飛騨高山にある 本陣平野屋花兆庵 に行ってきました。
飛騨の小京都、高山の街中にある高級旅館への訪問です。
前日の下呂温泉水明館からの続き。
今日は下呂駅からスタートです。
高山方面へは、9時の便の後は、5時間ほど普通列車がありませんので、
特急ひだに乗り込みます。
利用する乗車券は、東京駅から高山駅までの切符。
昨日は岐阜駅と下呂駅での途中下車をしました。
下呂駅から約45分で、高山駅に到着です。
数年前に新駅舎となったらしく、お洒落な駅になっていました。
お迎えの看板を持った宿のスタッフとミートして、送迎車に案内されます。
駅前で待っていたのは、黒塗りの車、センチュリー。
駅から3分ほどで、本陣平野屋花兆庵に到着です。
まだ午前でしたので、荷物だけを預けて高山散策に出発します。
本陣平野屋花兆庵は、観光には最高の立地で、
100m先には、入場施設としては高山で最もメジャーな、高山陣屋。
全国で唯一現存する、郡代役所なのだとか。
陣屋前の交差点には、道端に小さな小屋の店。
有名店、陣屋だんご。
高山名物"みだらし"だんご。
もちもちとした、よく伸びるだんご。食べ歩きにちょうど良いです。
陣屋前から、赤い欄干の中橋越しに見える小高い丘が、高山城跡です。
早速、本丸目指して歩きだします。
車道の突き当り、駐車場の横の歩道を上りはじめます。
民家の横の石段を進むと、
高山城址の碑のある、山道入口となります。
入口から入ってすぐ右手には、軍人の胸像がありました。
「杉野はいずこ~」で知られる戦前の軍歌『廣瀬中佐』の広瀬武夫中佐。
豊後竹田生まれながら、高山で小学校時代を過ごしたとのことです。
更に山道を登って、少し開けた場所が、号砲平。
山道は更に奥まで進み、
山頂が本丸になります。
ここまで、約20分の山登りでした。
復元建物などはなく、高山城址の説明板だけがあります。
復路は、山道を駆け下りて、昼食に向かいます。
中橋を渡って、陣屋前に戻り、
キッチン飛騨 に到着。
場所は、本陣平野屋花兆庵の裏手に立地します。
店内は、テーブル席とカウンター席。
サーロインステーキが5千円超からと、ランチとしては高級店。
しかし、ランチ限定・数量限定でリーズナブルな、
グリルカットステーキ2,640円があります。
パンとサラダのAセットも注文して、
飛騨牛グリルカットステーキ。
脂身の少ないさっぱりとして、かつやわらかいステーキ。
食べる価値ありです。
サービスで、店頭販売をしているカレーも試食として少しついてきます。
販促に怠りがありません。
昼食後は、高山の町を散策へ。
ふたたび中橋を渡って、古い町並みに向かいます。
上三之町の通りへ。
上三之町の通りの入口すぐ横手に、立ち寄りたかった店を発見。
わらび餅 いわき。
ここの名物が、いわきの早蕨。わらび餅です。
店員に「冷蔵庫に入れると固くなるから、常温で」と繰り返し言われて渡されます。
本物のわらび粉を使った、黒みがかった茶色の餅です。
箸で持ち上げると、とろりと伸びるやわらかさ。
賞味期限は3日と短いですが、
ここでしか買えないもので、心を込めた土産には好適品です。
上三之町は、伝統的な建物が左右に並んでおり、
酒蔵などもあります。左手は高山の山車(さんしゃ)の原田酒造場、
右手は、深山菊の舩坂酒造店。
こちらは、本陣平野屋花兆庵と同じ経営の酒蔵です。
コロナでインバウンドの外国人も蒸発し、平日でもあるのでまばらながら、
それなりに観光客はいます。
その中でも、行列になっている店がこちら。
飛騨 こって牛。
飛騨牛にぎり寿司の店です。
三種盛り1,000円。食べ歩きには高めの値段設定ですが、5等級の飛騨牛で納得。
皿も、えびせんとなっており、そのまま食べれます。
食べ歩きのゴミ問題解決の策なのでしょう。
含めて、外国人や女性に親和性のある町造りになっていると感じました。
食べ歩き・牛肉をスーシーにしてしまう、など。
ちなみにこの辺りは、正式名称がそのものズバリ「古い町並」です。
古い町並 上三之町 の北側の入口は、このような感じです。
一本隣の通りも、同じく町並保存区域ではありますが、
店や観光客の数は少なめです。やはり中心は上三之町なのでしょう。
古い町並から、徒歩10分くらいで来れるのが、
櫻山八幡宮。
秋の高山祭の神社です。
境内にあるのが、高山祭屋台会館。
高山市内の案内パンフレットは、9か国語で用意されており、
館内の案内も、ボイスガイドが無料で渡されます。
こちらも、日本語と英語の対応。
飛騨の小京都と言われる高山の、高山祭で引き出される屋台。
祇園祭の山鉾に似ていますね。
しかし、高山祭屋台会館では観光客に一人も会いませんでした。
古い町並にいる観光客は、ここまでは足を延ばしていいないようです。
いまの観光客と、旧来の観光客の客層の違いを実感。。
高山祭屋台会館からは徒歩15分、
本陣平野屋花兆庵に戻りました。
玄関で靴を脱ぎ、進みます。
到着時に、歓迎の太鼓が打ち鳴らされます。
ロビーを通り、
エレベーターに乗り込みます。
4階に向かいます。
詠み人知らずのポエム。
4階に到着。
廊下の調度品は、和風ですが、
施設の雰囲気は、市中のホテルのような廊下を進み、
本日の部屋、452。
踏込を進み、
飾りは、吊るされた毬。
和室12畳。
部屋を反対側から。
床の間には、桶に大きめの花が活けてあります。
高山の街中にあるので、窓は高山市内ビュー。
広縁のあかりは、和紙包み。
冷蔵庫は空で、
水とコーヒーが用意されています。
水回り、内風呂に、
お手洗い。
浴衣の用意。
タオルとバスタオルは、部屋から持参です。
部屋にて宿帳を記入。
バインダーにありもののボールペン。
抹茶とお茶菓子も提供されます。
お茶菓子は、本陣平野屋花兆庵オリジナルのまんじゅうでした。
部屋を出ます。
メッセージ板は、すき和紙作り。
本陣平野屋花兆庵の他の部屋も見せてもらいました。
【ジュニアスイートルーム】556 静の間。
【ジュニアスイートルーム】踏込から、
【ジュニアスイートルーム】和室の居間。
【ジュニアスイートルーム】ベッドルーム。
【ジュニアスイートルーム】水回りの先には、
【ジュニアスイートルーム】ジャグジーバスルーム。
【ジュニアスイートルーム】お手洗い。
【貴賓室】670 華やぎの間。
リビングルームに、
和室12.5畳。
寝室と、
水回りに、
【貴賓室】檜風呂。
【貴賓室】お手洗い。
館内には、宴会場もあります。
建物中央の吹き抜けからは、プレハブ風の壁が見えますが、
2階には、水滴が伝って落ちる芸術品、
1階から見ると、天から水滴が落ちてくるような作品になっています。
売店には、一般的なお土産が置いてあります。
1階の外には、寿司処 すし兆。
わざわざ東京から食べにくる人がいるくらい美味しいそうです。
本陣平野屋花兆庵の大浴場は1階にあります。
脱衣場。
洗面台。
内風呂。
洗い場。
温泉は、別館の大浴場も利用ができます。
玄関から屋外に出ます。
タオル持ち運び用の籐の籠も用意されています。
玄関で雪駄を借りて、
玄関を出て、通りを挟んで正面右手の建物が、
本陣平野屋別館です。
途中には、女性専用の大浴場、
りらっくす蔵 があります。
本陣平野屋別館。
本陣平野屋花兆庵ができる前の、もともとの旅館です。
1階ロビーの奥のテラスは、
宮川にかかる中橋ビュー。
高山祭の時は、最高のビューポイントになるそうです。
本陣平野屋別館の最上階7階 月あかりの湯。
脱衣場。
内風呂。
洗い場。
露天風呂。
露天風呂にはサウナもあります。
露天風呂からは、高山市街の景色で、
右手には、宮川と古い町並。
左手には、高山駅方面の中心街。
左端の建物が、本陣平野屋花兆庵です。
本陣平野屋花兆庵に戻り、夕食の時間となりました。
会場は、2階 料亭曙。
シックな個室食事処です。
今日の会場はこちら。
膝掛けと、さるぼぼ柄のマスク袋が用意されていました。
膝掛けは、本陣平野屋オリジナルの図柄。持ち帰りOKです。
照明にスポットライトと、
呼び出しボタン。
かたわらには、折り鶴。
最初のセットは、A3用紙のお品書きが載せられていました。
お品書き。
最初のセット。
ドリンクメニューを見ながら、飲物はどうしようかと考えて、
飛騨高山トリオセットを注文しました。
飛騨高山の地酒、甚五郎(舩坂酒造)・山車上澄・久寿玉生。
はじめに、食前酒と、
先付 焼松茸束ね水菜
美味ぽん酢
この時点で、食事のレベルが高そう、と期待させます。
花柄の和紙に包まれているのは、
珍味 調理長手作り からすみ
清涼なガラスの器で出てきたのが、
小鉢 〆天然あら
蛇腹胡瓜昆布押
美味酢
続いて出てきたのが、
椀もの 酒汐仕立て
天然くえ骨蒸し
千枚冬瓜・団扇人参
早松茸・すだち
大きな椀に、二品目の松茸登場、くえもでっぷりと入っていて、
メインのような満足感があります。
造り 天然小豆ハタ
黒潮鮪・天然車海老
つまもの
追加の飲物は、舩坂酒造の梅酒 梅子。ソーダ割で。
続いて出されたのが、
焼きもの 天然金喜蓼焼き
丸十檸檬煮・黒皮茸
これまた高級魚であるキンキが品のある形で提供されます。
続いて、ポン酢・郡上八幡わさびみそ・黒塩とともに、
葉に包まれて出されたのは、
本日の飛騨牛 ひれ肉
毬柄の箸袋の割りばしで、鉄板にのせていきます。
鉄板で、ジュ―っと焼いていただきます。
やわらかうまうま。
白飯 飛騨産いのちのいち
銀の朏(みかづき)
汁 飛騨味噌仕立て
香のもの と 本日の惣菜
銀シャリのご飯に、
飛騨味噌仕立て。
本日の水もの
夕食のレベルは高かったです。
松茸、くえ、キンキ、飛騨牛と、一つだけでメニューの中心になるような食材が、
次々と惜しみなく出てきます。
高級でありかつ、ボリューム十分な食事でした。
食後には、せっかく高山市内の宿ですので、
夜食を求めて街に出ました。
宿から徒歩5分ほどで、高山の繁華街、朝日町に着けます。
路地の中にある、中華そば桔梗屋。
昔ながらのラーメン屋です。
名物、高山ラーメンを一杯。
朝日町のエリアには、地方都市らしいスナックなどの飲み屋と、
訪日外国人観光客向けのおしゃれなバーが混在する場所でした。
地方都市はシャッター商店街となっている街が多いですが、
高山は、営業している店も多く、元気な印象でした。
インバウンドが流入している結果なのでしょう。
ふたたび徒歩で宿に戻り、
おなかいっぱいで布団に入り込みます。
おやすみなさい。
翌朝。
新聞は部屋の前の籠に届いていました。
朝食は、夕食と同じ、料亭曙。
夕食とは別の、イステーブル個室への案内でした。
最初のセット。
A3用紙のお品書きが載せられています。
お品書きには、食べ方の説明書き。
朝食全体。
自家調整とまとジュースと、飛騨酪農組合牛乳。
5種のねばねば食材は、小鉢に入れてかきまぜて頂きます。
飛騨名物朴葉みそ
温まったら、コンロから下ろして、
今度は、岩魚一夜干しを焼き上げます。
ほうれん草と、
ふるさとの煮もの
神岡町寒干し大根 桑ノ木豆 里芋
調理長特製かささのしょうが煮
おつけもの
ごはん おみそしる 玉蒸し
ごはんは釜炊きの提供で、
たくさんで炊いてありましたが、
全部頂きました。ごちそうさまでした。
デザートにヨーグルトと、コーヒー。
砂糖とミルクの什器も、丸みを帯びたものでした。
朝食後は、浴衣で高山名物の朝市へ散策にでます。
宮川を渡り、徒歩で7-8分ほど。
宮川朝市に到着です。
横断幕で存在感を表していますが、
この日は平日であったからか、地元民向けの野菜などの出店がポツポツとで、
観光客向けの出店は少なかったです。
宮川朝市の真ん中あたりにある看板。
観光客向けには、常設の右衛門横町があり、
土産物屋が複数テナント出店しています。
右衛門横町の表の売店で、飛騨牛まんを購入。
食べ歩きにはちょうど良いものでした。
ふたたび徒歩で、本陣平野屋花兆庵に戻り、
出発の準備を整え、フロントでチェックアウト。
送りも、センチュリーで高山駅へ送ってもらいました。
ここから、白川郷観光と庄川温泉風流味道座敷ゆめつづり に続きます。
本陣平野屋花兆庵
女性向けの旅館です。
女性向けと感じさせる要素とは何かなと、滞在中に見えたものを列挙すると下記の通り。
毬、手漉き和紙、細い筆文字、籐の籠、詠み人知らずのポエム、折り鶴、花の図柄、毬柄、丸い什器、ピンク、薄紫、BPMはジブリのオルゴール
施設は、市中のホテルみたいで高級旅館という感じはありませんが、
食事は、とてもおいしくレベルの高いものであり、女性向けながらボリュームも十分です。
サービスは、洗練ではありませんが、
下足番に洗練サービスに優れているスタッフを配置しているのは、
実は高級旅館の傾向であり、良いことだと感じました。
★「本陣平野屋花兆庵」(東海/飛騨高山温泉) ブログ
★「本陣平野屋花兆庵」が好きなら、この旅館もおすすめ
「おとぎの宿米屋」(東北/須賀川温泉)
「ホテル洲の崎 風の抄」(房総/たてやま温泉郷)
「奈良偲の里玉翠」(伊豆/熱川温泉)
「和心亭豊月」(箱根/芦ノ湖温泉)
「匠の宿佳松」(箱根/芦ノ湖温泉)
「びわ湖花街道」(関西/おごと温泉)
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飛騨の小京都、高山の街中にある高級旅館への訪問です。
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高山方面へは、9時の便の後は、5時間ほど普通列車がありませんので、
特急ひだに乗り込みます。
利用する乗車券は、東京駅から高山駅までの切符。
昨日は岐阜駅と下呂駅での途中下車をしました。
下呂駅から約45分で、高山駅に到着です。
数年前に新駅舎となったらしく、お洒落な駅になっていました。
お迎えの看板を持った宿のスタッフとミートして、送迎車に案内されます。
駅前で待っていたのは、黒塗りの車、センチュリー。
駅から3分ほどで、本陣平野屋花兆庵に到着です。
まだ午前でしたので、荷物だけを預けて高山散策に出発します。
本陣平野屋花兆庵は、観光には最高の立地で、
100m先には、入場施設としては高山で最もメジャーな、高山陣屋。
全国で唯一現存する、郡代役所なのだとか。
陣屋前の交差点には、道端に小さな小屋の店。
有名店、陣屋だんご。
高山名物"みだらし"だんご。
もちもちとした、よく伸びるだんご。食べ歩きにちょうど良いです。
陣屋前から、赤い欄干の中橋越しに見える小高い丘が、高山城跡です。
早速、本丸目指して歩きだします。
車道の突き当り、駐車場の横の歩道を上りはじめます。
民家の横の石段を進むと、
高山城址の碑のある、山道入口となります。
入口から入ってすぐ右手には、軍人の胸像がありました。
「杉野はいずこ~」で知られる戦前の軍歌『廣瀬中佐』の広瀬武夫中佐。
豊後竹田生まれながら、高山で小学校時代を過ごしたとのことです。
更に山道を登って、少し開けた場所が、号砲平。
山道は更に奥まで進み、
山頂が本丸になります。
ここまで、約20分の山登りでした。
復元建物などはなく、高山城址の説明板だけがあります。
復路は、山道を駆け下りて、昼食に向かいます。
中橋を渡って、陣屋前に戻り、
キッチン飛騨 に到着。
場所は、本陣平野屋花兆庵の裏手に立地します。
店内は、テーブル席とカウンター席。
サーロインステーキが5千円超からと、ランチとしては高級店。
しかし、ランチ限定・数量限定でリーズナブルな、
グリルカットステーキ2,640円があります。
パンとサラダのAセットも注文して、
飛騨牛グリルカットステーキ。
脂身の少ないさっぱりとして、かつやわらかいステーキ。
食べる価値ありです。
サービスで、店頭販売をしているカレーも試食として少しついてきます。
販促に怠りがありません。
昼食後は、高山の町を散策へ。
ふたたび中橋を渡って、古い町並みに向かいます。
上三之町の通りへ。
上三之町の通りの入口すぐ横手に、立ち寄りたかった店を発見。
わらび餅 いわき。
ここの名物が、いわきの早蕨。わらび餅です。
店員に「冷蔵庫に入れると固くなるから、常温で」と繰り返し言われて渡されます。
本物のわらび粉を使った、黒みがかった茶色の餅です。
箸で持ち上げると、とろりと伸びるやわらかさ。
賞味期限は3日と短いですが、
ここでしか買えないもので、心を込めた土産には好適品です。
上三之町は、伝統的な建物が左右に並んでおり、
酒蔵などもあります。左手は高山の山車(さんしゃ)の原田酒造場、
右手は、深山菊の舩坂酒造店。
こちらは、本陣平野屋花兆庵と同じ経営の酒蔵です。
コロナでインバウンドの外国人も蒸発し、平日でもあるのでまばらながら、
それなりに観光客はいます。
その中でも、行列になっている店がこちら。
飛騨 こって牛。
飛騨牛にぎり寿司の店です。
三種盛り1,000円。食べ歩きには高めの値段設定ですが、5等級の飛騨牛で納得。
皿も、えびせんとなっており、そのまま食べれます。
食べ歩きのゴミ問題解決の策なのでしょう。
含めて、外国人や女性に親和性のある町造りになっていると感じました。
食べ歩き・牛肉をスーシーにしてしまう、など。
ちなみにこの辺りは、正式名称がそのものズバリ「古い町並」です。
古い町並 上三之町 の北側の入口は、このような感じです。
一本隣の通りも、同じく町並保存区域ではありますが、
店や観光客の数は少なめです。やはり中心は上三之町なのでしょう。
古い町並から、徒歩10分くらいで来れるのが、
櫻山八幡宮。
秋の高山祭の神社です。
境内にあるのが、高山祭屋台会館。
高山市内の案内パンフレットは、9か国語で用意されており、
館内の案内も、ボイスガイドが無料で渡されます。
こちらも、日本語と英語の対応。
飛騨の小京都と言われる高山の、高山祭で引き出される屋台。
祇園祭の山鉾に似ていますね。
しかし、高山祭屋台会館では観光客に一人も会いませんでした。
古い町並にいる観光客は、ここまでは足を延ばしていいないようです。
いまの観光客と、旧来の観光客の客層の違いを実感。。
高山祭屋台会館からは徒歩15分、
本陣平野屋花兆庵に戻りました。
玄関で靴を脱ぎ、進みます。
到着時に、歓迎の太鼓が打ち鳴らされます。
ロビーを通り、
エレベーターに乗り込みます。
4階に向かいます。
詠み人知らずのポエム。
4階に到着。
廊下の調度品は、和風ですが、
施設の雰囲気は、市中のホテルのような廊下を進み、
本日の部屋、452。
踏込を進み、
飾りは、吊るされた毬。
和室12畳。
部屋を反対側から。
床の間には、桶に大きめの花が活けてあります。
高山の街中にあるので、窓は高山市内ビュー。
広縁のあかりは、和紙包み。
冷蔵庫は空で、
水とコーヒーが用意されています。
水回り、内風呂に、
お手洗い。
浴衣の用意。
タオルとバスタオルは、部屋から持参です。
部屋にて宿帳を記入。
バインダーにありもののボールペン。
抹茶とお茶菓子も提供されます。
お茶菓子は、本陣平野屋花兆庵オリジナルのまんじゅうでした。
部屋を出ます。
メッセージ板は、すき和紙作り。
本陣平野屋花兆庵の他の部屋も見せてもらいました。
【ジュニアスイートルーム】556 静の間。
【ジュニアスイートルーム】踏込から、
【ジュニアスイートルーム】和室の居間。
【ジュニアスイートルーム】ベッドルーム。
【ジュニアスイートルーム】水回りの先には、
【ジュニアスイートルーム】ジャグジーバスルーム。
【ジュニアスイートルーム】お手洗い。
【貴賓室】670 華やぎの間。
リビングルームに、
和室12.5畳。
寝室と、
水回りに、
【貴賓室】檜風呂。
【貴賓室】お手洗い。
館内には、宴会場もあります。
建物中央の吹き抜けからは、プレハブ風の壁が見えますが、
2階には、水滴が伝って落ちる芸術品、
1階から見ると、天から水滴が落ちてくるような作品になっています。
売店には、一般的なお土産が置いてあります。
1階の外には、寿司処 すし兆。
わざわざ東京から食べにくる人がいるくらい美味しいそうです。
本陣平野屋花兆庵の大浴場は1階にあります。
脱衣場。
洗面台。
内風呂。
洗い場。
温泉は、別館の大浴場も利用ができます。
玄関から屋外に出ます。
タオル持ち運び用の籐の籠も用意されています。
玄関で雪駄を借りて、
玄関を出て、通りを挟んで正面右手の建物が、
本陣平野屋別館です。
途中には、女性専用の大浴場、
りらっくす蔵 があります。
本陣平野屋別館。
本陣平野屋花兆庵ができる前の、もともとの旅館です。
1階ロビーの奥のテラスは、
宮川にかかる中橋ビュー。
高山祭の時は、最高のビューポイントになるそうです。
本陣平野屋別館の最上階7階 月あかりの湯。
脱衣場。
内風呂。
洗い場。
露天風呂。
露天風呂にはサウナもあります。
露天風呂からは、高山市街の景色で、
右手には、宮川と古い町並。
左手には、高山駅方面の中心街。
左端の建物が、本陣平野屋花兆庵です。
本陣平野屋花兆庵に戻り、夕食の時間となりました。
会場は、2階 料亭曙。
シックな個室食事処です。
今日の会場はこちら。
膝掛けと、さるぼぼ柄のマスク袋が用意されていました。
膝掛けは、本陣平野屋オリジナルの図柄。持ち帰りOKです。
照明にスポットライトと、
呼び出しボタン。
かたわらには、折り鶴。
最初のセットは、A3用紙のお品書きが載せられていました。
お品書き。
最初のセット。
ドリンクメニューを見ながら、飲物はどうしようかと考えて、
飛騨高山トリオセットを注文しました。
飛騨高山の地酒、甚五郎(舩坂酒造)・山車上澄・久寿玉生。
はじめに、食前酒と、
先付 焼松茸束ね水菜
美味ぽん酢
この時点で、食事のレベルが高そう、と期待させます。
花柄の和紙に包まれているのは、
珍味 調理長手作り からすみ
清涼なガラスの器で出てきたのが、
小鉢 〆天然あら
蛇腹胡瓜昆布押
美味酢
続いて出てきたのが、
椀もの 酒汐仕立て
天然くえ骨蒸し
千枚冬瓜・団扇人参
早松茸・すだち
大きな椀に、二品目の松茸登場、くえもでっぷりと入っていて、
メインのような満足感があります。
造り 天然小豆ハタ
黒潮鮪・天然車海老
つまもの
追加の飲物は、舩坂酒造の梅酒 梅子。ソーダ割で。
続いて出されたのが、
焼きもの 天然金喜蓼焼き
丸十檸檬煮・黒皮茸
これまた高級魚であるキンキが品のある形で提供されます。
続いて、ポン酢・郡上八幡わさびみそ・黒塩とともに、
葉に包まれて出されたのは、
本日の飛騨牛 ひれ肉
毬柄の箸袋の割りばしで、鉄板にのせていきます。
鉄板で、ジュ―っと焼いていただきます。
やわらかうまうま。
白飯 飛騨産いのちのいち
銀の朏(みかづき)
汁 飛騨味噌仕立て
香のもの と 本日の惣菜
銀シャリのご飯に、
飛騨味噌仕立て。
本日の水もの
夕食のレベルは高かったです。
松茸、くえ、キンキ、飛騨牛と、一つだけでメニューの中心になるような食材が、
次々と惜しみなく出てきます。
高級でありかつ、ボリューム十分な食事でした。
食後には、せっかく高山市内の宿ですので、
夜食を求めて街に出ました。
宿から徒歩5分ほどで、高山の繁華街、朝日町に着けます。
路地の中にある、中華そば桔梗屋。
昔ながらのラーメン屋です。
名物、高山ラーメンを一杯。
朝日町のエリアには、地方都市らしいスナックなどの飲み屋と、
訪日外国人観光客向けのおしゃれなバーが混在する場所でした。
地方都市はシャッター商店街となっている街が多いですが、
高山は、営業している店も多く、元気な印象でした。
インバウンドが流入している結果なのでしょう。
ふたたび徒歩で宿に戻り、
おなかいっぱいで布団に入り込みます。
おやすみなさい。
翌朝。
新聞は部屋の前の籠に届いていました。
朝食は、夕食と同じ、料亭曙。
夕食とは別の、イステーブル個室への案内でした。
最初のセット。
A3用紙のお品書きが載せられています。
お品書きには、食べ方の説明書き。
朝食全体。
自家調整とまとジュースと、飛騨酪農組合牛乳。
5種のねばねば食材は、小鉢に入れてかきまぜて頂きます。
飛騨名物朴葉みそ
温まったら、コンロから下ろして、
今度は、岩魚一夜干しを焼き上げます。
ほうれん草と、
ふるさとの煮もの
神岡町寒干し大根 桑ノ木豆 里芋
調理長特製かささのしょうが煮
おつけもの
ごはん おみそしる 玉蒸し
ごはんは釜炊きの提供で、
たくさんで炊いてありましたが、
全部頂きました。ごちそうさまでした。
デザートにヨーグルトと、コーヒー。
砂糖とミルクの什器も、丸みを帯びたものでした。
朝食後は、浴衣で高山名物の朝市へ散策にでます。
宮川を渡り、徒歩で7-8分ほど。
宮川朝市に到着です。
横断幕で存在感を表していますが、
この日は平日であったからか、地元民向けの野菜などの出店がポツポツとで、
観光客向けの出店は少なかったです。
宮川朝市の真ん中あたりにある看板。
観光客向けには、常設の右衛門横町があり、
土産物屋が複数テナント出店しています。
右衛門横町の表の売店で、飛騨牛まんを購入。
食べ歩きにはちょうど良いものでした。
ふたたび徒歩で、本陣平野屋花兆庵に戻り、
出発の準備を整え、フロントでチェックアウト。
送りも、センチュリーで高山駅へ送ってもらいました。
ここから、白川郷観光と庄川温泉風流味道座敷ゆめつづり に続きます。
本陣平野屋花兆庵
女性向けの旅館です。
女性向けと感じさせる要素とは何かなと、滞在中に見えたものを列挙すると下記の通り。
毬、手漉き和紙、細い筆文字、籐の籠、詠み人知らずのポエム、折り鶴、花の図柄、毬柄、丸い什器、ピンク、薄紫、BPMはジブリのオルゴール
施設は、市中のホテルみたいで高級旅館という感じはありませんが、
食事は、とてもおいしくレベルの高いものであり、女性向けながらボリュームも十分です。
サービスは、洗練ではありませんが、
下足番に洗練サービスに優れているスタッフを配置しているのは、
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本陣平野屋花兆庵
料金・基本情報はこちら ▶ 本陣平野屋花兆庵
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