南房総 館山にある、ホテル洲の崎 風の抄 に行ってきました。



錦糸町から、特急新宿さざなみに乗って向かいます。
東京駅からの特急さざなみ館山行が廃止されて以来、
館山に行く特急は、この土日のみの臨時列車だけとなっています。


内房線を、海を眺めての2時間あまりの旅路。


館山駅に到着です。


街の中心は、こちらの東口。
小さな商店街のある田舎の街です。

館山では、昼食をとることにしました。
館山駅から10分ほど歩き、こちら、

うなぎの店、新松へ。
老舗のたたずまいです。


和室に通されます。
こちらは、江戸時代から続くお店なのだとか。


まずはビールを注文したら、
お通しが出てきたので、ちびりちびりとお酒をすすめます。


そして、うな重の到着。
ふわふわのうなぎは、さすがの老舗の味でした。


ふたたび館山駅に戻り、
今度は、海側の西口へ。


あらかじめ依頼していた送迎車に乗り込みます。

海沿いの道を、内房の最南端である洲崎に向かって約20分。

ホテル洲の崎 風の抄 に到着です。


全14室の小さな旅館です。


入口から、


エントランスを進み、


畳敷きの玄関で靴を脱ぎます。


ロビーラウンジに案内されます。


宿帳を記入し、


レモンのジュースを一杯頂きます。

それでは、部屋に案内されます。

小さなエレベーターに乗り、


三階の廊下を進み、


本日の部屋、ほおじろ。
露天風呂付客室です。


踏込を進み、


和室12.5畳の本間。


部屋からの景色。
小さな漁港に面した集落に、1軒だけある旅館です。


露天風呂は、海の反対側。
足湯と、


露天風呂があります。
保温のシートが浮かべてありますので、後で入浴してみようと思います。


冷蔵庫には、飲み物各種。


水回り。


タオルとアメニティ。


浴衣と部屋着が用意されています。


部屋に到着すると、茶菓子が提供されました。
風の抄オリジナルの、ふわり大福。
あんこと生クリーム入りです。


では、浴衣に着替えて、鍵を手に取り、大浴場に向かいます。


午後の男性大浴場は、海眺めの露天風呂 “風の章”SIDE-B。


脱衣所。
ベビーベッドや、ベビー用のせっけんなどが用意されています。
子どもの受け入れも積極的なのでしょう。
この日も、小さい子ども連れの家族が多かったです。


檜風呂と、


露天ジャグジー石風呂。


湯上がり処では、アルカリイオン水が用意されています。


隣には、ラウンジルームもあり、


コーヒーが用意されています。
このスペースは、カラオケルームを改装したもので、
夜はカラオケにも転換できるとのことです。


風呂上がりに、少し散策に出ました。
お土産売り場の横から、下駄を借りて外に出ます。


海のベランダからの景色。


風の散歩道という看板に従ってすすみます。


階段で、海辺の方へ下ります。


海辺に至ります。
泳ぎはできませんが、磯遊びがいる海辺です。


集落の民家の裏を通るような、散歩道です。
10分もかからずに一周できます。

散策後は、部屋に戻り、

部屋の露天風呂に入ります。


部屋の露天風呂は、沸かし湯ではありますが、
広々とした空間です。


夕食については、個室食事処 凪 での提供の場合もあります。


お洒落なつくりの空間で、


海を臨む景色の個室食事処です。

私の夕食は、部屋食での提供でした。
最初のセット。


部屋からは、洲崎灯台の方へ沈む、夕日を見ながらの食事です。


お品書き。


食前酒　女将特製
この日は、きんかん酒でした。


前菜　シャコとホワイトアスパラの明太子洲
　　　筍土佐煮
　　　蓋焼き枝豆チーズのせ
　　　蛸ピンチョス
　　　生湯葉ゼリー掛け


お造り　地魚色々　風まかせ　海まかせ
伊勢海老は、まだ動いている活き造りでした。
新鮮な魚がたくさん盛り込まれています。


陶板焼　桜えびと春キャベツのさんが焼き


蒸物　うら白椎茸
　　　海老しんじょう
　　　地蛤・若芽・三ツ葉
　　　花びら百合根


チョイスメニュー
　鮑・伊勢海老・国産牛・さざえからのチョイスで、
　鮑の踊り焼きを頼みました。


焼き上がりの鮑をレモンとバターで頂きます。


磯の夢　お楽しみの逸品
真子ガレイの唐揚げでした。
骨まで、せんべいのようにバリバリといただきます。


酢の物　蛍烏賊・春野菜・辛子酢味噌・もずく酢小粒


御飯　釜炊き筍御飯　館山産コシヒカリ
椀物　漁師汁
香物　盛り合わせ


御飯は釜炊きで、椀物も鍋での提供です。
からっぽにしたかったのですが、とても食べきれませんでした。


デザート　甘夏ゼリー
　　　　　ブラウニー
　　　　　季節の果物

夕食は、ちゃんとした食材が使われていて、しかもボリューミー。
メインになるような料理が、次々に出てきて、おなか一杯になりました。
ここの食事はおすすめですね。


さらに、食後には、夜食用に塩むすびを用意してくれました。
個数をいくつにされますか、と聞かれたのですが、さすがに一つだけでお願いをしました。


すっかり夜になり、
洲崎灯台のライトアップが、世闇に光っています。


宿のまわりは出歩くような場所も、遊ぶ館内施設も無いので、
今日は、敷いてもらった布団で、早めの就寝。


おやすみなさい。

翌朝。

洲崎灯台側を眺めて。澄み渡る空の朝です。


まずは、大浴場へ。
夕食時に男女入れ替えがあり、朝は、海眺めの露天風呂 “風の章”SIDE-Aです。


脱衣所。


檜風呂に、


露天ジャグジー石風呂。


そして、こちらには、もう一つ露天岩風呂があります。


朝の湯上り処には、
房総牛乳と、オレンジジュースが用意されています。


朝の7:45からは、とんびのエサやりが行われます。


とんびが数十羽、といったところでしょうか。


エサのおこぼれを貰いに、猫も来ています。


こちらにも猫。
人が近寄っても逃げないので、人慣れしています。
宿の宿泊客も、良い客層なのでしょうね。


部屋に戻り、部屋食の朝食を用意してもらいます。


朝食は、夕食のボリューミーさと比べるとライトな和食です。
昨日の活き造りで出た伊勢海老の殻が入った味噌汁。
干物はチョイスメニューで、さんまを選びました。


食後は、紅茶まで用意され、部屋の窓辺でひと息。


支度を整え、帳場でチェックアウトしました。


帰りも、宿の送迎車で館山駅に送ってもらいます。

館山駅東口から、高速バスに乗り込む前に、

駅前のパン屋に立ち寄りました。
館山中村屋。地元での通称「なかぱん」。
なんと、新宿中村屋の、唯一ののれん分けの店であるとのこと。


あんぱん、焼きそばパンと、
地元民に愛されているという、ファミリーチキンを購入しました。
昔ながらのなつかしさのあるパンで、
あんパンは、甘すぎるかというくらいに甘いあんこでした。



館山駅前から、東京駅行きの高速バスに乗り込みます。

東京駅まで、2時間弱で結ぶこの高速バスが、
電車の特急わかしお館山行きを駆逐したのでしょうね。
アクアラインと高速道路のおかげで、電車よりも早く東京駅を結びます。


この便は、富津付近の海辺を通り、


アクアラインで東京湾を渡り、


東京駅日本橋口に到着しました。

ホテル洲の崎 風の抄
なかなか居心地の良い宿に出会いました。
内房の南端にある、漁港のある集落のなかに、ポツンとある一軒宿。
周りには、民家以外に何もなく、ただ宿の滞在を楽しむのみ。
しかしながら、その環境に存在した、とんびや猫などを、
宿での楽しみに内包して、演出しているということに、等身大の工夫を感じました。
1972年築の建物ながら、その年季を感じさせないリニューアルも十分にされています。

そして、推すべきは料理。
海の幸を堪能させる、食材とボリュームは、満足させるものでした。

また、ベビーベッドなどの小さい子ども連れ向けの設備や、部屋にある生け花、料理の器など、
随所に女性目線を感じる宿でもありました。
女将さんが中心となって、宿を切り盛りしているのでしょう。
サービスは、洗練というよりアットホーム。
小さい子ども連れのファミリー層や、女性同士に、マッチした宿なのではないでしょうか。

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