郡山に近い、須賀川温泉 おとぎの宿米屋 に行ってきました。
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東京駅からは、東北新幹線に乗って約80分。
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郡山駅に到着です。

郡山では、名物を昼食に。
駅から徒歩約10分でこちら、
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枡はん。
年季の入った建物です。
田舎のおばちゃん二人で切り盛りしているこの店で頂くのが、

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郡山ブラックといわれる、濃口ラーメン。
見た目はしょっぱそうですが、食べてみるとそうではなく、コクのある味わいです。

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再び歩きで約10分、郡山駅に戻り、
東北本線に乗り込みます。

2駅、10分で、
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須賀川駅に到着です。
昔は特急が停まっていたであろう、地方の小さな町の駅です。

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看板に、須賀川市は、M78星雲 光の国と姉妹都市、とあります。
M78星雲といえばウルトラマンですが、これは何でしょう?
この謎は明日に答えが。。

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駅前から宿の送迎車に乗り込み、約10分。

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おとぎの宿米屋に到着です。

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入口を入り、

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玄関を抜け、

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ロビーのラウンジに案内されます。

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ここでは、ウェルカムドリンクが提供されます。
アルコールもありましたが、有機栽培のリンゴジュースを選びました。

従業員は若く、チェックのシャツで従事。
旅館風でもなく、ホテル的に洗練もされておらず。カジュアルというイメージでしょうか。

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宿帳に記入したあとは、部屋に案内されます。


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2階へ。

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玄関の吹き抜けの上に位置します。

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今日の部屋はこちら、
おとぎの丘時のうつろい。
半露天風呂シャワー付和室です。

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踏込を入り、

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和室9畳+リラックススペース5.5畳。

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反対から。

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お茶菓子。お茶の提供はありません。

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水回りを通り抜けると、

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露天風呂です

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源泉は掛け流しで50℃超え。
入るときは、しばらく前に源泉のバルブを閉め、冷ましてから入るとのこと。

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露天風呂の横の、ベランダからの景色。
隣の棟の屋根が見えますが、先には木々の緑と、蝉の声、夏の空。
ぼーっと外を眺めていられる良いところです。

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部屋の冷蔵庫には、

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オーガニックのぶどうジュース・りんごジュースが入っており、フリー。

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お手洗い。

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それでは、浴衣に着替えて、

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鍵を手に取り、大浴場に向かいます。

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大浴場 おとぎの泉 花。

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脱衣場。

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タオルのみ用意があります。
バスタオルは部屋から持参です。

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内風呂。内風呂の壁面を含め、
建物の全体的にですが、
保養所的な構造デザインの古さを感じさせます。
それをリニューアルでカバーしている感じがあります。

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温泉は、透明ですが、光の加減でエメラルドグリーンに見える湯です。
泉質はアルカリ性。入るとわずかにヌルヌルと感じる、美肌の湯です。

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ミストサウナもあります。
滝のように温泉が流れています。

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露天風呂は庭園の先に、

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木に囲まれた露天風呂です。

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風呂上がりには、ビールときゅうり・・・が販売されています。
販売かあ。大した原価でないはずなので、売上増に利用するより、
宿泊代を上げて、含んだ形でサービスに活用した方が、印象いいのにね。

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風呂上がりの休憩にはこちら、

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ライブラリーカフェ 音戯の森。

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ここでは、ドリンクとして、デトックスウォーターや、

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コーヒーマシーンが用意されています。

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置いてある本は、オーガニックや健康関連。
宿自体が、ビオホテルを標榜しており、オーガニックにこだわっている面が垣間みえます。

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売店も、オーガニックのものが中心です。

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飲泉場も用意されています。
胃腸に飲泉ということですが、がぶ飲みすると、通りがよくなりすぎるとか。

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玄関横には、もう一つライブラリースペースがあります。

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離れ客室おとぎの里も、見させてもらいました。
おとぎの里へは、こちらの入り口から、

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渡り廊下を進んでいきます。

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【離れ おとぎの里】部屋の並び。
少し幅も狭め、天井も低め、の感があります。

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【離れ おとぎの里】1階の露天風呂付ツインの部屋。

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【離れ おとぎの里】露天風呂は、陶器製で良い感じ。
但し、景色は無いほか、両側もせり出した壁で閉塞感があります。もし選ぶとすれば、今回宿泊した、おとぎの丘 時のうつろい の方が、
満足度は高いと思います。


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そうこうしている間に、夕食の時間です。
会場はこちら、お食事処 森のことば。

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個室に案内されます。

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今日の個室はこちら。
窓に面した広さのある空間です。

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スポットライトでテーブルが照らされて、良い雰囲気です。

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席のセット。

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お品書き。
季節ごとに、おとぎ話をイメージした食事を提供しているとのこと。

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夏のおとぎ懐石。今季のテーマは人魚姫。

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食前酒

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飲み物は、宿のコンセプトに従って、オーガニックビールを注文。
飲み物は、ワインやカクテルなど、2-3,000円近いものが中心で、少し高め。
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一話(先付) それは・・・とある海の物語
 とまとの煮凍りとうみぶどう

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二話(前菜) 海底の城
 夏野菜のテリーヌと雄勝のかき野菜の飾り作りで、カニやイカ、亀などの海の生き物が作られています。
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かきはチリソースにて。
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三話(椀) 地上への憧れ
 椀じゅん菜のお椀薄葛仕立て和食で、こういう木の敷皿を使う感じは、大好きです。
玉子豆腐とじゅん菜。じゅん菜の揺れが海をイメージとのこと。
少し、テーマ色が強いです。

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四話(造り) 王子との出会い
 タルタルとちょっとだけ昆布〆

まぐろの寿司が人魚姫。王冠は王子様という鯵の昆布〆。
器は洒落ていて、洋食のような盛り付けですね。

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五話(焼物) 魔女との約束
鰻と黒米のリゾット。

サーブの際に、蓋がしてあり、開ける瞬間に、燻した煙がふわっと立つのが魔法なのだとか。
おもしろい。おもしろい、が、それが高級さに繋がるは不明。

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メインの前に、お酒をもう一杯。
オーガニック白ワイン×オーガニックぶどうジュースのカクテル。

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六話(主菜) 再会のときめき
 短角牛ガーリックステーキ

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ステーキは既に焼かれていますが、
熱した石で焼き、自分好みに。美味しい肉です。

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七話(酢物) 悲しい泡。。。
 自家製ボタニカルビネガー

最初に、ピクルスを頂きます。
そして、器に残ったビネガーを、お猪口の炭酸水に入れ、

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ボタニカルビネガーに。
味のある演出ですね。

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ご飯は、その場での釜炊きにて提供です。

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八話(食事) 優しさに包まれて
 しょうがとお豆のごはん

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九話(デザート) しあわせのスイーツ
 あんみつと季節のフルーツ

夕食は、ストーリーがあり、演出があり、工夫があっておもしろいものでした。
器も木の敷皿を使ったりと、盛り付けもしっかりとやっていて、高級な食事ながら、
おとぎ話を軸としていることで、カジュアルにも振れています。


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釜炊きのごはんの余った分は、

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夜食用のおにぎりにして、持たせてくれました。

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部屋に戻れば、布団が敷いてあり、

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おにぎりを頂いたら、そのまま就寝しました。


翌朝。
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雲はあれど、晴れた朝です。


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まずは、部屋の露天風呂でひと風呂を。

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そして、朝食へ。

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朝食は、昨晩の夕食と同じ場所です。

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和食ですが、盛り付けで洋食のような明るさを演出しています。
特にふりかけが、甘いような初めて食べる味で美味しかったです。

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朝食後は、大浴場へ。
男女入れ替えとなっており、朝は おとぎの泉 月 です。
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脱衣場。
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内風呂。
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露天風呂は、庭園の中に、

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木の露天風呂と、岩の露天風呂の、2つがあります。

大浴場から部屋に戻ってから、早めにチェックアウトしました。
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チェックアウト時には、米から作った飴をお土産に頂きました。

宿からは、タクシーで移動。
駅に行く前に、須賀川市内に向かいました。タクシーで約10分。
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城下町須賀川の中心であったはずの須賀川城跡。
いまは二階堂神社として、小屋がやっとの敷地のみに遺すのみとなっています。
地元の方々からは、二階堂家はいまだに畏敬を集めているとここと。
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二階堂神社にある町割図だけが、かつての城の立派さを表しています。
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その二階堂神社のとなりには、大きな市民センターのような建物がありました。
過疎がすすんだ地方の町では、同じような都会的なデザインの市民センターがあることが多いように思います。
tette(テッテ)と言うようです。
表には何か、ウルトラマンがいますね。
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tetteの4階には円谷英二ミュージアム、というものがありました。
ウルトラマンの円谷プロダクションの円谷英二は、須賀川出身とのこと。

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ミュージアムの中には、ゴジラが。

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1階には、バルタン星人。

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よくみると、須賀川の町のメインストリートには、
ウルトラマンのキャラクターの像がそこここに。

須賀川は、郷土の出身者円谷英二を軸にして、まちづくりを進めた、ということですね。
駅前の看板「須賀川市は、M78星雲 光の国と姉妹都市」の謎がとけました。

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須賀川市の中心部tetteからは、路線バスで5分。
須賀川駅に戻ります。

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須賀川駅から、再び東北本線に乗ります。
上り列車で25分。

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白河駅を立ち寄ります。

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白河駅の裏隣は、いまは城山公園として整備されている、

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白河小峰城跡があります。

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資料館である、白河城歴史館 白河集古苑と、

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天守閣はありませんが、櫓が再建されています。

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櫓の位置からは、天守跡と白河駅、
そしてその先の白河の町が一望できます。

帰りは、白河駅から1駅隣の、新白河駅から東北新幹線で帰りました。

須賀川温泉 おとぎの宿米屋
古い旅館を、リニューアルしている感じがあります。
経営母体が変わったのかなとも思いましたが、こちらは家業。
もともと典型的な団体向け温泉旅館であったののを、コンセプトに基づき経営の方針転換をしたとのこと。
そのときに、おとぎ話をテーマに、構築したようです。

いまは、オーガニックにこだわっており、SDGsへの取り組みが進むこれからの社会の時流にはマッチしているかと思います。
東日本大震災の福島の状況がきっかけで、その影響よりも、もっと人体に悪影響のあるものを人は日々食べているのではないか、という意識から、オーガニックを軸に置いたとのこと。

一方、おとぎ話、ということは、部屋の名前や、夕食のテーマでは出てきていますが、
コンセプトとしてはブレだしているかなと。まして白雪姫はあまり一般には内容知られていないし。
そろそろ、おとぎ話からは軸足を移してもよいかもしれません。

オーガニックへのこだわりであったり、カジュアルなサービス、夕食でのおしゃれさ・演出、そして温泉泉質がアルカリ性による美肌効果、
いずれもとっても、女性におすすめの宿です。

和装の女将がいるような伝統的な和旅館を求める方には不向きとはなりますが、
食事自体は良いものですし、そんな演出があるんだ、と知った上で、試しに行ってみるのもおもしろい発見があるかもしれません。

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 「庄川温泉風流味道座敷ゆめつづり」(北陸/庄川温泉)
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おとぎの宿米屋
料金・基本情報はこちら ▶ おとぎの宿米屋


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