信州、蓼科高原の中央にある、静かな林の中に佇む小さな旅館、たてしな藍に行ってきました。
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新宿駅からは特急あずさで2時間、茅野駅に到着。
茅野駅から路線バスで約30分、

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滝見平バス停で下車します。来た道を戻る形で徒歩3分、

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たてしな藍 に到着です。

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のれんのかかった門をくぐると、

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林の中の石段が続きます。

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石段の先から、小走りで袴姿のスタッフが迎えに出て来ました。
名前を名乗り、案内されます。

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数寄屋造りの建物を入ると、

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中はスタイリッシュな大理石敷きの空間。

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香の香りがただよっており、高級さを感じさせます。

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ヒーリングBGMの流れるロビーにて、

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窓辺の席に案内されます。

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ここで、宿帳の記入と、

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たてしな藍オリジナルの水菓子 やわら黒豆 の提供。

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ロビーの片隅には、香炉がありました。

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では、部屋に案内されます。
本館の廊下を進み、

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新館に入ります。
新館の廊下は琴のBGM。

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本日の部屋はこちら。弥生。
NAタイプ【新館】 和室12.5畳+6畳+掘り炬燵+内風呂+露天風呂。

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扉を開けて、

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踏込を進むと、

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和室12.5畳。

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和室を反対から。

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座布団も藍染めです。

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案内冊子も藍色の表紙。

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部屋のお菓子は、安納芋の甘納豆。
芋で甘納豆、しかもキューブ状とは変わった一品。

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ソファーのある6畳の空間は、露天風呂に接しており、

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脱衣空間には、バスローブ、バスタオル。

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露天風呂。
石造りのちゃんとした露天風呂です。

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ソファーも用意されており、ゆっくりすることができます。

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冷蔵庫は、有料ビールのみ。

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グラスにかけてある布も、藍染め。

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インスタントコーヒーの用意がありました。

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湯呑み、急須まで藍色。

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着替えスペースもあり、

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浴衣、作務衣、羽織、タオル、バスタオル。
浴衣も羽織も藍染めです。
館内は、浴衣でも作務衣でもOK。

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水回りと内風呂。

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アメニティ。

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お手洗い。

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それでは、鍵を手に取り、

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雪駄を履いて大浴場に向かいます。

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大浴場。
夕食中に男女入れ替え制。

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脱衣場。

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内風呂。

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露天風呂。
源泉は、近くの芹ヶ沢温泉の引湯で、弱アルカリ性の単純泉です。

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風呂上がりには、
15時半~17時半に、ところてんのサービス。

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お茶の用意もあります。

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信州茅野は、寒天の名産地です。

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ロビーのソファーに座って、頂きました。

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ロビーの隣には、土産処。

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藍染めを中心としたラインナップです。


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館内も少し見させてもらいました。
たてしな藍の平面図。
有料の貸切露天風呂もあります。

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【本館 Aタイプ】和洋室8畳+6畳+5畳。

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【本館 Aタイプ】踏込から。

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【本館 Aタイプ】和洋室。

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【本館 Aタイプ】水回り。

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【本館 Aタイプ】内風呂。

たてしな藍の宿泊部屋のグレードとしては、
【本館 Dタイプ】露天付き >【新館 各タイプ】 >【本館 A~Cタイプ】
とのことです。

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宴会場もあります。
3スパンを繋げると、40名ほどが入る広さです。

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個室食事処 山味庵(やまみあん)は、
外からも入れる形になっています。
前日までの予約制ですが、宿泊者以外も昼食のみ・夕食のみの利用ができます。

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玄関への石段脇に置かれている長腰掛け。
林の中に、藍色が映えます。

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藍染工房。
宿泊者のみが、翌朝チェックアウト後に体験することができます。

あちこちに藍染めが用いられており、宿名にもなっている藍。
たてしな藍は、約40年前に、
愛知の鉄工所に営んでいた主人が一念発起して、商売をたたんで旅館を開業。
そのときの大女将が、藍染めが趣味であったことから、コンセプトの真ん中に置いたとのことです。


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さて、夕食の時間となりました。
会場は、個室食事処 山味庵。

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のれんをくぐり、個室に案内されます。

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本日の個室はこちら。
クラシックBGMの流れる空間です。

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堀ごたつの広い空間で、足元は床暖房。

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スポットライトと、

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あんどんに照らされた明るい空間です。

個室食事処ですが、夕食中にわざわざ女将があいさつに回ってきてくれました。
昔ながらのおもてなしを残した旅館です。
スタッフは、おとなしい感じの地元のおばちゃんと若者が中心。

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呼び出しボタンがありますが。。

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テーブルセット。

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はじめに、紫蘇茶から。

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お品書き。

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たてしな藍は、ドリンクメニューも藍色の表紙。

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ドリンクメニュー1/3。

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ドリンクメニュー2/3。

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ドリンクメニュー3/3。

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お酒は、信州諏訪の名酒、真澄ではじめます。

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食前酒 オリジナルカクテル

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小鉢 春の香り木の芽和え 筍 独活 烏賊
    木の芽味噌 アスパラ西京漬け 桜チーズ

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旬菜 幼鮎塩焼き 蒟蒻有馬煮 タラの芽寿司
    小芋蕗味噌田楽 胡麻豆腐 べっこう庵

大型高級旅館で出そうな一般的な先付です。

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続いてのお椀は、

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御椀 桜茶巾花餅掛け 清汁仕立

旨み控え目かつキレが無いという、不思議な汁物です。

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造里 アルプスサーモン昆布〆 刺身蒟蒻 妻一式

しょうゆは、かつおたまりと豆味噌。

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台の物 特選牛のワイン蒸し焼き

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熱した石が敷かれており、
その場でワインが投入され、じゅっと湯気が上がります。

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ポン酢とともに提供されます。

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蒸し焼きでの提供ですが、肉はぬるいという不思議。

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焼き物 川鱒照焼き 蓮根西京焼き 桜庵 あしらい

あしらいは、よもぎタピオカ寄せ、菜花のおひたし。

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合肴 山里の芽吹き盛込み

山菜の盛り合わせ。セロリ、行者にんにく、ブロッコリー、ふきのとう、
マイクロトマト、うるい、こしあぶら、紅芯大根。もろみ味噌と酢味噌で。
茹で野菜が中心で、食べきるのが大変なくらい山盛り。
しゃきしゃきのスティック野菜か、山菜の天ぷらだとより食べやすいと思いました。

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朱塗りの椀で出てきたのは、

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炊合せ 長芋海老射込み 銀庵 巻湯葉 京蕗 桜麩

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最後に食事の提供。
ほうじ茶の急須も織部焼。陶器にこだわりを感じますが、
開業した主人が鉄工所時代からの古陶器コレクションをもてなしに用いていたこともあり、
その流れて陶器にはこだわっているのだとか。

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御飯 竹の子御飯
止椀 信州味噌仕立て
香の物 三種盛り

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水菓子 わらび餅 生果実

食事は、普通と思いました。
器は良いものが使われていて、料理の見栄えは鮮やか。
一方、口に入れた瞬間の感動は無いかな。
山菜を中心として、揚げ物が無いので、ヘルシーな料理といえます。

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個室食事処 山味(やまみ)庵を後にして、
食後には、再び大浴場へ。

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夕食の間に、男女入れ替えになっていました。

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脱衣場。

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内風呂。

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露天風呂。

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風呂上がりには、
20~21時にロビーにて開催される「音と光の夕べ」へ。

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J-POPのジャズアレンジのBGMに、刻々と変わっていく色のライトアップ。

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グラスワイン又はグレープフルーツジュースを1杯サービス。
赤ワインを頂きました。

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部屋に戻れば、
布団とともに、冷蔵庫に夜食を用意とのメッセージ。

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蕎麦寿司。
酢飯の代わりに蕎麦が使われている巻き寿司でした。
そばと玉子焼きとかんぴょう、意外にマッチします。
夜食にはヘルシーで丁度良いです。

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部屋の露天風呂で、もう一風呂。

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藍染めの布団にもぐりこみ、

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就寝、おやすみなさい。


翌朝。
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起きてすぐに、部屋の露天風呂へ。

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快晴の青空です。

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温泉にざんぶりと。
湯舟の傍らに植えられている小さな楓が、身を隠すようで、落ち着きを与えます。

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朝食も会場は、個室食事処 山味庵。
今朝の席は、昨日と変わってこちら。
朝のクラシックBGMが流れています。

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最初のセット。

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朝食の紹介。

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焼魚がついて、揃いました。

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たてしな藍の朝食の名物は、蕎麦の実粥。
付け合わせが進むくらい、蕎麦の香りが強いです。

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きのこのたくさん入った味噌汁は、その場で温められます。

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魚はマスの一夜干し。
北アルプスの伏流水で育った信州安曇野産。

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信州の漬物、野沢菜。

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朝食後は、ロビーでコーヒー、紅茶、又は山味庵で抹茶をサービス。
抹茶をお願いしました。

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干菓子は、信州小布施の落雁。

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女将の手で茶が点てられます。

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抹茶を一杯。

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朝食後には、散策に出ました。
近隣には、横谷峡(よこやきょう)という渓谷があります。

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たてしな藍の石段を進み、外に出ます。

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たてしな藍の周囲は別荘地。別荘の建物が点在しています。
舗装された道を15分ほど上っていくと、

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最後は山道の階段を下りて、

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横谷峡の乙女滝。
うっすらと虹がかかっています。
マイナスイオンをたっぷりと浴びました。

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宿に戻り、支度をして、フロントでチェックアウト。

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たてしな藍を後にし、

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滝見平バス停から茅野駅に向かいました。

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茅野駅からは、駅近くを少し観光。
茅野駅から徒歩10分で、木落し公園。
ここでは、数え7年に一度行われる御柱祭で、諏訪大社上社の木落しが行われます。

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上に登れば、御柱を後ろから支える追掛け綱の固定柱。
追掛け綱を切断することで、木落しが始まります。

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木落し坂の上からは諏訪の景色が一望。
遠くには北アルプスまで見ることができました。

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茅野駅から特急あずさで東京への帰路。

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進行方向左側(A席側)では、木落し公園の車窓でした。

たてしな藍
蓼科高原の別荘地のなかにあり、林に囲まれる他は何もない宿。
何もないからこそ、宿の滞在をゆっくり楽しむことができます。
滞在がメインなので、露天風呂付の部屋にすることがおすすめ。

また、何もないからこそ、湯上がりのところてん、夕食後の「音と光の夕べ」、
夜食の蕎麦寿司、朝食後の抹茶と、藍染工房。
滞在中のイベント作りに工夫されています。

食事は普通、ヘルシーという感じ。
やはり滞在を楽しむ旅館です。

★たてしな藍(信州/蓼科温泉) ブログ
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たてしな藍
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