湯河原温泉の白雲荘に行ってきました。
東海道線にて東京から約1時間半。
湯河原駅に到着です。
ここから、タクシーで10分ほどで、
白雲荘に到着です。
フロントロビーから、
ロビーラウンジへ進み、
窓辺の席に案内されます。
目の前は、新緑の中に、川のせせらぎが聞こえます。
宿帳に記入して。
箱根寄木細工の台とペンで配慮を感じますね。
煎茶とお菓子を頂きます。
お菓子は、湯河原の高級旅館御用達の「小梅堂」。きび餅。
部屋に案内される前に、
ロビーにて 色浴衣を選びます。
男性も選ぶ形は珍しいですね。
本日の部屋は、3階の みどり。
踏込を入ると、
一般客室の和室10畳です。
畳も青なら、天井も青です。
畳は普通に、いぐさがいいですね。これは部屋がちょっと暗く感じます。
水周り。
洗面台も古め。
お手洗い。
お茶菓子は、ごま餅。
普通のものです。
お茶の提供サービスはありませんが、
エスプレッソマシーンがありました。
コーヒーだけでなく、初めて煎茶のパックを見ました。
冷蔵庫は、水とお茶と、富士山サイダー。
いずれも、無料とのこと。
翌日の朝食の、玉子料理と、干物の選択の用紙が置いてありました。
A4用紙に質の悪い印刷というのはいまいちですね。
では、先ほど選んだ浴衣と、羽織を着て、
大浴場に向かいます。
大浴場 さぬきの湯。
脱衣場。
バスタオル、タオル常備です。
内風呂と、
洗い場。
露天風呂。
山林の中にあり、木々に囲まれています。
隣の小川の音を聞きながら。
風呂上り後の時間を利用して、
館内を見学させてもらいました。
Gタイプ 漱石。
一番グレードの高い部屋です。
【露天風呂付き離れ】
10畳+次の間6畳+フローリングサウナ/温泉かけ流し露天風呂/内風呂/独立シャワールーム付。
踏込から、
本間10畳+次の間6畳。
本間10畳。
温泉かけ流し露天風呂。
露天風呂横の、テラス空間。
風を感じるオープンエアーです。
奥には、専用のサウナ。
窓際のリビング空間。
露天風呂前の水回り。
もう一つの、水回り。
内風呂もあります。
お手洗い。
同じ形のお手洗いが2つあります。
続いて、Dタイプ 万葉。
【露天風呂付き離れ】
8畳+広縁 温泉かけ流し露天風呂/独立シャワールーム付。
踏込から、
8畳+広縁。
テラス空間から、
露天風呂。
水回りと、
シャワーブース。
お手洗い。
最後に、紫陽花。
【本館露天風呂付き】
10畳+次の間4畳半
温泉かけ流し露天風呂/内風呂/シャワー+洗い場
本間10畳+次の間4畳半。
水回りの奥に、
露天風呂。
風が強い時などに閉められよう、
横スライドの窓が取り付けられています。
お手洗い。
食事場所は、こちら、
ダイニング千渓。
モダンな作りで、
窓から、小川と山林を臨む形になっています。
千渓の奥の方には、半個室的な空間も。
食事場所には、ほかにも個室「鈴風」があり、
障子を挟んで、
外せば、ある程度の人数が入れる個室になるとのことです。
私の食事は、ダイニング千渓 での用意です。
最初のセットです。
私の席は、端っこの方のくぼんだ物置スペースのようなところであって、
そこに席を設置する、サービスに対する感覚が残念に感じました。
座席は、スポットライトでの照明で、雰囲気を演出されていました。
お品書き。
食前酒 自家製山桃酒
先付 海鮮寄せ 青海苔餡かけ
前菜 茗荷寿司 地魚 万願寺浸し 稚鮎あられ揚げ
豆栄螺煮 鶏ウスター煮 食用ホウズキ
吸物 鮎魚女 蓴菜 小メロン 木の芽
凌ぎ 茶蕎麦 長芋 天山葵
造り 盛り合わせ
真ん中の醤油は、カワハギの肝醤油。これでカワハギを食べると美味い。
みずみずしい魚で、伊豆天城に近いからか、わさびのままでの提供がいいですね。
台の物 海鮮宝楽焼き 旬野菜
土鍋は焼かれたままの状態で提供されます。ジュ―、と。
中身は、金目鯛の切り身と、
伊勢海老の半身。
蓋物 冬瓜 牛肉巻 蓮芋 彩り野菜
〆肴 旬の物
食事 桜海老釜飯 魚沼産コシヒカリ
止椀 赤出し
香の物 漬物盛り合わせ
ご飯は、釜のままで、提供されました。
桜海老の香り高く、釜の中すべて平らげてしまいました。
デザートは、隣のラウンジに席移動を促され、
甘味 シフォンケーキ
普通のシフォンケーキです。
席を移動してまで、となると、どんなデザートだろうと期待値も上がるのですが、
そういう意味のあるものではありませんでした。
食後は、事前に予約していた、貸切露天風呂へ。
玄関を出てすぐ隣の別棟になります。
広い湯上り空間と、
広い風呂。
完全に建屋で囲まれていますので、窓からの半露天といったところでしょうか。
川が近いので、ごーという水の音を聞きながらの入浴です。
洗い場があります。
水回り。
ビールのミニ缶が一人1本用意されています。
専有できる露天風呂の空間としては、
とても広いのではないでしょうか。
40分間・無料となっています。
露天風呂から、再び玄関に戻ります。
フロントに、ミシュランガイド2015の掲載記念楯を発見。
私も、今回、白雲荘を選んだ理由が、ミシュランとアピールされていたからです。
しかし、このミシュラン掲載という意味は、正しく把握しなければなりません。
詳しくは、後述を参照ください。
そのまま、部屋に戻り、この日は就寝しました。
翌朝。
先ずは朝風呂から。
大浴場さぬきの湯は、夜間に男女入れ替えとなります。
脱衣場。
内風呂に進みます。
内風呂。
洗い場。
露天風呂。
やはり小川の音がさわやかです。
ヤクルトが2本まで自由、と用意されています。
朝風呂の後は、朝食に向かいます。
会場は、夕食と同じ、ダイニング千渓。
朝はちゃんとダイニング空間内の席での用意でした。
ミカンジュース、サラダに、
先付の料理。
和旅館らしい和食ですね。
前日に選択した、
玉子料理:玉子焼き、干物:金目鯛。
そして、ご飯・味噌汁です。
ご飯は、土鍋での提供。
デザートは、ヨーグルトとフルーツ。
夕食も朝食もですが、和食の内容のこだわりに対して、
デザートだけ、普通のもの、となっています。
朝食後は、すぐにチェックアウト。
湯河原駅まで送ってもらい、東京に舞い戻りました。
湯河原温泉 白雲荘
施設全体は、和旅館のベースから、和モダンへ変えているのだと思います。
ロビーラウンジや食事会場は、新しい雰囲気。一方、廊下や大浴場はまだ手つかずです。
宿泊部屋は、ちゃんと選ばなければなりません。
離れ露天風呂付きの部屋は、快適に過ごせると思います。本館露天風呂付きも何とか。
本館は古さを感じ、更に、色畳は暗い印象とあいまって、おすすめは難しいかと。
但し、このあたりは、今後のリニューアルで、いぐさの畳に換わって改善していくでしょう。
サービスは、家庭的を狙うのでなく、洗練を目指しているのだと思いますが、
まだまだこれからに期待です。
施設とサービスから感じるのは、おそらく個人経営から、外部の別法人に経営がかわったんだろうなと。
いろいろなテコ入れの最中なのだろうなと。
食事には期待して訪問しました。
印象に残る工夫もあり、充分に美味しかったのですが、
食事を目的に訪問、というレベルは期待しすぎです。
ミシュランガイド2015への掲載宿となっていますが、この表現にはからくりがあります。
実は、ミシュランには「食事」で掲載されたのではありません。
快適度での認定ですが、認定されたのは湯河原だけでも11件もあるので、精度は低いかと。
ミシュランに「食事」で掲載された唯一の湯河原の旅館は、「石葉」です。
離れ露天風呂付きの部屋「漱石」に泊まり、貸切露天風呂も利用し、
食事を楽しめば、満足する宿だと思います。
ミシュランを前面に出すアピールは、客層とのマッチングを誤っているので、もったいないと感じました。
★「白雲荘」が好きなら、この旅館もおすすめ
「正平荘」(伊豆/伊豆長岡温泉)
「清流荘」(伊豆/蓮台寺温泉)
「仙郷楼」(箱根/仙石原温泉)
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