山形にある、かみのやま温泉 名月荘 に行ってきました。
約4,000坪の敷地に離れ風の部屋が点在する、全20室の超高級旅館です。
東京駅から山形新幹線つばさで2時間半。
かみのやま温泉駅に到着です。
駅前に停まっているタクシーに乗り込みます。
タクシーで約5分、
名月荘に到着です。
到着したら運転手から、宿払いのためお代は不要と言われました。
名月荘の宿泊者は、タクシー代無料となっているようです。
駅に停まっている全てのタクシーに徹底されているのですね。
作務衣のスタッフが出てきて、案内されます。
のれんをくぐり、
薪がくべられた囲炉裏の横を通り、
案内板の矢印に従って、
玄関を入ります。
玄関には、大きな名月荘の書。
入ると、フロントには寄らず、
ロビーラウンジに案内されます。
薪がくべられたストーブ横の席に座ります。
ここでチェックイン。宿帳に記入します。
記入が終わると、早々に部屋に案内されました。
売店の横を通り、
階段を上ると、
中庭に突き当たります。
中庭を囲むように廊下があり、客室が配置されています。
廊下の空間も洗練されています。
廊下の生け花もきれい。
本日の部屋、朧。Ctypeガーデンビュー風呂付客室。
踏込から、
和室11畳に入ります。
ここで、仲居さんから客室と館内の説明、食事の確認となります。
夕食は、肉を海鮮の鮑ステーキに、食前酒をノンアルコールに変更可。
朝食は和食ですが、予約時に言えば洋食に変更できるそうです。当日でも調理場に相談してできれば可。
上着をお掛けしましょうかという声掛かりを含めて、
気遣いと立ち振る舞いが、サービスがしっかりしていると感じさせます。ホテル的なつかず離れず。
スタッフは、静かに襖を閉めて出て行きました。所作もきれいです。
部屋菓子は、
せんべい菓子。
床の間の生け花も美しいです。
和室を反対から。
部屋の窓は、畳に座ったときにちょうど目線が合う作りになっています。
正面に座れば、額縁のよう。
和室にテレビ。
クローゼット。
ソーイングセットも置いてあります。
浴衣は各サイズが1枚ずつ。丹前。パジャマも。
部屋の中の案内。
ダイニング。
ダイニングのソファは、腰のクッションふくめて、座り心地がすごく良いです。
部屋にいるほとんどの時間をここに座っていました。
フローリングは、なぐり加工。
どちらも居心地がいい。
広さがちょうどいい、高さがちょうどいい、明るさがちょうどいい。建材がちゃんとしている。
いい旅館に来たと感じさせます。
リビングの横からテラスに出ることができます。
テラスのサンダル。
林に面したテラス。
足下にはライト。夜はライトアップされるのでしょう。
水屋には、
名月荘オリジナルドロップコーヒー、紅茶。
月山のミネラルウォーターとクッキー。
置いてあるクッキーは、上山にある社会福祉法人のクッキー。売店でも販売してるようです。
ひとつの社会貢献の形です。
冷蔵庫には、
ガラスの器に入った、ウェルカムスイーツがありました。
ウエルカムスイーツのゼリー。季節によって変わるそうです。
ほどよい甘さで美味しい。
右手は、富貴豆。山形銘菓です。
青えんどう豆を蒸かして砂糖で甘く煮たもの。
ダイニングには、スピーカー。
洗面室。
アメニティ。
室内用のタオル、バスタオル。
奥にあるのはシャワーブースかと思ったら、
スチームサウナでした。
使用方法の説明書が置かれてなければ、見逃していました。
スチームサウナ用の芳香液。
スチームサウナ、スイッチオン。
名月層の客室タイプ一覧。
スチームサウナがあるのは、この「朧」だけです。
それでは、鍵を手に取り、
大浴場に向かいます。
タオルは大浴場に用意がないので部屋から持参します。
但し、大浴場で使ったら置いてきてOK。足りなくなったら持ってきてくれます。
スリッパを履いて、部屋を出ます。
大浴場は、男女入れ替えなし。
脱衣所。
使用済みタオルはこちらに。
内風呂。
洗い場。
露天風呂。
露天風呂は、眺望はありませんが、小さな日本庭園風のスペースに竹林。
竹林に包まれるようで、居心地がいいです。
貸切露天風呂へは、廊下のこちらから。
使用中か否かは、頭上のランプが教えてくれます。
スリッパから履き替えて屋外をすすみます。
屋根と壁はありますが、屋外なので寒い。
階段を下ります。
更に階段を下ります。
貸切露天風呂。
予約は必要なく、空いていれば自由に入ることができます。
脱衣所。
岩をくり抜いた露天風呂。
貸切露天風呂の湯上りサロン。
ソファーだけがある静かな空間です。
貸切家族風呂は、空いていれば自由に入る形から、予約制(45分)に変わりました。
チェックイン後の予約制で、利用無料。フロントに予約します。
時間の前にも、フロントに内線して鍵を開けてもらいます。
脱衣所。
内風呂と洗い場。
中庭側に面しており、窓から見えるのは坪庭です。
名月荘に、2023年にサウナがオープンしました。
以前は立ち湯であった場所がサウナになっています。
予約制で1時間5,500円。
貸切サウナに行くときは、フロントに立ち寄ります。
フロントで渡された手提げカゴ。鍵と内線とドライヤー。
屋内には、
タオル、バスタオル完備。
ミネラルウォーター2本のサービスもありました。
こちらは、温泉。
洗い場もあります。
屋内に出て、あるのが、サウナの建屋。
横幅は1間くらいあり、寝っ転がることもできます。
水をかけてロウリュも可能。
水風呂は、露天形式。
雪の降る寒い日だったので、水温は恐らく0℃近い状態。
サウナ上がりでしたが、気持ちいいと言うより、もはや荒行。
すぐ足が麻痺してしまい、屋内の温泉に飛び込みました。
名月荘の館内図。
名月荘は全20室の小さな宿ですが、館内施設が充実しています。
大浴場の前にあります。クラシックの流れる空間。
中庭に面してL字型にスペースが配置されています。
ストーブは、薪がくべられ燃え盛っていました。
コーヒーメーカーもおり、コーヒー・紅茶・緑茶を自由に頂くことができます。
サロンは常にきれい。常に補充整頓されていて、サービスレベルの高さを感じさせ好印象です。
ここでは、チェックイン~18時まで、玉こんにゃくが振る舞われます。
冬らしく、ミカンも置いてありました。真穴みかん。
玉こんにゃくは取り放題。常に補充のチェックが入っていて、いつも鍋が満タンでした。
上山市内の楢下宿にある丹野こんにゃくの玉こんにゃく。
食べやすい食感、味がしみていて、ばくばく頂いてしまいました。
湯上がりサロンの隣には、図書室。
中庭を見ながら、本棚の本を読むことができます。
奥の渡り廊下には、
さらに多くの本棚があり、
漫画コーナーもありました。
売店には、工芸品から、
こども向けの昔懐かしい駄菓子もあり、
食品の土産まで。
名月荘オリジナルの商品がたくさん並んでいますが、
特に賞味期限が短いのが、
名月荘プリン。
名月荘プリンは、濃厚とあっさりの2種類。
両方買って、部屋で食べてみました。
生産は外部委託しているようです
仙台の㈱スープ研究所という会社で作っているようです。
フロント横のロビーラウンジ。
席は外に向かって配置されていて、
ロビーラウンジからの景色は、きれいな蔵王連峰です。
横には「るな」という個室空間もありました。
名月荘2階には、宴会場と個室会食場があります。
個室会食場のひとつ。
蔵王連峰ビューのきれいな空間です。
談話室に向かうには、玄関を出ます。
談話室は、主屋の玄関を出た先にある離れにあります。
イギリスの農家をイメージした展示物。
外にもブランコ状のベンチがあります。
談話室は、クラシックが流れる薄暗い空間です。
コーヒーメーカー。コーヒー、紅茶の用意があります。
展示されているジッポコレクション。
先代のコレクションなのだとか。
離れのお蔵のギャラリー。
無料の展示ギャラリー。
工芸品の展示販売ギャラリー。
一部は購入もできます。
ヨガルームへは、貸切露天風呂への廊下から外にでます。
小屋になっているヨガルーム。
事前予約で翌朝に開催されます。
名月荘には、ワインセラーを中心とした酒蔵があり、
宿泊者は自由に入って銘酒を選ぶことができます。
入ると冷蔵でヒヤッとした酒蔵には、いろんな種類の酒がたくさん。
ワイン棚には、世界各地からのワインと、
地元山形のワインも。
日本酒もおいてあります。
なんと、日本一入手が困難な幻の日本酒、十四代が置いてありました。
十四代は山形県の地酒です。
欲しい酒は、紙に書いてフロントに提出。
夕食のときに提供されます。
ロビーラウンジ横にワインセラーもあります。
名月荘の食事は、夕食朝食ともに部屋食です。
夕食時間は、18:00~19:30のなかで30分刻み。
場所は、和室かリビングかで選べますが、和室でお願いしました。
10分前頃に、夕食の準備で仲居さんが入ってきました。リビングでセッティングを待ちます。
準備が整ったと呼ばれて、席に向かいます。
帯紙で留められたお品書き。
5枚に分かれています。
名月荘 ドリンクメニュー 1/15
名月荘 ドリンクメニュー 2/15
名月荘 ドリンクメニュー 3/15
名月荘 ドリンクメニュー 4/15
名月荘 ドリンクメニュー 5/15
名月荘 ドリンクメニュー 6/15
名月荘 ドリンクメニュー 7/15
名月荘 ドリンクメニュー 8/15
名月荘 ドリンクメニュー 9/15
名月荘 ドリンクメニュー 10/15
名月荘 ドリンクメニュー 11/15
名月荘 ドリンクメニュー 12/15
名月荘 ドリンクメニュー 13/15
名月荘 ドリンクメニュー 14/15
名月荘 ドリンクメニュー 15/15
お願いしたのは、酒蔵で選んだ、十四代特吟。
いま最もプレミアムな幻の日本酒、十四代。山形の高木酒造の地酒です。
特吟は、山形県内限定販売酒なので、めったにお目にかかれません。
アルコール度数は14度と、他の日本酒よりは低め。
フルーティーで飲みやすい日本酒です。
ガラスのおちょこで頂きます。
~冬霧~
四季の恵み
赤根菠薐草浸し
蓮根金平
堀込芹とんぶりがけ
庄内虎河豚
牡蠣生姜炊き
蕗
冬霧の前半
食前酒 梅酒
杉板焼きのようになっていて、
板を外すと、
四季の恵み
赤根菠薐草浸し
蓮根金平
黄菊はもってのほか。食用菊のおひたしです。
松の葉は、そうめんで出来ていて食べることができます。
サーモンの醤油焼き、湯葉豆腐、レンコンとごぼうのきんぴら、庄内豚のベーコン
あけがらし(山形の醤油屋"山一醤油"でしか作っていない麹調味料)を蒟蒻にあわせたもの。
冬霧後半
堀込芹とんぶりがけ
庄内虎河豚
上からとんぶりとポン酢を合わせたジュレをかけて
庄内産の河豚の湯引きと、焼き葱
牡蠣生姜炊き
蕗甘辛く炊いた牡蠣と生姜炊き、舞茸と蕗も合わせて
ここまですべて冷製ですが、うまい。
~冴ゆる~
蟹真丈卵餡
珍元菜 椎茸
本日の割鮮
あしらい
蟹真丈卵餡
あんかけを掛けていただきます。
冷製続きだったので、ここに来てのあつあつのあんかけが嬉しい。
お造りは、鯛、牡丹海老
山形牛の炊き込みご飯。
炊き込みご飯の素として、土産に売られている品です。
料理長より、よろしければ試食として。
~名月の~
山形牛ステーキ
真菰筍
馬鈴薯サラダ
名月荘うどん
庄内こしひかり
漬物
ごはんとうどんの提供タイミングは、ステーキといっしょにも出来るそうですが、
追ってでお願いしました。
サーロインステーキ、出汁で炊いて焼き目を付けたマコモタケ
肉は柔らかくて脂っこくなく美味しい。
じゃがいもを、揚げ、蒸し、茹での3種類の調理法で料理しています。
ポテトチップも自家製。
ごはんは、お釜での到着。
炊きたてのご飯。
庄内産こしひかり
ごはんをよそってもらって。
名月荘うどん
庄内こしひかり
漬物
漬物は、おみ漬、赤かぶ、茄子のぺそら漬け。
ぺそら漬けは山形ならではの漬物、唐辛子とともに漬け込んだ漬物。
お釜の余ったごはんは、おにぎりにしてくれるとのことで、お願いしました。
具が梅、鮭、昆布、肉味噌から選べるそうで、おにぎり4つでお願いしました。
お宿の名物、名月荘うどん。平打ちの太い麺。つるつると。
うどんの底に、平たくて太い麺が2本沈んでいます。
~可憐な~
デザートが届きました。
水菓子
柿 葡萄
甘味
林檎豆乳寄せ
デザート。
いちご(とちあいか)、シャインマスカット
リンゴづくし
リンゴと豆乳を寄せたムースを土台にして、リンゴシャーベットや焼きリンゴ、リンゴチップス。
リンゴムースとリンゴシャーベットは、名月。
チョココーンにチョコチップ。器にパラパラと掛けて、お好みでコーンに具材をのせて。
名月荘の夕食は、気品のある料理。
目にも楽しく、美味しい料理でした。
高級感あふれる、心が豊かになる食事でした。
食後しばらくたって、夜食のおにぎりが到着。
梅、鮭、昆布、牛味噌。
これだけあれば、夜のお供もばっちりです。
夜のテラスはライトアップ。
敷いてもらった布団にもぐりこみ、
おやすみなさい。
翌朝。晴れた朝です。
部屋に新聞が届いていました。
まずは朝風呂にと温泉へ。貸切露天風呂に向かいます。
貸切露天風呂へ向かう途中に、つきみ台があります。
つきみ台。
右手には、かみのやま温泉の大型高級旅館 古窯 があります。
名月荘は以前は古窯の隣にあり、葉山ホテルとして営業していたところ、古窯に土地を譲り、1996年に現在地に新たに名月荘を建てたそうです。
つきみ台の正面は、蔵王連峰です。
貸切露天風呂。
朝の岩風呂。
景色は、つきみ台と同じ方角です。
朝食時間は、7:30~9:30のなかで30分刻み。
部屋食の場所は、リビングでお願いしました。
朝食10分前ころに、仲居さんが部屋に準備に入ってきました。
和室の布団はそのままにできて、リビングで準備がはじまります。
支度が整いましたと呼ばれて、リビングのテーブルに向かいます。
お品書き
ごはんは、夕食のときに、白米・おかゆを聞かれます。
白米でお願いしておきました。
お釜は二つの到着。2種類のお米の用意です。
大きいお釜が、つや姫。小さいお釜が、雪若丸。
お茶碗も、大きいのと小さいの。
朝食のごはんは余ってもおにぎりの案内はありませんでした。食中毒対策の観点から持ち帰りはしていないとのこと。
味噌汁が届いて、全部揃いました。
味噌汁は、しじみ汁 と 月替わりのお味噌汁から選びます。
月替わりのお味噌汁「納豆汁」でお願いしました。
納豆汁は、山形の郷土料理。
納豆はすりつぶして入れるので粒はないものの、濃い納豆の匂いがします。
運ばれてきた玉子焼き、焼き魚はまだ温かい。
だし巻きたまご
羽黒山の麓、わんぱく農場で育つ鶏が産んだ「わんぱくたまご」を使用
紅鮭塩焼き、さわらの西京焼き、昆布、明太子
蕨の煮付け
まぐろの山かけ
大石田町産の自然薯を使用
なめたけ
黒豆納豆おろし
クラシック音楽を聴かせて発酵させた山形県産の黒豆
さくらんぼの紫蘇漬け 大根の紅花酢漬け きゅうり漬け
さくらんぼを漬物にしてしまうのも、山形ならでは。
にんじん、リンゴ、オレンジの当館オリジナルのスムージー。
ゆで野菜のバーニャカウダ。
刻んだごぼうの入った味噌を温めて、つけていただきます。
ゆで野菜。きのこも。
月型のデザインが入った火元は、
こちらの火消し棒を使って、消します。
木箱の中身は、
有明海苔。
海苔は、炭で温められています。
調味料は、鶴岡名産だだちゃ豆醤油と、酒田の塩。
いずれも山形県庄内の品です。
デザートは、フルーツのヨーグルト掛け。
キウイ、オレンジ、コンポートしたリンゴ、パイナップル、ブルーベリーのジャム。
名月荘の朝食は、地元のものがたくさん。
料理も温かく食べれて、満足度の高い朝食でした。
昨晩に余った十四代特吟の瓶は、冷蔵庫に入れてくれていて、
翌朝、持ち帰りのバッグを用意してくれました。
明細は部屋に持って来れるとのことで、フロントに電話して部屋で精算。
部屋でゆっくりして、チェックアウト時間11:30に宿を出発しました。
名月荘は帰りの駅までのタクシーも、宿付けで無料。
出発に合わせて手配してくれました。
タクシーで、かみのやま温泉駅に到着。
かみのやま温泉駅から次の訪問地、赤湯温泉 櫻湯 山茱萸 に向かいました。
部屋も空間が良いし、パブリックも充実していてもっと滞在していたくなります。
スタッフも洗練された和のサービス。食事も心が豊かになる料理。
また来たくなる宿です。
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約4,000坪の敷地に離れ風の部屋が点在する、全20室の超高級旅館です。
名月荘 アクセス
東京駅から山形新幹線つばさで2時間半。
かみのやま温泉駅に到着です。
駅前に停まっているタクシーに乗り込みます。
タクシーで約5分、
名月荘に到着です。
到着したら運転手から、宿払いのためお代は不要と言われました。
名月荘の宿泊者は、タクシー代無料となっているようです。
駅に停まっている全てのタクシーに徹底されているのですね。
作務衣のスタッフが出てきて、案内されます。
のれんをくぐり、
薪がくべられた囲炉裏の横を通り、
案内板の矢印に従って、
玄関を入ります。
玄関には、大きな名月荘の書。
入ると、フロントには寄らず、
ロビーラウンジに案内されます。
薪がくべられたストーブ横の席に座ります。
ここでチェックイン。宿帳に記入します。
記入が終わると、早々に部屋に案内されました。
売店の横を通り、
階段を上ると、
中庭に突き当たります。
中庭を囲むように廊下があり、客室が配置されています。
廊下の空間も洗練されています。
廊下の生け花もきれい。
名月荘 客室
本日の部屋、朧。Ctypeガーデンビュー風呂付客室。
踏込から、
和室11畳に入ります。
ここで、仲居さんから客室と館内の説明、食事の確認となります。
夕食は、肉を海鮮の鮑ステーキに、食前酒をノンアルコールに変更可。
朝食は和食ですが、予約時に言えば洋食に変更できるそうです。当日でも調理場に相談してできれば可。
上着をお掛けしましょうかという声掛かりを含めて、
気遣いと立ち振る舞いが、サービスがしっかりしていると感じさせます。ホテル的なつかず離れず。
スタッフは、静かに襖を閉めて出て行きました。所作もきれいです。
部屋菓子は、
せんべい菓子。
床の間の生け花も美しいです。
和室を反対から。
部屋の窓は、畳に座ったときにちょうど目線が合う作りになっています。
正面に座れば、額縁のよう。
和室にテレビ。
クローゼット。
ソーイングセットも置いてあります。
浴衣は各サイズが1枚ずつ。丹前。パジャマも。
部屋の中の案内。
ダイニング。
ダイニングのソファは、腰のクッションふくめて、座り心地がすごく良いです。
部屋にいるほとんどの時間をここに座っていました。
フローリングは、なぐり加工。
どちらも居心地がいい。
広さがちょうどいい、高さがちょうどいい、明るさがちょうどいい。建材がちゃんとしている。
いい旅館に来たと感じさせます。
リビングの横からテラスに出ることができます。
テラスのサンダル。
林に面したテラス。
足下にはライト。夜はライトアップされるのでしょう。
水屋には、
名月荘オリジナルドロップコーヒー、紅茶。
月山のミネラルウォーターとクッキー。
置いてあるクッキーは、上山にある社会福祉法人のクッキー。売店でも販売してるようです。
ひとつの社会貢献の形です。
冷蔵庫には、
ガラスの器に入った、ウェルカムスイーツがありました。
ウエルカムスイーツのゼリー。季節によって変わるそうです。
ほどよい甘さで美味しい。
右手は、富貴豆。山形銘菓です。
青えんどう豆を蒸かして砂糖で甘く煮たもの。
ダイニングには、スピーカー。
洗面室。
アメニティ。
室内用のタオル、バスタオル。
奥にあるのはシャワーブースかと思ったら、
スチームサウナでした。
使用方法の説明書が置かれてなければ、見逃していました。
スチームサウナ用の芳香液。
スチームサウナ、スイッチオン。
名月層の客室タイプ一覧。
スチームサウナがあるのは、この「朧」だけです。
それでは、鍵を手に取り、
大浴場に向かいます。
タオルは大浴場に用意がないので部屋から持参します。
但し、大浴場で使ったら置いてきてOK。足りなくなったら持ってきてくれます。
スリッパを履いて、部屋を出ます。
名月荘 温泉
大浴場
大浴場は、男女入れ替えなし。
脱衣所。
使用済みタオルはこちらに。
内風呂。
洗い場。
露天風呂。
露天風呂は、眺望はありませんが、小さな日本庭園風のスペースに竹林。
竹林に包まれるようで、居心地がいいです。
貸切露天風呂
貸切露天風呂へは、廊下のこちらから。
使用中か否かは、頭上のランプが教えてくれます。
スリッパから履き替えて屋外をすすみます。
屋根と壁はありますが、屋外なので寒い。
階段を下ります。
更に階段を下ります。
貸切露天風呂。
予約は必要なく、空いていれば自由に入ることができます。
脱衣所。
岩をくり抜いた露天風呂。
貸切露天風呂の湯上りサロン。
ソファーだけがある静かな空間です。
貸切家族風呂
貸切家族風呂は、空いていれば自由に入る形から、予約制(45分)に変わりました。
チェックイン後の予約制で、利用無料。フロントに予約します。
時間の前にも、フロントに内線して鍵を開けてもらいます。
脱衣所。
内風呂と洗い場。
中庭側に面しており、窓から見えるのは坪庭です。
貸切サウナ
名月荘に、2023年にサウナがオープンしました。
以前は立ち湯であった場所がサウナになっています。
予約制で1時間5,500円。
貸切サウナに行くときは、フロントに立ち寄ります。
フロントで渡された手提げカゴ。鍵と内線とドライヤー。
屋内には、
タオル、バスタオル完備。
ミネラルウォーター2本のサービスもありました。
こちらは、温泉。
洗い場もあります。
屋内に出て、あるのが、サウナの建屋。
横幅は1間くらいあり、寝っ転がることもできます。
水をかけてロウリュも可能。
水風呂は、露天形式。
雪の降る寒い日だったので、水温は恐らく0℃近い状態。
サウナ上がりでしたが、気持ちいいと言うより、もはや荒行。
すぐ足が麻痺してしまい、屋内の温泉に飛び込みました。
名月荘 館内施設
名月荘の館内図。
名月荘は全20室の小さな宿ですが、館内施設が充実しています。
湯上りサロン
大浴場の前にあります。クラシックの流れる空間。
中庭に面してL字型にスペースが配置されています。
ストーブは、薪がくべられ燃え盛っていました。
コーヒーメーカーもおり、コーヒー・紅茶・緑茶を自由に頂くことができます。
サロンは常にきれい。常に補充整頓されていて、サービスレベルの高さを感じさせ好印象です。
ここでは、チェックイン~18時まで、玉こんにゃくが振る舞われます。
冬らしく、ミカンも置いてありました。真穴みかん。
玉こんにゃくは取り放題。常に補充のチェックが入っていて、いつも鍋が満タンでした。
上山市内の楢下宿にある丹野こんにゃくの玉こんにゃく。
食べやすい食感、味がしみていて、ばくばく頂いてしまいました。
図書室
湯上がりサロンの隣には、図書室。
中庭を見ながら、本棚の本を読むことができます。
渡り廊下
奥の渡り廊下には、
さらに多くの本棚があり、
漫画コーナーもありました。
売店
売店には、工芸品から、
こども向けの昔懐かしい駄菓子もあり、
食品の土産まで。
名月荘オリジナルの商品がたくさん並んでいますが、
特に賞味期限が短いのが、
名月荘プリン。
名月荘プリンは、濃厚とあっさりの2種類。
両方買って、部屋で食べてみました。
生産は外部委託しているようです
仙台の㈱スープ研究所という会社で作っているようです。
ロビーラウンジ
フロント横のロビーラウンジ。
席は外に向かって配置されていて、
ロビーラウンジからの景色は、きれいな蔵王連峰です。
横には「るな」という個室空間もありました。
個室会食場
名月荘2階には、宴会場と個室会食場があります。
個室会食場のひとつ。
蔵王連峰ビューのきれいな空間です。
談話室
談話室に向かうには、玄関を出ます。
談話室は、主屋の玄関を出た先にある離れにあります。
イギリスの農家をイメージした展示物。
外にもブランコ状のベンチがあります。
談話室は、クラシックが流れる薄暗い空間です。
コーヒーメーカー。コーヒー、紅茶の用意があります。
展示されているジッポコレクション。
先代のコレクションなのだとか。
お蔵のキャラリー
離れのお蔵のギャラリー。
無料の展示ギャラリー。
工芸品の展示販売ギャラリー。
一部は購入もできます。
ヨガルーム
ヨガルームへは、貸切露天風呂への廊下から外にでます。
小屋になっているヨガルーム。
事前予約で翌朝に開催されます。
酒蔵
名月荘には、ワインセラーを中心とした酒蔵があり、
宿泊者は自由に入って銘酒を選ぶことができます。
入ると冷蔵でヒヤッとした酒蔵には、いろんな種類の酒がたくさん。
ワイン棚には、世界各地からのワインと、
地元山形のワインも。
日本酒もおいてあります。
なんと、日本一入手が困難な幻の日本酒、十四代が置いてありました。
十四代は山形県の地酒です。
欲しい酒は、紙に書いてフロントに提出。
夕食のときに提供されます。
ロビーラウンジ横にワインセラーもあります。
名月荘 夕食
さて、夕食の時間となりました。名月荘の食事は、夕食朝食ともに部屋食です。
夕食時間は、18:00~19:30のなかで30分刻み。
場所は、和室かリビングかで選べますが、和室でお願いしました。
10分前頃に、夕食の準備で仲居さんが入ってきました。リビングでセッティングを待ちます。
準備が整ったと呼ばれて、席に向かいます。
帯紙で留められたお品書き。
5枚に分かれています。
名月荘 ドリンクメニュー 1/15
名月荘 ドリンクメニュー 2/15
名月荘 ドリンクメニュー 3/15
名月荘 ドリンクメニュー 4/15
名月荘 ドリンクメニュー 5/15
名月荘 ドリンクメニュー 6/15
名月荘 ドリンクメニュー 7/15
名月荘 ドリンクメニュー 8/15
名月荘 ドリンクメニュー 9/15
名月荘 ドリンクメニュー 10/15
名月荘 ドリンクメニュー 11/15
名月荘 ドリンクメニュー 12/15
名月荘 ドリンクメニュー 13/15
名月荘 ドリンクメニュー 14/15
名月荘 ドリンクメニュー 15/15
お願いしたのは、酒蔵で選んだ、十四代特吟。
いま最もプレミアムな幻の日本酒、十四代。山形の高木酒造の地酒です。
特吟は、山形県内限定販売酒なので、めったにお目にかかれません。
アルコール度数は14度と、他の日本酒よりは低め。
フルーティーで飲みやすい日本酒です。
ガラスのおちょこで頂きます。
~冬霧~
四季の恵み
赤根菠薐草浸し
蓮根金平
堀込芹とんぶりがけ
庄内虎河豚
牡蠣生姜炊き
蕗
冬霧の前半
食前酒 梅酒
杉板焼きのようになっていて、
板を外すと、
四季の恵み
赤根菠薐草浸し
蓮根金平
黄菊はもってのほか。食用菊のおひたしです。
松の葉は、そうめんで出来ていて食べることができます。
サーモンの醤油焼き、湯葉豆腐、レンコンとごぼうのきんぴら、庄内豚のベーコン
あけがらし(山形の醤油屋"山一醤油"でしか作っていない麹調味料)を蒟蒻にあわせたもの。
冬霧後半
堀込芹とんぶりがけ
庄内虎河豚
上からとんぶりとポン酢を合わせたジュレをかけて
庄内産の河豚の湯引きと、焼き葱
牡蠣生姜炊き
蕗甘辛く炊いた牡蠣と生姜炊き、舞茸と蕗も合わせて
ここまですべて冷製ですが、うまい。
~冴ゆる~
蟹真丈卵餡
珍元菜 椎茸
本日の割鮮
あしらい
蟹真丈卵餡
あんかけを掛けていただきます。
冷製続きだったので、ここに来てのあつあつのあんかけが嬉しい。
お造りは、鯛、牡丹海老
山形牛の炊き込みご飯。
炊き込みご飯の素として、土産に売られている品です。
料理長より、よろしければ試食として。
~名月の~
山形牛ステーキ
真菰筍
馬鈴薯サラダ
名月荘うどん
庄内こしひかり
漬物
ごはんとうどんの提供タイミングは、ステーキといっしょにも出来るそうですが、
追ってでお願いしました。
サーロインステーキ、出汁で炊いて焼き目を付けたマコモタケ
肉は柔らかくて脂っこくなく美味しい。
じゃがいもを、揚げ、蒸し、茹での3種類の調理法で料理しています。
ポテトチップも自家製。
ごはんは、お釜での到着。
炊きたてのご飯。
庄内産こしひかり
ごはんをよそってもらって。
名月荘うどん
庄内こしひかり
漬物
漬物は、おみ漬、赤かぶ、茄子のぺそら漬け。
ぺそら漬けは山形ならではの漬物、唐辛子とともに漬け込んだ漬物。
お釜の余ったごはんは、おにぎりにしてくれるとのことで、お願いしました。
具が梅、鮭、昆布、肉味噌から選べるそうで、おにぎり4つでお願いしました。
お宿の名物、名月荘うどん。平打ちの太い麺。つるつると。
うどんの底に、平たくて太い麺が2本沈んでいます。
~可憐な~
デザートが届きました。
水菓子
柿 葡萄
甘味
林檎豆乳寄せ
デザート。
いちご(とちあいか)、シャインマスカット
リンゴづくし
リンゴと豆乳を寄せたムースを土台にして、リンゴシャーベットや焼きリンゴ、リンゴチップス。
リンゴムースとリンゴシャーベットは、名月。
チョココーンにチョコチップ。器にパラパラと掛けて、お好みでコーンに具材をのせて。
名月荘の夕食は、気品のある料理。
目にも楽しく、美味しい料理でした。
高級感あふれる、心が豊かになる食事でした。
食後しばらくたって、夜食のおにぎりが到着。
梅、鮭、昆布、牛味噌。
これだけあれば、夜のお供もばっちりです。
夜のテラスはライトアップ。
敷いてもらった布団にもぐりこみ、
おやすみなさい。
名月荘 翌朝
翌朝。晴れた朝です。
部屋に新聞が届いていました。
まずは朝風呂にと温泉へ。貸切露天風呂に向かいます。
貸切露天風呂へ向かう途中に、つきみ台があります。
つきみ台。
右手には、かみのやま温泉の大型高級旅館 古窯 があります。
名月荘は以前は古窯の隣にあり、葉山ホテルとして営業していたところ、古窯に土地を譲り、1996年に現在地に新たに名月荘を建てたそうです。
つきみ台の正面は、蔵王連峰です。
貸切露天風呂。
朝の岩風呂。
景色は、つきみ台と同じ方角です。
名月荘 朝食
朝食時間は、7:30~9:30のなかで30分刻み。
部屋食の場所は、リビングでお願いしました。
朝食10分前ころに、仲居さんが部屋に準備に入ってきました。
和室の布団はそのままにできて、リビングで準備がはじまります。
支度が整いましたと呼ばれて、リビングのテーブルに向かいます。
お品書き
ごはんは、夕食のときに、白米・おかゆを聞かれます。
白米でお願いしておきました。
お釜は二つの到着。2種類のお米の用意です。
大きいお釜が、つや姫。小さいお釜が、雪若丸。
お茶碗も、大きいのと小さいの。
朝食のごはんは余ってもおにぎりの案内はありませんでした。食中毒対策の観点から持ち帰りはしていないとのこと。
味噌汁が届いて、全部揃いました。
味噌汁は、しじみ汁 と 月替わりのお味噌汁から選びます。
月替わりのお味噌汁「納豆汁」でお願いしました。
納豆汁は、山形の郷土料理。
納豆はすりつぶして入れるので粒はないものの、濃い納豆の匂いがします。
運ばれてきた玉子焼き、焼き魚はまだ温かい。
だし巻きたまご
羽黒山の麓、わんぱく農場で育つ鶏が産んだ「わんぱくたまご」を使用
紅鮭塩焼き、さわらの西京焼き、昆布、明太子
蕨の煮付け
まぐろの山かけ
大石田町産の自然薯を使用
なめたけ
黒豆納豆おろし
クラシック音楽を聴かせて発酵させた山形県産の黒豆
さくらんぼの紫蘇漬け 大根の紅花酢漬け きゅうり漬け
さくらんぼを漬物にしてしまうのも、山形ならでは。
にんじん、リンゴ、オレンジの当館オリジナルのスムージー。
ゆで野菜のバーニャカウダ。
刻んだごぼうの入った味噌を温めて、つけていただきます。
ゆで野菜。きのこも。
月型のデザインが入った火元は、
こちらの火消し棒を使って、消します。
木箱の中身は、
有明海苔。
海苔は、炭で温められています。
調味料は、鶴岡名産だだちゃ豆醤油と、酒田の塩。
いずれも山形県庄内の品です。
デザートは、フルーツのヨーグルト掛け。
キウイ、オレンジ、コンポートしたリンゴ、パイナップル、ブルーベリーのジャム。
名月荘の朝食は、地元のものがたくさん。
料理も温かく食べれて、満足度の高い朝食でした。
昨晩に余った十四代特吟の瓶は、冷蔵庫に入れてくれていて、
翌朝、持ち帰りのバッグを用意してくれました。
明細は部屋に持って来れるとのことで、フロントに電話して部屋で精算。
部屋でゆっくりして、チェックアウト時間11:30に宿を出発しました。
名月荘は帰りの駅までのタクシーも、宿付けで無料。
出発に合わせて手配してくれました。
タクシーで、かみのやま温泉駅に到着。
かみのやま温泉駅から次の訪問地、赤湯温泉 櫻湯 山茱萸 に向かいました。
名月荘 まとめ
居心地がいい最高級旅館。部屋も空間が良いし、パブリックも充実していてもっと滞在していたくなります。
スタッフも洗練された和のサービス。食事も心が豊かになる料理。
また来たくなる宿です。
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名月荘
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