箱根の応援旅行第2弾。仙石原の仙郷楼に行ってきました。
新宿から高速バスで120分(乗車率40%くらいでした)。その名も「仙郷楼前」での下車です。
林を抜けると
老舗旅館ですが、外観はリニューアルで高原リゾート風。
番台の名残でしょうか。看板が伝統を感じさせますね。
サービスも、老舗ならではの気高さを感じます。
ロビーでチェックイン。最近の洋風な作りです。
絵画のある廊下を進み(この感じがクラシカルですね。)
エレベーター
5階の廊下。宿泊の東館は、打って変わって、クラシックホテルのような感じ。
今日のお部屋は511。
和室10畳。
小さな滝と池、木々に囲まれています。
かなかなかなとヒグラシの声。
水回りはこんな感じ。アメニティは一般的なものです。
お茶とお菓子をいただき。
テーブルの上にあるマップに目が行きます。敷地内に散策路があるんですね。
浴衣に着替えて外へ。
玄関で、下駄に履き替えて、カラコロと。
いざ、散策路へ。
最初は穏やかな道。
金時山の方面の眺めです。
進むと、だんだんと山道になります。
10分以上の路で、この時点で汗が吹き出ています。
宿に戻り、そのまま温泉へ。
露天風呂「はぐれ雲」。 タオル・バスタオルは部屋から持参。
脱衣所が屋外で、すのこ・藤籠。山奥の野天風呂に来たようなおもむき。
お湯は、灰色の濁り湯です。成分が、本当の灰のように沈殿しています。
鉄分が多いのでしょうね。お湯の中の石部分には、茶褐色になっています。
なめてみると、やはり血の味です。
お風呂上りは、ロビー横のライブラリーでひと息。
暖炉もあります。冬はよさそうですね。
さて、夕食です。
御食事処。この辺りはリニューアルされていて現代風です。
中に入りご案内頂きます。
木を基調とした、明るい空間です。
庭と小さな滝に面したお席です。
品のある食事のたたずまい。先付けから感動があります。
お品書き
先付け
胡麻豆腐、じゅん菜、海老、抹茶出汁
前菜
ほおずきサーモン寿司 紫陽花シュウマイ、重ね湯葉、蒸し雲丹、黄身醤油焼き、
アスパラ豆腐、マイクロトマト、平目煮凍り、はじき豆
飲み物は、地元のものとして「片浦レモンサイダー」。甘くて、1本で充分かな。
お椀
鱧、冬瓜、桂椎茸、梅肉
造り
写真ではわかりつらいですが、一切れが、通常の半分大くらいで小さく切られています。
煮物
石川小芋、煮穴子
白だつ、小茄子、モロッコいんげん
焼物
いさき香草焼き
バジル、セージ、赤パプリカ、馬鈴薯、イタリアンパセリ
いさきは、衣はカラッと、身ははらりとほぐれて絶品です。
中皿
和牛ロースステーキ
法蓮草ソテー、エリンギ、人参、グリーンアスパラ、和風だれ、柚子胡椒
こちらも、つつましい量のステーキです
揚物
稚鮎、車海老、薄衣揚げ
馬鈴薯岩、手長海老、鮎蓼、抹茶塩
3次元の料理がきました。海の風景を表しているとのこと。
串が刺さっている土台は、ジャガイモに青のり。もそもそ食べました。
変り鉢
北海蛸、松笠烏賊、ずわいがに三昧(梅肉、酢味噌、黄身酢)
蛇腹胡瓜、酢取り茗荷、セロリ西京漬け
留め椀 赤出し
御飯 香の物
お櫃でおかわりも頂きました。
水菓子
マスクメロンとムースケーキ
デザートは意外に普通でした
夕食は、魚に肉に揚げ物に、とバラエティに富みながら、それぞれは小さく調理されていました。
「少量を多種」の方針なのだと思います。
ターゲット層は、年配中心なのでしょうね。
食事のレベルは相当高いです。
食後に、もうひと風呂。
大浴場「湯天の蔵」
普通の脱衣所。
お湯は、露天風呂と比べると、濁りがうすいように感じました。
風呂上りは、お水を飲みながら、足つぼマシーン。
部屋に戻り、浴衣を着替えて、就寝。
翌朝。
朝食。夕食と同じ御食事処です。
朝はサラダとリンゴジュースから。
おかゆと豆腐ですべて揃い(サラダは食べてしまいました)
さらに、御飯とフルーツ。
夕食も朝食も、伝統的な和食でとっても食事が美味しいです。
最後に、旅館マニアとして、館内を見させて頂きました。
本館のお部屋
東館と比較して、だいぶ新しく感じます。
お部屋
お手洗い。
露天風呂付きの部屋もあります。
次は西館
渡り廊下を抜けた先にあります
東館と比べても、より昔の建物の感があります。
それこそ、文豪が逗留していそうな。
露天風呂付の部屋もあります。
独立した庭あり、建物の別という意味では、隠れ家的に利用できるかもしれませんね。
宴会場
川奈ホテルなどといったクラシカルなホテルにある宴会場に近いですね。
その横の会議室です。
二次会用のラウンジ。
ムーディー感が漂います。
別棟に陶芸教室もあります。
宿泊者以外も利用できるとのこと。
陶芸は箱根だと、ここか、強羅公園クラフトハウスくらいでしょうか。
別邸奥の樹々
仙郷楼の正面横に、別の入り口があります。
フロントもなく、チェックインはお部屋で、とのこと。
仙郷楼とは、別ものとして運用されています。
全露天風呂付きで部屋食。
有名人がお忍びで来そうな感じですね。
帰りは、バスで強羅駅に出て。
ロープウェイが噴火警戒レベル3により運休中のため、代行バスが走っています。
しかし、1時間に1本では、だれが利用するのでしょうね。
駅前のお茶屋さんで、箱根名物「雲助だんご」と頂き。
箱根登山鉄道に。懐かしい電車が来ました。
車内の混雑状況はこんな感じ。噴火がなければ満員なのでしょうか。
沿線にはあじさいも咲いています。
信号所でスイッチバックしながら箱根湯本へ。
箱根湯本で降りて、有名な、そばの「はつ花」へ。しかし、本店は大混雑。
そこで、少し離れた「はつ花 新館」へ。
ざるそばをつるつると頂きました。
仙郷楼、名門旅館と聞いていましたが、
建物は、メインの東館(20室)や大浴場など、基本的には古いです。
一方、ロビー周りや御食事処、本館(10室)はリニューアルされており快適。
宿泊部屋は、選ぶ館によって、感じ方の差は大きいと思います。
アメニティも普通、大浴場にはタオル・バスタオル持参。
サービスも老舗らしい気高さがあります(お部屋係も慣れている感が強い)、
私は好きですが、旅館の作法を知らない人には、古いサービスと感じるかもしれないという意味で、客を選ぶかもしれません。
強みは、食事の質と、温泉の成分の良さ。
であるから、御食事処にはリニューアル投資し、
大浴場は鉄分多い湯であるため、施設を腐食するため投資しないのではないでしょうか。
とにもかくにも、食事のレベルは相当高いです。
年配の方には、とてもお勧めの宿です。
新宿から高速バスで120分(乗車率40%くらいでした)。その名も「仙郷楼前」での下車です。
林を抜けると
老舗旅館ですが、外観はリニューアルで高原リゾート風。
番台の名残でしょうか。看板が伝統を感じさせますね。
サービスも、老舗ならではの気高さを感じます。
ロビーでチェックイン。最近の洋風な作りです。
絵画のある廊下を進み(この感じがクラシカルですね。)
エレベーター
5階の廊下。宿泊の東館は、打って変わって、クラシックホテルのような感じ。
今日のお部屋は511。
和室10畳。
小さな滝と池、木々に囲まれています。
かなかなかなとヒグラシの声。
水回りはこんな感じ。アメニティは一般的なものです。
お茶とお菓子をいただき。
テーブルの上にあるマップに目が行きます。敷地内に散策路があるんですね。
浴衣に着替えて外へ。
玄関で、下駄に履き替えて、カラコロと。
いざ、散策路へ。
最初は穏やかな道。
金時山の方面の眺めです。
進むと、だんだんと山道になります。
10分以上の路で、この時点で汗が吹き出ています。
宿に戻り、そのまま温泉へ。
露天風呂「はぐれ雲」。 タオル・バスタオルは部屋から持参。
脱衣所が屋外で、すのこ・藤籠。山奥の野天風呂に来たようなおもむき。
お湯は、灰色の濁り湯です。成分が、本当の灰のように沈殿しています。
鉄分が多いのでしょうね。お湯の中の石部分には、茶褐色になっています。
なめてみると、やはり血の味です。
お風呂上りは、ロビー横のライブラリーでひと息。
暖炉もあります。冬はよさそうですね。
さて、夕食です。
御食事処。この辺りはリニューアルされていて現代風です。
中に入りご案内頂きます。
木を基調とした、明るい空間です。
庭と小さな滝に面したお席です。
品のある食事のたたずまい。先付けから感動があります。
お品書き
先付け
胡麻豆腐、じゅん菜、海老、抹茶出汁
前菜
ほおずきサーモン寿司 紫陽花シュウマイ、重ね湯葉、蒸し雲丹、黄身醤油焼き、
アスパラ豆腐、マイクロトマト、平目煮凍り、はじき豆
飲み物は、地元のものとして「片浦レモンサイダー」。甘くて、1本で充分かな。
お椀
鱧、冬瓜、桂椎茸、梅肉
造り
写真ではわかりつらいですが、一切れが、通常の半分大くらいで小さく切られています。
煮物
石川小芋、煮穴子
白だつ、小茄子、モロッコいんげん
焼物
いさき香草焼き
バジル、セージ、赤パプリカ、馬鈴薯、イタリアンパセリ
いさきは、衣はカラッと、身ははらりとほぐれて絶品です。
中皿
和牛ロースステーキ
法蓮草ソテー、エリンギ、人参、グリーンアスパラ、和風だれ、柚子胡椒
こちらも、つつましい量のステーキです
揚物
稚鮎、車海老、薄衣揚げ
馬鈴薯岩、手長海老、鮎蓼、抹茶塩
3次元の料理がきました。海の風景を表しているとのこと。
串が刺さっている土台は、ジャガイモに青のり。もそもそ食べました。
変り鉢
北海蛸、松笠烏賊、ずわいがに三昧(梅肉、酢味噌、黄身酢)
蛇腹胡瓜、酢取り茗荷、セロリ西京漬け
留め椀 赤出し
御飯 香の物
お櫃でおかわりも頂きました。
水菓子
マスクメロンとムースケーキ
デザートは意外に普通でした
夕食は、魚に肉に揚げ物に、とバラエティに富みながら、それぞれは小さく調理されていました。
「少量を多種」の方針なのだと思います。
ターゲット層は、年配中心なのでしょうね。
食事のレベルは相当高いです。
食後に、もうひと風呂。
大浴場「湯天の蔵」
普通の脱衣所。
お湯は、露天風呂と比べると、濁りがうすいように感じました。
風呂上りは、お水を飲みながら、足つぼマシーン。
部屋に戻り、浴衣を着替えて、就寝。
翌朝。
朝食。夕食と同じ御食事処です。
朝はサラダとリンゴジュースから。
おかゆと豆腐ですべて揃い(サラダは食べてしまいました)
さらに、御飯とフルーツ。
夕食も朝食も、伝統的な和食でとっても食事が美味しいです。
最後に、旅館マニアとして、館内を見させて頂きました。
本館のお部屋
東館と比較して、だいぶ新しく感じます。
お部屋
お手洗い。
露天風呂付きの部屋もあります。
次は西館
渡り廊下を抜けた先にあります
東館と比べても、より昔の建物の感があります。
それこそ、文豪が逗留していそうな。
露天風呂付の部屋もあります。
独立した庭あり、建物の別という意味では、隠れ家的に利用できるかもしれませんね。
宴会場
川奈ホテルなどといったクラシカルなホテルにある宴会場に近いですね。
その横の会議室です。
二次会用のラウンジ。
ムーディー感が漂います。
別棟に陶芸教室もあります。
宿泊者以外も利用できるとのこと。
陶芸は箱根だと、ここか、強羅公園クラフトハウスくらいでしょうか。
別邸奥の樹々
仙郷楼の正面横に、別の入り口があります。
フロントもなく、チェックインはお部屋で、とのこと。
仙郷楼とは、別ものとして運用されています。
全露天風呂付きで部屋食。
有名人がお忍びで来そうな感じですね。
帰りは、バスで強羅駅に出て。
ロープウェイが噴火警戒レベル3により運休中のため、代行バスが走っています。
しかし、1時間に1本では、だれが利用するのでしょうね。
駅前のお茶屋さんで、箱根名物「雲助だんご」と頂き。
箱根登山鉄道に。懐かしい電車が来ました。
車内の混雑状況はこんな感じ。噴火がなければ満員なのでしょうか。
沿線にはあじさいも咲いています。
信号所でスイッチバックしながら箱根湯本へ。
箱根湯本で降りて、有名な、そばの「はつ花」へ。しかし、本店は大混雑。
そこで、少し離れた「はつ花 新館」へ。
ざるそばをつるつると頂きました。
仙郷楼、名門旅館と聞いていましたが、
建物は、メインの東館(20室)や大浴場など、基本的には古いです。
一方、ロビー周りや御食事処、本館(10室)はリニューアルされており快適。
宿泊部屋は、選ぶ館によって、感じ方の差は大きいと思います。
アメニティも普通、大浴場にはタオル・バスタオル持参。
サービスも老舗らしい気高さがあります(お部屋係も慣れている感が強い)、
私は好きですが、旅館の作法を知らない人には、古いサービスと感じるかもしれないという意味で、客を選ぶかもしれません。
強みは、食事の質と、温泉の成分の良さ。
であるから、御食事処にはリニューアル投資し、
大浴場は鉄分多い湯であるため、施設を腐食するため投資しないのではないでしょうか。
とにもかくにも、食事のレベルは相当高いです。
年配の方には、とてもお勧めの宿です。