いい旅館訪問記 旅館マニアによる高級旅館のおすすめブログ

東京在住の旅館マニアが、口コミ・ランキングに頼らない現地情報を紹介するブログ。 「その旅館が好きなら、この旅館もおすすめ」というリンクも紹介中。 住まいから関東の温泉宿が中心になると思います。

2014年07月

西伊豆 三津浜 にある高級旅館「松濤館」に行ってきました。
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中伊豆の伊豆長岡駅から送迎バスにて15分。
峠を越えて、西伊豆の海が見えてきたら、三津(みと)に到着です。
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好きなタイプの中規模高級旅館です。

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ロビー周りも落ち着いていて好きです。ここでウェルカムドリンクをいただき、

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今日の部屋は 松色

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廊下の足元にも高級感があります。

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踏込を入ると

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和室12畳

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お茶請けは、松濤館オリジナルの温泉饅頭と、珍しいコーヒーゼリー
温泉饅頭は、もちもちしていて美味しい。

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水回りチェック

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洗面所

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お手洗い

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早速、廊下を通り、大浴場へ


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脱衣所

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愛鷹の湯 大浴場
温泉は大仁から持ってきているようです。

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露天風呂

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露天風呂は、港ビュー。雲が晴れていれば、山の合間に 富士山が見えるとのこと。


さて、早速の夕食です。こちらもお部屋食。
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きれいなセットです。

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お品書きも、筆書きで気合が入っています。

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彩りが豊かです。什器もこだわりを感じ、和食らしからぬ清涼感。

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お吸いもの まるでミネストローネのよう。黒い椀に映えます。 バケット添え。

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お差味
上の飾りは、大根のくりぬき?

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帆立海老油焼 牛肉ステーキ
品のあるメインです。

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和とんもち豚しゃぶしゃぶ

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鯵春巻
カラッとしており、揚げ物ながら軽く頂けます。

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新生姜ごはん 赤出汁 香のもの

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季節の水菓子
枇杷とキウイです。最後にさっぱり頂きます。

夕食のボリュームは少し物足りない感もありましたが、
さすが、料理を前面に出している旅館、品のある美味しい和食でした。

この日は、部屋にて整体を依頼。
専任の整体師の方で、気持ち良いくらいにボキボキとやって頂きました。

そのまま就寝。
旅館の隣が、三津シーパラダイスのため、
海沿いからアシカ?の鳴き声が聞こえました。


翌朝、まずは大浴場へ
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男女入れ替えのため、翌日は、富士の湯

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露天風呂
やはり富士山が見えるはずの場所です

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檜の桶に、檜のいす 趣あります

部屋に戻って朝食へ
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これぞ、The旅館の和食です。
とてもボリューミー。

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アサリの味噌汁は、大きなお椀に

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伊豆名物の干物

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最後は、スイカでさっぱり

チェックアウトの前に、旅館マニアとして、館内を見させて頂きました。
部屋は、3~5階が、ほぼ同じのつくりとなっており、下の一文字が同じ部屋が、ほぼ同じタイプ。
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【花】の部屋 和洋室
和室と洋ベッドの2間です。露天風呂付き

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【花】露天風呂

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【見】の部屋 和室 露天風呂付です

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【見】露天風呂

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【月】の部屋
露天風呂ではありませんが、角部屋で最も富士山が見えやすいです。

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【音」の部屋のみ、眺望で富士山方面が見えません。

24室だけの小さな旅館です。
ちょっとした人数の団体で、貸切ができてしまいますね。ご招待にお勧めです。
クラブカラオケ設備もあります。
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松濤館
経営は、松濤館だけの独立となっており、
数年前に経営が立ち行かなくなった際に、顧客の一人が購入し、今の女将さんが切り盛りしているとのこと。
ぜひ、いい和旅館を守り続けて頂きたいですね。

まわりは小さな漁港ですから、静か。
ゆっくりと滞在して、美味しい料理を食べたいときは、おすすめの旅館です。

★「松濤館」(伊豆/三津浜) ブログ
★「松濤館」が好きなら、この旅館もおすすめ
 「游水亭いさごや」(東北/湯野浜温泉)
 「奈良偲の里 玉翠」(伊豆/熱川温泉)
 「和心亭豊月」(箱根/芦ノ湖温泉)
 「匠の宿佳松」(箱根/芦ノ湖温泉)
 「ホテル洲の崎 風の抄」(房総/たてやま温泉郷)
 「花心亭しらはま」(東北/田沢湖温泉)
 「四季の宿 みちのく庵」(東北/鎌先温泉)
 「おとぎの宿米屋」(東北/須賀川温泉)
 「あゆの里」(九州/人吉温泉)

松濤館
料金・基本情報はこちら ▶ 松濤館


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伊豆蓮台寺温泉にある清流荘に行ってきました。
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ここは、ルレ・エ・シャトー加盟の日本1号店(いまは非加盟)ということもあり、
一度宿泊をしてみたかった宿です。

ギネス世界記録という巨大な石燈籠。
笠間産の自然石で、高さ5.8m、重量は43トンとのことです。

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老舗感のただよう入り口外観。

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明るい玄関を入り、

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ラウンジでチェックイン
使われている材木も黒くなっており、レトロ感が強いです。

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廊下を通り

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今日の部屋 本館「松風」
全体的に暗く、壁も畳も古い感が否めません。

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水回り。設備含めて古さを感じさせます。

正直、期待していた分、
部屋設備には、あれ、っと感があります。
調度品は安い印象、浴衣は1枚のみ(帯短い)で、
コスト管理徹底している印象もあります。

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お茶菓子は、ぐり茶しぐれ。

休憩もそこそこに、
早々に、ほかの館内も見させてもらいました。

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西館【睡蓮】。和室。
本館同様、古さは否めません。

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本館【葦切】。和室次の間付+露天風呂。
客間はやはり古いです。

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内風呂はきれいな石造り。外に露天風呂がついています。

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北斗館【柿田】。貴賓室露天風呂付。
北斗館になると、最近の高級旅館風のたたずまいとなります。
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ベッドルーム。
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石造りの露天風呂。

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北斗館【不尽】。特別室。
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本間と二の間。

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東館【八雲】。和洋室露天風呂付。
東館もきれいですね。
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半露天風呂。


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東館と北斗館の間にあるエレベーター前。

写真の通り、建物による部屋の差は大きいと感じました。

○本館・西館 :古い建物旅館に近い。水回りも古い。
○北斗館・東館:リニューアルにより、現代の和モダン風の旅館と同等。

もし、今後予約する方は、「北斗館・東館」にすることをおすすめします。
今回は、本館でちょっと残念ですが、仕方ありません。

そのほかの施設
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DVDシアター兼会議室。

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宴会場 祥雲閣

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Bar「ポーハタン」
二次会などに利用されます。
レトロ感の強い雰囲気のあるバーです。


では、滞在に戻ります。
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清流荘には、25メートルプールがあります。
レンタル水着を利用して、がっつり泳ぎました。
周りは子供連れが2-3件。浮き輪で浮いているのを横目に、
一人で500mほど泳いでいたら、怪奇の目で見られました。

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プールの横に、大浴場がありました。
プールで一汗かいたのち、ゆっくりと入浴です。

つぎは夕食。
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ダイニング「醍醐」

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電気つける前ですが、醍醐の内部

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リニューアルされた、明るい食事処。

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御献立

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食前酒 アロエ酒
前菜  蒸し雲丹 養老寄せ 姫さざえ 海老
     鮎山椒煮 合鴨ワイン蒸し
     もろこし 枝豆 無花果

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御椀 すずき焼霜 順才 青柚子 はす芋

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造里 伊豆の鮮魚五点盛り
いさきの作りは、あぶってあります。

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焼物 伊勢海老天城焼
     山桃 谷中

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煮物 金目鯛揚煮おろし
     椎茸 すだれ麩 あしたば
東の伊豆では、名物の金目の煮付けをよく見ますが、
揚煮おろしは初めてです。

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台の物 鮑おどり蒸し
       バター レモン
固形燃料のコンロで、

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レモンを絞って頂きました。

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揚物 鱧新丈東寺揚げ
     甘長唐辛子 小茄子 ライムレモン 素塩

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食事   桜海老ちりめん御飯
香の物 三種盛り
留椀   赤出汁

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デザート 季節の果物
この日は、スイカ、パイナップル、ぶどうでした。

夕食は、美味しく、静かな空間でした。
客室ではあれっと感じましたが、それを補って余りある満足感。

皿の彩り。
煮物の器が温められている。造里が乾いていない。つまり作りたて。
大型旅館でない利点ですね。

夜は早めに就寝しました。
ちなみにフロントは、22~8時まで不在、警備携帯へとなっています。
人件費削減も徹底しています。


翌朝。早めに起きて散策へ。
部屋には、宿作成のマップが置いてありました。
宿の横にあるなんでもない川「稲生沢川」を軸に、散策マップを作り、
各ポイント(映画ロケ地、なまこ壁など)に意味づけをしています。

散策体験を創出するのは、周囲環境に恵まれないときの打ち手ですね。
清流荘の周りには、温泉街もなにもないところです。

宿に戻って朝食の時間。
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金目題の開きをはじめとした、和食らしい朝食です。

チェックアウトは11時。ぎりぎりまでゆっくりして出発しました。

清流荘
宿泊部屋は、古い「本館」と、新しい「北斗館・東館」があります。「北斗館・東館」がおすすめ。
食事は、満足感高いです。
客室数が少ないことから、スタッフも少なめ。洗練というよりは親切。

ここ数年のうちに、経営が、個人経営から、埼玉の運輸会社に変わったとのことです。
変わらず良い旅館のままでいてほしいものです。

★「清流荘」(伊豆/蓮台寺温泉) ブログ
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 「正平荘」(伊豆/伊豆長岡温泉)
 「仙郷楼」(箱根/仙石原温泉)

清流荘
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