直江兼続の故郷で知られる、
越後湯沢の奥座敷 六日町温泉の龍言に行ってきました。
龍言_3339


龍言_3298
東京駅から上越新幹線で1時間半、

龍言_3299
越後湯沢で上越線に乗り換えます。

龍言_3300
上越線の鈍行に乗り、

龍言_3301
田んぼの村々の中を約20分。

龍言_3302
六日町駅に到着です。
鈍行だけの駅ですが、アーケード商店街のある南魚沼市の中心駅です。
新幹線開通前は、特急がとまったのでしょうね。

正面に見える山が、坂戸城です。

龍言_3303
山頂にある坂戸城「実城(みじょう)」は、麓から1時間半の登山です。
さすがに登るのは難しいなあ、と考えながら、
まずは腹ごしらえ。

龍言_3304
駅前の商店街にある 魚沼釜蔵総本店。

龍言_3307
店内は居酒屋風ですが、
名物はこちら。

龍言_3308
肉・にく・ニク!

南魚沼では、「本気丼(マジドン)」という食の町おこしをしているようです。
各店で、南魚沼産のコシヒカリを食べさせています。

龍言_3309
国産極上牛カツ ローストビーフ丼。
肉がどーんと。大満腹です。

食後は、六日町の観光に入ります。
観光スポットへは、バス路線もありませんので、
タクシーで移動します。

最初は、タクシーで10分余り。
龍言_3310
雲洞庵(うんとうあん)に到着です。

 龍言_3311
赤門。参道が続きます。
雲洞庵は、越後一の寺といわれます。

このあと宿泊する「龍言」は、
この雲洞庵の末寺「龍言寺」の寺屋敷跡であることから、
雲洞庵の住職から、名跡を差許されたとのこと。

龍言_3312
鐘楼。

龍言_3313
本堂。

龍言_3314
庵内も拝観できます。

龍言_3319
本堂。

龍言_3317
坐禅堂。
「雲洞庵の土踏んだか」 「関興庵の味噌なめたか」という言葉で知られる、
曹洞宗の禅道場です。

龍言_3318
客殿から庭を臨みます。
思ったより方々まで入ることができ、広い拝観空間です。
全て見て回るには20~30分はかかります。

龍言_3323
宝物殿も併設されています。

龍言_3324
上杉家ゆかりの品々があり、
宇佐美定行ゆかりのものや、上杉景勝書簡等が展示されています。

続いて、雲洞庵から、直江兼続公伝世館に向かいます。
タクシーで10分余り。
龍言_3325
展示空間一室に、鎧や太刀、扇等の展示があります。


龍言_3327
銭淵公園の一角にある直江兼続公伝世館、
となりには、大河ドラマ放映記念の天地人碑も設置されています。

いずれの施設も、観光客はほぼ皆無、
大河ドラマの年は、ブームが押し掛けたとのことですから、
夢の跡 といったところです。

伝世館からは、坂戸城跡に歩いて向かいます。
龍言_3334
住宅・田んぼ地帯をとぼとぼと。
途中、内堀跡もありながら、

龍言_3328
徒歩7-8分で、坂戸山の登山口に至ります。
突き当りに設置されていたのが、

龍言_3329
坂戸城跡の全図です。
山頂にある実城までは、ここから1時間半。
さすがに、山頂まではいけませんので、山麓にあるエリアへ。

龍言_3330
家臣屋敷跡その一。
龍言_3331
家臣屋敷跡その二。

龍言_3332
坂戸城跡碑は、麓にありました。
山頂でなくてよかった。

龍言_3333
坂戸城跡碑の場所は、マップには載っていませんでしたが、
上杉景勝 直江兼続 生誕地碑のそばにあります。
左手が生誕地碑、中央が坂戸城跡碑です。

登山口に戻り、再び徒歩7-8分。
龍言_3335
長尾政景公墓所に至ります。

龍言_3337
直江兼続墓所と、

龍言_3336
歴代上田長尾家もあります。

墓所は、龍言寺跡にあります。

この寺屋敷が、本日の宿「龍言」です。
ここから、田んぼ沿いを歩いていくと、
龍言_3338
道路に出て、龍言の門が見えてきました。

龍言_3339
門に到着です。

龍言_3393
門をくぐり、庭を進むと、

龍言_3390
玄関に到着です。

龍言_3396
右手には到着の太鼓。
靴を脱ぎ、スリッパに履き替えます。
まずは左手にある、

龍言_3341
落着の間に案内されます。

龍言_3342
奥は座敷型。

龍言_3344
ここでお茶菓子が出されます。

BlogPaint
宿帳。

龍言_3401
お茶の後は、部屋にご案内頂きます。
本館から、

龍言_3372
御居間屋敷を進み、

龍言_3374
本日の部屋 聚福。

龍言_3375
踏込から、

龍言_3376
本間15畳+ベランダ のお部屋。

龍言_3419
小庭に面する窓辺です。

龍言_3379
聚福の書がかかる床の間。

龍言_3377
部屋のお茶菓子。
えごま煎餅と、羊羹。

龍言_3378
小庭に接するベランダ。

龍言_3420
本間の障子の先には、

龍言_3422
洗面台と、

龍言_3423
部屋風呂。小庭に面します。

龍言_3421
お手洗い。

龍言_3384
冷蔵庫。

龍言_3382
それでは、浴衣に着替えて、

龍言_3386
鍵を取って、大浴場に向かいます。

龍言_3349
大浴場 和楽の湯。

龍言_3348
脱衣場にはタオルあり、
バスタオルは無いので部屋から持参です。

龍言_3347
大庭園に面する大浴場です。

龍言_3350
湯上り場には、
山の水が用意させています。

龍言_3351
貸切露天風呂も2つ。
10人くらいは入れる、とても広い風呂です。

龍言_3352
貸切風呂小。

龍言_3414
風呂上りには、庭園散策。
下駄に履き替えて。

龍言_3417
山辺の庭園、
宿以外の建物は見えない別世界の空間です。

龍言_3418
宿の土地の由縁記。

龍言_3371
池の鯉へのエサやりのための、エサも用意されています。
隣町の小千谷は錦鯉が有名ですね。

龍言_3410
お休処。

龍言_3411
読書スペースになっています。
書籍のラインナップが、外資系コンサルなどの経営関連の本が多かったです。
社長のお下がりですかね。

龍言_3413
お休処の前には、絵馬の数々。
宿泊者思い思いを書いて掲げられています。

龍言_3360
もう一つの大浴場。
圓の湯。

龍言_3359
脱衣所。

龍言_3408
こちらも、タオルのみで、バスタオルはありません。

龍言_3409
古い測りである体重計が雰囲気を醸しています。

龍言_3358
内風呂に、
奥に露天風呂があります。

龍言_3385
風呂の後には、
館内の他の部屋も見させてもらいました。

龍言_3405
本館の廊下。
幕末時代の建物を移築したものであり、趣があります。
また、そのために部屋ごとにタイプが異なります。

龍言_3361
無想。
本館の内風呂無しの部屋。10畳。

龍言_3362
ベランダ際に洗面台。

龍言_3363
お手洗いはタイル張りで古い感じ。

龍言_3364
2部屋だけある2階部屋の一つ、君ヶ家。
10畳+12.5畳+畳廊下17畳(約91平米)。


龍言_3367
水周り。

龍言_3365
内風呂。

龍言_3366
お手洗い。
先の部屋と比べると、新しいタイプですね。

龍言_3397
帳場横に売店があります。

龍言_3398
傍らには、龍言畑で採れた野菜が、
ご自由にお取り下さい、と置かれています。
家庭的なサービスを感じますね。

龍言_3399
売店の奥には、喫茶コーナーがあります。

龍言_3355
食事は、基本的に部屋食ですが、
希望者向けに食事処も用意されています。
和食堂 微笑亭。

龍言_3354
畳にイステーブルの用意です。

龍言_3356
宴会場も用意があります。

龍言_3357
じゅうたん敷きのスペースも。

龍言_3388
毎年のように、将棋のタイトル戦が行われているそうです。

龍言_3389
囲碁のタイトル戦も。

では、部屋に戻って夕食をいただくことにします。
龍言_3428
夕食の準備完了。

龍言_3429
御献立。

龍言_3430
食前酒 八海山甘酒

龍言_3435
酒は、飲み比べ3種セットを注文しました。
左から、高千代・八海山・鶴齢。

龍言_3437
先付 滝川豆腐 おくら 茗荷 降柚子

龍言_3438
滝川豆腐は、ところてんの要領で、にゅっと出します。
つるっと食べる新しい豆腐の食感です。

龍言_3431
前菜 鮑柔らか煮 もろこし団子鬼灯盛
    合鴨ロース 黒大蒜ソース
    とまとのアヒージョ鰯コンフィ
    魚沼順菜大和芋 煮穴子 梅肉
もろこし団子はもちもちしで美味し。

龍言_3432
蓋物 越後魚沼のっぺい汁
新潟の名物の「のっぺ」ですね。

龍言_3440
造里 日本海旬の幸 雪室熟成醤油

龍言_3439
焼物 鮎炭火立焼 弥彦娘 蓼酢
立焼は、龍言の名物で、館内で炭火焼しているそうです。
夏は鮎、秋からは岩魚になるとのこと。

龍言_3434
強肴 にいがた和牛冷製 越の丸茄子 才巻
    伏見青唐 ズッキーニ パプリカ
    魚沼山葵 卸しポン酢あん

龍言_3433
伝承の味 牛蒡煮 煮豆 棒鱈煮 もろっこ隠元

龍言_3441
食事 笠原農園の南魚沼産こしひかり
香の物 漬物
留椀 徳田農産塩沢産大豆で作った
    二年熟成味噌使用
米どころ越後のこしひかりです。

龍言_3442
水菓子 自家製水羊羹 八色西瓜

夕食、すごく高級というわけではありませんが、
地のものを使った、郷土料理、といった感じですね。

食後は、星空ウォッチングのツアーを申込していたのですが、
残念ながら今夜は雨。
龍言_3443
ということで、館内での地元の自然紹介コーナーとなりました。

そのあとは、夜食に出かけます。
龍言_3445
玄関前の庭では、
家族連れ向けに、線香花火を供していました。

龍言_3446
龍言の門を出て、前の道路の先に、

龍言_3447
安穏亭があります。
こちらも、龍言の経営です。

龍言_3448
こちらも、豪農館を移築したもの。

龍言_3450
囲炉裏とカウンターのある空間。


龍言_3452
別途、個室もあります。

龍言_3451
反対側には、カラオケバー空間も。

龍言_3453
夜食に、名物であるという うどんを。
日本酒と共に、さっと頂きました。

夜食の後、部屋に戻ると、
龍言_3454
布団が敷かれていましたので、

龍言_3424
そのまま就寝。おやすみなさい。


翌朝。
龍言_3456
曇りがちの朝です。

早速に朝食を。
龍言_3455
赤い器で、精進料理みたいな感じです。
全体的に軽めの朝食。 コシヒカリはおひつでの提供でした。

この日は越後の観光をしようと思っていましたので、
早めにチェックアウト。
龍言_3458
玄関に並べられた靴の傍らには、
名前の表示が貼ってありました。

龍言_3461
これは、名前の表示を兼ねた「魔除の御札」。
お土産に持たされます。

龍言_3460
そして、もう一つの手土産、
いなり寿司を頂きました。
煮詰められたお稲荷さんが美味しかったです。

龍言_3459
昨日と同じ、六日町駅から移動します。

龍言_3462
六日町駅から越後湯沢方面に1駅、塩沢駅へ。


龍言_3463
静かな田舎町の駅です。

龍言_3468
駅から徒歩5分で、
三国街道塩澤宿牧之通り があります。
昔の宿場町の面影を再現した、よく造られた街並みです。

龍言_3470
地元の酒、鶴齢の店もありました。

龍言_3469
酒からグッズまで、鶴齢だらけのお店です。

龍言_3475
よい雰囲気の街並みなのですが、観光客は、数人のみでした。
朝早くだからかとも思いましたが、聞いたところ「いつもこのような感じ」とのこと。

近くには博物館系が2つあります。
龍言_3465
塩沢つむぎ記念館。

龍言_3467
2階建ての小さい施設で、
1階は無料空間で、塩沢つむぎの商品展示。

龍言_3466
2階は有料スペース。蚕の実物から、塩沢つむぎ各種の紹介があります。
機織り体験もできるとのこと。

龍言_3471
鈴木牧之記念館。
鈴木牧之(すずき ぼくし)は、江戸時代『北越雪譜』(ほくえつせっぷ)という雪国の暮らしを紹介する本の著者とのこと。地元の英雄なのでしょう。
展示品は、雪国での暮らしにかかわる民具や、鈴木牧之の遺墨、塩沢つむぎなどです。
塩沢つむぎ記念館の2倍くらいのサイズがあります。

塩沢の次は、再び塩沢駅より、
龍言_3477
長岡方面に2駅(六日町駅から1駅)で、五日町駅へ。

龍言_3478
駅前には店もない静かな駅です。
ここからタクシーで約10分。





龍言_3490
魚沼の里に到着です。
魚沼の里は、八海山で有名な八海醸造が創った、工場兼観光施設です。

龍言_3502
第二浩和蔵。
蔵見学は受けていません。

龍言_3501
八蔵資料館。
入場自由の、世界の酒と食に関する書籍3,000冊がある図書館です。

龍言_3491
見学ができるのはこちら、八海山雪室。

龍言_3500
売店と、見学エリアがあります。

龍言_3499
雪室見学体験ツアーに参加しようと思ったのですが、
当日の先着順で、2時間待ちであったため、見学は断念。

龍言_3495
代わりに、焼酎の試飲コーナーに行きました。
各種を自由に飲むことができます。

龍言_3496
奥には、メモリアル焼酎「面向未来」というコーナーが。

龍言_3497
購入した焼酎を、長期間預かるシステムです。

龍言_3498
売店も充実しています。

続いて、一番の目的に向かいます。
龍言_3515
広い敷地を汗かきながら歩き、

龍言_3513
「みんなの社員食堂」に到着。
ここは、八海醸造の社員食堂でありながら、一般にも開放されています。

龍言_3512
この日は10人くらいの行列がありましたが、
約10分で案内されました。
食券を購入して、

龍言_3506
社員食堂形式で受け取ります。

龍言_3507
ごはんと味噌汁は自分でよそうスタイルです。

龍言_3505
丘の上からの景色を望む開放的な席にて、

龍言_3511
八海定食:肉 豚の塩麹漬け焼き

龍言_3510
追加で、あまさけ も注文しました。

龍言_3509
魚沼の里のマップその1。

龍言_3508
魚沼の里のマップその2。

今回は時間が少なかったため、昼食のみでしたが、
広い敷地がありますので、雪室見学を含めて、長い時間を滞在できる施設です。

続いて、長岡に向かいます。
魚沼の里から、タクシーで約15分。


龍言_3518
浦佐駅に到着です。
八海山口(東口)の駅前には、田中角栄の像。
上越新幹線・浦佐駅は、選挙区にあり、「我田引鉄」の象徴と云われます。

ここから乗ったのが、
龍言_3519
今話題の 現美新幹線。
昨年2016年から、越後湯沢駅⇔新潟駅を土休日運転されている「とき」です。


龍言_3520
各号車、片側が美術作品、
反対側に、自由席のソファーが置かれています。

龍言_3523
乗客は全部で10人余り、といったところ。
さすが芸術の列車、奇抜な服装の方々もいました。

龍言_3522
キッズスペースのプラレールもあります。
向こう側は、カフェコーナー。

龍言_3521
車両案内。

龍言_3525
唯一の指定席車両、11号車。

龍言_3526
下車した長岡駅でパシャリ。

長岡駅からは、長岡市内の観光です。
龍言_3527
河井継之助記念館。
駅から徒歩7-8分です。

龍言_3528
ガトリンク砲(複製)や、
河井継之助の書などが展示されています。
見学所要時間10-20分。

龍言_3530
山本五十六記念館。
河井継之助記念館から徒歩2-3分です。
見学所要時間10-20分。

連合艦隊司令長官山本五十六元帥の書簡等の展示があるほか、
墜落した海軍一式陸上攻撃機 長官搭乗機の左翼が展示されています。
パプアニューギニア政府の厚意により、里帰りしたとのこと。

龍言_3531
記念館から徒歩2-3分のところに、
生家跡である、山本五十六記念公園があります。

龍言_3533
ブロンズの胸像に、

龍言_3532
復元された生家があります。入場自由。

山本五十六記念公園から、長岡駅に向かいます。
龍言_3534
曲がり角には、米百俵之碑。

龍言_3536
駅前のアオーレ長岡(市役所)敷地内には、

龍言_3535
長岡城跡の碑があります。
長岡城の本丸は、現在の長岡駅にあたり、
ここは、長岡城の二の丸跡になります。


龍言_3537
長岡城跡の碑付近から、長岡駅はすぐそこです。
帰りは直行新幹線で約1時間半で東京駅に到着です。

六日町温泉 龍言、
昔の建物を移築した形で、建物の趣あり、サービスは「家庭的」。
周囲には何もない環境ですので、
山でゆっっくりとしたい、という時にお勧めです。

★「龍言」(新潟/六日町温泉) ブログ
★「龍言」が好きなら、この旅館もおすすめ
 「銘石の宿 かげつ」(山梨/石和温泉)
 「おとぎの宿米屋」(東北/須賀川温泉)

龍言
料金・基本情報はこちら ▶ 龍言


旅館・ホテルランキング