加賀温泉郷、山代温泉の あらや滔々庵 に行ってきました。
北大路魯山人ゆかり、山代温泉発祥の湯元として十八代続く老舗旅館。北陸でもトップクラスの超高級旅館です。
羽田空港から飛行機1時間で小松空港へ。
小松空港から、バス電車30分で、加賀温泉駅に到着。
加賀温泉駅からは事前予約の送迎。
羽織のスタッフに迎えられて、黒塗りにあらや滔々庵のイラストが描かれた送迎車に乗り込みます。
送迎10分で、あらや滔々庵に到着です。
風格のあるおもむき。
玄関前には、仲居さん数人が揃って頭を下げてお出迎え。
運転手からの誰々様ですという伝言とともに、仲居さんが一組ずつ先導していきます。
玄関を入り、ここでも数人の仲居さんがずらっと三つ指をついてお出迎え。
靴を脱いで、畳敷きに上がります。
山代温泉のシンボルマークにもなった魯山人の「暁烏の衝立」もお出迎え。
ロビーの席に案内され、着席します。
ここでは手続きもなく、すぐに部屋に案内しますと、仲居さんに声かけされます。
畳敷きの廊下を進み、
畳敷き金箔壁紙のエレベーターで、
6階へ。
廊下をすすみ、
本日の部屋、603有明。
和室12.5畳。
踏込を入り、
和室。
わぁ、と心が高揚する空間。なぜでしょう。
空気感と、暖色照明と、簀戸と、窓からの緑と。
木が隅々まで磨かれています。
数寄屋造りが好きなのかな。
床の間側を向いて。
チェックインは部屋にて。
宿帳に記入します。
お着きの菓子は、
自家製のわらびもち。
そして、音羽堂の加賀紫雲石。
見た目はきんつばのような、丹波の大納言を寒天で包んだ菓子すぁう。
抹茶。
茶碗もおしゃれ。
簀戸の先の広縁。窓からの景色は、敷地内の木々。
この簀戸を含めた空間が、絵画のようです。
この広縁は、居心地がよい。
伝統的な和室間取りと、テーブルはモダンと。
隣には、書院の空間。
床の間には生け花と、器。
そして、照明はモダン。
冷蔵庫は、空。
加賀棒茶。茶さじには「荒屋」の文字。
押入もちゃんと磨かれているんですよね。
浴衣は押入に。2枚。
水回り。
バスタオルは、あらや滔々庵の刺繡入り。
内風呂。檜です。
お手洗。
部屋の鍵はカードキーです。
さて、大浴場に向かいます。
あらや滔々庵の温泉は、大浴場2つ「原泉閣」「瑠璃光」と特別風呂「烏湯」の計3つあり、
夜9時と朝9時の2回男女入れ替えです。
1階大浴場の入り口。
こちらの作品も、魯山人。
楽閒(しずけさをたのしむ)
あらや滔々庵の名物は、特別風呂 烏湯。
脱衣場。
タオル、バスタオル完備。
ガラス戸の先には、
烏湯は、瞑想の空間。
湯気をこもらせて、軽いスチームサウナのような空間です。
熱め(40~42℃)の湯と、
ぬるめ(36~38℃)の湯。
熱めとぬるめ、交互に入ることで、サウナと水風呂のような使い方です。
熱めの湯に温泉が落ちるちょろちょろという音だけが響く空間。
ぬるめの湯に入ると、ずっと寝湯をしていたくなります。
大浴場 原泉閣。
脱衣場。
脱衣場。
タオル、バスタオル完備。
タオルは巻いてあります。
内風呂。
新しい設備でもないはずなのに、なぜか居心地がいい空間。
照明を含めて細部にわたり工夫があるのでしょう。
露天風呂より、内風呂にずっといたくなります。
洗い場。
露天風呂。
湯上がりには、1階フロント横のドリンクコーナー。
ビール、シャンパン、水がフリーです。
一番乗りだったので、仲居さんにシャンパンの抜栓をしてもらいます。
このドリンクコーナーは、夕方まで。
夜と翌朝まで置いているのは、2階コーヒーサービスです。
14:00~23:00、7:00~11:00での提供。
一度、外にも出てみます。
入り口には、到着のお客様を待って、常に仲居さんが正座してスタンバイしていました。
その後方の陰から、仲居の頭が作法の指導。おもてなしの伝承をしっかりしている感があります。
下駄を借りて。
あらや滔々庵の立地は、山代温泉の中心、古総湯を正面にして建っています。
山代温泉の湯元であることを物語っています。
玄関前には、羽織を着たスタッフが、ずっとお客様を待って立っています。
外との出入りのたびに、スタッフが出てきてお帰りなさいませと戸を開けてくれます。
スタッフ間もインカムでやり取りしていて、隙間のない接遇が提供されます。
さきほど乗ってきた送迎車。2台あるようです。
のれんがなびく玄関の前には、
源泉 烏湯。
源泉では、あすの朝食の温泉玉子が作られていました。
売店は、外来でも入れるように道に面しています。
九谷焼、山中塗りを中心に。
ロビーには、書や器が置いてあり、
こちらも魯山人の作品でした。
帳場に掲げられているこちらの看板。
あらやの看板も、魯山人です。
館内には、3階に茶室ギャラリー作品展示室。
小さな庭に面した茶室です。
北大路魯山人の器や、
北大路魯山人の書などが展示されています。
北大路魯山人ゆかり、山代温泉発祥の湯元として十八代続く老舗旅館。北陸でもトップクラスの超高級旅館です。
羽田空港から飛行機1時間で小松空港へ。
小松空港から、バス電車30分で、加賀温泉駅に到着。
加賀温泉駅からは事前予約の送迎。
羽織のスタッフに迎えられて、黒塗りにあらや滔々庵のイラストが描かれた送迎車に乗り込みます。
送迎10分で、あらや滔々庵に到着です。
風格のあるおもむき。
玄関前には、仲居さん数人が揃って頭を下げてお出迎え。
運転手からの誰々様ですという伝言とともに、仲居さんが一組ずつ先導していきます。
玄関を入り、ここでも数人の仲居さんがずらっと三つ指をついてお出迎え。
靴を脱いで、畳敷きに上がります。
山代温泉のシンボルマークにもなった魯山人の「暁烏の衝立」もお出迎え。
ロビーの席に案内され、着席します。
ここでは手続きもなく、すぐに部屋に案内しますと、仲居さんに声かけされます。
畳敷きの廊下を進み、
畳敷き金箔壁紙のエレベーターで、
6階へ。
廊下をすすみ、
本日の部屋、603有明。
和室12.5畳。
踏込を入り、
和室。
わぁ、と心が高揚する空間。なぜでしょう。
空気感と、暖色照明と、簀戸と、窓からの緑と。
木が隅々まで磨かれています。
数寄屋造りが好きなのかな。
床の間側を向いて。
チェックインは部屋にて。
宿帳に記入します。
お着きの菓子は、
自家製のわらびもち。
そして、音羽堂の加賀紫雲石。
見た目はきんつばのような、丹波の大納言を寒天で包んだ菓子すぁう。
抹茶。
茶碗もおしゃれ。
簀戸の先の広縁。窓からの景色は、敷地内の木々。
この簀戸を含めた空間が、絵画のようです。
この広縁は、居心地がよい。
伝統的な和室間取りと、テーブルはモダンと。
隣には、書院の空間。
床の間には生け花と、器。
そして、照明はモダン。
冷蔵庫は、空。
加賀棒茶。茶さじには「荒屋」の文字。
押入もちゃんと磨かれているんですよね。
浴衣は押入に。2枚。
水回り。
バスタオルは、あらや滔々庵の刺繡入り。
内風呂。檜です。
お手洗。
部屋の鍵はカードキーです。
さて、大浴場に向かいます。
あらや滔々庵の温泉は、大浴場2つ「原泉閣」「瑠璃光」と特別風呂「烏湯」の計3つあり、
夜9時と朝9時の2回男女入れ替えです。
1階大浴場の入り口。
こちらの作品も、魯山人。
楽閒(しずけさをたのしむ)
あらや滔々庵の名物は、特別風呂 烏湯。
脱衣場。
タオル、バスタオル完備。
ガラス戸の先には、
烏湯は、瞑想の空間。
湯気をこもらせて、軽いスチームサウナのような空間です。
熱め(40~42℃)の湯と、
ぬるめ(36~38℃)の湯。
熱めとぬるめ、交互に入ることで、サウナと水風呂のような使い方です。
熱めの湯に温泉が落ちるちょろちょろという音だけが響く空間。
ぬるめの湯に入ると、ずっと寝湯をしていたくなります。
大浴場 原泉閣。
脱衣場。
脱衣場。
タオル、バスタオル完備。
タオルは巻いてあります。
内風呂。
新しい設備でもないはずなのに、なぜか居心地がいい空間。
照明を含めて細部にわたり工夫があるのでしょう。
露天風呂より、内風呂にずっといたくなります。
洗い場。
露天風呂。
湯上がりには、1階フロント横のドリンクコーナー。
ビール、シャンパン、水がフリーです。
一番乗りだったので、仲居さんにシャンパンの抜栓をしてもらいます。
このドリンクコーナーは、夕方まで。
夜と翌朝まで置いているのは、2階コーヒーサービスです。
14:00~23:00、7:00~11:00での提供。
一度、外にも出てみます。
入り口には、到着のお客様を待って、常に仲居さんが正座してスタンバイしていました。
その後方の陰から、仲居の頭が作法の指導。おもてなしの伝承をしっかりしている感があります。
下駄を借りて。
あらや滔々庵の立地は、山代温泉の中心、古総湯を正面にして建っています。
山代温泉の湯元であることを物語っています。
玄関前には、羽織を着たスタッフが、ずっとお客様を待って立っています。
外との出入りのたびに、スタッフが出てきてお帰りなさいませと戸を開けてくれます。
スタッフ間もインカムでやり取りしていて、隙間のない接遇が提供されます。
さきほど乗ってきた送迎車。2台あるようです。
のれんがなびく玄関の前には、
源泉 烏湯。
源泉では、あすの朝食の温泉玉子が作られていました。
売店は、外来でも入れるように道に面しています。
九谷焼、山中塗りを中心に。
ロビーには、書や器が置いてあり、
こちらも魯山人の作品でした。
帳場に掲げられているこちらの看板。
あらやの看板も、魯山人です。
館内には、3階に茶室ギャラリー作品展示室。
小さな庭に面した茶室です。
北大路魯山人の器や、
北大路魯山人の書などが展示されています。
さて、夕食です。
あらや滔々庵の夕食時間は、18時、19時からの選択。18時にしました。
時間になったので、2階へ。
エレベーターを降りたところに、ずらっと7-8人の仲居さんが待ち構えていました。
ワインセラーがずらっとある廊下を歩き、
個室食事処へ。
本日の席はこちら。
一枚板のひのきのテーブル。いいですね。
テーブルセット。
もう、この時点で期待感が高まります。
お品書き。
箸は湿っている濡れ箸。懐石料理の作法です。
最初の品が届きました。美しいです。
食前酒 館主おすすめ 季節の地酒一献
石川県の酒、夢醸。氷室仕立て。
シャーベットになっていることで、日本酒度が際立ちます。
先附 長芋おくら寄せ
蛸湯引き 海老 順才
蛸の湯引きに、ボイルした海老。出汁で炊いたじゅんさい。
はい、ひと口目から美味しいです。
あらや滔々案ドリンクメニュー1/10
あらや滔々案のドリンクメニューは豊富。
石川県の地酒が多いのはもちろんのこと、ワインが殊に豊富です。
あらや滔々案ドリンクメニュー2/10
石川の地酒の数々。
あらや滔々案ドリンクメニュー3/10
北陸の日本酒の数々。石川の農口尚彦研究所、福井の黒龍も。
あらや滔々案ドリンクメニュー4/10
あらや滔々案ドリンクメニュー5/10
ここから6ページにわたってボトルワイン。
あらや滔々案ドリンクメニュー6/10
あらや滔々案ドリンクメニュー7/10
あらや滔々案ドリンクメニュー8/10
あらや滔々案ドリンクメニュー9/10
あらや滔々案ドリンクメニュー10/10
お酒は、石川県の酒、手取川にしました。
九谷焼の色とりどりのおちょこを持ってきてくれて、選びます。
仲居さんに注いでもらって、
とっくりもおしゃれです。
先八寸 加賀山海佳肴盛り
鱧 枝豆 トマトソルベ
はもが美味しい。トマトと合うとは知りませんでした。
とうもろこし すり流し
とうもろこしの粒は粗く、粒立つ飲み心地です。
無花果 エンドウ 胡麻クリーム
いちじくは胡麻が合うんですね。
コールドビーフ 針玉葱
牛肉はやわらかく味強いです。
揚げ胡麻豆腐
魳棒寿司
シャリのかたさは普通ですが、かますが舌でほどけます。
続いてお椀がきました。
椀に霧吹き。つくりたてを示す会席料理の作法です。
椀 鱧葛打ち 冬瓜
おかひじき 輪切り柚子
味は慎ましやかなのに、どんどん飲みたい美味しいと感じる汁物。
鱧は、ふわっふわです。
造り 橋立港におまかせ 純釜天然塩
スズキの焼き霜、アカイカ、魯山人が好んだ食べ方:甘海老西京味噌漬け。
かわはぎの身と、肝の酒蒸し。ポン酢ゼリー、梅肉醤油。
甘海老は尻尾を取ってあり、細かい仕事しています。
焼きもの 太刀魚塩やき
五郎島金時 万願寺唐辛子
口に入れればうまい。太刀魚なのにふっくら。塩気強め。
ほおずきも中身を食べれます。
スダチが転がらないように、皮に刃が入れられています。細かい仕事しています。
強肴 鮑 帆立
若芽 長芋
ソテーして、肝が入った玉味噌掛け。
あわびがめちゃくちゃやわらかい。こりこりとかじゃありません。
でも、ほたてと比べて身のしっかりさも感じます。
続いての器は、
炊き合わせ 丸茄子 加賀太胡瓜
鴨つみれ 針生姜
冷製仕立て。茄子のオランダ煮。
素揚げした茄子を甘辛いタレにつける加賀の郷土料理です。
食事 穴子とうもろこし炊き込み
汁 岩もずく赤味噌仕立て
香のもの
ごはんうま。とうもろこしいい感じ。白焼きの穴子は表面サクッと中ふわっと。
おかわりもあるということで、もう一杯いただきました。
最後にデザート。木の器がおしゃれです。
水菓子 季節の果物と冷菓
自家製ブラマンジェ、金沢スイカ、メロン、抹茶のアイス、薄蜜のゼリー。
あらや滔々庵の夕食は大満足。
どれも美味しかったなあ。
ふわふわ、とろとろ。素材も調理も一流なのでしょう。
山代温泉の夜の過ごし方は、特にありません。
門前の看板には明かりが灯されていました。
部屋に戻り、そのまま布団に入ります。おやすみなさい。
翌朝。
しとしと雨の朝です。
6階の廊下からは、山代温泉の中心の全景が見えます。
部屋の外には、朝刊が届いていました。北陸中日新聞。
大浴場は、夜通し入れるので、朝風呂へ向かいます。
夜9時に男女入れ替えとなり、瑠璃光。
脱衣場。
タオル、バスタオル完備。
内風呂。
こちら瑠璃光も、内風呂がすごく居心地がいい。
ずっとゆっくりとしていたくなる空間です。
洗い場。
露天風呂。
さて、朝食となります。
朝食時間は、8時、8時半、9時からの選択。8時にしました。
朝食会場は、夕食と同じく2階個室食事処にて。
最初のセット。
ごはん、味噌汁、焼き物が届いて、そろいました。
ほうれんそうとしめじ
飛龍頭 がんもどき
温泉玉子
入り口の源泉で作っていた温泉玉子です。
しらすおろし、香の物。
まぐろの漬け
とうふとゆば。しょうがを効かせたあん。
ごはん
味噌汁
味噌汁は、橋立で揚がったあさり。
焼き物 鯵の幽庵焼き。お隣山中で作っている南蛮味噌。
焼き物は、ほのかに温かいくらい。
仲居さんが片付けにあたり、
マトリョーシカのように器を重ねていきます。
応量器といって、近くの永平寺でも使われるものなのだとか。
デザート カットフルーツに平松牧場ヨーグルト。
朝食は、応量器ともあいまって、品のある見た目の食事。
夕食の絶品さと比べると、普通寄りの朝食です。
チェックアウトは11時。ゆっくり滞在したのち。
精算はフロントにて。
エレベーターで1階に下りれば、仲居さんが待っていて、
ロビーの席に案内され、精算します。
出発時間となり、仲居さんに荷物を持ってもらい、送迎車に。
靴を用意されて。
玄関前の送迎車へは、軒先から数歩ですが、仲居さん総出で番傘を差し出してご案内。
送迎は4組でしたが、1台に押し込まず、2台の送迎車での送りでした。
乗り込めば、ピシッと一列で頭を下げてお見送り。最後までさすがのもてなしでした。
あらや滔々庵
北陸でトップクラスの超高級旅館。
和のもてなしの洗練さと、空間の居心地の良さ。夕食は美味美食。
細部にわたって隙がありません。
また来たいと思わせる宿です。
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あらや滔々庵
料金・基本情報はこちら ▶ あらや滔々庵
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