山人が好んだ食べ方:甘海老西京味噌漬け。
かわはぎの身と、肝の酒蒸し。ポン酢ゼリー、梅肉醤油。

甘海老は尻尾を取ってあり、細かい仕事しています。

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焼きもの 太刀魚塩やき
      五郎島金時 万願寺唐辛子

口に入れればうまい。太刀魚なのにふっくら。塩気強め。
ほおずきも中身を食べれます。

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スダチが転がらないように、皮に刃が入れられています。細かい仕事しています。

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強肴 鮑 帆立
    若芽 長芋

ソテーして、肝が入った玉味噌掛け。
あわびがめちゃくちゃやわらかい。こりこりとかじゃありません。
でも、ほたてと比べて身のしっかりさも感じます。

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続いての器は、

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炊き合わせ 丸茄子 加賀太胡瓜
       鴨つみれ 針生姜

冷製仕立て。茄子のオランダ煮。
素揚げした茄子を甘辛いタレにつける加賀の郷土料理です。

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食事 穴子とうもろこし炊き込み
汁 岩もずく赤味噌仕立て
香のもの

ごはんうま。とうもろこしいい感じ。白焼きの穴子は表面サクッと中ふわっと。

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おかわりもあるということで、もう一杯いただきました。

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最後にデザート。木の器がおしゃれです。

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水菓子 季節の果物と冷菓
自家製ブラマンジェ、金沢スイカ、メロン、抹茶のアイス、薄蜜のゼリー。

あらや滔々庵の夕食は大満足。
どれも美味しかったなあ。
ふわふわ、とろとろ。素材も調理も一流なのでしょう。

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山代温泉の夜の過ごし方は、特にありません。
門前の看板には明かりが灯されていました。

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部屋に戻り、そのまま布団に入ります。おやすみなさい。


翌朝。
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しとしと雨の朝です。
6階の廊下からは、山代温泉の中心の全景が見えます。

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部屋の外には、朝刊が届いていました。北陸中日新聞。

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大浴場は、夜通し入れるので、朝風呂へ向かいます。
夜9時に男女入れ替えとなり、瑠璃光。

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脱衣場。
タオル、バスタオル完備。

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内風呂。
こちら瑠璃光も、内風呂がすごく居心地がいい。
ずっとゆっくりとしていたくなる空間です。

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洗い場。

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露天風呂。

さて、朝食となります。
朝食時間は、8時、8時半、9時からの選択。8時にしました。
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朝食会場は、夕食と同じく2階個室食事処にて。

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最初のセット。

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ごはん、味噌汁、焼き物が届いて、そろいました。

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ほうれんそうとしめじ

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飛龍頭 がんもどき

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温泉玉子
入り口の源泉で作っていた温泉玉子です。

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しらすおろし、香の物。

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まぐろの漬け

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とうふとゆば。しょうがを効かせたあん。

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ごはん

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味噌汁
味噌汁は、橋立で揚がったあさり。

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焼き物 鯵の幽庵焼き。お隣山中で作っている南蛮味噌。
焼き物は、ほのかに温かいくらい。

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仲居さんが片付けにあたり、
マトリョーシカのように器を重ねていきます。
応量器といって、近くの永平寺でも使われるものなのだとか。

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デザート カットフルーツに平松牧場ヨーグルト。

朝食は、応量器ともあいまって、品のある見た目の食事。
夕食の絶品さと比べると、普通寄りの朝食です。

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チェックアウトは11時。ゆっくり滞在したのち。
精算はフロントにて。

エレベーターで1階に下りれば、仲居さんが待っていて、
ロビーの席に案内され、精算します。

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出発時間となり、仲居さんに荷物を持ってもらい、送迎車に。

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靴を用意されて。


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玄関前の送迎車へは、軒先から数歩ですが、仲居さん総出で番傘を差し出してご案内。
送迎は4組でしたが、1台に押し込まず、2台の送迎車での送りでした。

乗り込めば、ピシッと一列で頭を下げてお見送り。最後までさすがのもてなしでした。

あらや滔々庵
北陸でトップクラスの超高級旅館。
和のもてなしの洗練さと、空間の居心地の良さ。夕食は美味美食。
細部にわたって隙がありません。
また来たいと思わせる宿です。

★「あらや滔々庵」(北陸/山代温泉) ブログ
★「あらや滔々庵」が好きなら、この旅館もおすすめ
 「あさば」(伊豆/修善寺温泉)
 「御宿かわせみ」(東北/飯坂温泉)
 「石葉」(箱根・湯河原/湯河原温泉)
 「西村屋本館」(関西/城崎温泉)

あらや滔々庵
料金・基本情報はこちら ▶ あらや滔々庵


旅館・ホテルランキング

伊豆の湯ヶ島温泉 arcana izu アルカナイズ に行ってきました。
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食べログで4.00超、全国の旅館トップ10に入る美食の宿。予約のとれないオーベルジュタイプの高級旅館として有名です。

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東京駅から特急踊り子に乗り、2時間で修善寺駅へ。

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修善寺駅から路線バス約30分で湯ヶ島温泉口へ。

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湯ヶ島温泉口バス停からは徒歩8分。湯道という川沿いの散策路を通ります。

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アルカナイズに到着です。

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敷地に入れば、エントランスからスタッフが出てきてお出迎え。

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フロントはなく、バトラー(執事)にそのまま客室に案内されます。
バトラーからは事前に、苦手食材について確認のメールがありました。
バトラーという名前から、ぴっちり正装を想像していましたが、ポロシャツスタイルです。

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敷地内は木々が茂る空間。

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バトラーに案内され、すすみます。

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客室棟は3階建て。コンクリート打ちっぱなしの外装です。

2007年開業のアルカナイズの全16部屋の客室は、すべて露天風呂付のスイート仕様。
部屋タイプは4つ。
ザ スイート
リバーウィングスイート
リバーテラススイート
リバービュースイート

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今日の部屋は、リバービュースイート。3階です。

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ドアが開けられ、入ります。

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ソファからは、目の前にビクチャーウィンドウ。

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床まで広がる窓は、本当に額縁のようです。
眼前に、狩野川と対岸の山林が借景がわり。心豊かになる空間です。

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チェックインは客室で、バトラーが行うシステム。
バトラーが名刺を出してきます。
アルカナイズには24時間バトラーサービスがあるそうです。

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客室内の説明と、夕食メニューのメインの選択。
伊豆牛、仔牛、地魚の3種類から。

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夕食メニューのオプションの提案もありました。この日はカラスミのパスタ。

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ウェルカムドリンクは、梅カクテルか梅ジュース。
梅ジュースを選びました。
酸味のある生搾り感。

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薦められるお土産は、アルカナ焼印の温泉まんじゅうと、歌子さんのたまご。
夜20時までの注文で、レストラン入店時に渡します。

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箱の中には、絵描きのための色鉛筆と、『さいはての彼女』。
その中の一つ「旅をあきらめた友と、その母への手紙」の舞台は、アルカナイズだそうです。

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CDオーディオ。
客室にテレビはありません。

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客室は、リビングスペースとベッドスペース。

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ツインのベッドスペース。

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冷蔵庫は、フリードリンクで無料。
ビール、緑茶、ニューサマーオレンジジュース、ミネラルウォーター。
ビールとジュースの追加は有料です。

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備え付けのカップもおしゃれ。

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ティーバックの緑茶は、静岡の川根茶。

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ネスプレッソのコーヒーマシンもありました。

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ウォークインクローゼット。

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パジャマは室内着です。

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水回りと露天風呂は扉の向こう。

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水回り。

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アメニティ。

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歯ブラシは、竹。
里山十帖と同じで、SDGsに配慮という感じです。

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引き出しのアメニティとドライヤー。

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タオル、バスタオルと、バスローブ。

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お手洗。自動で開くタイプ。

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シャワールーム。
シャワールームを通り抜けると、

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露天風呂。
目の前には、狩野川と、対岸の山林です。

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川の音、鳥のさえずりが天然のBGM。
夏の日差しも心地よいです。

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さて、おしゃれなキーケースに入った鍵を手に取り、

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部屋の外に出てみます。

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アルカナイズの敷地は、こぢんまりとしていています。大浴場はありません。
エントランス・客室棟・レストラン棟、その間に木々の空間があるだけ。

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レストラン棟の入り口に、小さなグッズショップと本棚。
部屋でゆっくりと過ごす宿です。


さて、夕食の時間になりました。
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アルカナイズの夕食時間は、18時~20時の間で30分ごと。この日は18時にしました。
レストラン棟に向かいます。

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道中には、夜に向けてキャンドルが配置されていました。

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レストラン棟「リュミエール・アルカナイズ」。
アルカナイズのレストランにドレスコードはありませんが、部屋着やスリッパはNG。洋服に着替えていきます。
男性客の服装は、ジャケットはあったりなかったりですが、Yシャツの人が多かったです。

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カウンターからは、全面窓からの木々。
スタイリッシュな空間です。

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着席します。

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対応するスタッフは、バトラー、ソムリエと、外国人研修生風の女の子。
ほのかにジャスが流れる空間です。

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テーブルセット。

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アルカナイズ ドリンクメニュー1/7
ドリンクメニューは、ワインを中心に。
ペアリングもあります。

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アルカナイズ ドリンクメニュー2/7

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アルカナイズ ドリンクメニュー3/7
静岡の緑茶セット。1日に限定3名様のみです。

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アルカナイズ ドリンクメニュー4/7

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アルカナイズ ドリンクメニュー5/7
白ワインに。

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アルカナイズ ドリンクメニュー6/7
赤ワイン。

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アルカナイズ ドリンクメニュー7/7
日本酒も、静岡のお酒を中心に多種。

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本日のシャンパーニュをお願いしました。

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最初に運ばれてきたのは、アルカナイズのアイコン、タパス。
大きなタパス台にのせられた、5つのタパス。
タパス台は、料理長が季節ごとに自作するそうです。

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全てフィンガーフードの5種類。

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本エビとクリームチーズのフリッター

ほのかにあたたかくクリーミー。

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天城軍鶏のトーストトリュフ風味

これもほのかにあたたかく美味。

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燻製うなぎときゅうりのクレープ

クレープがぱりぱり。きゅうりが強めです。

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紅姫あまごのマリネバジルムース

さくさくです。

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煮あわびと小松菜のベニエ肝ソース

外サクッと、中はあたたかくジューシーなソースから、あわびが登場します。

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タパスの後に、メニューが届きます。

ディナーコース神秘。
アルカナイズの「アルカナ」の意味は、神秘。その名をとったコースです。

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次の皿が届くと、いっしょにバトラーが持ってきたのは、凍ったトマト。

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中には、トマトを凍らせたパウダー。

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仕上げとして皿に振りかけていきます。席での演出が楽しいです。

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真ダコ 冷やしトマト 山葵

透明なトマトのジュレに、沼津の真蛸。
天城のワサビ、アボカドとあわせて。

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パンは、下田にあるどんぐり農園の柑橘を擦り込んだ自家製バターとともに。
パンはなくなると、どんどん違う種類を持ってきてくれます。

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続いての皿も、テーブルでの演出あり。

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最後に、ソースをかけられて、

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地鯵 茄子 香草

冷製の茄子の中に、鯵のタルタル。上には沼津の地鯵を少し炙って。
最後に焼き茄子のソース。

茄子が美味しい。飾りつけの花も彩り鮮やか。

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二つ目のパンはこちら。

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続いて、2皿きました。

歌子卵 ズッキーニ プロシュート 紫蘇

卵黄のラビオリと、御殿場の渡辺工房の生ハムのプロシュート。
右側はグリエ。上にはタルタルにした歌子卵と、プロシュートをタルタルに、紫蘇。

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しそソースです。口あたりは、すごい紫蘇の強さを感じましたが、
食べ進めると紫蘇がクリーミーにつつまれて、癖がなくおいしい。

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ズッキーニ。じゃがいもみたいにホクホクです。

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3つ目のパン。

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羽太 甘唐辛子 米 アオリイカ

アカハタと、アオリイカ。
下にパプリカをベースにしたソース、イカの出汁で炊いたピラフ。上にイカスミのチップス。
甘唐辛子のピクルス。

アカハタはふっくら、皮ぱりっと適度に香ばしい。
甘唐辛子、汁が飛び出すくらいジューシーです。

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4つ目のパン。

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シェフからのプレゼント

キュウリとミントとよもぎを合わせたソルベ。
石も凍らせています。

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5つ目のパン。

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アルカナイズの料理長は、糸井シェフ。自ら各料理に腕を振るいます。

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メインは、3種類から、伊豆牛を選びました。

伊豆牛 夏草 とうもろこし 豆

伊豆牛のグリエ。
宿の周りからシェフが採ってきた野草。

うまい。野草と聞いて青くささを想像しましたが、
肉、トウモロコシソースの甘さとマッチして、調和した美味しさ。皿全体が一体となっています。

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食事が終わるころには、外も暗くなる時間に。

最後に、オプショナルのおすすめでチーズがカウンターで運ばれてきましたが、
お腹もいっぱいでしたので遠慮しました。

アルカナイズ_122
食後のコーヒー・紅茶は、
紅茶をお願いしたら、大きなケースを運んできました。

紅茶は12種類から選択する形です。

アルカナイズ_123
マンゴー ベルベーヌ

1つ目のデザート。
マンゴーソース、マンゴープリン、マンゴープリン、ベルベーヌの泡をのせて。

ベルベーヌはハーブの香りが強いかとおもいきや、マンゴーと調和し、合わさるとハーモニー。

アルカナイズ_124
続いて、2つ目のデザート。

アルカナイズ_125
スイカ ラズベリー オリーブオイル

ラズベリーのソースでマリネした、函南の西瓜を三角に切って、
ホワイトチョコレートのムース、オリーブオイルとミルクのアイスクリーム。
西瓜のスムージー。

すいか、クッキー、上の緑のわずかな塩味が調和。混ぜ合わせるとなお美味しい。

アルカナイズ_126
ミニャルディーズ

3つ目のデザート。木に小菓子が3つ。

アルカナイズの夕食は、一品一品が、調和した美味しさでした。
香りの強い食材をあえて使っていながら、食材を引き立たせて、皿全体が調和しているのはさすがです。
すべての品が満足、いい料理でした。

アルカナイズ_132
夕食後は、すっかり暗くなり、
バトラーがランタンを持って客室棟へ先導してくれます。

アルカナイズ_128
部屋に入れば、ターンダウンサービスがされていました。
シティホテル的な照明なので、主照明はなく、これ以上明るくはなりません。

アルカナイズ_130
テーブルには、ハーブティー。

ターンダウンサービスで、ミネラルウォーターとお茶パックも補充。
タオルバスタオルも補充されていました。

アルカナイズ_129
CDオーディオでは、NIGHT MUSIC がかけられていました。

アルカナイズ_133
さて、バトラーに湯ヶ島温泉の夜の過ごし方を聞いたところ、
ちょうど、天城ほたる祭りの期間とのこと。開催は5月下旬~6月上旬。

アルカナイズ_135
エントランスには、あんどんが用意されていて、
自分で火をつけて向かいます。

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会場は、おちあいろうの先にある、出会い橋。

アルカナイズ_139
この出会い橋(女橋)の先にある、
出会い橋(男橋)は、照明はなく、完全な暗闇になっています。

こちらも、あんどんの火を消して、暗闇の川に目を向けると、
ほたるの光がいくつか、点滅しながら動いています。カメラでパシャリと。

アルカナイズ_141
ほたるの光。スマホのカメラでは写りませんね。

アルカナイズ_142
さて、アルカナイズに戻ります。

アルカナイズ_143
部屋に戻り、暗闇の中、狩野川の音をBGMに露天風呂に入りました。

アルカナイズ_70
部屋では、ルームサービスの夜食が注文できます。
アルカナイズは、ルームサービスにも一切の妥協はありません。ここがオーベルジュだから。

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アルカナイズ ルームサービスメニュー1/2

軽食から、がっつりしたものまで。

アルカナイズ_72
アルカナイズ ルームサービスメニュー2/2

調理場が閉まっても、27時まで注文できる軽食もあります。
さすが24時間のバトラーサービス。

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注文して10分あまり、バトラーが届けてくれました。

おにぎり2個。月ヶ瀬梅・わさびのり。
にぎりたてであたたかかったです。

アルカナイズ_146
満腹になりましたので、ベッドにもぐりこみ就寝。
おやすみなさい。


翌朝。
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木々の間から光が差し込む朝です。

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全開の窓から、明るい光。鳥のさえずりが目覚まし代わりです。

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部屋の露天風呂で朝風呂を。

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アルカナイズの朝食時間は、8時~11時の間で30分ごと。今朝は8時にしました。

ザスイート宿泊者と、一人宿泊のみ、部屋食も選べるそうですが、
朝食も会場は、レストラン棟「リュミエール・アルカナイズ」。

朝もカウンターの大きな窓からの緑がきれいです。
レストランのBGMは穏やかなピアノ。

朝食もドレスコードはありません。朝はTシャツの人が多かったです。

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最初に、卵料理をこの組合せから選択します。

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続いて、カウンターが来て、ドリンクを選び放題。
みかんジュース、牛乳、トマトジュース、グレープフルーツジュース。

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いくつかいただきました。

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そして、新聞の到着。チェックイン時に指定した日経新聞。

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アルカナイズの朝食メニュー。

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最初のセットが届きました。

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卵料理は、後からの到着。
きれいな一皿です。
オムレツ×シャンピ(きのこ、チーズ)

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卵料理の到着で、全部そろいました。

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サラダ
砕いた氷がアクセント。

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ここに、GAWAドレッシングを。
郷土料理「がわ汁」をもとにしたドレッシングです。
ソースを投入して、ぐるぐるとまぜます。

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GAWAドレッシングをかけて、サラダのできあがり。

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真ん中には、梅ジャムとはちみつ。

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パンは3種類。
クロワッサン、パンドミ、くるみ。

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自家製ハム

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季節野菜 バジルと香味ジュレ

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焦がしブイヨン 白あわび茸

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穴子のエスカバッシュ スパイス風味

草が匂い強そうに見えますが、混ぜてたべるとそうでもなく調和しています。

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フロマージュブラン パイン&ココ

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食後は、コーヒー、紅茶、エスプレッソ、ハーブティーのなかから、
紅茶をお願いしました。

アルカナイズの朝食は、美味しい。
気付いたらなくなっている。優しい味です。

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アルカナイズのチェックアウト時間は13時まで。翌朝もゆっくり滞在できます。
精算・チェックアウトも、バトラーを呼び出して部屋にて。
先に精算のみ行いました。

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昨日注文したお土産は、精算時に届けられます。
アルカナイズの焼印入り温泉まんじゅうの製造元は、紅谷。
あさばの焼き印入り温泉まんじゅうと同じです。

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部屋の鍵は、エントランスで見送りスタッフに返却。

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見送りスタッフが、カゴを持ちながら、地元の飴です、と出してきて。
いくつかいただきました。

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帰りは、アルカナイズの目の前にある、湯端バス停から修善寺駅へ。
このバス停に来る路線の本数は少なく、時間帯は限られるため、10時にチェックアウトしました。

アルカナイズ
森の中での滞在と、美食を目的に。
ただ川の音を聞いて温泉にゆっくり入り、フレンチを食す。
サービスは洗練。24時間バトラーサービスは、つかず離れず、必要なときにスッと出てくる感じ。
子連れ12歳未満は宿泊できない、大人のオーベルジュです。

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アルカナイズ
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