いい旅館訪問記 旅館マニアによる高級旅館のおすすめブログ

東京在住の旅館マニアが、口コミ・ランキングに頼らない現地情報を紹介するブログ。 「その旅館が好きなら、この旅館もおすすめ」というリンクも紹介中。 住まいから関東の温泉宿が中心になると思います。

カテゴリ: 九州(由布院・黒川・指宿)

湯布院御三家の一つ、由布院温泉 亀の井別荘 に行ってきました。
亀の井別荘_208
湯布院御三家は「亀の井別荘」「由布院玉の湯」「山荘無量塔」。その中でも筆頭とされるのが、亀の井別荘です。滞在を楽しみにしての訪問です。


亀の井別荘 アクセス

亀の井別荘の立地は、金鱗湖の隣。由布院で一番いい場所にあります。
由布院駅から徒歩25分、タクシーだと5分。送迎はありません。
亀の井別荘_1
前日の由布院玉の湯を12時にチェックアウトして、小さな川沿いの道を歩いて5分。
亀の井別荘に到着です。

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亀の井別荘のかやぶき門。
亀の井別荘のチェックインは15時。まだまだ時間があります。

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かやぶき門から先は、宿泊者しか入れません。

亀の井別荘_6
「これより先 御宿泊者以外のお客様は御遠慮下さいませ 館主」の看板が、外来者をはじいています。
亀の井別荘のフロントに荷物を預けて、チェックインまで亀の井ガーデンで過ごすこととします。


亀の井ガーデン

亀の井別荘_2
観光地の金鱗湖の隣にある亀の井別荘には、外来客も利用できる施設「亀の井ガーデン」があり、観光客で賑わっています。
亀の井ガーデンには、「山家料理湯の岳庵」「茶房天井棧敷」「西国土産鍵屋」があります。

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昼時からチェックインまで亀の井ガーデンで過ごします。

山家料理 湯の岳庵

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まずはランチに湯の岳庵へ。
いつも込んでいるので予約推奨です。ここは外来客も予約可。
宿泊者は、部屋付け精算もできます。

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古民家を利用した食事処は、中はモダンな空間。

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湯の岳庵の名物は、ビフテキ丼と、はら八分。

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ビフテキ丼を注文しました。
たっぷりのせられたビフテキは、柔らかうまうま。
サラダの上にはさつまいもポテトチップス。

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デザートにわらび餅が付いていました。

茶房 天井桟敷

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ランチ後の一服には、茶房天井棧敷。
ここは、日中9~17時は茶房天井棧敷。夜の17~24時はBar山猫に看板を掛け代えて営業しています。

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日中の看板は、天井棧敷。

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ここは店頭の名簿に名前を書いて1時間待ちがザラですが、
亀の井別荘のフロントにお願いしたら予約してくれました。予約可は宿泊者のみ。
宿泊者は部屋付け精算もできます。

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賛美歌のようなBGMの薄暗い空間。ゆっくり過ごすのに適しています。

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天井棧敷の名物は「モン・ユフ」。フランス語で由布岳。

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モン・ユフをドリンクといっしょに注文しました。
クリームチーズの土台に生クリーム、レーズンと粉砂糖。
チーズがメインなので、外の見た目より甘さは控えめ。

写真だとサイズ感が捉えづらいですが、手のひらサイズのお皿の上にのっているので、5~6口分。
サッと軽く食べるデザートにちょうど良いです。

西国土産 鍵屋

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そして、お土産ショップ鍵屋。

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鍵屋の名物は、おはぎ。

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手土産にも良い感じの箱ですが、賞味期限は本日中。

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あんこ、白あんこ、きなこ、ごまの4種類。
きなこ、ごまは、中にあんこが入っていました。

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鍵屋のおはぎは、午前中で売り切れてしまうこともあるのだとか。
この日も後で通ったら、売切になっていました。

金鱗湖

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最後は、亀の井ガーデンの敷地から道が続いている金鱗湖へ。
観光客がたくさん。アジア系の訪日外国人が多かったです。

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金鱗湖は、美しい景色です。


亀の井別荘 チェックイン

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さて、亀の井別荘にチェックインへと向かいます。

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かやぶき門をくぐれば、静かな空間が広がります。

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掃かれた砂利の道をすすみ、

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亀の井別荘の玄関に到着。

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引き戸を開ると、中はシックな空間。

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15時より少し早め、14時半頃に入りましたが、チェックインはできました。他にも客が一組。

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スーツのフロントスタッフに、ロビーのソファに案内され、

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宿帳に記入。
ペンはわざわざ包みに入れられて。

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ウエルカムのお茶と、鼈甲玉(べっこうぎょく)。亀の井別荘オリジナルの寒天菓子です。
黒いのが黒糖、黄色いのが柚子。

部屋に案内する前に、四代目主人の若社長が挨拶に回っていました。

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それでは部屋に案内されます。
離れには、この引き戸から向かいます。

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屋根のある外廊下を進みます。

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足元が濡れているのは、雨だからではありません。
廊下によく打ち水がされています。広い敷地なのにわざわざするのが流石と感じさせます。

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水鉢もある廊下を通り、部屋に到着。


亀の井別荘 客室

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本日の部屋【十六番館】。離れ露天風呂付和室70㎡。

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引き戸を開けて、

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下足箱の上には、生け花がお出迎え。

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踏込。

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本間の和室8畳。

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床の間の掛け軸。

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和室を反対から。

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テーブルは、掘りごたつ。足を下ろすことができます。

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部屋にはテレビがない、ように見えますが、

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テレビはここに隠されていました。

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クローゼットも、木が磨かれていてキレイです。

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浴衣は2枚用意されています。羽織とともに。

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簀戸の先には、庭に面した書院。窓が額縁のよう。

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うちわも風流。

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文箱には、包みに入れられたペンと、ソーイングセット。

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亀の井別荘のペンは、全て包みに入れられていて、かっこいいです。

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次の間の和室5畳。

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布団はこちらに敷かれます。

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こちらの床の間にも、掛け軸と生け花がしっかり。

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間接照明が、より趣をもたらしていい感じ。
落ち着いたおこもりができる空間です。

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水屋には、

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お茶とコーヒー。

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豆菓子もありました。粉ふき黒糖そらまめ。


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冷蔵庫。

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冷蔵庫は有料。

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本間和室8畳から、奥に進む廊下の先には、

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お手洗。自動で開くタイプ。

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水回り。

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内風呂、露天風呂につながる水回り。

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洗面台にはタオルもたくさん用意されています。

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ボディータオルも。

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引き出しのアメニティは、紙で筒状に巻かれていて、

亀の井別荘_104
中身は、こちら。マウスウォッシュや糸ようじもあるのは珍しいです。

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ドライヤー。

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内風呂も露天風呂も、チェックインにあわせて温泉が張られています。

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源泉かけ流し。

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露天風呂は、開放的。
いやー、いい部屋が予約できました。

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ソファーもあって、風にあたってゆっくりできます。

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では、外に出ようと鍵を手に取ります。
珍しい丸棒型の鍵。ギザギザの方を上にして挿します。

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下駄を履いて大浴場に向かいます。


亀の井別荘 大浴場

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外廊下の先に、

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大浴場。
大浴場は、夜通し入れます。24時に男女入れ替え。
星の湯。

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脱衣場。

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タオル、バスタオル完備。

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星の湯 内風呂。
よく写真で紹介される大浴場はこちら。居心地がいいです。

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洗い場。

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星の湯 露天風呂。

大浴場 草の湯 は、翌朝にて紹介します。



亀の井別荘 館内施設

さて、亀の井別荘の館内を探検です。
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亀の井別荘の館内図。
チェックイン前まで過ごした亀の井ガーデンは左側の丸枠。
それ以外は、宿泊者専用の空間です。

亀の井別荘_117
宿泊者専用の空間には、談話室があります。

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廊下には、象の置物があり、
象の置物の鼻先が、談話室の方向を向いています。

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おしゃれな道案内です。

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象に導かれて、

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最後の象の鼻先に、

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談話室。レンガ造りの洋館です。

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室内は、吹き抜けの本棚。

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談話室には、コーヒー、紅茶、水が用意されていました。
7~23時に利用ができます。

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亀の井別荘の本館は、離れとは雰囲気が異なり、洋館のたたずまい。
本館の客室は全て洋室です。
室内はモダンな造りになっていると聞きますが、離れとはだいぶ印象は違うのでしょう。ホテル滞在が好きな方向け。

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本館宿泊者の食事会場は、食事処 螢火園(または湯の岳庵)になります。
螢火園は、貴賓のある食堂、という感じです。

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本館には、いくつかの待合スペースがありました。
チェックインの時に、ロビーがいっぱいの場合に利用するのでしょう。

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本館の待合スペース。
館内図では養生席と書かれていました。

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本館の螢火園の吹き抜けの上のスペース。

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本館ロビーのフロント横のスペース。

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本館の玄関。

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玄関のガラス戸の木枠は、幾何学模様です。


亀の井別荘 夕食

さて、夕食となりました。
離れ宿泊者は、夕食朝食ともに部屋食です。
夕食時間は、18時から19時半までの間で30分刻み。
15分前頃に、着物姿の仲居さんが準備に入ってきました。
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最初のセット。

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お品書き。

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亀の井別荘ドリンクメニュー1/5
ドリンクは、大分の日本酒もありますが、

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亀の井別荘ドリンクメニュー2/5
ワインが中心。ここから4ページにわたってワインです。

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亀の井別荘ドリンクメニュー3/5

亀の井別荘_128
亀の井別荘ドリンクメニュー4/5

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亀の井別荘ドリンクメニュー5/5

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飲み物は、大分の地酒、鷹来屋ではじめます。

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もろこしすり流し

竹田のすごあまこーん
おちょこ大の器に、少量のすり流し。
冷製だけれども、すごく甘い。

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続いて三品が届きました。

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蛸割酢和え

蛸を薄く切って重ねる。丁寧な仕事をしています。

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隠元と新ごぼう茄子和え

ナスのペーストの上に、アーモンドとくるみ

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和牛肉味噌

上品な時雨煮のような。酒が進みます。

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つづいて、2皿。

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車海老春巻

桜塩で。
当然あたたかくて、サクッと、うま。

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本日のお造り

タイとシマアジでした。

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続いてお椀。

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虎魚 清汁仕立て

オコゼです。冬瓜とともに。慎ましいお清ましです。

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おおいた和牛 炭火焼
塩とマスタード。

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和牛は、焼き加減を聞かれました。
おすすめのミディアムでお願いしました。
分厚い肉なのに、やわらかーい。

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膳が替えられて、続いて蕎麦。

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卸し蕎麦

蕎麦と大根おろし。混ぜて頂きます。
蕎麦は、「お腹に余裕があれば」と仲居さんから提案されると聞いていましたが、
夏のお品書きでは、メニューに蕎麦が組み込まれて、普通に出てくるのだそうです。

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最後のごはんのお膳が届きました。

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蓋を開けて。

御飯 おとも 香の物
おともは、きゅうりのからしあえ

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鰻蒲焼き

うなぎはあたたかい。

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ごはんはおひつでの提供。

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全部頂きました。

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食後
黒豆かん

黒豆と寒天と黒蜜です。

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バニラアイスクリーム
お口直しの水出しアイスコーヒー

亀の井別荘の夕食は、器を含めて品のある懐石でした。充分に最高級。
しかし、一番の印象に残ったのは、おおいた和牛というのは、懐石料理としては少し寂しいです。
懐石料理だけなら、由布院にはもっと美味しい旅館があるかもしれません。


亀の井別荘 夜の過ごし方

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亀の井別荘の夜の過ごし方は、Bar山猫。
渡り廊下を通って、亀の井ガーデンに向かいます。

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ここは、日中9~17時は茶房天井棧敷。
夜の17~24時はBar山猫に看板を掛け代えて営業しています。

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ジャズが流れるおしゃれな空間。

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カクテルを1杯。

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本当のバーテンがいるので、フレッシュフルーツのカクテルをお願いしました。

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夜の亀の井別荘は、行灯が浮かび上がる静かな空間。

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最後に、部屋の露天風呂で一風呂を浴びて、

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布団にもぐり込みます。
おやすみなさい。


亀の井別荘 翌朝

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翌朝。
うぐいすの鳴き声が目覚まし代わりです。

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まずは朝風呂に。大浴場は、24時に男女入れ替えとなり、草の湯。


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脱衣場。

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タオル、バスタオル完備。

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草の湯 内風呂。

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洗い場。

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草の湯の露天風呂は2つ。土のにおいがする露天です。

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金鱗湖の隣にある亀の井別荘は、朝の散策にも出やすい立地。

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日中の観光客の混雑とはうって変わって、この空間を独り占めです。

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部屋の中だけでなく、部屋の外を含めた居心地のよさは、
亀の井別荘の離れ宿泊が、由布院で一番と感じました。


亀の井別荘 朝食

さて、朝食。
離れ宿泊者は、朝食も部屋食です。

亀の井別荘の朝食は、和食と洋食から選べます。
前日の夕食後に聞かれるので、和食にしました。
更に、魚かおおいた和牛のチョイスは、おおいた和牛に。

朝食時間は、7時から10時までの間で30分刻み。8時にしました。
20分前には、仲居さんが準備に入ってきます。
布団は次の間なので、寝ながら準備を待ちます。

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8時に再び作務衣姿の仲居さんが入ってきて、全部揃いました。
朝刊も届いていました。日経新聞。

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蓋を取って、朝食の全体です。

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かぼすジュース。

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おおいた和牛の焼きしゃぶ

朝からおおいた和牛の焼きしゃぶ。
部屋食ですが、ほのかにあたたかい。
最初にかぶりつきます。寝起きに肉は、脂が重いかと思いきや、食べ進めるといい感じに。

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温泉玉子。

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まぐろ

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由布院産の野菜を使ったサラダ。

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おひたしと香の物。

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ごはんと味噌汁。

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ごはんはおひつで届いて、

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全部いただきました。

亀の井別荘の朝食は、おおいた和牛、以上。と印象をもってかれます。
朝食のチョイスは、和食・おおいた和牛の一択でしょう。


亀の井別荘 チェックアウトまで

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朝食後はまだまだ部屋の温泉を楽しみます。

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晴れて露天風呂もいい感じ。

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十六番館のある場所は、大きなかやぶき屋根の建物。

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十六番館の正面から玄関前の中庭に出れるようになっています。

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ロビーの前にあるイスは、

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座ると、由布岳が一望できるようになっていました。

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会計は、部屋に持ってくるとのことで、フロントに電話。部屋で精算を終えます。
鍵は、フロントに戻してチェックアウト。

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かやぶき門を出るときには、正面に由布岳。
名残惜しいかな。また来たいと思わせる演出です。

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かやぶき門の前から、呼んでもらったタクシーに乗り込みます。

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由布院駅前バスセンターから、空港アクセスバスで、大分空港に向かいました。


亀の井別荘 まとめ

亀の井別荘の離れ宿泊は、空間が最高です。部屋も施設も。
洗練されたサービスとともに、快適に過ごせます。
食事は充分に最高級ですが、印象に残るのはおおいた和牛。和牛を越える品が無いのは懐石料理としては少し寂しい感じです。食事にこだわるなら、一泊朝食で外に食べに行くもよし。
とにかく由布院で宿泊するなら、亀の井別荘の離れ が一番のおすすめです。

亀の井別荘と、由布院玉の湯 どっちがいいか?

格式

亀の井別荘>玉の湯

和旅館としての格式は、亀の井別荘。玉の湯は格式よりも気楽さを感じさせます。

食事

玉の湯>亀の井別荘

亀の井別荘は、おおいた和牛がメイン。玉の湯は、メインたくさんのもりもりです。

サービス

亀の井別荘>玉の湯

亀の井別荘は、ホテルのような洗練したサービス。玉の湯は、親しみやすいサービスです。

大浴場

亀の井別荘>玉の湯

亀の井別荘の方が広い大浴場があります。

立地

亀の井別荘>玉の湯

亀の井別荘は、由布院観光の中心、金鱗湖に隣接しています。


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 「あさば」(伊豆/修善寺温泉)
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 「西村屋本館」(関西/城崎温泉)
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亀の井別荘
料金・基本情報はこちら ▶ 亀の井別荘


旅館・ホテルランキング

湯布院御三家の一つ、由布院玉の湯に行ってきました。
由布院玉の湯_14
「西の玉の湯、京の俵屋、東のあさば」と云われるほど、名高い旅館です。

由布院玉の湯_2
東京からは、羽田空港から大分空港へJAL便で1時間半。

由布院玉の湯_3
大分空港から空港アクセスバスで55分、

由布院玉の湯_4
由布院駅前バスセンターに到着です。

由布院玉の湯_6
由布院駅から玉の湯は、徒歩で15分、タクシーだと3分。送迎はありません。

由布院玉の湯_7
湯の坪街道を歩きます。由布岳を正面に望む街道。

由布院玉の湯_8
観光客で人がいっぱい。

由布院玉の湯_10
途中右に曲がり、

由布院玉の湯_11
静かな道を進みと、

由布院玉の湯_91
橋の先が由布院玉の湯です。

由布院玉の湯_12
由布院玉の湯に到着です。
禅寺の保養所としてスタートした由布院玉の湯は、雑木林の中に施設が点在しています。

由布院玉の湯_81
木々に包まれて、道路から玄関は見えません。

由布院玉の湯_14
白い看板に手書きの案内に従い、木々に囲まれた小道をすすみます。
別世界への小径のようなワクワク感。

由布院玉の湯_15
建物が見えてきます。
右手がフロントの建物。左手が、ショップ由布院市。ここと隣のティールームは、外来客も利用ができます。

由布院玉の湯_17
由布院玉の湯のチェックインは14時。
羽田から大分へのJAL便と空港アクセスバスで由布院に来ると13時着と、少し早めの到着になります。
そこで、事前に予約していたこちらに入ります。

ティールームニコル。
表向きは土日は営業休みとなっていますが、これは宿泊者がゆっくりできるようにと外来を止めるため。宿泊者は、土日も11~16時で利用できます。
事前にアップルパイの取り置きをお願いしました。

由布院玉の湯_18
もんぺ姿の仲居さんがこんにちわー、と首を横に傾け、いたずらっぽく迎えてくれます。

由布院玉の湯_19
細い木々に囲まれた、蝉の声が入ってくる中で、クラシックの流れる心地よい空間。

由布院玉の湯_20
アップルパイを紅茶といっしょに注文しました。

由布院玉の湯_21
取り置きしてもらっていたアップルパイ。1日12個限定の希少品です。
薄くスライスしたりんごがびっしりと。口の中でごろごろしない、上品なアップルパイです。

食べる前には、フロントスタッフが来て、紅茶をお着きのお茶に代えてサービスとさせて頂きましょうか、との申し出。
わざわざの心配りに感心します
玉の湯のお着きのお茶も頂きたかったので丁寧に遠慮しました。

由布院玉の湯_71
食べ終われば、改めてフロントスタッフが迎えに来てくれました。

由布院玉の湯_86
フロントの建物には、由布院玉の湯の看板があります。

由布院玉の湯_72
チェックインは、フロントをスルーして、

由布院玉の湯_23
そのまま小さなロビーへ。
予約名の確認だけで、台帳の記入はありません。

由布院玉の湯_24
ちいさなロビー、夜は談話室になります。
クラシックの流れる空間です。

由布院玉の湯_25
お着きのお茶。玉の湯のお茶請けの定番、柚子ねり。

由布院玉の湯_27
庭に面した空間は、木製の白いテーブルと椅子。
和の温泉地というより、洋の避暑地の感がある、ずっといたくなる空間です。

由布院玉の湯_75
それでは、部屋に案内されます。
玉の湯の館内図。

由布院玉の湯_56
これより先お泊りのお客様以外の方はご遠慮下さいという白い看板の先へ。

由布院玉の湯_55
離れへと続く外廊下を進みます。

由布院玉の湯_54
外廊下は、玉の湯の雑木林の中にあり、蝉の声が抜けます。虫も飛んでいます。

由布院玉の湯_28
本日の部屋、柑子(こうじ)。10畳+10畳(和・洋)離れ。
離れの中でも、一番奥にあります。

由布院玉の湯_29
引き戸を入り、

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廊下はスリッパ。

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廊下は、和とは違う印象ですが、

由布院玉の湯_32
和室。
品のある和空間です。

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和室を床の間に向かって。

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床の間の生け花もしっかり。

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和室を反対から。

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引き戸には、冷蔵庫。
ビール、ゆふいんサイダー、水。ぜんぶ無料。
ビールはアサヒ、サッポロ、キリンの3社の用意です。

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玉の湯オリジナルのコーヒーパックの用意もありました。

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もちろんお茶も。

由布院玉の湯_36
洋室。
木製のベッドはシンプル。
マットレスはエアウィーヴ。

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枕元にはCDプレーヤー。CDはフロント本棚にあるそうです。

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洋室には、寝そべれるソファと、

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庭に面したベランダには、イス。

由布院玉の湯_51
浴衣は2枚、羽織とともにクローゼットに。パジャマの用意もありました。

由布院玉の湯_44
水回り。

由布院玉の湯_45
アメニティ。ルシードのセットは、持ち帰れるようになっています。
ヘアトニック、ヘアリキッド、アフターシェーブローション。

由布院玉の湯_46
箱に入ったアメニティ。ALL THAT SPA。
ボディウォッシュ、コンディショナー、シャンプー。

由布院玉の湯_48
部屋内ですが、タオル、バスタオルがたくさん。

由布院玉の湯_49
木の内風呂。チェックインにあわせて、湯が張られていました。
部屋の風呂も温泉、源泉かけ流しです。

由布院玉の湯_50
お手洗。

由布院玉の湯_52
さて、鍵を手に取り、

由布院玉の湯_53
下駄を履いて、大浴場に向かいます。

由布院玉の湯_58
由布院玉の湯の大浴場は、宿の公式サイトにも情報がのっていませんので、紹介したいと思います。

大浴場は、男女入れ替えなし。
宿泊者専用との白看板も。

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脱衣場から窓越しに内風呂、露天風呂。きれいな空間です。

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籠が置かれた脱衣場。

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タオル、バスタオル完備、

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バスマットも使い放題。

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内風呂。
木の香りがいいです。
大浴場は最近改修された様子。壁の木もピカピカです。

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洗い場。

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露天風呂。
蝉の声が心地よいです。
客室数16室の小さな旅館なので、大浴場で人に出会うこともほとんどありませんでした。

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由布院玉の湯の敷地内には、売店「由布院市」。
ここは宿泊者以外も利用できます。宿泊者は10%引き。

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玉の湯オリジナル商品がたくさん。お土産にはジャムが人気なのだとか。

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フロント横には、本棚とCDが置いてあります。

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私は談話室でゆっくりと。

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談話室には17時から23時まで、コーヒーとお菓子(木の葉のサブレ)が置いてあります。翌朝はありません。

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一杯いただきました。

さて、夕食となりました。
由布院玉の湯の夕食時間は、17時から19時半の間で30分刻み。
夕食場所は、食事処「葡萄屋」です。
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フロントロビー横の入口から入ります。

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食事処「葡萄屋」は、外来客も利用できます。奥は表玄関。

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本日の席はこちら。静寂の個室空間。
仲居さんはもんぺ姿。熟練のおばちゃんが対応してくれます。
話を受け流しながら、料理をパパッと運んできます。

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最初のセット。

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ブルーベリーの枝を箸置きに。
玉の湯の雰囲気をよく表しています。

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呼び出しは、鈴です。

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お品書き。

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由布院玉の湯 ドリンクメニュー1/4

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由布院玉の湯 ドリンクメニュー2/4

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由布院玉の湯 ドリンクメニュー3/4

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由布院玉の湯 ドリンクメニュー4/4

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お酒は、大分の地酒 智恵美人にしました。

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季節の小ばち

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丸茄子とそうめん瓜の胡瓜酢和え

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卯の花

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メニュー外の箸休め、精進豆

炒めた豆に砂糖と醤油、ごまと唐辛子をからめたものです。

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旬の野菜等の盛り合わせ
 穴子の笹寿司 厚焼き玉子、朝顔百合根、
 とうもろこしと枝豆と海老の白扇揚げ、
 無花果の白酢和え、花茗荷の酢漬け

沢蟹も百合根も食べれます。
百合根ねっとり。いちじくとろとろ。
とうもろこしの白扇揚げは、先付けだから冷たい。

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穴子寿司は、ごはんがほろりとほどけます。

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お刺身

お皿の刺身は縞アジ。
器は、大分の郷土料理りゅうきゅう。魚を漬け込んだものです。今日は、鯛の漬け。

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続いて、お吸物の到着。
鱧の葛打ちと楓冬瓜のとうもろこし擂り流し、またはスッポンのお吸物 から、

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お吸物
 鱧の葛打ちと楓冬瓜のとうもろこし擂り流し を選びました。

もろこしすり流し、出汁ともろこしが相まったさらっとしたお澄まし。一口でうまいと。

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田舎風煮物

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お好みで
 鮎の塩焼き、または花香茹、揚げ豆腐 から、

鮎の塩焼きを選びました。
あゆは、串からぬきたてであたたかい。
塩が多めなので少し取りながら、頭からがぶりと。

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玉の湯のメインディッシュは5種類からの選択です。
 1.和牛の炭火焼
 2.しゃも鍋
 3.すっぽん鍋
 4.鴨鍋
 5.車海老のしゃぶしゃぶ

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ここは、玉の湯名物のすっぽん鍋にしました。

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ざるには野菜。

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仲居さんが投入していきます。

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ひと煮立ち。

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煮立ったら、最後に残りの野菜を投入。

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すっぽん鍋のできあがり。
すっぽんは、骨を取り除きながらガシガシとしゃぶります。

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最後は雑炊に。仲居さんがごはんと溶き卵を投入して作ってくれました。

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ご飯、香の物

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季節の果物
すいか

自家製デザート
黒ゴマのアイスクリーム、または卵のアイスクリーム、カボスのシャーベット から、
卵のアイスクリームにしました。

由布院玉の湯の夕食は、派手さはない田舎料理。
であるからこそ、すっと食べることができます。
手慣れたおばちゃんの仲居さんの対応含めて、何だか気の使わない食事となりました。

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由布院玉の湯の夜の過ごし方は、ニコルズバー。

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本当のバーテンが在籍していて、カクテルを提供しています。

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今日のフレッシュカクテル、ベリーニを1杯。
シックな由布院の夜の過ごし方です。

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夜の玉の湯も、幻想的。

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玄関の看板もライトアップされています。

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だいぶ良い感じにできあがりましたので、
部屋のベッドにもぐり込み、おやすみなさい。

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翌朝。
庭からの蝉の声が目覚まし代わりです。

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部屋の前には、新聞が届いていました。読売新聞。

さて、朝食です。
由布院玉の湯の朝食は、和食と洋食から選べます。
おすすめは、洋食。玉の湯名物のスープに合うのは洋食でしょう。
朝食時間は、8時から10時の30分刻み。
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朝食会場は、夕食と同じく、食事処「葡萄屋」です。
朝食は、夕食と席は異なり、レストラン席。

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朝食の席はこちら。

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最初のセット。

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朝食のお品書き。

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おしぼりは、水をかけるとヘビ花火のように伸びるタイプ。温泉水をかけて。

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最初の品が届きました。

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フレッシュジュース

トマトのジュース。

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フロマージュブラン 塚原クックヒルファーム

くみ出しチーズです。味は、ほぼヨーグルト。はちみつを入れて頂きます。

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フレッシュサラダ
 臼杵市「オハナ本舗」より届く有機栽培の野菜

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由布院産ロースハム、フレッシュチーズ
 由布院「燻家(いぶすけ)」のロースハム
 由布院チーズ工房「モッツァレラチーズ」

チーズをロースハムで巻いて、オリーブオイルをかけて頂きます。

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特製野菜スープ

玉の湯の名物、クレソンのスープです。
「命のスープ」料理家・辰巳芳子さん直伝。

ねっとりとした、濃厚なスープでした。

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スープはおかわり可能。別の種類もおかわりできるので、
もう一種類の、ナスと大麦のスープも頂きました。

最後に大葉の香りがふわっと。

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卵料理「うちのたまご」使用
温泉たまご/だし巻き/スクランブルエッグソーセージ添え/椎茸入りオムレツ/アンヘレス(辰巳芳子先生考案のスペイン風家庭料理) からのチョイス。

椎茸入りオムレツにしました。

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トースト/クロワッサン/フレンチトースト からのチョイス。

フレンチトーストにしました。

パンは、別府の友永パンから仕入れているのだそう。
トーストは焼き加減、フレンチトーストはシナモンの有無が選べます。
トーストは、ジャムが特徴らしく、そちらも食べてみたかったです。

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お飲み物
コーヒー/紅茶/牛乳/ハーブティ からのチョイス。

紅茶にしました。

由布院玉の湯の朝食は、量が多いわけでは無いのに、満足感。
やっぱり優しい食事で、美味しかったなと思わせます。

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由布院玉の湯のチェックアウトは、12時。
フロントに鍵を返却して、精算します。

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木々の中にある宿ですが、道に落ち葉が積もっているということもなく、

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掃除が行き届いていています。

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チェックアウトの時間にあわせて、あらためて水が撒かれていました。

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最後は、フロントスタッフが表まで見送りしてくれました。
川沿いの道を歩いて、次の宿、亀の井別荘に向かいました。

由布院玉の湯
湯布院御三家の一角。超高級旅館ですが、滞在して感じたのは、名門さより、気楽さ。田舎の親戚の家に帰るような雰囲気。
でありながら、ちゃんと必要なところには必ずスタッフがでてくる目の行き届きはさすがです。露天風呂付の部屋も多く、ほとんど他の客と出くわしません。
空間の雰囲気は、避暑地、ひと時代前の訪日外国人向け、軽井沢に近い。並び称されるあさばとは毛並みが違います。
名物は、朝食のクレソンのスープ、夕食のすっぽん鍋、ティールームのアップルパイ。全部満喫することをおすすめします。

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由布院玉の湯
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