新宿から特急かいじで80分。
塩山駅に到着です。
改札で、作務衣のスタッフとミートし、送迎車に乗り込みます。
塩山駅から約10分で、別邸 坐忘 に到着。
送迎車をおりて、
玄関を進みます。
ワインボトルがディスプレイされているロビーに入り、
琴のBGMが流れる、日本庭園に面した席に案内されます。
窓辺は、鯉の泳ぐ池です。
ここで、お茶菓子の提供と、
宿帳に記入します。
ロビーには、JR東日本のクルーズトレイン、TRAIN SUITE 四季島 に食事が採用されている展示。
このあとの夕食が楽しみです。
それでは、部屋に案内されます。
本館の廊下を通り、
別邸離れに向けて、扉を出ます。
屋外に出るので、
傘も用意されています。
別邸離れは、建物が点在しており、
石畳を進んでいくと、
本日の部屋に到着。
別邸露天風呂付き離れ 小紫。
扉を開け、
和室12畳。
和室を反対から。
仲居から食事の時間などの案内を渡されます。
お菓子はフルーツケーキ。
部屋の備品などは、小紫色に統一されています。
茶器もおしゃれ。
ベッドルーム。
枕元には、Bluetoothスピーカー。
ベッドルームには、スペースがあり。
引き戸には、浴衣、丹前に、ブランケット。
パジャマもあります。
お手洗いに、
水回り。
タオルなどは棚に収納されており、
アメニティも入っています。
シャワーブースの先が、
部屋露天風呂。
足を伸ばせる広さで、
景色は竹林です。
部屋を出て、大浴場にも向かってみます。
大浴場は、夜間に男女入れ替え。
脱衣場。
タオル、バスタオルは完備です。
脱衣場まで琴のBGM。
内風呂。
かすかに硫黄のにおいがしますが、アルカリ性泉です。
洗い場。
サウナもあります。
露天風呂。
奥には、
洞窟風呂になっています。
風呂上がりには、ライブラリーラウンジへ。
大広間のような空間が、おしゃれにディスプレイされています。
ここだけクラシックのBGM。
ライブラリーラウンジは、飲み物が用意が用意されており、
当日14時~24時まで、まるき葡萄酒のワインがフリードリンク。
和紅茶なども美味しいです。
コーヒー、紅茶は、当日と翌朝7時~11時まで用意されています。
ライブラリーラウンジにある本は、
書店が時節にあわせて入れ替えしているとのことで、
購入することもできます。
窓辺で優雅に、ワインを一杯。
敷地内の日本庭園には、たくさんの鯉がいて、
フロントでは、鯉のエサをもらうことができます。
ばらばらと撒けば、
わさわさと鯉が寄ってきます。
フロントから外に出れば、
駐車場横からは、遠くに富士山を望むことができました。
館内のショップは、ワイン中心のラインナップ。
ロビー周りにも、ワインが並んでいました。
さて、辺りも暗くなりはじめ、夕食の時間となりました。
夕食は、部屋にお迎えが来ます。
扉をノックする音。
全部屋ともに、スタッフの先導で、あんどんの灯った石畳を進む形になります。
食事に向けた期待感をふくらませる演出です。
ペンライトを持った仲居さんの先導で、
夕食会場、懐石まる喜 へ。
今日の会場の建物はこちら。
食事処の個室は、宿泊部屋固有の会場になっています。
ふすまを開けて入ります。
個室は、充分に広い空間。
スタッフは、反対側の障子から入ってきます。
食事の提供導線は、裏側にあるようです。
個室を反対から。
照明は、スポットライトでも。
BGMはジャズ風。
お品書きは、達筆です。
最初のお膳が運ばれてきました。
はい、もう高級です。
一汁三菜
飯 武川四八米
汁 白みそ仕立て うすい豆富
薄揚げ 春芽(ふきのとう) 辛子(からし)
向付 魚味放香 煎り酒
茶料理(懐石)ということで、
最後に抹茶とともに御飯が出てきますが、
まずは、炊き立ての御飯をお腹に入れます。
刺身は鯛。醤油の代わりに、煎り酒につけて頂きます。
汁も、豆のうまみが強く、美味い。
素晴らしい食事のはじまりです。
御飯がつかないようにと、箸は濡らしての用意です。
坐忘のドリンクメニューは、ワインのラインナップが豊富ながら、
ほとんどが1杯1,000円未満とリーズナブルです。
ワイナリー直営のらしさでしょうか。
お任せのワインペアリング3種 2,200円 でお願いしてみました。
1つ目は、コリエ ドゥ ペルル ブランムスー。
やや辛口の白ワインです。
続いての椀は、
煮もの椀
鈴真丈 潮仕立て
雪割り大根
菜の花梅人参
牛蒡 柚子
真丈を崩しながら、すする幸せを感じる汁です。
焼もの
乾徳山の天子炭焼き
山椒みそ 丸十 椎茸
ここまでが一汁三菜。
やわらかくほくほくした身が食べやすい炭焼きです。
付け合わせは山椒みそ。
めし三杯はいける味です。土産で売っていたら、買いたいくらいでした。
2杯目は、ラフィーユ トレゾワ 樽勝沼甲州。
川魚に合う、辛口の白ワイン。
続いては、
陶板
甲州味めぐり
甲州牛 ワイン豚 信玄鶏
クレソン 柚子こしょう
陶板で軽くあぶって、蓋を取り皿にして頂きます。
3杯目は、いろ ベーリーA。
ライトな赤ワインです。
強肴
卯の花和え
小肌と
紅生姜 三ツ葉
続いては、
箸洗い 季節のもの
薄い昆布出汁に、独活と湯葉。
八寸 立春大吉
鰯の梅煮 手綱寿し
升盛り
煮大豆 あらめ昆布
ふきのとう のし梅
湯斗
焦がし湯
菜めし 帆立 しらす 胡麻
香の物
湯桶のなかには、
焦がし湯。
お米を煎ったものが入り、薄い塩味のついた湯です。
焦がし湯は、お汁代りに一杯。
そして、御飯にかけてお茶漬としてもう一杯。
強いうまみを感じました。
お干菓子 お薄 水菓子
最後のデザート。
水菓子に添えたアイスは、羽二重餅にきな粉に黒蜜で信玄餅風でした。
最後に、夜食用として、手渡されたのは、
小ぶりの稲荷寿司でした。
夕食は美味しかったです。
さすが、TRAIN SUITE 四季島に食事が採用されている宿。
懐石料理風の内容というのが、品を感じさせました。
そして、ワイナリーが経営しているため、ワインが種類豊富・リーズナブルでした。
夕食会場 懐石まる喜 を出れば、外はすっかり暗くなり、
南向きの石畳の道の先には、星空のロケーション。
坐忘では、滞在中のアクティビティがいくつか用意されています。
夕食後は、坐忘のアクティビティ「笛吹川フルーツ公園から望む新日本三大夜景」ツアーへ。
ロビーに集合し、
坐忘のバンに乗り込みます。
洋楽の流れる車内に揺られ、約15分。
笛吹川フルーツ公園に到着。
新日本三大夜景に指定された、甲府盆地の夜景です。
星もよく見えました。
滞在は10分ほどで、再び15分で戻る約40分の夜景ツアーでした。
坐忘に戻り、ライブラリーラウンジへ。
ワインも置いてありますが、
就寝前に、紅茶を一杯いただきました。
部屋に戻れば、ベッドにもぐりこみ、
すぐに就寝しました。
おやすみなさい。
翌朝。
快晴の朝です。
まずは、部屋露天風呂で朝風呂を。
湯けむりが心地よいです。
朝食は、部屋へのお迎えは無いので、自分で会場に向かいます。
朝食も会場は、懐石まる喜。
個室は昨日と同じです。
BGMは琴。
朝食にも、達筆のお品書き。
朝食のみ、翻訳もありました。
はじまりの一品は、
お坐付
手作り豆富の葛煮
もぐさ生姜 青葱
器まであつあつでの提供。
とろみが旨い葛煮です。
一の膳
折敷(大徳寺縁高)
飯 武川四八米
汁 甲州麹みそ
なめこ汁 三つ葉
香の物 沢あん 甲州小梅
野沢菜
大徳寺縁高
蓮花小鉢
まぐろ叩き う玉
雪小鉢
鶏丸べっこうあん 刻み生姜 ごま
青竹小鉢
紅白なます
特選塩鮭 レモン
半熟玉子
たらこ昆布巻き
法蓮草ごまよごし
かまぼこ山葵漬け
焼海老旨煮 つくだ煮昆布
冷製預鉢
冬野菜と手作りポテトサラダ
三種のドレッシング
二の膳
信玄箱 瓢箪
甲州名物おざら
根野菜 甘みそつゆ 薬味
瓢箪を分解すると、
甲州名物おざら。
冷しほうとうのようなものでした。
湯桶 湯の子
水菓子
リンゴのタルト
オレンジ 柚子ゼリー
苺 キウイ
朝食後には、ライブラリーラウンジで一息。
朝は、ワインの用意はありませんが、コーヒー、紅茶をいただきます。
朝の散策がてら、甲斐の古刹、恵林寺へ。
坐忘からは、徒歩20分余りの距離です。
事前にお願いすれば、坐忘の車で送迎もしてくれます。
恵林寺は、武田氏の菩提寺で、
「心頭滅却すれば火もまた涼し」で有名な、快川紹喜の寺です。
境内には、信玄公宝物館もあります。
風林火山の旗をはじめ、武田信玄関連の有名な展示がありました。
再び徒歩で坐忘に戻り、大浴場へ。
大浴場は夜間に男女入れ替え。
脱衣場。
タオル、バスタオル完備。
内風呂。
洗い場。
サウナ。
露天風呂。
朝食、ロビーラウンジ、恵林寺、大浴場と過ごしていれば、すっかり11時となり、
フロントでチェックアウト。
そのまま、坐忘のアクティビティ「日本最古のワイナリーを訪れる」にバンで出発します。
まるき葡萄酒のテイスティングツアーは通常有料ですが、
坐忘宿泊者用のアクティビティ「日本最古のワイナリーを訪れる」は無料です。
坐忘から15分ほどで、まるき葡萄酒に到着。
坐忘のスタッフによる案内で進みます。
ブドウを搾る機械。
敷地のワイン畑。下草取りのために羊が飼われています。
ワイン樽貯蔵庫。
地下貯蔵庫。
30分ほどの見学の後は、
2階まるきライブラリーで、試飲スタート。
小さなグラスですが、7種類を試飲。
昼から酔っ払ってしまいました。
帰り際に、1階の売店で、土産のワインを調達。
塩山駅から特急かいじで東京への帰路につきました。
別邸 坐忘
居心地の良い宿です。
サービスが親しみやすさながら洗練。スタッフの人材がしっかりしています。
ワイナリーと経営が一緒だからでしょうか。
大浴場に入り、部屋の露天風呂に入り、
ライブラリーでワインを楽しみ、
夕食後は、新日本三大夜景ツアー。
朝食後は、恵林寺まで散策して、
チェックアウト後は、ワイナリーツアー。
滞在中ずっと、手持ち無沙汰になる暇がありません。
もともと周囲に何もない一軒宿。滞在中を楽しませる工夫を積み重ねてきたのでしょう。
夕食は、懐石料理風の料理で、品があり、心が躍ります。
朝食は、料理は普通ですが、演出はおしゃれ。
坐忘の経営は、最初は笛吹川の採石場から温泉が湧いたことから建設会社から始まり、
別の会社を挟んで、今の経営になっているとのことです。
今の経営は、まるき葡萄酒を傘下に収めた、尼崎の建設会社を祖業とする株式会社レゾンディレクション。
企業再生を商いとしており、旅館経営はまだ坐忘の1軒のみのようです。
今後、別の旅館の経営を始めたら、そちらも行ってみたいと思いました。
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別邸 坐忘
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