函館・湯の川温泉にある 望楼NOGUCHI函館 に行ってきました。
北海道を中心に展開する旅館グループ「野口観光」のハイクラスブランドです。
意外にも全79室と大きな旅館です。
前日の割烹旅館若松から歩いて6分。函館市電の湯の川温泉駅からだと徒歩3分。
望楼NOGUCHI函館に到着です。
外にスタッフも立っておらず、入っていいのかな、と思いながら玄関に進むと、
洋装のスタッフが2人が出てきました。中で待って様子をうかがっているようです。
照明暗めでシックさを演出している館内。
ジャズのBGMが流れています。
はじめに、ウォーターサイドカフェYUGENに案内されます。
ソファに掛けて、宿帳に記入してチェックイン。
ウェルカムスイーツは、地元湯の川の老舗「銀月」の団子。
ここで、スタッフから夕食時間と翌朝の新聞の確認。
「夕食時間は、ごゆっくりお過ごしいただきたいので17:30はいかがですか」と言われます。
他の客にも同じ説明の仕方をしています。
詳しく聞くと、夕食時間は、17:30~と19:00~の2候補。
希望が19:00に偏らないように誘導しているのでしょう。
どちらも選べましたが、17:30でお願いしました。
翌朝の新聞は、北海道新聞・読売新聞・日経新聞からの選択です。
それでは、スタッフの先導で部屋に案内されます。
望楼NOGUCHI函館は、部屋タイプでフロアが分かれています。
・WAMODERN:12階、11階
・SUITE:9階、6階
(メソッドで10階・8階/7階・5階)
・OHITORISAMA:4階
エレベーターで、
9階へ。
スイートのフロアには、エレベーターホールにもフロントがあります。
が、利用はされていませんでした。
フロント横のラウンジスペース。
いくつかの本が並べてありました。
間接照明の廊下。ジャズのBGMが流れています。
薄暗さは、細かいあらに目が行かなくなるので、
高級さを演出する手法の一つです。
湯の川温泉は、函館空港への飛行機が通る航路の真下。
望楼NOGUCHI函館は「空港滑走路ビュー確約予約プラン」があるので、
左は空港側、右は反対側だなあ、と思いながら、スタッフの案内についていくと、
本日の部屋はこちら。907。スイートTypeA。
廊下の左手、つまり空港側です。
滑走路は見えるかなーと、かすかな期待をしつつ入室します。
ドアを入ると玄関。
玄関のみの空間。
そしてすぐにメゾネットの階段となります。
つまり、9階は玄関のみで、居室はすべて8階相当にあたるフロアにあります。
らせん状の階段を下りると、
そこは部屋のほぼ中央。
リビングスペース。
テレビあり。
部屋菓子は、
望楼NOGUCHI函館オリジナル菓子「蒸しきんつば」と、
野口観光オリジナル菓子「ざっこくじゃがぽりん」。
階段を挟んで、反対側には、
ベッドスペース。
ベッドルームにもテレビあり。
ベッドの引き出しには、浴衣に、
パジャマ、作務衣、バスローブ。
丹前はクローゼットに。
部屋の中央には、ミネラルウォーターなど。
コーヒーは、コーヒー豆とコーヒーミルが置いてあります。
明日の朝にいただきましょう。
冷蔵庫はフリー(無料)です。
ビール(ヱビス、アサヒ)、お茶、ミネラルウォーター。
水回り。
ドライヤー。
備え付けアメニティ。
歯ブラシなどのアメニティは、望楼NOGUCHI函館仕様。
タオル、バスタオルはたくさん。
展望風呂。
気密性が高いので、スチームサウナばりに湿気がこもっています。
温泉は掛け流し。足を入れると耐えられないくらい熱めなので、よくかき回して入ります。
窓からの景色は、左手に津軽海峡。正面に同じ野口観光の旅館「元湯啄木亭」です。
お手洗。
スイートルーム。これだけ広いと掃除も大変そうですが、掃除が行き届いています。
こうしてみると、スイートの部屋は、建物の東端から西端までを占拠しているので、
リビングからの景色の方角と、展望風呂の景色の方角は、全室同じです。
廊下からの入口の方角は、関係ありません。
リビングからの景色は全室が函館空港側。
「空港滑走路ビュー確約プラン」ではないのでどうかなと、
リビング窓からの景色を見ると、
隣の旅館 花びしホテル の右に空港らしきものが見えます。
夕方になると、滑走路の照明で、より顕著にわかります。
ちょうど飛行機が、頭上を通過して、滑走路に向かっていきました。
さらに右隣の部屋だと、より空港がよく見えるのでしょう。
フロントに聞いてみたら「空港滑走路ビュー確約プラン」の部屋はそのあたりなのだそうです。
この部屋からの景色でも私は十分でした。
それでは、鍵を手に取り、
玄関から大浴場に向かいます。
メゾネットの上のフロアにあたる9階玄関は、温かい空気でもあっとしていました。
先ほど展望風呂のドアを開けたから湯気が上がってきたのでしょう。
展望大浴場は、最上階の13階。
男女入れ替えなし。
脱衣場。
タオル、バスタオル、サウナマットも完備。
内風呂。
温泉は、なめると薄めのしょっぱさ。
洗い場。
サウナもあります。
露天風呂。
遠くに津軽海峡が見えます。
13階の湯上がり処にあたるラウンジ。
宿泊者無料で、約10種のドリンクなどがあります。
提供は15時~20時まで(ソフトドリンクは0時まで)。
生ビール、ハイボール、スパークリングワイン。
ソフトクリーム、パスタスナック、ポップコーン。
ソフトドリンク。
SKY SALON BOUKYOUのメニューを全部取ってみるとこんな感じ。
景色を見ながら、ゆっくり楽しめます。
左に津軽海峡。正面は湯元啄木亭、その先に函館山。右に函館競馬場。
1階はパブリック空間。平面図。
チェックインでも利用したウォーターサイドカフェYUGENは、
滞在中利用できるスペースになっています。
コーヒーとオレンジジュースが無料で用意されています。
提供時間は、7時~21時。
ウォーターサイドの奥には、水盤に浮かぶような茶室。
畳敷きに上がることもできます。
長い一本のカウンターになっている空間は、バー。
営業時間は、20時~24時。
夜にまた来ましょう。
水盤に浮かぶ本棚の空間。
ハードカバー本から、
北海道が舞台の漫画、ゴールデンカムイまで。
水に浮かぶようなビリヤード台。
自由にビリヤードをすることができます。
望楼NOGUCHI館内の売店。
お土産各種が置いてあります。
ウェルカムスイーツでもあった湯の川の老舗「銀月」の団子は、前日までの注文で購入可能。
賞味期限はなんと1日。
貸切専用岩盤浴は、有料予約制。フロントに内線をして予約します。
ちょうど今から空いているとのことでしたので、お願いしてみました。
直接向かって下さいとのことで、12階に向かいます。
岩盤浴のある12階は、部屋タイプWAMODERNのフロア。
スイートのフロアとは、趣が異なります。
岩盤浴SHIZUKA。
自分で鍵をかけて。
脱衣場。
冷蔵庫には、ハーブティー。
ミネラルウォーターは、1本無料。
タオル、バスタオルと、岩盤浴着。
岩盤浴の入浴方法の説明を読んで、
岩盤浴は7床。たくさん入れますが、少人数の予約でも常に貸切になります。
この空間を1時間独り占め。
ヒーリングBGMが流れる空間で、じっくりと汗を流しました。
望楼NOGUCHI函館から50mほど離れた場所に、同じ野口観光の経営の湯本啄木亭があります。
望楼NOGUCHI函館はもともと、
湯元啄木亭別亭飛天として1991年に開業。2001年、思い出づくりの宿飛天に改称、
2010年、望楼NOGUCHI登別に続く2軒目として、望楼NOGUCHI函館としてオープン。
昔の名前「飛天」は、タワー式駐車場の壁面に名前が残っていました。
望楼NOGUCHI函館の夕食時間は、17:30~/19:00~ の2候補。
今日は17:30~にしました。
夕食会場は2階。スタッフが待ち構えていて、会場に案内されます。
2階には食事処が3か所。
左に潮騒SHIOSAI、正面に北前KITAMAE、右に竹林CHIKURIN。
食事処CHIKURINに通されます。
本日の席はこちら。
個室風のつくりに、目線より下の窓からは、竹林のオブジェ。
竹林のオブジェの向こう側にも、個室があるようです。
天井は開いているので、隣の声は聞こえるようになっています。
BGMはピアノ。
バーテン風で前掛けをしたスタッフが応対してくれます。
テーブルセット。
たくさんのシルバー。たくさんの料理が出てくる期待。
お品書き。
お品書きの下には、望楼NOGUCHI函館のロゴ入りひざ掛け。
望楼NOGUCHI函館 ドリンクメニュー1/7
望楼NOGUCHI函館 ドリンクメニュー2/7
望楼NOGUCHI函館 ドリンクメニュー3/7
望楼NOGUCHI函館 ドリンクメニュー4/7
望楼NOGUCHI函館 ドリンクメニュー5/7
望楼NOGUCHI函館 ドリンクメニュー6/7
望楼NOGUCHI函館 ドリンクメニュー7/7
はじめの品が運ばれてきました。
食前酒 ~春を愉しむ〜
春のオリジナルカクテル「陽春の夢見草」
米焼酎ぴりか伝説をベースに、桜のシロップ、炭酸、青りんごリキュールを沈め、
上にはライムの氷、食用花を浮かべて。
歓迎の一皿 ~山海便り~
前浜ワカメ&若筍 知床鶏の春キャベツ巻き
早春梅豆腐 タラの芽&ニシンのマリネ
北海道産サクラマスの桜寿司 クリームチーズ桜餅 アスパラのウニバター焼き
前浜ワカメ&若筍
蓋を開くとワカメの香りがわっと。
胃を温める一品。つゆも美味しい。
知床鶏の春キャベツ巻き
中華のチリソースっぽい。
早春梅豆腐
タラの芽&ニシンのマリネ
北海道産サクラマスの桜寿司
クリームチーズ桜餅
アスパラのウニバター焼き
続いての椀物。
先椀 ~西洋の歴史を食す〜
北海道産甘エビのコンソメロワイヤル(洋風茶碗蒸し)
スープは、スプーンで口に放り込むと、これはうまい。
出汁はホタテのようにも感じましたが、エビ出汁ですかね。
続いて、お造り。
燻製醤油、がごめ醤油が運ばれてきます。
お造り ~津軽海峡&北海道の恩恵~
北海道産マツカワガレイの氷〆 〜わさびをのせて~
むかわ町産活ホタテ ~自家製桜塩で〜
津軽海峡産活〆真ソイの熟成漬け 〜わさびをのせて〜
津軽海峡産本マグロ 〜がごめ昆布醤油で〜
松前町産根ボッケ“バキバキ” ~自家製燻製醤油で~
ほっけの刺身とは珍しい。
バキバキとは、函館市東部の恵山地区の沿岸で獲れた根ホッケのブランド。
根ホッケは回遊しないで岩礁に居付くので脂のりが抜群。鮮度が良いので刺身にもできるのだそうです。
氷も出汁。美味しい。
氷の下には、
マツカワガレイ
望楼NOGUCHI函館のロゴの青い器の蓋を開けると、
わさびが入っていました。
続いての品は、
中皿 ~北海の贈り物~
北海道産カスベのムニエル ~菜の花添え ~アサリ&カスベ出汁のスープ~
お口直し
強肴 ~道南の肉の共演~
はこだて大沼黒牛の石焼き
~はこだてわいん『キャンベルアーリー』を使用した赤ワインソース・和風バジルソース
・自家製春野菜(春キャベツ・菜の花)フレーク〜
上ノ国三元豚の春ゴボウ蒸し
まずは、ローズマリーのオリーブオイル漬けで油を塗って、石の上で焼きます。
肉をジューっと
ソースは、バジルソースと、
赤ワインソース、
自家製春野菜(春キャベツ・菜の花)フレーク〜
ごはんのお供が届きました。
ごはんは、釜炊きでの到着。
釜の蓋を開けて、湯気が立ち上がります。
ごはん・香の物&ごはんのお供・留椀
道南発祥ブランド米「ふっくりんこ蔵部」釜炊きごはん
大根&庄内麩の合わせ味噌汁
白カブの粕漬け 青菜の南蛮漬け わさび昆布
ウド&海老・そら豆のかき揚げ〜天茶で~
味噌汁
漬物
かき揚げ
ごはんの2杯目は、
かき揚げに出汁をかけて、天茶風に。
食後のデザートは押しボタンで呼びます。
食事はどんどん品を持ってくるので、押しボタンで呼ぶ必要はありませんでした。
デザート&コーヒー・紅茶
自家製青菜のパウダーアイス
じゃがいものモンブラン・ア・ラ・モード
桜の生チョコレート ~一輪の花仕立て~
デザートは、食材で樹の形を描いています。
自家製青菜のパウダーアイス
じゃがいものモンブラン・ア・ラ・モード
海苔をのせているのは面白いです。
桜の生チョコレート ~一輪の花仕立て~
北海道で一番古い老舗珈琲店「函館美鈴」オリジナルブレンドコーヒー
または紅茶(ダージリン・アールグレイ)
または望楼NOGUCHI函館オリジナル「ほうじ茶ラテ~ウーロンクリームのせ~」
食後のコーヒーは、ほうじ茶ラテをお願いしてみました。
釜炊きのごはんは、余ったらおにぎりにしてくれます。
食後に、部屋に届けてくれました。
竹包みに入ったおにぎり。
梅、昆布。
望楼NOGUCHI函館の夕食は、
器も盛り付けも、見た目に美しい。食事も洗練かつ美味しい。
野口観光の旅館だと思ってあなどっていましたが、上等の食事内容です。
夜は、ホテル内のバー、BAR long good-byeへ。
BAR long good-byeの営業時間は、20時~24時。
長い一本のカウンターになっている端っこに座ります。
カクテルを1杯いただきました。
バーの後は、部屋に戻り、ベッドにもぐり込みます。
おやすみなさい。
明るい朝です。
東向きの窓からは日の出が見えます。
部屋には朝刊が届いていました。
朝食も会場は2階。
朝食時間は、7:30~9:00の30分刻みで前日に指定します。
前掛け洋装の女性が案内してくれます。
朝のBGMはクラシック。9階廊下や1階も同じです。
夕食会場と同じ個室です。
最初のセット。
ランチョンマットは、青函連絡船の時刻表。
ショップでも販売していました。
お品書き。
ご飯はお釜で到着。
湯気が立ち上がります。
ぜんぶそろいました。
目覚めのお飲み物
青森県産リンゴジュース
函館牛乳
料理長オリジナル苺カツゲン ~北海道限定乳酸菌飲料~
お盆の上の品。
朝のお鍋料理
大沼黒牛のしゃぶしゃぶ ~梅塩だれ〜
鍋でしゃぶしゃぶして、梅塩だれで頂きます。
焼き魚
ホッケの一夜干し
料理長手作り出汁巻き玉子
冷えていても、やわらかい脂ののったほっけ。
本日のお造り
海峡産マグロのめかぶ山かけ
のぐち北湯沢ファーム産納豆
望楼NOGUCHI函館のロゴ入りの
寒干し岩海苔
桜マスのマリネ ~サワークリーム添え~
筍と大沼黒牛のデミソース煮
キャベツのブレゼ ~ハニーマスタードソース~
お食事
ふっくりんこの釜炊きご飯
きゅうりの浅漬け 自家製春キャベツのニシン漬け 登別藤崎わさび園のわさび昆布
汁物
磯の香りのお味噌汁
お釜のごはんは、
全部頂きました。
季節の水菓子
食後のお飲み物
北海道で一番古い老舗珈琲店「函館美鈴」のオリジナルブレンドまたは紅茶(ダージリン・アールグレイ)
飲み物は、紅茶でお願いしました
フルーツ盛り合わせ 〜レアチーズクリーム~
函館牛乳もちもちプリン
望楼NOGUCHIの朝食は、明るい和朝食。
しゃぶしゃぶまで付いて、満足度の高い朝食です。
部屋に戻って、コーヒーを作ります。
北海道で一番古い珈琲店 函館美鈴による望楼NOGUCHI函館オリジナル珈琲。
コーヒーミルで、コーヒー豆を挽いて。
粉にします。
コーヒーメーカーに入れて、
コーヒーの出来上がり。
チェックアウトと精算はフロントにて。
玄関を出ます。
フロントスタッフは1人きりでしたが、
タクシーまで見送り。見えなくなるまでずっと手を振って送ってくれました。
望楼NOGUCHI函館から函館空港まではタクシーで10分。
函館空港からJAL便で羽田空港への帰路につきました。
快適な旅館です。洗練されたホテル的なサービスと客室。
大きな旅館ならではの充実したパブリック施設。
食事も洗練されていて美味しいです。
このようなタイプの旅館がこれからの時代は支持されてくるのかもしれません。また来たいと思わせる旅館です。
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「望楼NOGUCHI登別」(北海道/登別温泉)
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北海道を中心に展開する旅館グループ「野口観光」のハイクラスブランドです。
意外にも全79室と大きな旅館です。
目次
1. 望楼NOGUCHI函館 チェックイン
2. 望楼NOGUCHI函館 客室
3. 望楼NOGUCHI函館 大浴場
4. 望楼NOGUCHI函館 館内施設
5. 望楼NOGUCHI函館 夕食
6. 望楼NOGUCHI函館 夜の過ごし方
7. 望楼NOGUCHI函館 朝食
8. 望楼NOGUCHI函館 アクセス
9. 望楼NOGUCHI函館 まとめ
1. 望楼NOGUCHI函館 チェックイン
2. 望楼NOGUCHI函館 客室
3. 望楼NOGUCHI函館 大浴場
4. 望楼NOGUCHI函館 館内施設
5. 望楼NOGUCHI函館 夕食
6. 望楼NOGUCHI函館 夜の過ごし方
7. 望楼NOGUCHI函館 朝食
8. 望楼NOGUCHI函館 アクセス
9. 望楼NOGUCHI函館 まとめ
望楼NOGUCHI函館 チェックイン
前日の割烹旅館若松から歩いて6分。函館市電の湯の川温泉駅からだと徒歩3分。
望楼NOGUCHI函館に到着です。
外にスタッフも立っておらず、入っていいのかな、と思いながら玄関に進むと、
洋装のスタッフが2人が出てきました。中で待って様子をうかがっているようです。
照明暗めでシックさを演出している館内。
ジャズのBGMが流れています。
はじめに、ウォーターサイドカフェYUGENに案内されます。
ソファに掛けて、宿帳に記入してチェックイン。
ウェルカムスイーツは、地元湯の川の老舗「銀月」の団子。
ここで、スタッフから夕食時間と翌朝の新聞の確認。
「夕食時間は、ごゆっくりお過ごしいただきたいので17:30はいかがですか」と言われます。
他の客にも同じ説明の仕方をしています。
詳しく聞くと、夕食時間は、17:30~と19:00~の2候補。
希望が19:00に偏らないように誘導しているのでしょう。
どちらも選べましたが、17:30でお願いしました。
翌朝の新聞は、北海道新聞・読売新聞・日経新聞からの選択です。
望楼NOGUCHI函館 客室
それでは、スタッフの先導で部屋に案内されます。
望楼NOGUCHI函館は、部屋タイプでフロアが分かれています。
・WAMODERN:12階、11階
・SUITE:9階、6階
(メソッドで10階・8階/7階・5階)
・OHITORISAMA:4階
エレベーターで、
9階へ。
スイートのフロアには、エレベーターホールにもフロントがあります。
が、利用はされていませんでした。
フロント横のラウンジスペース。
いくつかの本が並べてありました。
間接照明の廊下。ジャズのBGMが流れています。
薄暗さは、細かいあらに目が行かなくなるので、
高級さを演出する手法の一つです。
湯の川温泉は、函館空港への飛行機が通る航路の真下。
望楼NOGUCHI函館は「空港滑走路ビュー確約予約プラン」があるので、
左は空港側、右は反対側だなあ、と思いながら、スタッフの案内についていくと、
本日の部屋はこちら。907。スイートTypeA。
廊下の左手、つまり空港側です。
滑走路は見えるかなーと、かすかな期待をしつつ入室します。
ドアを入ると玄関。
玄関のみの空間。
そしてすぐにメゾネットの階段となります。
つまり、9階は玄関のみで、居室はすべて8階相当にあたるフロアにあります。
らせん状の階段を下りると、
そこは部屋のほぼ中央。
リビングスペース。
テレビあり。
部屋菓子は、
望楼NOGUCHI函館オリジナル菓子「蒸しきんつば」と、
野口観光オリジナル菓子「ざっこくじゃがぽりん」。
階段を挟んで、反対側には、
ベッドスペース。
ベッドルームにもテレビあり。
ベッドの引き出しには、浴衣に、
パジャマ、作務衣、バスローブ。
丹前はクローゼットに。
部屋の中央には、ミネラルウォーターなど。
コーヒーは、コーヒー豆とコーヒーミルが置いてあります。
明日の朝にいただきましょう。
冷蔵庫はフリー(無料)です。
ビール(ヱビス、アサヒ)、お茶、ミネラルウォーター。
水回り。
ドライヤー。
備え付けアメニティ。
歯ブラシなどのアメニティは、望楼NOGUCHI函館仕様。
タオル、バスタオルはたくさん。
展望風呂。
気密性が高いので、スチームサウナばりに湿気がこもっています。
温泉は掛け流し。足を入れると耐えられないくらい熱めなので、よくかき回して入ります。
窓からの景色は、左手に津軽海峡。正面に同じ野口観光の旅館「元湯啄木亭」です。
お手洗。
スイートルーム。これだけ広いと掃除も大変そうですが、掃除が行き届いています。
こうしてみると、スイートの部屋は、建物の東端から西端までを占拠しているので、
リビングからの景色の方角と、展望風呂の景色の方角は、全室同じです。
廊下からの入口の方角は、関係ありません。
リビングからの景色は全室が函館空港側。
「空港滑走路ビュー確約プラン」ではないのでどうかなと、
リビング窓からの景色を見ると、
隣の旅館 花びしホテル の右に空港らしきものが見えます。
夕方になると、滑走路の照明で、より顕著にわかります。
ちょうど飛行機が、頭上を通過して、滑走路に向かっていきました。
さらに右隣の部屋だと、より空港がよく見えるのでしょう。
フロントに聞いてみたら「空港滑走路ビュー確約プラン」の部屋はそのあたりなのだそうです。
この部屋からの景色でも私は十分でした。
それでは、鍵を手に取り、
玄関から大浴場に向かいます。
メゾネットの上のフロアにあたる9階玄関は、温かい空気でもあっとしていました。
先ほど展望風呂のドアを開けたから湯気が上がってきたのでしょう。
望楼NOGUCHI函館 大浴場
展望大浴場は、最上階の13階。
男女入れ替えなし。
脱衣場。
タオル、バスタオル、サウナマットも完備。
内風呂。
温泉は、なめると薄めのしょっぱさ。
洗い場。
サウナもあります。
露天風呂。
遠くに津軽海峡が見えます。
望楼NOGUCHI函館 館内施設
SKY SALON BOUKYOU
13階の湯上がり処にあたるラウンジ。
ここでは、飲み物とおつまみが用意されています。
宿泊者無料で、約10種のドリンクなどがあります。
提供は15時~20時まで(ソフトドリンクは0時まで)。
生ビール、ハイボール、スパークリングワイン。
ソフトクリーム、パスタスナック、ポップコーン。
ソフトドリンク。
SKY SALON BOUKYOUのメニューを全部取ってみるとこんな感じ。
景色を見ながら、ゆっくり楽しめます。
左に津軽海峡。正面は湯元啄木亭、その先に函館山。右に函館競馬場。
ウォーターサイドカフェYUGEN
1階はパブリック空間。平面図。
チェックインでも利用したウォーターサイドカフェYUGENは、
滞在中利用できるスペースになっています。
コーヒーとオレンジジュースが無料で用意されています。
提供時間は、7時~21時。
茶室 夢窓庵
ウォーターサイドの奥には、水盤に浮かぶような茶室。
畳敷きに上がることもできます。
BAR long good-bye
長い一本のカウンターになっている空間は、バー。
営業時間は、20時~24時。
夜にまた来ましょう。
ライブラリーのぐち文庫
水盤に浮かぶ本棚の空間。
ハードカバー本から、
北海道が舞台の漫画、ゴールデンカムイまで。
SALON ISARIBI
水に浮かぶようなビリヤード台。
自由にビリヤードをすることができます。
売店Shops N
望楼NOGUCHI館内の売店。
お土産各種が置いてあります。
ウェルカムスイーツでもあった湯の川の老舗「銀月」の団子は、前日までの注文で購入可能。
賞味期限はなんと1日。
岩盤浴SHIZUKA
貸切専用岩盤浴は、有料予約制。フロントに内線をして予約します。
ちょうど今から空いているとのことでしたので、お願いしてみました。
直接向かって下さいとのことで、12階に向かいます。
岩盤浴のある12階は、部屋タイプWAMODERNのフロア。
スイートのフロアとは、趣が異なります。
岩盤浴SHIZUKA。
自分で鍵をかけて。
脱衣場。
冷蔵庫には、ハーブティー。
ミネラルウォーターは、1本無料。
タオル、バスタオルと、岩盤浴着。
岩盤浴の入浴方法の説明を読んで、
岩盤浴は7床。たくさん入れますが、少人数の予約でも常に貸切になります。
この空間を1時間独り占め。
ヒーリングBGMが流れる空間で、じっくりと汗を流しました。
望楼NOGUCHI函館の周辺
望楼NOGUCHI函館から50mほど離れた場所に、同じ野口観光の経営の湯本啄木亭があります。
望楼NOGUCHI函館はもともと、
湯元啄木亭別亭飛天として1991年に開業。2001年、思い出づくりの宿飛天に改称、
2010年、望楼NOGUCHI登別に続く2軒目として、望楼NOGUCHI函館としてオープン。
昔の名前「飛天」は、タワー式駐車場の壁面に名前が残っていました。
望楼NOGUCHI函館 夕食
望楼NOGUCHI函館の夕食時間は、17:30~/19:00~ の2候補。
今日は17:30~にしました。
夕食会場は2階。スタッフが待ち構えていて、会場に案内されます。
2階には食事処が3か所。
左に潮騒SHIOSAI、正面に北前KITAMAE、右に竹林CHIKURIN。
食事処CHIKURINに通されます。
本日の席はこちら。
個室風のつくりに、目線より下の窓からは、竹林のオブジェ。
竹林のオブジェの向こう側にも、個室があるようです。
天井は開いているので、隣の声は聞こえるようになっています。
BGMはピアノ。
バーテン風で前掛けをしたスタッフが応対してくれます。
テーブルセット。
たくさんのシルバー。たくさんの料理が出てくる期待。
お品書き。
お品書きの下には、望楼NOGUCHI函館のロゴ入りひざ掛け。
望楼NOGUCHI函館 ドリンクメニュー1/7
望楼NOGUCHI函館 ドリンクメニュー2/7
望楼NOGUCHI函館 ドリンクメニュー3/7
望楼NOGUCHI函館 ドリンクメニュー4/7
望楼NOGUCHI函館 ドリンクメニュー5/7
望楼NOGUCHI函館 ドリンクメニュー6/7
望楼NOGUCHI函館 ドリンクメニュー7/7
はじめの品が運ばれてきました。
食前酒 ~春を愉しむ〜
春のオリジナルカクテル「陽春の夢見草」
米焼酎ぴりか伝説をベースに、桜のシロップ、炭酸、青りんごリキュールを沈め、
上にはライムの氷、食用花を浮かべて。
歓迎の一皿 ~山海便り~
前浜ワカメ&若筍 知床鶏の春キャベツ巻き
早春梅豆腐 タラの芽&ニシンのマリネ
北海道産サクラマスの桜寿司 クリームチーズ桜餅 アスパラのウニバター焼き
前浜ワカメ&若筍
蓋を開くとワカメの香りがわっと。
胃を温める一品。つゆも美味しい。
知床鶏の春キャベツ巻き
中華のチリソースっぽい。
早春梅豆腐
タラの芽&ニシンのマリネ
北海道産サクラマスの桜寿司
クリームチーズ桜餅
アスパラのウニバター焼き
続いての椀物。
先椀 ~西洋の歴史を食す〜
北海道産甘エビのコンソメロワイヤル(洋風茶碗蒸し)
スープは、スプーンで口に放り込むと、これはうまい。
出汁はホタテのようにも感じましたが、エビ出汁ですかね。
続いて、お造り。
燻製醤油、がごめ醤油が運ばれてきます。
お造り ~津軽海峡&北海道の恩恵~
北海道産マツカワガレイの氷〆 〜わさびをのせて~
むかわ町産活ホタテ ~自家製桜塩で〜
津軽海峡産活〆真ソイの熟成漬け 〜わさびをのせて〜
津軽海峡産本マグロ 〜がごめ昆布醤油で〜
松前町産根ボッケ“バキバキ” ~自家製燻製醤油で~
ほっけの刺身とは珍しい。
バキバキとは、函館市東部の恵山地区の沿岸で獲れた根ホッケのブランド。
根ホッケは回遊しないで岩礁に居付くので脂のりが抜群。鮮度が良いので刺身にもできるのだそうです。
氷も出汁。美味しい。
氷の下には、
マツカワガレイ
望楼NOGUCHI函館のロゴの青い器の蓋を開けると、
わさびが入っていました。
続いての品は、
中皿 ~北海の贈り物~
北海道産カスベのムニエル ~菜の花添え ~アサリ&カスベ出汁のスープ~
北海道の旬の食材「カスべ」は「エイ」。
カスベの骨は柔らかいため、骨まで食べることができます。
あさりの出汁スープが美味しい。
あさりの出汁スープが美味しい。
お口直し
メニュー外で、料理長からとしてサーブされました。
長芋を使ったフラマンジュ。人参とシャンパンゼリー。
長芋を使ったフラマンジュ。人参とシャンパンゼリー。
甘くない豆腐のような味を想像していたら、甘いフラマンジェでした。ゼリーも甘い。
強肴 ~道南の肉の共演~
はこだて大沼黒牛の石焼き
~はこだてわいん『キャンベルアーリー』を使用した赤ワインソース・和風バジルソース
・自家製春野菜(春キャベツ・菜の花)フレーク〜
上ノ国三元豚の春ゴボウ蒸し
まずは、ローズマリーのオリーブオイル漬けで油を塗って、石の上で焼きます。
肉をジューっと
ソースは、バジルソースと、
赤ワインソース、
自家製春野菜(春キャベツ・菜の花)フレーク〜
ごはんのお供が届きました。
ごはんは、釜炊きでの到着。
釜の蓋を開けて、湯気が立ち上がります。
ごはん・香の物&ごはんのお供・留椀
道南発祥ブランド米「ふっくりんこ蔵部」釜炊きごはん
大根&庄内麩の合わせ味噌汁
白カブの粕漬け 青菜の南蛮漬け わさび昆布
ウド&海老・そら豆のかき揚げ〜天茶で~
味噌汁
漬物
かき揚げ
ごはんの2杯目は、
かき揚げに出汁をかけて、天茶風に。
食後のデザートは押しボタンで呼びます。
食事はどんどん品を持ってくるので、押しボタンで呼ぶ必要はありませんでした。
デザート&コーヒー・紅茶
自家製青菜のパウダーアイス
じゃがいものモンブラン・ア・ラ・モード
桜の生チョコレート ~一輪の花仕立て~
デザートは、食材で樹の形を描いています。
自家製青菜のパウダーアイス
じゃがいものモンブラン・ア・ラ・モード
海苔をのせているのは面白いです。
桜の生チョコレート ~一輪の花仕立て~
北海道で一番古い老舗珈琲店「函館美鈴」オリジナルブレンドコーヒー
または紅茶(ダージリン・アールグレイ)
または望楼NOGUCHI函館オリジナル「ほうじ茶ラテ~ウーロンクリームのせ~」
食後のコーヒーは、ほうじ茶ラテをお願いしてみました。
釜炊きのごはんは、余ったらおにぎりにしてくれます。
食後に、部屋に届けてくれました。
竹包みに入ったおにぎり。
梅、昆布。
望楼NOGUCHI函館の夕食は、
器も盛り付けも、見た目に美しい。食事も洗練かつ美味しい。
野口観光の旅館だと思ってあなどっていましたが、上等の食事内容です。
望楼NOGUCHI函館 夜の過ごし方
夜は、ホテル内のバー、BAR long good-byeへ。
BAR long good-byeの営業時間は、20時~24時。
長い一本のカウンターになっている端っこに座ります。
カクテルを1杯いただきました。
バーの後は、部屋に戻り、ベッドにもぐり込みます。
おやすみなさい。
望楼NOGUCHI函館 朝食
翌朝。明るい朝です。
東向きの窓からは日の出が見えます。
部屋には朝刊が届いていました。
朝食も会場は2階。
朝食時間は、7:30~9:00の30分刻みで前日に指定します。
前掛け洋装の女性が案内してくれます。
朝のBGMはクラシック。9階廊下や1階も同じです。
夕食会場と同じ個室です。
最初のセット。
ランチョンマットは、青函連絡船の時刻表。
ショップでも販売していました。
お品書き。
ご飯はお釜で到着。
湯気が立ち上がります。
ぜんぶそろいました。
目覚めのお飲み物
青森県産リンゴジュース
函館牛乳
料理長オリジナル苺カツゲン ~北海道限定乳酸菌飲料~
お盆の上の品。
朝のお鍋料理
大沼黒牛のしゃぶしゃぶ ~梅塩だれ〜
鍋でしゃぶしゃぶして、梅塩だれで頂きます。
焼き魚
ホッケの一夜干し
料理長手作り出汁巻き玉子
冷えていても、やわらかい脂ののったほっけ。
本日のお造り
海峡産マグロのめかぶ山かけ
のぐち北湯沢ファーム産納豆
望楼NOGUCHI函館のロゴ入りの
寒干し岩海苔
桜マスのマリネ ~サワークリーム添え~
筍と大沼黒牛のデミソース煮
キャベツのブレゼ ~ハニーマスタードソース~
お食事
ふっくりんこの釜炊きご飯
きゅうりの浅漬け 自家製春キャベツのニシン漬け 登別藤崎わさび園のわさび昆布
汁物
磯の香りのお味噌汁
お釜のごはんは、
全部頂きました。
季節の水菓子
食後のお飲み物
北海道で一番古い老舗珈琲店「函館美鈴」のオリジナルブレンドまたは紅茶(ダージリン・アールグレイ)
飲み物は、紅茶でお願いしました
フルーツ盛り合わせ 〜レアチーズクリーム~
函館牛乳もちもちプリン
望楼NOGUCHIの朝食は、明るい和朝食。
しゃぶしゃぶまで付いて、満足度の高い朝食です。
部屋に戻って、コーヒーを作ります。
北海道で一番古い珈琲店 函館美鈴による望楼NOGUCHI函館オリジナル珈琲。
コーヒーミルで、コーヒー豆を挽いて。
粉にします。
コーヒーメーカーに入れて、
コーヒーの出来上がり。
望楼NOGUCHI函館 アクセス
チェックアウトと精算はフロントにて。
玄関を出ます。
フロントスタッフは1人きりでしたが、
タクシーまで見送り。見えなくなるまでずっと手を振って送ってくれました。
望楼NOGUCHI函館から函館空港まではタクシーで10分。
函館空港からJAL便で羽田空港への帰路につきました。
望楼NOGUCHI函館 まとめ
快適な旅館です。洗練されたホテル的なサービスと客室。
大きな旅館ならではの充実したパブリック施設。
食事も洗練されていて美味しいです。
このようなタイプの旅館がこれからの時代は支持されてくるのかもしれません。また来たいと思わせる旅館です。
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望楼NOGUCHI函館
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