湯布院御三家の一つ、由布院温泉 亀の井別荘 に行ってきました。
湯布院御三家は「亀の井別荘」「由布院玉の湯」「山荘無量塔」。その中でも筆頭とされるのが、亀の井別荘です。滞在を楽しみにしての訪問です。
由布院駅から徒歩25分、タクシーだと5分。送迎はありません。
前日の由布院玉の湯を12時にチェックアウトして、小さな川沿いの道を歩いて5分。
亀の井別荘に到着です。
亀の井別荘のかやぶき門。
亀の井別荘のチェックインは15時。まだまだ時間があります。
かやぶき門から先は、宿泊者しか入れません。
「これより先 御宿泊者以外のお客様は御遠慮下さいませ 館主」の看板が、外来者をはじいています。
亀の井別荘のフロントに荷物を預けて、チェックインまで亀の井ガーデンで過ごすこととします。
観光地の金鱗湖の隣にある亀の井別荘には、外来客も利用できる施設「亀の井ガーデン」があり、観光客で賑わっています。
亀の井ガーデンには、「山家料理湯の岳庵」「茶房天井棧敷」「西国土産鍵屋」があります。
昼時からチェックインまで亀の井ガーデンで過ごします。
まずはランチに湯の岳庵へ。
いつも込んでいるので予約推奨です。ここは外来客も予約可。
宿泊者は、部屋付け精算もできます。
古民家を利用した食事処は、中はモダンな空間。
湯の岳庵の名物は、ビフテキ丼と、はら八分。
ビフテキ丼を注文しました。
たっぷりのせられたビフテキは、柔らかうまうま。
サラダの上にはさつまいもポテトチップス。
デザートにわらび餅が付いていました。
ランチ後の一服には、茶房天井棧敷。
ここは、日中9~17時は茶房天井棧敷。夜の17~24時はBar山猫に看板を掛け代えて営業しています。
日中の看板は、天井棧敷。
ここは店頭の名簿に名前を書いて1時間待ちがザラですが、
亀の井別荘のフロントにお願いしたら予約してくれました。予約可は宿泊者のみ。
宿泊者は部屋付け精算もできます。
賛美歌のようなBGMの薄暗い空間。ゆっくり過ごすのに適しています。
天井棧敷の名物は「モン・ユフ」。フランス語で由布岳。
モン・ユフをドリンクといっしょに注文しました。
クリームチーズの土台に生クリーム、レーズンと粉砂糖。
チーズがメインなので、外の見た目より甘さは控えめ。
写真だとサイズ感が捉えづらいですが、手のひらサイズのお皿の上にのっているので、5~6口分。
サッと軽く食べるデザートにちょうど良いです。
そして、お土産ショップ鍵屋。
鍵屋の名物は、おはぎ。
手土産にも良い感じの箱ですが、賞味期限は本日中。
あんこ、白あんこ、きなこ、ごまの4種類。
きなこ、ごまは、中にあんこが入っていました。
鍵屋のおはぎは、午前中で売り切れてしまうこともあるのだとか。
この日も後で通ったら、売切になっていました。
最後は、亀の井ガーデンの敷地から道が続いている金鱗湖へ。
観光客がたくさん。アジア系の訪日外国人が多かったです。
金鱗湖は、美しい景色です。
さて、亀の井別荘にチェックインへと向かいます。
かやぶき門をくぐれば、静かな空間が広がります。
掃かれた砂利の道をすすみ、
亀の井別荘の玄関に到着。
引き戸を開ると、中はシックな空間。
15時より少し早め、14時半頃に入りましたが、チェックインはできました。他にも客が一組。
スーツのフロントスタッフに、ロビーのソファに案内され、
宿帳に記入。
ペンはわざわざ包みに入れられて。
ウエルカムのお茶と、鼈甲玉(べっこうぎょく)。亀の井別荘オリジナルの寒天菓子です。
黒いのが黒糖、黄色いのが柚子。
部屋に案内する前に、四代目主人の若社長が挨拶に回っていました。
それでは部屋に案内されます。
離れには、この引き戸から向かいます。
屋根のある外廊下を進みます。
足元が濡れているのは、雨だからではありません。
廊下によく打ち水がされています。広い敷地なのにわざわざするのが流石と感じさせます。
水鉢もある廊下を通り、部屋に到着。
本日の部屋【十六番館】。離れ露天風呂付和室70㎡。
引き戸を開けて、
下足箱の上には、生け花がお出迎え。
踏込。
本間の和室8畳。
床の間の掛け軸。
和室を反対から。
テーブルは、掘りごたつ。足を下ろすことができます。
部屋にはテレビがない、ように見えますが、
テレビはここに隠されていました。
クローゼットも、木が磨かれていてキレイです。
浴衣は2枚用意されています。羽織とともに。
簀戸の先には、庭に面した書院。窓が額縁のよう。
うちわも風流。
文箱には、包みに入れられたペンと、ソーイングセット。
亀の井別荘のペンは、全て包みに入れられていて、かっこいいです。
次の間の和室5畳。
布団はこちらに敷かれます。
こちらの床の間にも、掛け軸と生け花がしっかり。
間接照明が、より趣をもたらしていい感じ。
落ち着いたおこもりができる空間です。
水屋には、
お茶とコーヒー。
豆菓子もありました。粉ふき黒糖そらまめ。
冷蔵庫。
冷蔵庫は有料。
本間和室8畳から、奥に進む廊下の先には、
お手洗。自動で開くタイプ。
水回り。
内風呂、露天風呂につながる水回り。
洗面台にはタオルもたくさん用意されています。
ボディータオルも。
引き出しのアメニティは、紙で筒状に巻かれていて、
中身は、こちら。マウスウォッシュや糸ようじもあるのは珍しいです。
ドライヤー。
内風呂も露天風呂も、チェックインにあわせて温泉が張られています。
源泉かけ流し。
露天風呂は、開放的。
いやー、いい部屋が予約できました。
ソファーもあって、風にあたってゆっくりできます。
では、外に出ようと鍵を手に取ります。
珍しい丸棒型の鍵。ギザギザの方を上にして挿します。
下駄を履いて大浴場に向かいます。
外廊下の先に、
大浴場。
大浴場は、夜通し入れます。24時に男女入れ替え。
星の湯。
脱衣場。
タオル、バスタオル完備。
星の湯 内風呂。
よく写真で紹介される大浴場はこちら。居心地がいいです。
洗い場。
星の湯 露天風呂。
大浴場 草の湯 は、翌朝にて紹介します。
亀の井別荘の館内図。
チェックイン前まで過ごした亀の井ガーデンは左側の丸枠。
それ以外は、宿泊者専用の空間です。
宿泊者専用の空間には、談話室があります。
廊下には、象の置物があり、
象の置物の鼻先が、談話室の方向を向いています。
おしゃれな道案内です。
象に導かれて、
最後の象の鼻先に、
談話室。レンガ造りの洋館です。
室内は、吹き抜けの本棚。
談話室には、コーヒー、紅茶、水が用意されていました。
7~23時に利用ができます。
亀の井別荘の本館は、離れとは雰囲気が異なり、洋館のたたずまい。
本館の客室は全て洋室です。
室内はモダンな造りになっていると聞きますが、離れとはだいぶ印象は違うのでしょう。ホテル滞在が好きな方向け。
本館宿泊者の食事会場は、食事処 螢火園(または湯の岳庵)になります。
螢火園は、貴賓のある食堂、という感じです。
本館には、いくつかの待合スペースがありました。
チェックインの時に、ロビーがいっぱいの場合に利用するのでしょう。
本館の待合スペース。
館内図では養生席と書かれていました。
本館の螢火園の吹き抜けの上のスペース。
本館ロビーのフロント横のスペース。
本館の玄関。
玄関のガラス戸の木枠は、幾何学模様です。
離れ宿泊者は、夕食朝食ともに部屋食です。
夕食時間は、18時から19時半までの間で30分刻み。
15分前頃に、着物姿の仲居さんが準備に入ってきました。
最初のセット。
お品書き。
亀の井別荘ドリンクメニュー1/5
ドリンクは、大分の日本酒もありますが、
亀の井別荘ドリンクメニュー2/5
ワインが中心。ここから4ページにわたってワインです。
亀の井別荘ドリンクメニュー3/5
亀の井別荘ドリンクメニュー4/5
亀の井別荘ドリンクメニュー5/5
飲み物は、大分の地酒、鷹来屋ではじめます。
もろこしすり流し
竹田のすごあまこーん
おちょこ大の器に、少量のすり流し。
冷製だけれども、すごく甘い。
続いて三品が届きました。
蛸割酢和え
蛸を薄く切って重ねる。丁寧な仕事をしています。
隠元と新ごぼう茄子和え
ナスのペーストの上に、アーモンドとくるみ
和牛肉味噌
上品な時雨煮のような。酒が進みます。
つづいて、2皿。
車海老春巻
桜塩で。
当然あたたかくて、サクッと、うま。
本日のお造り
タイとシマアジでした。
続いてお椀。
虎魚 清汁仕立て
オコゼです。冬瓜とともに。慎ましいお清ましです。
おおいた和牛 炭火焼
塩とマスタード。
和牛は、焼き加減を聞かれました。
おすすめのミディアムでお願いしました。
分厚い肉なのに、やわらかーい。
膳が替えられて、続いて蕎麦。
卸し蕎麦
蕎麦と大根おろし。混ぜて頂きます。
蕎麦は、「お腹に余裕があれば」と仲居さんから提案されると聞いていましたが、
夏のお品書きでは、メニューに蕎麦が組み込まれて、普通に出てくるのだそうです。
最後のごはんのお膳が届きました。
蓋を開けて。
御飯 おとも 香の物
おともは、きゅうりのからしあえ
鰻蒲焼き
うなぎはあたたかい。
ごはんはおひつでの提供。
全部頂きました。
食後
黒豆かん
黒豆と寒天と黒蜜です。
バニラアイスクリーム
お口直しの水出しアイスコーヒー
亀の井別荘の夕食は、器を含めて品のある懐石でした。充分に最高級。
しかし、一番の印象に残ったのは、おおいた和牛というのは、懐石料理としては少し寂しいです。
懐石料理だけなら、由布院にはもっと美味しい旅館があるかもしれません。
亀の井別荘の夜の過ごし方は、Bar山猫。
渡り廊下を通って、亀の井ガーデンに向かいます。
ここは、日中9~17時は茶房天井棧敷。
夜の17~24時はBar山猫に看板を掛け代えて営業しています。
ジャズが流れるおしゃれな空間。
カクテルを1杯。
本当のバーテンがいるので、フレッシュフルーツのカクテルをお願いしました。
夜の亀の井別荘は、行灯が浮かび上がる静かな空間。
最後に、部屋の露天風呂で一風呂を浴びて、
布団にもぐり込みます。
おやすみなさい。
翌朝。
うぐいすの鳴き声が目覚まし代わりです。
まずは朝風呂に。大浴場は、24時に男女入れ替えとなり、草の湯。
脱衣場。
タオル、バスタオル完備。
草の湯 内風呂。
洗い場。
草の湯の露天風呂は2つ。土のにおいがする露天です。
金鱗湖の隣にある亀の井別荘は、朝の散策にも出やすい立地。
日中の観光客の混雑とはうって変わって、この空間を独り占めです。
部屋の中だけでなく、部屋の外を含めた居心地のよさは、
亀の井別荘の離れ宿泊が、由布院で一番と感じました。
離れ宿泊者は、朝食も部屋食です。
亀の井別荘の朝食は、和食と洋食から選べます。
前日の夕食後に聞かれるので、和食にしました。
更に、魚かおおいた和牛のチョイスは、おおいた和牛に。
朝食時間は、7時から10時までの間で30分刻み。8時にしました。
20分前には、仲居さんが準備に入ってきます。
布団は次の間なので、寝ながら準備を待ちます。
8時に再び作務衣姿の仲居さんが入ってきて、全部揃いました。
朝刊も届いていました。日経新聞。
蓋を取って、朝食の全体です。
かぼすジュース。
おおいた和牛の焼きしゃぶ
朝からおおいた和牛の焼きしゃぶ。
部屋食ですが、ほのかにあたたかい。
最初にかぶりつきます。寝起きに肉は、脂が重いかと思いきや、食べ進めるといい感じに。
温泉玉子。
まぐろ
由布院産の野菜を使ったサラダ。
おひたしと香の物。
ごはんと味噌汁。
ごはんはおひつで届いて、
全部いただきました。
亀の井別荘の朝食は、おおいた和牛、以上。と印象をもってかれます。
朝食のチョイスは、和食・おおいた和牛の一択でしょう。
朝食後はまだまだ部屋の温泉を楽しみます。
晴れて露天風呂もいい感じ。
十六番館のある場所は、大きなかやぶき屋根の建物。
十六番館の正面から玄関前の中庭に出れるようになっています。
ロビーの前にあるイスは、
座ると、由布岳が一望できるようになっていました。
会計は、部屋に持ってくるとのことで、フロントに電話。部屋で精算を終えます。
鍵は、フロントに戻してチェックアウト。
かやぶき門を出るときには、正面に由布岳。
名残惜しいかな。また来たいと思わせる演出です。
かやぶき門の前から、呼んでもらったタクシーに乗り込みます。
由布院駅前バスセンターから、空港アクセスバスで、大分空港に向かいました。
洗練されたサービスとともに、快適に過ごせます。
食事は充分に最高級ですが、印象に残るのはおおいた和牛。和牛を越える品が無いのは懐石料理としては少し寂しい感じです。食事にこだわるなら、一泊朝食で外に食べに行くもよし。
とにかく由布院で宿泊するなら、亀の井別荘の離れ が一番のおすすめです。
和旅館としての格式は、亀の井別荘。玉の湯は格式よりも気楽さを感じさせます。
亀の井別荘は、おおいた和牛がメイン。玉の湯は、メインたくさんのもりもりです。
亀の井別荘は、ホテルのような洗練したサービス。玉の湯は、親しみやすいサービスです。
亀の井別荘の方が広い大浴場があります。
亀の井別荘は、由布院観光の中心、金鱗湖に隣接しています。
★「亀の井別荘」(九州/由布院温泉) ブログ
★「亀の井別荘」が好きなら、この旅館もおすすめ
「あさば」(伊豆/修善寺温泉)
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湯布院御三家は「亀の井別荘」「由布院玉の湯」「山荘無量塔」。その中でも筆頭とされるのが、亀の井別荘です。滞在を楽しみにしての訪問です。
目次
1. 亀の井別荘 アクセス
2. 亀の井ガーデン
3. 亀の井別荘 チェックイン
4. 亀の井別荘 客室
5. 亀の井別荘 大浴場
6. 亀の井別荘 館内施設
7. 亀の井別荘 夕食
8. 亀の井別荘 夜の過ごし方
9. 亀の井別荘 翌朝
10. 亀の井別荘 朝食
11. 亀の井別荘 チェックアウトまで
12. 亀の井別荘 まとめ
13. 亀の井別荘と由布院玉の湯 どっちがいいか?
1. 亀の井別荘 アクセス
2. 亀の井ガーデン
3. 亀の井別荘 チェックイン
4. 亀の井別荘 客室
5. 亀の井別荘 大浴場
6. 亀の井別荘 館内施設
7. 亀の井別荘 夕食
8. 亀の井別荘 夜の過ごし方
9. 亀の井別荘 翌朝
10. 亀の井別荘 朝食
11. 亀の井別荘 チェックアウトまで
12. 亀の井別荘 まとめ
13. 亀の井別荘と由布院玉の湯 どっちがいいか?
亀の井別荘 アクセス
亀の井別荘の立地は、金鱗湖の隣。由布院で一番いい場所にあります。由布院駅から徒歩25分、タクシーだと5分。送迎はありません。
前日の由布院玉の湯を12時にチェックアウトして、小さな川沿いの道を歩いて5分。
亀の井別荘に到着です。
亀の井別荘のかやぶき門。
亀の井別荘のチェックインは15時。まだまだ時間があります。
かやぶき門から先は、宿泊者しか入れません。
「これより先 御宿泊者以外のお客様は御遠慮下さいませ 館主」の看板が、外来者をはじいています。
亀の井別荘のフロントに荷物を預けて、チェックインまで亀の井ガーデンで過ごすこととします。
亀の井ガーデン
観光地の金鱗湖の隣にある亀の井別荘には、外来客も利用できる施設「亀の井ガーデン」があり、観光客で賑わっています。
亀の井ガーデンには、「山家料理湯の岳庵」「茶房天井棧敷」「西国土産鍵屋」があります。
昼時からチェックインまで亀の井ガーデンで過ごします。
山家料理 湯の岳庵
まずはランチに湯の岳庵へ。
いつも込んでいるので予約推奨です。ここは外来客も予約可。
宿泊者は、部屋付け精算もできます。
古民家を利用した食事処は、中はモダンな空間。
湯の岳庵の名物は、ビフテキ丼と、はら八分。
ビフテキ丼を注文しました。
たっぷりのせられたビフテキは、柔らかうまうま。
サラダの上にはさつまいもポテトチップス。
デザートにわらび餅が付いていました。
茶房 天井桟敷
ランチ後の一服には、茶房天井棧敷。
ここは、日中9~17時は茶房天井棧敷。夜の17~24時はBar山猫に看板を掛け代えて営業しています。
日中の看板は、天井棧敷。
ここは店頭の名簿に名前を書いて1時間待ちがザラですが、
亀の井別荘のフロントにお願いしたら予約してくれました。予約可は宿泊者のみ。
宿泊者は部屋付け精算もできます。
賛美歌のようなBGMの薄暗い空間。ゆっくり過ごすのに適しています。
天井棧敷の名物は「モン・ユフ」。フランス語で由布岳。
モン・ユフをドリンクといっしょに注文しました。
クリームチーズの土台に生クリーム、レーズンと粉砂糖。
チーズがメインなので、外の見た目より甘さは控えめ。
写真だとサイズ感が捉えづらいですが、手のひらサイズのお皿の上にのっているので、5~6口分。
サッと軽く食べるデザートにちょうど良いです。
西国土産 鍵屋
そして、お土産ショップ鍵屋。
鍵屋の名物は、おはぎ。
手土産にも良い感じの箱ですが、賞味期限は本日中。
あんこ、白あんこ、きなこ、ごまの4種類。
きなこ、ごまは、中にあんこが入っていました。
鍵屋のおはぎは、午前中で売り切れてしまうこともあるのだとか。
この日も後で通ったら、売切になっていました。
金鱗湖
最後は、亀の井ガーデンの敷地から道が続いている金鱗湖へ。
観光客がたくさん。アジア系の訪日外国人が多かったです。
金鱗湖は、美しい景色です。
亀の井別荘 チェックイン
さて、亀の井別荘にチェックインへと向かいます。
かやぶき門をくぐれば、静かな空間が広がります。
掃かれた砂利の道をすすみ、
亀の井別荘の玄関に到着。
引き戸を開ると、中はシックな空間。
15時より少し早め、14時半頃に入りましたが、チェックインはできました。他にも客が一組。
スーツのフロントスタッフに、ロビーのソファに案内され、
宿帳に記入。
ペンはわざわざ包みに入れられて。
ウエルカムのお茶と、鼈甲玉(べっこうぎょく)。亀の井別荘オリジナルの寒天菓子です。
黒いのが黒糖、黄色いのが柚子。
部屋に案内する前に、四代目主人の若社長が挨拶に回っていました。
それでは部屋に案内されます。
離れには、この引き戸から向かいます。
屋根のある外廊下を進みます。
足元が濡れているのは、雨だからではありません。
廊下によく打ち水がされています。広い敷地なのにわざわざするのが流石と感じさせます。
水鉢もある廊下を通り、部屋に到着。
亀の井別荘 客室
本日の部屋【十六番館】。離れ露天風呂付和室70㎡。
引き戸を開けて、
下足箱の上には、生け花がお出迎え。
踏込。
本間の和室8畳。
床の間の掛け軸。
和室を反対から。
テーブルは、掘りごたつ。足を下ろすことができます。
部屋にはテレビがない、ように見えますが、
テレビはここに隠されていました。
クローゼットも、木が磨かれていてキレイです。
浴衣は2枚用意されています。羽織とともに。
簀戸の先には、庭に面した書院。窓が額縁のよう。
うちわも風流。
文箱には、包みに入れられたペンと、ソーイングセット。
亀の井別荘のペンは、全て包みに入れられていて、かっこいいです。
次の間の和室5畳。
布団はこちらに敷かれます。
こちらの床の間にも、掛け軸と生け花がしっかり。
間接照明が、より趣をもたらしていい感じ。
落ち着いたおこもりができる空間です。
水屋には、
お茶とコーヒー。
豆菓子もありました。粉ふき黒糖そらまめ。
冷蔵庫。
冷蔵庫は有料。
本間和室8畳から、奥に進む廊下の先には、
お手洗。自動で開くタイプ。
水回り。
内風呂、露天風呂につながる水回り。
洗面台にはタオルもたくさん用意されています。
ボディータオルも。
引き出しのアメニティは、紙で筒状に巻かれていて、
中身は、こちら。マウスウォッシュや糸ようじもあるのは珍しいです。
ドライヤー。
内風呂も露天風呂も、チェックインにあわせて温泉が張られています。
源泉かけ流し。
露天風呂は、開放的。
いやー、いい部屋が予約できました。
ソファーもあって、風にあたってゆっくりできます。
では、外に出ようと鍵を手に取ります。
珍しい丸棒型の鍵。ギザギザの方を上にして挿します。
下駄を履いて大浴場に向かいます。
亀の井別荘 大浴場
外廊下の先に、
大浴場。
大浴場は、夜通し入れます。24時に男女入れ替え。
星の湯。
脱衣場。
タオル、バスタオル完備。
星の湯 内風呂。
よく写真で紹介される大浴場はこちら。居心地がいいです。
洗い場。
星の湯 露天風呂。
大浴場 草の湯 は、翌朝にて紹介します。
亀の井別荘 館内施設
さて、亀の井別荘の館内を探検です。亀の井別荘の館内図。
チェックイン前まで過ごした亀の井ガーデンは左側の丸枠。
それ以外は、宿泊者専用の空間です。
宿泊者専用の空間には、談話室があります。
廊下には、象の置物があり、
象の置物の鼻先が、談話室の方向を向いています。
おしゃれな道案内です。
象に導かれて、
最後の象の鼻先に、
談話室。レンガ造りの洋館です。
室内は、吹き抜けの本棚。
談話室には、コーヒー、紅茶、水が用意されていました。
7~23時に利用ができます。
亀の井別荘の本館は、離れとは雰囲気が異なり、洋館のたたずまい。
本館の客室は全て洋室です。
室内はモダンな造りになっていると聞きますが、離れとはだいぶ印象は違うのでしょう。ホテル滞在が好きな方向け。
本館宿泊者の食事会場は、食事処 螢火園(または湯の岳庵)になります。
螢火園は、貴賓のある食堂、という感じです。
本館には、いくつかの待合スペースがありました。
チェックインの時に、ロビーがいっぱいの場合に利用するのでしょう。
本館の待合スペース。
館内図では養生席と書かれていました。
本館の螢火園の吹き抜けの上のスペース。
本館ロビーのフロント横のスペース。
本館の玄関。
玄関のガラス戸の木枠は、幾何学模様です。
亀の井別荘 夕食
さて、夕食となりました。離れ宿泊者は、夕食朝食ともに部屋食です。
夕食時間は、18時から19時半までの間で30分刻み。
15分前頃に、着物姿の仲居さんが準備に入ってきました。
最初のセット。
お品書き。
亀の井別荘ドリンクメニュー1/5
ドリンクは、大分の日本酒もありますが、
亀の井別荘ドリンクメニュー2/5
ワインが中心。ここから4ページにわたってワインです。
亀の井別荘ドリンクメニュー3/5
亀の井別荘ドリンクメニュー4/5
亀の井別荘ドリンクメニュー5/5
飲み物は、大分の地酒、鷹来屋ではじめます。
もろこしすり流し
竹田のすごあまこーん
おちょこ大の器に、少量のすり流し。
冷製だけれども、すごく甘い。
続いて三品が届きました。
蛸割酢和え
蛸を薄く切って重ねる。丁寧な仕事をしています。
隠元と新ごぼう茄子和え
ナスのペーストの上に、アーモンドとくるみ
和牛肉味噌
上品な時雨煮のような。酒が進みます。
つづいて、2皿。
車海老春巻
桜塩で。
当然あたたかくて、サクッと、うま。
本日のお造り
タイとシマアジでした。
続いてお椀。
虎魚 清汁仕立て
オコゼです。冬瓜とともに。慎ましいお清ましです。
おおいた和牛 炭火焼
塩とマスタード。
和牛は、焼き加減を聞かれました。
おすすめのミディアムでお願いしました。
分厚い肉なのに、やわらかーい。
膳が替えられて、続いて蕎麦。
卸し蕎麦
蕎麦と大根おろし。混ぜて頂きます。
蕎麦は、「お腹に余裕があれば」と仲居さんから提案されると聞いていましたが、
夏のお品書きでは、メニューに蕎麦が組み込まれて、普通に出てくるのだそうです。
最後のごはんのお膳が届きました。
蓋を開けて。
御飯 おとも 香の物
おともは、きゅうりのからしあえ
鰻蒲焼き
うなぎはあたたかい。
ごはんはおひつでの提供。
全部頂きました。
食後
黒豆かん
黒豆と寒天と黒蜜です。
バニラアイスクリーム
お口直しの水出しアイスコーヒー
亀の井別荘の夕食は、器を含めて品のある懐石でした。充分に最高級。
しかし、一番の印象に残ったのは、おおいた和牛というのは、懐石料理としては少し寂しいです。
懐石料理だけなら、由布院にはもっと美味しい旅館があるかもしれません。
亀の井別荘 夜の過ごし方
亀の井別荘の夜の過ごし方は、Bar山猫。
渡り廊下を通って、亀の井ガーデンに向かいます。
ここは、日中9~17時は茶房天井棧敷。
夜の17~24時はBar山猫に看板を掛け代えて営業しています。
ジャズが流れるおしゃれな空間。
カクテルを1杯。
本当のバーテンがいるので、フレッシュフルーツのカクテルをお願いしました。
夜の亀の井別荘は、行灯が浮かび上がる静かな空間。
最後に、部屋の露天風呂で一風呂を浴びて、
布団にもぐり込みます。
おやすみなさい。
亀の井別荘 翌朝
翌朝。
うぐいすの鳴き声が目覚まし代わりです。
まずは朝風呂に。大浴場は、24時に男女入れ替えとなり、草の湯。
脱衣場。
タオル、バスタオル完備。
草の湯 内風呂。
洗い場。
草の湯の露天風呂は2つ。土のにおいがする露天です。
金鱗湖の隣にある亀の井別荘は、朝の散策にも出やすい立地。
日中の観光客の混雑とはうって変わって、この空間を独り占めです。
部屋の中だけでなく、部屋の外を含めた居心地のよさは、
亀の井別荘の離れ宿泊が、由布院で一番と感じました。
亀の井別荘 朝食
さて、朝食。離れ宿泊者は、朝食も部屋食です。
亀の井別荘の朝食は、和食と洋食から選べます。
前日の夕食後に聞かれるので、和食にしました。
更に、魚かおおいた和牛のチョイスは、おおいた和牛に。
朝食時間は、7時から10時までの間で30分刻み。8時にしました。
20分前には、仲居さんが準備に入ってきます。
布団は次の間なので、寝ながら準備を待ちます。
8時に再び作務衣姿の仲居さんが入ってきて、全部揃いました。
朝刊も届いていました。日経新聞。
蓋を取って、朝食の全体です。
かぼすジュース。
おおいた和牛の焼きしゃぶ
朝からおおいた和牛の焼きしゃぶ。
部屋食ですが、ほのかにあたたかい。
最初にかぶりつきます。寝起きに肉は、脂が重いかと思いきや、食べ進めるといい感じに。
温泉玉子。
まぐろ
由布院産の野菜を使ったサラダ。
おひたしと香の物。
ごはんと味噌汁。
ごはんはおひつで届いて、
全部いただきました。
亀の井別荘の朝食は、おおいた和牛、以上。と印象をもってかれます。
朝食のチョイスは、和食・おおいた和牛の一択でしょう。
亀の井別荘 チェックアウトまで
朝食後はまだまだ部屋の温泉を楽しみます。
晴れて露天風呂もいい感じ。
十六番館のある場所は、大きなかやぶき屋根の建物。
十六番館の正面から玄関前の中庭に出れるようになっています。
ロビーの前にあるイスは、
座ると、由布岳が一望できるようになっていました。
会計は、部屋に持ってくるとのことで、フロントに電話。部屋で精算を終えます。
鍵は、フロントに戻してチェックアウト。
かやぶき門を出るときには、正面に由布岳。
名残惜しいかな。また来たいと思わせる演出です。
かやぶき門の前から、呼んでもらったタクシーに乗り込みます。
由布院駅前バスセンターから、空港アクセスバスで、大分空港に向かいました。
亀の井別荘 まとめ
亀の井別荘の離れ宿泊は、空間が最高です。部屋も施設も。洗練されたサービスとともに、快適に過ごせます。
食事は充分に最高級ですが、印象に残るのはおおいた和牛。和牛を越える品が無いのは懐石料理としては少し寂しい感じです。食事にこだわるなら、一泊朝食で外に食べに行くもよし。
とにかく由布院で宿泊するなら、亀の井別荘の離れ が一番のおすすめです。
亀の井別荘と、由布院玉の湯 どっちがいいか?
格式
亀の井別荘>玉の湯和旅館としての格式は、亀の井別荘。玉の湯は格式よりも気楽さを感じさせます。
食事
玉の湯>亀の井別荘亀の井別荘は、おおいた和牛がメイン。玉の湯は、メインたくさんのもりもりです。
サービス
亀の井別荘>玉の湯亀の井別荘は、ホテルのような洗練したサービス。玉の湯は、親しみやすいサービスです。
大浴場
亀の井別荘>玉の湯亀の井別荘の方が広い大浴場があります。
立地
亀の井別荘>玉の湯亀の井別荘は、由布院観光の中心、金鱗湖に隣接しています。
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亀の井別荘
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