いい旅館訪問記 旅館マニアによる高級旅館のおすすめブログ

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長崎の島原半島にある雲仙温泉、旅亭 半水盧(はんずいりょ) に行ってきました。
半水盧_27
ミシュラン、九州でも指折りの旅館、楽しみにしての訪問です。宿泊施設として最高評価の5つ星、料理において1つ星。


旅亭 半水盧 チェックイン

半水盧_2
前日の嬉野温泉から西九州新幹線で15分。諫早駅に到着。

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諫早駅から路線バスで1時間半。

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島原バス停に到着です。

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半水盧は、島原内の各バス停に送迎に来てくれます。

半水盧_27
島原バス停から2分ほどで、半水盧に到着。

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長屋門が自動で開いて、

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到着です。

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玄関へ。
玄関ではフロントスタッフがお出迎え。

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自動ドアを入り、

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階段を下りて、

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ラウンジに案内されます。

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クラシックピアノの流れるラウンジ。

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JR九州のクルーズトレイン「ななつ星in九州」の盾。
「ななつ星in九州」のデラックススイート利用者が泊まるのが 旅亭 半水盧 です。

半水盧_9
チェックインはラウンジで。宿帳に記入します。

半水盧_11
お着きのお茶と菓子。

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8月のお菓子は、ういろう。
お菓子は毎月ちがうものを提供しているそう。
気品を感じる一品です。美しい。

早めの到着したので、部屋の準備ができるまでしばらく待ちます。
フロントスタッフはスーツ姿。
部屋係の仲居さんの格好は、二部式着物。

半水盧_20
それでは、部屋に案内されます。
女性には色浴衣サービスがあるようです。

半水盧_32
半水盧は全室離れ。
本館から屋外に出ます。
ドアを開けるスタッフと、荷物を持つスタッフ、先導する仲居さん。
おもてなしが徹底されています。

半水盧_33
打ち水がされた階段を進みます。

半水盧_59
緑に包まれた石畳を歩きます。


旅亭 半水盧 部屋

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本日の部屋、芙蓉。二階建て離れ和洋室。
一階(和室13.5帖+和室8帖)+二階(和室11帖+和室8帖+浴室ひのき風呂(沸かし湯))。

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数寄屋造りの玄関。

半水盧_62
引き戸を入ります。

半水盧_63
玄関。
間口も広く、気品を感じます。

半水盧_66
ホール。
長い廊下です。

半水盧_67
階段を横目に見て、

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居室に入ります。

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次の間8帖。

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次の間を反対から。

半水盧_35
部屋の説明が終わると、お口直しに煎茶を入れてくれます。

夕食時間の確認はこちらで。17時半~19時半の間で、18時半で指定しました。
新聞の朝刊は、地方紙から全国紙まで選べます。日経新聞でお願いしました。

半水盧_123
温泉の 西の湯 は、貸切風呂。完全予約制です。
ここで仲居さんに予約をお願いします。

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予約が取れたら、貸切風呂 西の湯 の予約案内を持ってきてくれました。

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浴衣の用意は、部屋の片隅に。

半水盧_72
夏用の薄い羽織と、浴衣。

半水盧_73
広縁。
窓からの庭園の景色とあわせて、絵になります。

半水盧_75
飲み物は、

半水盧_78
コーヒー、緑茶、紅茶。

半水盧_80
冷蔵庫は無料サービス。
人参ジュース、みかんジュース、トマトジュース、牛乳、緑茶、炭酸水、温泉レモネード、天然水
か2本ずつ。
アルコールはありませんが、充実のラインナップです。

半水盧_81
グラス類と金庫。

半水盧_82
急須茶器。

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和室11帖。
ベッドが2台置かれています。

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和室を反対から。

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床の間の掛け軸。

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ベッドに寝ながら見れるテレビもあります。

半水盧_88
洗面台。

半水盧_89
アメニティ

半水盧_90
歯ブラシ。

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内風呂ひのき風呂。
部屋の風呂は、温泉ではなく沸かし湯です。雲仙温泉は成分が濃いので。

半水盧_93
階段を下りて1階へ。

半水盧_94
階段を下りて、

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1階のホール。

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水鉢にいける生け花。

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1階は、和室8帖と和室13.5帖。

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和室8帖。

半水盧_99
ここだけでも十分なくらい広いですが、通り抜けるだけの空間です。

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1階の二間続きに広縁。

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縁側には、斜面に作られた小さな庭。

半水盧_105
和室13.5帖。食事会場として利用します。

半水盧_104
庭に向いてテーブルがセットされています。

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調度品も蒔絵の漆。

半水盧_107
文箱も漆塗り。

半水盧_108
床の間。

半水盧_109
生け花も豪快に生けてあります。

半水盧_115
ところで、1階にも玄関ががありました。
先ほど屋外から入った2階玄関の真下です。

大浴場へは、ここから向かうのだそう。

半水盧_120
半水盧 芙蓉 の平面図。
2階建ての離れ。2階にも1階にも玄関があります。

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それでは、部屋の鍵を手に取り、大浴場に向かいます。

旅亭 半水盧 温泉

大浴場 東の湯

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大浴場へは、部屋の1階の扉から出ます。

半水盧_133
扉を出ると、屋内の地下通路。なんと緑包まれた石畳の道の下は、地下通路になっていました。
さながら忍者屋敷みたい。

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地下通路の平面図。
離れを地下の廊下でつなげている贅沢な建物です。

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東の湯はこちらから。

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渡り廊下をすすみ、

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階段を下りていきます。
山の斜面を切り開いてつくられた旅館。階段での縦の移動はどうしても多くなります。

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ようやく到着。

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東の湯。

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脱衣所。

半水盧_42
タオル、バスタオル完備。

半水盧_52
ボディータオルも完備。

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塩。

半水盧_45
自動ドア。

半水盧_46
内風呂。

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洗い場。

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サウナ。

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水風呂。

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露天風呂。
木々からは、蝉のつくつくぼーしという声。

雲仙温泉は、雲仙地獄で有名な通り、酸性泉。
白濁していて鉄のにおいもする濃い温泉です。
湯上がりは肌ぴりぴり。金属類は錆びます。

貸切風呂 西の湯 妙見岳

半水盧_134
貸切風呂である西の湯は、チェックイン後の予約制です。1回90分。
予約をお願いしました。

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西の湯には、貸切風呂が2つ。

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妙見岳。

半水盧_138
脱衣所。
タオル、バスタオル、ボディータオル完備。

半水盧_139
塩。

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昔の大浴場を貸切風呂にしているとのこと。
内風呂。白濁した温泉かけ流し。

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洗い場。

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サウナと水風呂。
貸切風呂にもサウナがあるとは驚きです。

半水盧_147
露天風呂。

貸切で90分間を贅沢に使える広い温泉です。

貸切風呂 西の湯 国見岳

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貸切風呂は翌朝も利用可能。
夕食時に予約をお願いして、もう一つの貸切風呂を予約しました。
国見岳。

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脱衣所

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内風呂

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洗い場。

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サウナと水風呂。

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露天風呂。

旅亭 半水盧 館内施設

売店 ラウンジ花仙

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売店は、フロントのある本館にあります。

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工芸品が中心ですが、

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カステラや湯せんぺいなど、土産菓子も置いてあります。

半水盧 バーなど

半水盧には、バーなど二次会施設はありません。
部屋でゆっくりする宿です。

半水盧の広い敷地

半水盧_55
半水盧の平面図。
6000坪の敷地に、14棟の客室が点在しています。
半水盧は、横に長い5000坪の敷地。

半水盧_118
平面図。

半水盧_151
奥に進んでいき、

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階段で降りていくと、

半水盧_153
特別室のあるエリアにあたり、

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東門。
特別室へは、こちらからもチェックインできるそう。
芸能人がお忍びで来るにも適した施設なのでしょう。

半水盧_157
あずまや

今は利用されていませんが、以前はサービス提供に使われていたのだそう。


旅亭 半水盧 夕食

半水盧の食事は、部屋食。
半水盧の夕食時間は、17時半~19時半の間で、18時半で指定しました。

1時間くらい前から部屋係が準備に入ります。
1階の部屋に準備されるので、2階で滞在していても気付きません。
半水盧_158
準備ができたようで、1階に下りていきます。
部屋内ですが、琴のBGMをかけてくれます。

半水盧_159
庭に面して、良い雰囲気です。
かなかなかなとヒグラシの声。

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最初のセット。

半水盧_164
御献立は筒状に。

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お品書き。

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説明。

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半水盧 ドリンクメニュー 1/8
ワインと地酒を中心としたペアリングがあります。

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半水盧 ドリンクメニュー 2/8
シャンパーニュとワインから。

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半水盧 ドリンクメニュー 3/8

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半水盧 ドリンクメニュー 4/8
日本酒は長崎の地酒を中心に。

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半水盧 ドリンクメニュー 5/8
焼酎は森伊蔵がありました。

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半水盧 ドリンクメニュー 6/8

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半水盧 ドリンクメニュー 7/8
ルームインダイニングメニュー。

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半水盧 ドリンクメニュー 8/8
お飲物持込料。

半水盧_163
お酒は長崎の地酒、杵の川 で始めます。

半水盧_161
美しい膳ではじまります。
極めて期待が高まります。

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食前酒 桜桃酒

さくらんぼのお酒です。

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水引で留められている大きな蓮の葉。

紐を解くと、

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向付 蓮の葉包み
    胡麻豆富

中から胡麻豆腐。もちっとした胡麻豆腐です。

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八寸 海の幸
    山乃さち

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八寸
 茶豆、自家製からすみ味噌漬けの燻製、うなぎの寿司、
 島原半島の「いぎりす」。海藻を練ったかまぼこ状のもの。中に自家製シーチキン、キクラゲ。
 「海藤花(かいとうげ)」。タコのたまご。

半水盧_172
八寸
 いわなし、鱧皮と胡瓜の和え物、くきわさび

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続いてお椀が来ました。

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煮物椀 海老真薯
     大黒湿地 梅麩

吸物はうまい!
口当たりつつましいのにしっかりうまみを感じる。
しんじはモチっとして、海老のうまみが口いっぱいに広がります。

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造里 鱸洗い
    鱧焼霜 縞鯵
     あしらい一式

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はもは、とろけるような調理がされています。丁寧な仕事です。
すずきも獲れ立てのようなみずみずしさ。ワサビまろやか。

あしらいは、うちわに見立てた胡瓜、花穂じそ、かぼちゃ、スイカに見立てたトマトのムースと黒胡麻、より人参。

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続いて、炭で焼かれた鮎。木のチップで香り付けしながら到着です。

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焼物 鮎塩焼き
    鮎蓼 酢橘

やわらかい鮎。
残した骨は、骨せんべいにできるとのことで、皿を預けます。

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箸休 玉蜀黍むーす
    キャビア

これも美味しい。
とうもろこしの実がただ載せられているのではなく、実とムースがまざって完成、調和しています。

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揚物 揚げ茄子の煮浸し
    無花果

煮浸しは、揚げた茄子と出汁が合わさって、うまい!
ちょっと肉そぼろが入っているかのうような、濃いめの味。
汁は無作法ながら飲み干してしまいました。

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続いて、炭火のコンロが来ました。

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肉料理 ながさき和牛ステーキ
     季節の野菜

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ごはんも一緒に出してもらいました。

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御飯 長崎県産つや姫
留椀 赤出汁
    白玉麩 水辛子
香物 水茄子 獅子唐辛子
    胡瓜もろみ味噌

味噌汁は、赤出汁。赤出汁なのに、味噌に出汁が勝ってる。うま。

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美味しすぎたので、味噌汁のおかわりできないかと仲居さんに無理言ってしまいましたが、
快く提供して頂きました。
 
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先ほど預けた鮎の骨が、骨せんべいになって出てきました。
骨せんべい、かりっ!うま。皮までカリッと揚げられています。

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果物 マンゴー 有の実
    葡萄 メロン

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水物 宇治金時

デザートにかき氷。抹茶、ブルーハワイ、いちごから選べます。
まろやかな氷で、掻き込んでもキーンと頭が痛くなりませんでした。

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食後の飲み物は、コーヒー、紅茶、ゆずみつからのチョイス。
紅茶でお願いしました。

セーデルの紅茶

半水盧の夕食は感動もの。
ひと品目から、大きな蓮の葉の器で印象的を持っていかれますが、その期待値に違わない品々。
出汁が絶品。吸物、煮浸し、赤出汁。

いまの料理長は4代目。初代から仕え、京都吉兆嵐山から来た2代目総料理長石原仁司氏(京都のミシュラン三つ星店「未在」店主)を含めて歴代の料理長から学んだ料理が提供されています。
鰹と昆布の出汁がきいた、京都の流れの味付けです。
また来たい、と思わせる夕食でした。

最後に仲居さんから明日の朝食は何時にしましょうと確認。
7時半~9時半の間で、8時で指定しました。
ごはんかおかゆが選べますますが、ごはんにしました。
あわせて、明日の朝の貸切風呂の予約もおねがいしました。

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ベッドが置いてある部屋ですが、部屋係が入ってターンダウンサービス。
カーテン閉めて。


旅亭 半水盧 朝食

翌朝。
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快晴の朝です。

半水盧_205
うぐいすの声がさわやかです。

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1時間前くらいに、1階に仲居さんが入ってきます。

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予約していた貸切風呂に行こうと1階玄関に行ったら、案内が置いてありました。親切。

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貸切風呂から帰ってきたら、部屋の前に配膳ロボットがいました。
旅館にもIT化は始まっているようです。

半水盧_224
部屋に入れば、炊飯ジャー。保温ではなく、ここで炊いているようです。
これは準備に1時間かかりますね。

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2階に上がって、ごろごろとしていたら、
準備が整いましたと仲居さんが呼びに上がってきました。

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朝は、ピアノBGM。

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最初のセット。

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朝食のお品書き。

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ごはん、味噌汁も届きました。

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蓋を開けて。

御味噌汁 有明海石蓴 あおさ
御食事 長崎県産つや姫

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温かい料理も到着。

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蓋を開けて。

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小鉢 旬の料理
    小鉢二種

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サラダ 旬の彩り野菜

ドレッシングで。
醤油刺しがカワセミなのもおしゃれ。

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刺身 平目胡麻和え


いかのなめろうではなく、平目胡麻和え。

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焼物 鮭柚庵焼き

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温物 冬瓜含め煮

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揚物 雲仙豆富
    野菜餡掛け

あたたかい。
揚げ出し豆腐にあんかけ、美味しい。

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玉子料理 出汁巻玉子

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平皿 有明海海苔
香の物 五種盛合せ

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甘味 ほうじ茶プリン
    季節の果物

プリンなめらかおいしい。

半水盧_248
食後の飲み物は、コーヒー、紅茶、ゆずみつからのチョイス。
ゆずみつでお願いしました。


旅亭 半水盧 雲仙観光

半水盧_252
半水盧のチェックアウトは11時。時間に余裕があるので、少し雲仙観光に出ます。
雲仙観光の中心は、雲仙地獄。
半水盧からは少し離れていますが、
フロントに言うと、すぐ送迎をしてくれます。

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道路にまで蒸気があふれる、雲仙地獄。
半水盧_255
国立公園雲仙。

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温泉の蒸気であたたかいので、猫がいます。

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硫黄のにおいと熱気にあるれる遊歩道を歩いて行くと、

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お糸地獄の横に、

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雲仙地獄工房。

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温泉たまごが販売されています。

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温泉たまご2個200円から。
そのばで頂きます。


旅亭 半水盧 チェックアウト

チェックアウトはフロントにて。
半水盧_61
部屋を出たら、玄関前でスタッフが待っていました。
荷物をお持ちしますと。わざわざ来てくれています。
ノックをして急かすこともなく、
出発時間が近くなったらずっと待っているそうです。

半水盧_250
本館に入るときはドアを開けるスタッフが居て。

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フロントで精算を終えて、

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お土産のメッセージくれました。

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送迎車で半水盧を出て、

半水盧_265
送迎車で雲仙バス停まで送ってもらいました。

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雲仙バス停から路線バスで諫早駅に帰ります。

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なお、半水盧の最寄りと表示される「白雲の池入口バス停」は、半水盧の敷地の端っこにあります。
最寄りではあるのですが、玄関までぐるっと回らないといけないのと、
長屋門が開かないという問題があるので、送迎をお願いしたほうが無難です。

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諫早駅から長崎空港行のバスに乗って、

半水盧_271
長崎空港へ。

半水盧_274
JAL便で羽田への帰路につきました。


旅亭 半水盧 まとめ

食事が絶品。料理を目的にわざわざ雲仙までくる価値があります。
そして贅沢な施設。バブル時代の恩恵、もうこれほど華美な施設は作られないでしょう。
ずっと続いてほしい旅館です。
温故知新に運営が変わってもスタッフは変わらず。支配人はそのままながら、副支配人が来たそうな。

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 「あさば」(伊豆/修善寺温泉)
 「御宿かわせみ」(東北/飯坂温泉)
 「西村屋本館」(関西/城崎温泉)
 「あらや滔々庵」(北陸/山代温泉)
 「亀の井別荘」(九州/由布院温泉)

旅亭 半水盧
料金・基本情報はこちら ▶ 旅亭 半水盧


旅館・ホテルランキング

佐賀の嬉野温泉にある 嬉野八十八に行ってきました。
「八十八」で「やどや」と読ませます。
嬉野八十八_200
2023年に開業した新しい宿。JR九州が経営する旅館です。
お茶と88km圏内がテーマの宿。


嬉野八十八 アクセス


嬉野八十八_3
2022年に開業した西九州新幹線。新設開業の嬉野温泉駅が最寄駅です。
嬉野温泉は、鉄道のない温泉地から、新幹線で来れる便利な温泉地となりました。

嬉野八十八_4
嬉野八十八へは、前日までに事前予約の送迎バスが運行。

新幹線のダイヤから予約の送迎時間より少し早い駅到着となりましたが、ダイヤに合わせて改札で待ってくれていました。
送迎バスで7分。

嬉野八十八_21
嬉野八十八に到着です。

嬉野八十八_18
送迎者を降りて、スタッフに案内されます。

嬉野八十八_17
自動ドアを入り、

嬉野八十八_16
きれいな館内。

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ここで靴を脱ぎます。

嬉野八十八_203
突き当りには、嬉野八十八のマーク。
うれし うるわし 嬉野茶と かけ流しの湯

嬉野八十八_6
嬉野八十八のテーマの一つが、お茶。

嬉野八十八_197
はじめにラウンジに案内されて、

嬉野八十八_5
冷たいお茶が出されます。水出しの煎茶。

チェックイン手続きはiPadで。画面にサインするだけです。

ここで、夕食・朝食の選択。
夕食時間は、18:00・19:30から選択。
朝食時間は、8:00・9:00から選択、朝食内容は和食/洋食から選びます。「当館の料理長が和食の者なので和食がおすすめです」との誘導に従い、和食にしました。

嬉野八十八のチェックインは15時。
早めの到着でしたので、部屋の最終確認に10分ほど待ちましたが、14時半過ぎに案内してくれました。


嬉野八十八 部屋


嬉野八十八_65
それでは、スタッフの先導で、部屋に案内されます。

嬉野八十八_64
エレベーターで、

嬉野八十八_63
3階へ。
ぐり茶色がテーマのフロアになっています。

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3階の廊下。

嬉野八十八_23
本日の部屋、310。ジュニアデラックス。

嬉野八十八_24
踏込から、

嬉野八十八_27
リビングとベッド空間。

嬉野八十八_28
リビングを反対から。

嬉野八十八_33
ディスプレイの下にはスピーカー。

嬉野八十八_30
テーブルはすみっこに。

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ベッドとソファ。

嬉野八十八_31
ソファ前のテーブルは、

嬉野八十八_32
嬉野から88キロ圏内のマップになっています。
嬉野八十八のコンセプト「嬉野から88km圏内の西九州の食材を中心に」を表しています。


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いまどき館内の案内はタブレット。

嬉野八十八_36
嬉野八十八の夕食はプレフィックス。
画面で料理を選択します。3品選択。
「一人め」ってなんだろうなと。あとで気付く重要な意味があるとは。

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お茶を淹れる水屋。

嬉野八十八_46
部屋置きの菓子は、唐芋(和グラッセ)。

嬉野八十八_43
タンブラーは、館内にあるお茶を汲む用。
土産として持ち帰りOK。サスティナブルですね。

嬉野八十八_44
お茶はティーバックの缶で3種類置いてあります。
玄米緑茶、ほうじ茶、玉緑茶。

嬉野八十八_37
湯のみカップもおしゃれ。

嬉野八十八_157
お湯を沸かして、

嬉野八十八_158
お茶を淹れてみました。

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冷蔵庫。
右にはワインセラーまで設置されています。

嬉野八十八_41
冷蔵庫は無料サービス。
梅酒ソーダ、ビール、みかんジュースが2本ずつ。
そして、お茶を淹れるための水ボトルが1本。

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グラスは、嬉野八十八のロゴが入ったおしゃれなもの。

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踏込の棚には、

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館内着。
館内着は、スタッフの服装と似ていて、他の客から声をかけられそうになったりします。
巾着袋は持ち帰りOK。

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金庫はナンバー式。

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水回り。

嬉野八十八_53
男性用化粧水と、

嬉野八十八_54
女性用化粧水。

嬉野八十八_55
ドライヤー。

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アメニティとタオル、

嬉野八十八_57
バスタオル完備。

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温泉内湯。
温泉がかけ流しです。
足が伸ばせる広さがあります。

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お手洗い。

嬉野八十八_62
部屋の鍵は、木のカードキー。
それでは、大浴場に向かいます。


嬉野八十八 温泉


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大浴場は1階。男女入れ替えなし。

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脱衣所。

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洗い場を通り抜けて、

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露天風呂。

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嬉野八十八にはサウナが2つ。
茶香炉と茶ロウリュ。

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サウナ 茶香炉。

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茶葉が吊されていて、お茶のいい香りと灼熱。

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サウナ 茶ロウリュウ。

こちらは30分に一度、ロウリュウが流れます。

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水風呂。

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水風呂の横には、サウナ後のひといきブラックモンブラン。

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地元佐賀のアイス、ブラックモンブランの竹下製菓のアイスが取り放題です。

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建物に対して、コンパクトにまとまった大浴場です。

嬉野八十八 館内施設


嬉野八十八は、館内各所にさまざまなサービスが用意されています。

湯煙茶屋「温」

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湯煙茶屋「温」。屋外のスペースです。

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飲泉。源泉そのままを小さなジョッキで頂きます。

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ここにも、ひとくちアイス。夏季限定。
ブラックモンブラン。

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小さなアイスが取り放題。

館内のお茶スポット

館内には飲み物が置いてある場所が3ヶ所

湯煙茶屋「温」の横

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湯煙茶屋「温」の横 にはお茶2種。

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うれしの和紅茶、白折。
お茶は翌朝になると変わります。

「十徳」の横

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「十徳」の横 にはお茶2種。

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茎ほうじ茶、煎茶(あさつゆ)
お茶は翌朝になると変わります。

エレベーターホールの横

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エレベーターホールの横 にはネスプレッソ。

ブラックモンブラン、お茶とコーヒー。取り放題飲み放題。
ケチっていない感じか良いです。

ブックライブラリー「八十八三服」

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嬉野を中心とした88キロ圏内にまつわる本が置いてあります。

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佐賀やお茶に関連する書籍がたくさん。

売店「茶話(さわ)」

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宿から88キロ圏内の品を中心に取り揃えたお土産処。

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お茶がたくさん。販売されています。

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お酒やアイスも。

キッズルーム・子供茶室「お茶の子さいさい」

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子どもが遊べるスペース。ハンギングチェアや、

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おもちゃが置いてある空間です。

アロマトリートメントルーム「茶香(ちゃこう)」

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予約制のアロマトリートメントもあります。

スモーキングルーム「茶柱」

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喫煙室です。
嬉野八十八の客室はすべて禁煙。ここでだけ喫煙ができます。


嬉野八十八 嬉野茶ティーセレモニー


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嬉野八十八では、ティーセレモニーというお茶体験があります。
会場は、ティーセレモニールーム「嬉野茶会 十徳」。
嬉野茶ティーセレモニーは予約制で1人3,000円です。
予約枠は空いていて、当日の予約でも入れました。

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時間になると、会場前に受付が始まり中に案内されました。
ライブ形式のカウンター。

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カウンターに案内されてはじまります。

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茶器の紹介と、

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茶葉を紹介しながら、

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抽出機を使ってお茶を淹れていきます。

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待っている間に、お茶菓子の提供。
塩こんぺいとう・メレンゲ・釜入れ茶。

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お茶を淹れて、

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1杯目。蒸し製玉緑茶。さえみどり と やぶきた。

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次の茶葉。

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2杯目 釜茹で茶。

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最後は、

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3杯目 水出し。

3杯のお茶体験。雅やかな時間となりました。


嬉野八十八 夕食


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さて、夕食の時間となりました。
夕食会場は、2階 料理屋「折摘」。
夕食時間は、18:00又は19:30から。
受付のスタッフに名前を言って、案内されます。

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会場の前には、酒瓶がディスプレイされています。

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嬉野八十八のコンセプト「嬉野から88km圏内の西九州の食材を中心に」を表しているマップがここににも。

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本日の個室はこちら。

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のぞき窓のある個室です。

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呼び出しボタン。
ドリンクオーダーは、QRコードから行います。

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最初のセット。

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お品書きがセットされています。

「一人め様」って何だろうと思いましたが、
あー、部屋のタブレットでメニューを選ぶときに、自分で名前を登録しなければならなかったのですね。

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お品書きの裏面には、嬉野八十八のコンセプトの説明。
嬉野88キロフード=嬉野から88km圏内の西九州の食材を中心に。

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お品書き。

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食前酒代わりに、レモングラス入りの嬉野茶。

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お酒は、佐賀の地酒、鍋島ではじめます。

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前肴が来ました。

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モロヘイヤ 雲丹 長芋寄せ 梅香ゼリー

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鱧の子玉〆 茄子スープ 柚子

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竹崎こはだ寿司 有明一番摘み海苔

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佐賀牛しぐれ煮 実山椒

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有明海のクラゲ 松の実 芽葱

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いちじくと夏野菜の白和え

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ひょっつる麺 イカ 花穂

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鮎一汐焼き 南京カステラ
新丸十ミント煮 苦瓜おかき揚げ

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続いて、お造り。

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海の肴 本日のお造り盛合わせ 本山葵 芽物一式

魚は、タコ、鱧、イサキでした。
梅肉、海苔の醤油のゼリー、わさびが付けあわせ。

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続いて、

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香椀 おくら摺り流し 花穂 湯葉包み 糸南京 キクラゲ

出汁の味がしない。中華料理屋の玉子スープのような感じです。

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農園 おかき揚げトマト饅頭 玉葱の香り(竹崎海老)

車海老にトマトという食材が、中華のような雰囲気を感じさせる料理です。

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続いて、有田焼の球体の器がきました。
器自体が温かいです。

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八十八 車海老フリッター揚げ 冬瓜 柚子 銀餡

この車海老は、和食な感じです。

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続いて、ヒートパックとともに来たのが、

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強肴 天草牛 せいろ蒸し すき焼きタレ 黄身

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天草牛を蒸気で温めていきます。
タレはお酒の感じが強め。

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天草牛の蒸しあがり。

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ごはんはおひつで到着。

ご飯はこの量であればペロリと。

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味噌汁と香の物も到着しました。

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食事 とうもろこしとヒオウギ貝の御飯 柚子
留椀 赤出汁
香の物 盛り合わせ

赤出汁、おいしい。

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ごはんはぜんぶいただきました。

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最後にデザート。

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水物 フルーツあんみつ
   塚島ファーム ミクルジェラート カステラ

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出際に入口横のカウンターを見れば、お茶をたくさん用意していました。

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お茶にこだわっている宿であることを改めて感じます。

嬉野八十八の夕食、高級感もありますが大型高級旅館の雰囲気も感じます。
客層もファミリーが多く、カジュアルさを持ち合わせた旅館です。


嬉野八十八 バー


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嬉野八十八の夜の過ごし方は、バー。

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渡り廊下の先、別邸にあるのが、

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バー茶壺。

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カウンターのあるシックなバー。
本当のバーテンが在籍しています。

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茶カクテルをお任せで注文。

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アレキ茶ンダー。
芋焼酎×焙じ茶 の甘めのカクテルでした。
シックな夜となりました。


嬉野八十八 翌朝


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翌朝。朝から館内にはお茶が用意されています。
「十徳」の横。

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翌朝はお茶の種類が変わっています。
煎茶(あさつゆ)、浅煎りほうじ茶、茎ほうじ茶。

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湯煙茶屋「温」の横。

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こちらも種類が変わっています。
白折、うれしの和紅茶。

嬉野八十八 朝食


嬉野八十八の朝食時間は、8時又は9時から。
嬉野八十八の朝食会場は、夕食と同じく料理屋「折摘」。

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個室は、夕食後同じ場所。

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最初のセット。

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土鍋釜焚き御飯 神埼産 天使の詩

ごはんはお釜で到着。

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ごはん味噌汁が並んで、ぜんぶ揃いました。

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朝食もお茶たっぷり。

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メインの料理の横には、とろろと海苔。

佐々木農園 無農薬 自然薯とろろ
有明海苔 一番摘み

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目覚めのドリンク
 嬉野産 美2ドリンク
 ミルン牧場 牛乳
 田島柑橘園 柑橘ジュース

美2ドリンクとは、野菜のビーツのドリンクです。

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自家製明太子
野菜のひろうす 青菜浸し
小豆の胡麻豆腐
鮪のたるたる
対馬地鶏 がめ煮
嬉野瓜 昆布佃煮

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嬉野八十八 謹製
 嬉野温泉湯豆腐 割醤油 花鰹節

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豊富な農園の恵み
 オリーブオイルとまぁるい塩で

サラダは洋風の野菜で。

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御膳 本日の焼魚 一汐焼き 佐賀県昆布巻 出汁巻き玉子

焼き魚は、のどぐろ。
玉子は温かい状態での提供。のどぐろは温かくはありません。

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お味噌汁 南関揚げ

豆の残った味噌にタマネギが入った、田舎の味噌汁です。

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ごはん、味噌汁、サラダ、目覚めのドリンク は、おかわり自由。
ごはんはお釜の中身以上におかわり可能です。

湯豆腐をおかわりしてみたら、
コンロと固形燃料、器も差し替えでした。丁寧な仕事です。

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季の実 梅ゼリー

食後のデザート。
食後のお茶は、嬉野和紅茶又は嬉野煎茶からの選択。嬉野和紅茶をお願いしました。

嬉野八十八の朝食は、おかわり自由の気楽さが良いです。
対応してくれたスタッフはJR九州の運転士出身とのこと。そういう異動もあるのですね。

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チェックアウトはフロントで精算します。

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フロントでは飴玉が用意されていました。

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送迎は定時予約制。

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嬉野温泉駅まで送ってもらいました。

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西九州新幹線の嬉野温泉駅から、次の宿泊先 雲仙温泉 旅亭半水廬 に向かいました。


嬉野八十八 まとめ

お茶と88km圏内がテーマの宿。
もらえるものがたくさんで嬉しいです。
新しい施設で滞在も快適。
嬉野温泉を代表する中型高級旅館になっていきそうです。

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嬉野八十八
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