東京駅から東海道新幹線で45分、熱海駅に到着。
ATAMI海峯楼の看板を持ったスタッフとミートし、送迎のアルファードへ。
ATAMI海峯楼の立地は、熱海駅からすぐの丘の上。
車内で渡されたおしぼりもそこそこに、3分で到着。
大理石に覆われた外観。贅沢な建物です。
ATAMI海峯楼の看板。
エントランスを進むと、
ガラスの橋。
建物に入れば、そこは2階 バトラーデスク(フロント)。
灰色のスーツに黒色シャツ、シルバーのネクタイという格好の、
ギラギラしたバトラーに案内され、
メインダイニングへ。
ジャズが流れる空間です。
メインダイニングの広い窓からは、熱海の高台からの、相模湾と初島の景色。
ソファー席に案内されます。
ここで、ウェルカムドリンクの生姜紅茶の提供と、
宿帳への記入。
宿帳もタブレットでの入力と、電子化していました。
チェックイン時に、夕食朝食の時間と、
貸切温泉の予約時間を聞かれました。
貸切温泉は、16時からと、朝7時からをお願いしました。
それでは、部屋に案内されます。
本日の部屋は、爽和(さわ)。
玄関からすぐの和室です。
ドアを開いて踏み入れると、
ピッタリとしデザインされた空間。
焚かれている香のかおりとともに。
スリッパを履いて廊下を進み、
和室50平米。
丸みをおびた天井のつくりから、デザイナー感がすごいです。
和室を反対から。
縁側には、窓際のソファー空間があり、
海を見ながら寝っ転がることができます。
部屋でのお菓子は、マカロン型の最中。
桜あんのもなかでした。
床の間には生け花。
部屋にはヒーリングミュージックが流されており、
Bluetoothスピーカーの用意もありました。
お手洗いも芸術空間の一つ。座ると音楽が流れます。
洗面台と檜風呂。
部屋の風呂は、温泉ではなく沸かし湯です。
袋の中に用意されたアメニティ。
シャワーブースもあります。
ボトルタイプのアメニティ。
寝巻としてパジャマと、
館内着は、浴衣に、
羽織の用意。
クローゼットも、ハンガーが縦並びになっていて、
デザイン性を感じます。
冷蔵庫は、お茶、水、ビールまでフリードリンク無料です。
追加は有料。
ネスプレッソマシンも用意されており、
おしゃれなコーヒーカップで、コーヒーを頂くことができます。
それでは、爽和(さわ)の鍵を手に取り、
草履を履いて部屋を出ます。
2階からガラスの階段を上ると、
ATAMI海峯楼の象徴、ウォーターバルコニー。
ウォーターバルコニーは、
ラグジュアリースイート(誠波・風科)の宿泊者のみ食事会場として利用でき、
夕食は1日1組限定、朝食は時間をずらしての2組限定。
しかし、食事時間以外は、宿泊者はだれでも入ることができます。
ふちの無い水盤は、そのまま海に繋がっているような錯覚にさせます。
金屏風の大広間、楽精。
版画家徳力富吉郎が描いた波と松の襖絵の大広間。
ATAMI海峯楼は、1995年にバンダイの迎賓館として、
隈研吾の設計として作られたゲストハウス「水/ガラス」。
2010年に旅館として開業し、カトープレジャーグループが経営しています。
建てられた時代から、バブルの名残りの贅沢さを感じます。
メインダイニングには、
お土産コーナーもあり、
おしゃれなグラスなど、この空間にあったもののほか、
意外にも、桜えび煎餅など、典型的なお土産も置いてありました。
そうしているうちに、16時となったので、貸切温泉に向かいます。
貸切温泉は、チェックイン時の50分単位の予約制。
バトラーデスクで、
温泉浴場の鍵を受け取ります。
1階の屋外に出て、滝の横を通り抜けると、
このどこかに、貸切温泉への入口があります。
入り口は忍者屋敷のように、ぴっちりと壁と一体化した扉でした。
脱衣場。
タオル、バスタオルももちろん完備。
ATAMI海峯楼は、もともとがゲストハウスとして作られたため、大浴場が1カ所。
旅館として開業するにあたり、やむを得ず貸切温泉にしたとのことです。
なので、貸切としては異様に広い温泉です。
お湯は壁から出てくるデザイン空間。
海に近いことから、舐めるとしょっぱい温泉でした。
多数の洗い場と、
サウナまで付いていました。
脱衣場の冷蔵庫には、湯上りドリンクが無料で用意されており、
ビールに水、コーヒー牛乳がありました。
コーヒー牛乳を1本、ゴクリと頂きました。
ATAMI海峯楼では、グループである2つの高級旅館 ふふ熱海・ATAMIせかいえ
の大浴場も利用可能になっており、送迎をしてもらえます。
今回は、ATAMIせかいえへの送迎をお願いしてみました。
送迎車は出払っていたので、タクシーで送迎。タクシーですが、宿持ちなので無料。
ATAMI海峯楼でバトラーに見送られ、
ATAMIせかいえに到着。連絡がいっていたスタッフに迎えられ、大浴場へ。
ATAMIせかいえの大浴場。25室なので、次々と客が来ていました。
もちろん、タオル・バスタオル完備なので、手ぶらでOK。
ATAMI海峯楼とは源泉が異なり、こちらは塩気の無い温泉でした。
湯上がり処 もやい。
こちらにも、湯上りドリンクがしっかり用意されていました。
ATAMIせかいえのスタッフは黒のバトラー服で、
ATAMI海峯楼と比べると、若いスタッフが多いように感じました。
再びタクシーが配車され、ATAMI海峯楼へ戻りました。
ATAMI海峯楼に戻れば、夕食の時間。
夕食は、メインダイニング。
夕食開始時間は18時~20時半の中で、18時で選びました。ちょうど日没直前。
おしゃれなダイニングですが、ATAMI海峯楼にドレスコードはありません。浴衣でOK。
本日の席は、相模湾向きのこちら。
イスの背が高く、横に広がっているのが、周りの視線を気にならなくて良いです。
キャンドルにも火が入ります。
BGMはジャズ。
お品書き。
テーブルセット。
ATAMI海峯楼の飲物は、なかなかのラインナップ。
ドリンクメニュー1/9。
ドリンクメニュー2/9。
ドリンクメニュー3/9。
ドリンクメニュー4/9。
ドリンクメニュー5/9。
ドリンクメニュー6/9。
ドリンクメニュー7/9。
ドリンクメニュー8/9。
ドリンクメニュー9/9。
静岡の地酒、正雪 を注文しました。
おしゃれな徳利とお猪口での提供です。
前菜が出てきました。
良い仕事の盛り付けで、これは食事への期待が高まります。
前菜
根三つ葉 若玉蜀黍
椎茸 白和え 黒切り胡麻
蛍烏賊さっと燻製マリネ
白アスパラガス 長蕨
野蒜 マンゴー 大葉
泳ぎ若鮎唐揚げ
鯛白子黄身揚げ
泳いでいるような若鮎の盛り付け。
鯛白子は初めて食べましたが、濃厚で美味。
桜の葉寿司
煮穴子 胡瓜
さくらの葉の香りが強く、前菜の演出になっています。
シャリには胡瓜が刻んで入っていて、新しい食感。
花見串
赤蒟蒻旨煮
鬼灯とまと
蕗の薹カステラ
続いては、お椀が到着。
椀物
うすい豆摺り流し
桜海老と碓井豆掻き揚げ
胡麻豆腐
黒胡椒
豆の風味が強く、挽きたての蕎麦のような香り。
料理長のこだわりで作り置きをしないため、直前に摺り下ろしているのだそう。
揚げたてのかき揚げがあつあつで、よいアクセントになっています。
次に、氷の上で、紙に包まれて出てきたのが、
造り
本まぐろ
北寄貝
石鯛
あしらい彩々
まぐろには、キューブ状の寄せしょうゆに合わせます。珍しい。
このころには、相模湾もだいぶ暗くなってきました。
スポットライトで席が照らされます。
焼物
黒毛和牛照り焼き
地木の芽 溶き辛子
揚げ浸し大蒜の香り
芹 新ごぼう 蓮根
柔らかい黒毛和牛。
陶器まであつあつに熱されている心配り。
強肴
焼き石鍋
金目鯛 新玉ねぎ
鉋独活 クレソン
湯葉 叩き梅
熱せられた富士山の溶岩石が一緒に出てきて、
金目鯛を入れた鍋に、ドーンと入れます。
ぐつぐつと煮立って、できあがり。
最後の食事は、釜炊きでの提供。
ふっくらの炊き上がりです。
食事
たけのこ釜炊き御飯
地鶏塩焼き 薄揚げ
木の芽
※御殿場産コシヒカリ
留椀
赤出汁
香物
きゃべつ浅漬け 蕗たまり漬け
留椀は、赤出汁。
釜炊きは、残さず頂きました。
水菓子
季節のフルーツ
ヨーグルトムース
デコポンシャリシャリ
ATAMI海峯楼の夕食は、大満足。
洗練されていて、外れがないし食事内容。
全てが、作り置きしていない、全てが焼きたて揚げたてで提供されるのは、
全4室という小さい旅館ならでは。
スタッフも、ホテル的な対応で洗練されているサービスです。
食後は、BAR山しな茶屋へ。
小さな旅館なので、静かな空間です。
灰色のスーツに黒色シャツ、シルバーのネクタイというバトラーが、
お酒を作ります。
フレッシュフルーツカクテルを頂きました。
話を聞くと、全4室に対して、バトラー3人でのオペレーションとのこと。
ほぼ1組に対してのバトラー1人のマンツーマンに近いサービス対応です。
朝は、日の出コールのサービスをしてるとの話になり、
お願いをして、バーを退出。
部屋に戻ればすぐに、敷かれた布団にもぐり込みました。
曲線の天井に包まれて。芸術に包まれている感じです。
おやすみなさい。
翌朝。
依頼していたバトラーからの日の出コールで起床。
爽和(さわ)からは、水平線は見えなかったので、
メインダイニングへ。
きれいな朝日が昇っていました。
7時には、予約していた貸切温泉へ。
朝も、さっと温泉に浸かって。
風呂上がりには、コーヒー牛乳を1本。
朝食会場は、夕食と同じく、メインダイニング。
朝食開始時間は、8時、9時、10時の中で、8時からでお願いしました。
テーブルセット。
ATAMI海峯楼の朝食は、和食か洋食をチェックイン時に選択式。
この日は、和食を選びました。
ドリンクは、りんごオレンジマンゴーのジュース。
はじめに、自家製のおぼろ豆腐 べっこうあん。
お膳が運ばれてきました。
鮭の味噌焼きと玉子焼きがメインの、和食らしい朝食です。
御飯は釜炊き。
御飯と味噌汁がついて、朝食がそろいました。
味噌汁は、なめこでした。
最後に、水菓子。
コーヒー、紅茶、ハーブティーのなかから、紅茶を選びました。
食後は、部屋に戻り着替えて、
メインダイニングでチェックアウト。
ATAMI海峯楼から、送迎で熱海駅へ。
出発が他の客と重なっていたので、
タクシーでの送迎でした。タクシーですが、宿持ちなので無料
熱海駅から、東海道新幹線で東京への帰路につきました。
ATAMI海峯楼 (読み方:あたみかいほうろう)
全4室というプライベート感と、隈研吾建築というデザイナー旅館感。
洗練サービスもあいまって、最初はちょっと見られている感つよくて緊張しますが、
目が行き届いていて、個別対応もしてくれるので、過ごしやすいです。
食事も洗練。作り置きしていない、全てが焼きたて揚げたてで提供されるのは、
小さい旅館ならでは。
温泉は、1カ所の貸切温泉しかありませんが、
グループである2つの高級旅館 ふふ熱海・ATAMIせかいえも利用できるので不足なし。
カトープレジャーグループのグレード順としては、
熱海ふふ>ATAMIせかいえ>ATAMI海峯楼 なのだとか。
せかいえは、全室客室露天付がポイントですが、スタッフの洗練さは、海峯楼が上。プライベート感もポイントです。
東京から50分の熱海。時間ができたらパッと行って、
部屋にこもって滞在するのにおすすめの旅館です。
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「竹泉荘 CHIKUSENSOU ONSEN」(東北/遠刈田温泉)
「鬼怒川金谷ホテル」(栃木/鬼怒川温泉)
「べにや無何有」(北陸/山代温泉)
ATAMI海峯楼
料金・基本情報はこちら ▶ ATAMI海峯楼
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