山梨県は富士吉田にある、 ホテル鐘山苑 に行って来ました。ホテル鐘山苑_0158
数年ぶりの訪問ですが、鐘山苑は大型高級旅館のモデルタイプとして好きなので、
いまどうなっているか楽しみにしての訪問です。

ホテル鐘山苑_0023
新宿駅から、特急富士回遊に乗り込みます。

ホテル鐘山苑_0030
途中、大月駅で、

ホテル鐘山苑_0034
特急かいじと切り離し、富士急行線に入ります。

ホテル鐘山苑_0037
富士急行線では、だんだんと富士山が近づいてきて、

ホテル鐘山苑_0049
新宿駅から100分、下吉田駅に到着です。鐘山苑最寄りの富士山駅の一つ手前の停車駅で、
今年2020年から特急の停車駅となりました。
ホテル鐘山苑_0050
下吉田駅から、特急停車駅になった理由である、新倉山浅間公園(あらくらやませんげんこうえん)に向かいます。

ホテル鐘山苑_0051
駅前の案内板に従い、

ホテル鐘山苑_0053
整備された歩道を進むと、
ホテル鐘山苑_0055
徒歩5分で、新倉富士浅間神社の参道に到着。

ホテル鐘山苑_0056
ここから登っていく道となります。

ホテル鐘山苑_0057
中腹にある新倉富士浅間神社。

ホテル鐘山苑_0071
富士吉田市の観光案内所が移動式で置かれていました。
これ、建屋建築の時間もコストもかからずいいですね。

ホテル鐘山苑_0058
ここから398段の階段を上り、
更に展望デッキにあがると、

ホテル鐘山苑_0063
お目当ての景色がこちら。
富士山と五重塔、そして春には桜が、
日本を象徴する景色として、海外から注目されて、逆輸入で日本でも有名となりました。
ホテル鐘山苑_0069
展望デッキは観光客がいっぱいです。
現在の情勢にもかかわらず外国人も多い。日本在住の方でしょうね。

ホテル鐘山苑_0068
もう少し上にある、富士パノラマ台まで足を伸ばす人は少なく、

ホテル鐘山苑_0067
富士山ビューをゆっくりと堪能するにはこちらがおすすめです。

ホテル鐘山苑_0072
昼食は、下吉田駅から新倉山浅間公園と反対方向へ徒歩9分。みうらうどん へ。吉田のうどんの有名店で、この日も行列ができていました。

ホテル鐘山苑_0074
店内は、民家の中のような感じです。
ホテル鐘山苑_0075
肉うどん450円。吉田のうどんらしい、ポキポキした麺のうどんでした。

ホテル鐘山苑_0077
下吉田駅に戻り、富士急行の鈍行に乗り込みます。

ホテル鐘山苑_0079
2駅5分。富士山駅に到着です。

ホテル鐘山苑_0080
富士山駅は、むかしの富士吉田駅で、小さな駅ビルがあり、

ホテル鐘山苑_0081
駅ビルの6階には富士山展望デッキがあります。周囲では一番高い建物なので、富士山が正面に一望です。

ホテル鐘山苑_0082
送迎は富士山駅に到着後に電話にて依頼する形です。10分後には駅に来てくれます。待ち合わせは、バスターミナルとは反対側の出口で。

ホテル鐘山苑_0083
送迎ワゴン車が来ました。

ホテル鐘山苑_0116
車で10分、ホテル鐘山苑に到着です。

ホテル鐘山苑_0143
玄関から入ると、

ホテル鐘山苑_0139
大型旅館らしくロビーは広々としており、

ホテル鐘山苑_0159
仲居さんがずらっと並ぶタイプの旅館です。

ホテル鐘山苑_0141
フロントでチェックイン。宿帳を記入します。
ホテル鐘山苑_0155
鍵を受け取り、仲居さんの案内で、部屋に進みます。

ホテル鐘山苑_0147
細流亭、ゆらく山彦亭、深山亭、桂亭という棟がある、100室超の大型旅館なので、
導線は長く広がっています。

ホテル鐘山苑_0154
細流亭を抜けて、

ホテル鐘山苑_0153
ゆらく山彦亭を通り抜け、

ホテル鐘山苑_0152
深山亭に入り、部屋に到着。

ホテル鐘山苑_0118
本日の部屋、252。
深山亭 和室12.5畳+4.5畳。

ホテル鐘山苑_0119
踏込から、

ホテル鐘山苑_0120
和室。

ホテル鐘山苑_0121
部屋を反対側から。

ホテル鐘山苑_0122
こたつ間4.5畳。

ホテル鐘山苑_0123
冷蔵庫は、課金式。

ホテル鐘山苑_0133
金庫は団体客を想定して、人数分の箱になっています。

ホテル鐘山苑_0126
水回りと、

ホテル鐘山苑_0128
内風呂。

ホテル鐘山苑_0231
お手洗い。

ホテル鐘山苑_0130
浴衣は各サイズが用意されており、

ホテル鐘山苑_0132
タオルは持参、バスタオルは大浴場に用意です。

ホテル鐘山苑_0125
テーブルには、ワッフルクッキーと、生姜のべっこう漬け。

ホテル鐘山苑_0134
先ほどフロントにて、食事時間などの案内、朝食券とともに、
茶室抹茶サービス券が渡されました。
さっそく、茶室に行きたいと思います。

ホテル鐘山苑_0135
鍵を手に取り、部屋を出ます。

ホテル鐘山苑_0089
ホテルの敷地内は、日本庭園になっており、

ホテル鐘山苑_0088
広大な和の空間が広がっています。

ホテル鐘山苑_0090
日本庭園の中にある茶室 清流庵。

ホテル鐘山苑_0091
緑に囲まれた和空間の茶室は、

ホテル鐘山苑_0098
川に面しており、せせらぎの音が心地よいです。

ホテル鐘山苑_0095
この空間で、茶菓子と抹茶が供されます。

ホテル鐘山苑_0105
敷地内を流れている川は、桂川。
桂川が神奈川県に入ると、相模川に名前を変えます。

ホテル鐘山苑_0102
新緑、紅葉いずれの季節にも鮮やかな色彩の空間です。

ホテル鐘山苑_0151
桂川を越えた先まで敷地内となっており、

ホテル鐘山苑_0099
階段を上った先には、富士山が見える 富士のてらす。

ホテル鐘山苑_0101
この日は雲で隠れていましたが、
ソファーに座ってぼーっと富士山を眺められる空間です。

ホテル鐘山苑_0106
日本庭園の中には足湯や、

ホテル鐘山苑_0112
夏営業のガーデンプールもあります。

ホテル鐘山苑_0114
曇り空でしたが、晴れていれば富士山が見える方角です。

ホテル鐘山苑_0115
売店も大規模です。

ホテル鐘山苑_0137
そのまま大浴場に向かいます。
1階大浴場赤富士。露天風呂の寝湯は、見上げるように富士山が見える立地です。

ホテル鐘山苑_0138
湯上り処も広く空間がとられています。

ホテル鐘山苑_0157
夕方となって、雲が晴れて、富士山が顔を出しました。
急いで日本庭園に見に行きました。

富士山が見えるかどうかも、山の変わりやすい天候に左右されるので、
見えた時は、宝くじに当たったような高揚感があります。
急いで見に行かなければ、という気持ちになります。

ホテル鐘山苑_0167
そして、エレベーターに乗り込み、
ホテル鐘山苑_0222
10階へ急ぎます。

ホテル鐘山苑_0136
10階露天風呂富士山へ。本当に、富士山の山頂が正面になるように作られてる露天風呂です。

ホテル鐘山苑_0161
露天風呂富士山と、同じ方向の景色を地上から。

ホテル鐘山苑_0160
10階からは、周りに鐘山苑より高い建物がないので、これよりデーンと富士山を望みます。

ホテル鐘山苑_0163
ホテル正面玄関。
左奥が深山亭、低い棟がゆらく山彦亭、細流亭。
ホテル鐘山苑_0117
大型旅館なので団体も得意の様で、
団体用に、多くのバスが横付けできるように、軒の廊下が設けられていました。

こうやって館内をうろうろしている間に、
あっというまに夕食の時間になりました。

ホテル鐘山苑_0208
今日の夕食会場はこちら。
旬菜ダイニング夢寿美(むすび)。

ホテル鐘山苑_0170
入口にダイニングがあり、

ホテル鐘山苑_0206
案内される場所は個室。

ホテル鐘山苑_0171
食事会場はこちらです。

ホテル鐘山苑_0174
照明はスポットライトと間接照明。
BGMはジャズ。

ホテル鐘山苑_0172
最初のセット。
空間が広くとられているので、呼び出し電話があっても気になりません。

ホテル鐘山苑_0173
御献立。

ホテル鐘山苑_0175
飲物は山梨の地酒、七賢ではじめます。
ホテル鐘山苑_0176
長月の食前酒
ゆず酒でした。

ホテル鐘山苑_0177
前菜は蓋付き重箱での提供。料理が乾いてしまわない工夫ですね。

ホテル鐘山苑_0178
重箱 前菜
 鮎梅煮 鮑煮 モロキュウ
 穴子寿司 里芋きのこ田楽
 牛肉八幡巻
 南瓜豆腐 豆乳 クコの実
 モロコシ摺り流し
 フォアグラ西京漬け
  コンソメジュレ
 鉄皮煮凝り
 サーモン絹田巻 加減酢

ホテル鐘山苑_0184
続いて、富士山の絵柄の黒椀が出てきました。

ホテル鐘山苑_0185
御椀 鱧 栗麩
    海老 あわび茸
     三つ葉 酢橘
黒い椀に鱧がきれいです。

ホテル鐘山苑_0182
赤塗りの漆器で提供されたのは、

ホテル鐘山苑_0183
御造り 料理長源泉御造り

ホテル鐘山苑_0186
ふたたび富士山の絵柄である陶器で出てきたのは、

ホテル鐘山苑_0187
焼き物 鱸諸味焼
     いちじく田楽
      オクラ海老新丈

ホテル鐘山苑_0188
続いてタレと一緒に出てきたのが、

ホテル鐘山苑_0189
台の物 国産牛ロースト夏野菜朴葉蒸し
     新玉葱 インカ ズッキーニ
      富士山南瓜 胡麻ポン酢
底から煙か蒸気が出てきていたので、炭火かと思ったら、

ホテル鐘山苑_0203
ヒートパックからの蒸気でした。

ホテル鐘山苑_0179
鍋に火が入り、

ホテル鐘山苑_0181
鍋物 鮭 帆立 チーズ豆乳鍋
    水菜 椎茸

ホテル鐘山苑_0204
食事 真鯛炊き込み御飯
   赤出汁 きのこ飛龍頭 青さ
   漬物 盛り合わせ

ホテル鐘山苑_0205
水菓子 柿ゼリーカクテル
     季果物 甲州白ワインゼリー掛け

夕食は、大型旅館で大量に調理しなければならないなかで、そのなかでの工夫を感じます。
料理は蓋付きでの提供がほとんどで、料理が乾かないようにする工夫、
また、台の物と鍋物はテーブルでの加熱で、
いずれも、盛り付けと提供の時間差を補う工夫なのだと思います。
全体として、大型旅館の中では、美味しい料理なのではないでしょうか。

ホテル鐘山苑_0209
なお、夕食会場は他に、
四季彩ダイニング美厨。

ホテル鐘山苑_0168
個室料亭。
また、団体には宴会場。

ホテル鐘山苑_0210
燦里専用の夕食会場、
燦々ダイニング咲くや があります。


ホテル鐘山苑_0212
夕食後は、ロビーで行われる霊峰太鼓ショーへ。

ホテル鐘山苑_0213
鐘山苑の従業員による太鼓ショーです。

ホテル鐘山苑_0215
全部で3曲ほど演奏され、

ホテル鐘山苑_0216
最後は、観客を手拍子で巻き込んで。
今回は情勢により無しでしたが、客席を回って、客に叩かせて巻き込むコーナーです。

ホテル鐘山苑_0227
通常であれば、太鼓ショーの後は、ビンゴ大会なのですが、
今日のような2部制のときは無し。ビンゴでは、鐘山苑は甲州織物つまり布団屋が祖業として、枕が当たったりするので、
結構楽しみなものです。

ところで、この太鼓ショー。ホテルの従業員の「太鼓部」によって運営されているとのことですが、企業経営の観点からなかなか素晴らしいものだと思います。

・社員の健康維持、福利厚生はもちろんですが、
・太鼓部による組織の仲間意識の向上、コミュニケーション促進、業務と違う強みの発揮
 →ロイヤリティ向上離職率減少対策。
・業務の繁忙が落ち着く、夕食後の時間を利用。
・普段はサービスや調理といった裏方のホテルマンが、
 表舞台でスポットライトを浴びることでのモチベーション向上。
・それを、自社の提供サービスの一つとして、客の満足向上に利用していること。
・ビンゴ含めて通じて、客参加型で、客も鐘山苑の一員的に巻き込むこと。
・客を部屋から引っ張ら出し、バーや夜食処の付帯売上に繋げる。

どこまで狙って始めたのかはわかりませんが、優秀な経営者がいるのだと思います。

ホテル鐘山苑_0228
というわけで、鐘山苑の戦略に乗せられて、ナイトバーラウンジへ。

ホテル鐘山苑_0229
日本庭園に面したラウンジで、

ホテル鐘山苑_0230
山梨のウイスキー、白州。ソーダ割りで1杯。

ホテル鐘山苑_0223
続いて、夜食処へ。

ホテル鐘山苑_0224
ラーメンを求めて来たのですが、山梨名物ほうとうとのミックスである、「ラーほう」なるものがあったので、注文。

ホテル鐘山苑_0226
ラーほうは、ラーメンのスープに、ほうとうの麺を投入な感じ。
極太ちぢれ麺の醤油ラーメンの様で、これはこれでアリです。
ホテル鐘山苑_0232
満腹となりましたので、布団の敷かれた部屋に戻り、
ホテル鐘山苑_0235
就寝。おやすみなさい。


翌朝。ホテル鐘山苑_0237
この日は雨模様です。

ホテル鐘山苑_0239
早速に朝食へ。
朝食会場は1階ガーデンテラス。
ホテル鐘山苑_0240
席に案内されます。
ホテル鐘山苑_0241
普段は朝食バイキングですが、今の情勢により、和朝食重での提供。

ホテル鐘山苑_0247
ウインナー、焼売、笹かまなど、バイキングの食材を詰め込んだ感じ。情勢により仕方ないですが、バイキングで選ぶ楽しさの復活が、待ち遠しいですね。
ホテル鐘山苑_0251
食後はふたたびゆっくり過ごし、
10時にフロントでチェックアウト。

ホテル鐘山苑_0253
送迎バスで送ってもらいます。

ホテル鐘山苑_0254
10分で富士山駅に到着。

ホテル鐘山苑_0255
高速バスのバスタ新宿行きで、約2時間の帰路につきました。

高速バスは平日ながら半数以上の席が埋まっていました。
若い人が多く、富士五湖周辺の客層をよく表していました。

ホテル鐘山苑
ずっと楽しい。暇な時間がない。という旅館でした。
広い庭園を散策し、茶室で抹茶を頂き、大浴場に入り。
富士山が顔を出したら見に行き、再び10階展望大浴場にも富士山を見に行き。
気付いたら夕食の時間。夕食のあとは太鼓ショー。更にバーラウンジに夜食。通常は朝食バイキング、また庭園散策と。
もちろん大型旅館なので、個別対応的なきめ細やかさではありませんが、こういった滞在のさせ方は、大型高級旅館の生き残り術として適当であり、
そのトップクラスの宿だと思うのです。

鐘山苑には、今回宿泊した深山亭の他に、細流亭があり、また、細流亭の棟のリニューアルながら、燦里・別墅然然(べっしょささ)があります。
燦里は、明るい部屋作りでファミリー向け、食事は専用ダイニング咲くや。
別墅然然は、暗めの部屋作りで滞在型。食事は部屋食。燦里、別墅然然ともに、クラブラウンジが利用可能です。
こういった違いがあることも、
また、別のタイプでも泊まりにきたいなあと思わせるわけです。

★「ホテル鐘山苑」(山梨/富士山温泉) ブログ
★「ホテル鐘山苑」が好きなら、この旅館もおすすめ
 「白玉の湯華鳳」(新潟/月岡温泉)
 「稲取銀水荘」(伊豆/稲取温泉)
 「加賀屋」(北陸/和倉温泉) 
 「大谷山荘」(中国/長門湯本温泉)
 「指宿白水館」(九州/指宿温泉)

ホテル鐘山苑
料金・基本情報はこちら ▶ ホテル鐘山苑


旅館・ホテルランキング