箱根の強羅温泉にある 箱根本箱 に行ってきました。
雑誌『自遊人』が運営する、本に囲まれた特別な時間を過ごすことのできる宿です。
ロマンスカーの終点箱根湯本駅から、さらに箱根登山鉄道で40分で強羅駅へ。
強羅駅で箱根登山ケーブルカーに乗り換えて6分。
中強羅駅が箱根本箱の最寄駅です。
ケーブルカーは、両側のドアが開きますが、必ず右側に降ります。
降りる側を間違えると、ケーブルカーを渡る道が無いので、
次のケーブルカーを待って車内を横断する必要があります。
中強羅駅から徒歩5分。
箱根本箱に到着です。
元は日販の保養所。
建物の外観は、旧保養所のままです。
中からスタッフが出てきました。スタッフは、白シャツにデニムという軽装。
自動ドアが開くと、
正面に箱根本箱のアイコン、本棚のロビー。
想像していたより小ぶりの空間ですが、本がびっしりと陳列されています。
ロビーラウンジのチェアに案内され、
宿帳にサインしてチェックイン。
ここでのウェルカムスイーツの提供は無く、
15:00~16:30の間でレストランでウェルカムスイーツが提供されるチケットが渡されます。
では、スタッフの案内で部屋に進みます。
エレベーターで、
2階へ。
エレベーター横には、アメニティバー。
カミソリ、ヘアブラシ、ヘアゴム、綿棒、スリッパは、部屋に用意がないので、ここから取っていきます。
室内用スリッパは使い捨てタイプ。
壁材のないコンクリートむき出しの廊下。
旧保養所の壁材を剥がして、そのままをデザインにしたのでしょう。
本日の部屋、211。
露天風呂付き2階グリーンビューリラックスツイン。
玄関から。
33.4㎡の洋室。
洋室を反対から。
間接照明しかないので、部屋全体が薄暗いです。
ベッドの上は、裸電球。
部屋にテレビはありません。
部屋の中央には、茶器とセキュリティボックスと冷蔵庫。
魚沼産こがねもちで作ったおかき。
同じ『自遊人』経営の南魚沼にある里山十帖にも置いてありました。
冷蔵庫には、みかんジュースとミネラルウォーター。
冷蔵庫内はフリーで無料です。
部屋の中にも本棚。
パジャマのような館内着。浴衣はありません。
この館内着で、レストランもOKです。
肌寒いとき用にカーディガンも掛けてありました。
バスローブもあります。
窓辺には、脚も置けるソファ。
水回り。
歯ブラシは普通。
石鹸はオリジナルのようです。
お手洗い。
シャワーブース。
シャンプーは「余白2」、トリートメントは「余韻1」。
余[yo]というブランドらしいです。
テラスには露天風呂。
景色は林です。
この部屋は、正面玄関の奥に立地しているようです。
露天風呂は、溜めた温泉の循環加温式。
蛇口はないので、湯が減ったときの湯足しは、フロントに連絡する必要があります。
テラスの足下に、差し込みバックルがあるなー、と思ったら、
上から、目隠しのスクリーンが下ろせました。
外から見られることのない立地ですが、気になる方は隠すことができます。
部屋の鍵は、タッチ式のカードキー。
表が「本」、裏が「箱」の文字になっていました。
さて、部屋からスリッパで出て、
ウェルカムスイーツをいただきに、レストランに向かいます。
テラスに面した広い窓から光が入る明るいレストラン。
レストランは夕食の準備中。料理人は仕込みに没頭しながら、うち一人が相手をしてくれます。
ウェルカムドリンクとウェルカムスイーツ。
ウェルカムドリンクは、「自家製冷やし甘酒」と「ニッキほうじ茶」からの選択。
甘酒でお願いしました。
ウェルカムスイーツは、酒粕チーズタルト。
大浴場は、地下1階にあります。
地下といっても、傾斜地にあるため、地下空間ではありません。
タオル、バスタオルは部屋から持参ですが、
忘れた人のためのタオルは用意されていました。
脱衣所。
内風呂。強羅温泉の源泉から引いた無⾊透明の美肌の湯。
洗い場。
露天風呂。
露天風呂は、⼤涌⾕温泉から引いた⽩濁した硫⻩泉。
といっても、完全に無色透明でした。少し鉄分の香りがする、かな。
小さな湯上がりスペースには、
ウォーターサーバーと、
グレープジュースが置いてありました。
ロビーの本棚。
本棚の中には、読む空間も。
階段を上ってみると、
ぐるっと本棚の横を経由して2階へ。
館内1.2万冊とたくさんあっても読み切れないしな、と思っていましたが、
そういえばこの本読んでみたかった、この本懐かしくてもう一度、と思う本と出合うのは、
たくさん本棚に陳列されているからならでは。
「本との出会い」という価値があります。
元の場所を忘れたら、こちらへ戻します。
箱根本箱では、くぼみのスペースには、読書空間が設置されています。
おこもりの読書空間。漫画もあります。
二段ベッド風の読書空間。
MEMBERS ONLY と表示されているこちらには、
PRIVATE BOX プライベートボックス という場所もありました。
予約して利用するのでしょうか。
書斎の部屋。
書斎の部屋には、詩人の谷川俊太郎た滞在したときに書いた3篇の詩が置いてあります。
SNS等での公開は禁止。ぜひ現地で読んでみてください。
登りはしごの上には、ロフト風のベッド空間。
メインロビーの階段を上った先にある2階ラウンジ。
ここで本を読んでいる人たくさん。
2階ラウンジでは、飲み物とスナックが用意されています。フリーで無料。
コーヒー、番茶。
ティーバックのお茶。
冷蔵庫には、ぶどうジュース、ももジュース、ミネラルウォーター。
スナックは、クッキー2種と、サンザシ、ナッツ。
クッキーは社会福祉法人のもの。SDGsのひとつ。
お茶とスナックをいただきながら、読書を楽しみました。
地下1階には、シアタールームルームがあります。
ずっと洋画が流れています。
売店はレセプション横。
工芸品から、
本まで売っています。
箱根本箱の館内着も売っています。
こども用の絵本も売っていました。
すみっこには、こどもが遊べるマット空間も。
魚沼産こがねもちで作った贅沢おかき。
箱根本箱オリジナルしおり、箱根本箱オリジナルブックカバーはご自由に。
レストランの入り口に、シャンパンとビールが置いてあります。ここは有料。
自分で取って、部屋番号に数字を書いていく形です。
夕食後も見てみましたが、ほぼ利用されていませんでした。
ミックスナッツは無料。
16時からキッチンで開催されるということで、向かってみました。予約不要。
ミニツアーは、カウンターに着席をして話を聞くスタイル。
夕食の準備中のキッチン。料理人は手を止めず作業を進めています。
キッチンミニツアーは、料理人がヘッドマイクで説明していきます。
箱根本箱は今年で5周年なのだそう。
箱根本箱は、元々は日販の保養所であったものを、『自遊人』が運営を引き取りリニューアル。いまも建物は日販が保持。この関係性から、豊富な本が流通できているようです。
食事は、箱根という立地から、東海道をテーマに。
今日の夕食で出てくる野菜を紹介したり。
魚の出所を紹介したり。
魚は、焼津のサスエ前田魚店から。
情熱大陸やプロフェッショナルに出演している有名人。独自の鮮度コントロールの技術で知られています。
アルコールの紹介。
ノンアルコール自家製。静岡しずか農園のお茶ベース。
レストランにワインセラーあり。
キッチンミニツアーは、約15分の説明でした。
キッチンミニツアーの客は女性が過半数。一人旅もちらほらいました。
キッチンを囲んだコの字型のカウンター席。
BGMは、かわいらしい曲やジャズなど。
個室もあります。
個室をご利用のお客様は、飲食代金の10%が別途かかります。
箱根本箱では、キッチンのライブ感も楽しみの一つ。個室ではなくカウンターの方ががおすすめです。
箱根本箱 ドリンクメニュー 1/15
アルコールペアリング。
而今3種のみくらべなど、希少な日本酒も置いています。
箱根本箱 ドリンクメニュー 2/15
箱根本箱 ドリンクメニュー 3/15
箱根本箱 ドリンクメニュー 4/15
箱根本箱 ドリンクメニュー 5/15
箱根本箱 ドリンクメニュー 6/15
箱根本箱 ドリンクメニュー 7/15
箱根本箱 ドリンクメニュー 8/15
箱根本箱 ドリンクメニュー 9/15
箱根本箱 ドリンクメニュー 10/15
箱根本箱 ドリンクメニュー 11/15
箱根本箱 ドリンクメニュー 12/15
箱根本箱 ドリンクメニュー 13/15
箱根本箱 ドリンクメニュー 14/15
箱根本箱 ドリンクメニュー 15/15
最初のセット。
お品書き。
お品書きに書いてあるのは、食材のみ。
どのような料理が出てくるかはわかりません。
お品書きの裏面は、メッセージ。
箱根という場所柄、旧東海道をテーマに。
ドリンクは、日本酒の新政ではじめます。
夕食はライブで説明されながら食事がすすみます。
一品ずつ全員に一斉にサーブされ、マイクで説明があって、食べていきます。
説明が終わると一斉に食べ出す我々は、さながら待てをされた犬の如し。
そのうち待ちきれなくなって、説明中に食べ始めるようになるのも、犬の如し。
でも、美味しいからいいです。
祝杯 野菜
野菜そのものを感じる温かいスープでスタート。乾杯の唱和から始まります。
焼津前 あじ 緑米
お寿司。江戸前をもじった焼津前。
焼津のサスエ前田魚店から。
鯵の刺身スタイルに下に緑米。お米のサラダのイメージです。
キッチンからの揚げ物のじゅわっパチパチという音もアクセント。
金麩羅 カマス
金麩羅は衣に卵黄。銀麩羅は衣に卵白。
揚げたて。ふわっ、うま。自家製ポン酢のソースで。
狩野川餅 椎茸 桜えび
安倍川もちをもじった伊豆の川を名前に。
天城の椎茸のうまみのつまったタレ、駿河湾の桜海老のパウダー。
初物禁止令 ズッキーニ そら豆 スナップエンドウ
夏の初物、ズッキーニ。
ズッキーニのおひたしと、生のズッキーニをお酢であえたもの。上に、スナップエンドウをお酢で和えたもの。
山椒の効いたソースでうまっ。
パンは、二宮町のパン屋 ブーランジェリー ヤマシタ から。
パンはおかわりが回ってきます。
おかわりも同じもの。
雪花菜 おから 金目鯛 アーティチョーク
お魚の出汁をたっぷり含ませたおから。
皮がパリッとした金目鯛。うまっ。
アーティチョークを見せて回ります。
もみじ 鹿 マッシュルーム 春菊
もみじ肉を、マッシュルームとタマネギの甘味のあるソース、春菊をあわせたペーストとともに。
小田原のジビエ。
鹿肉くさくなくて、牛肉の赤身といわれてもわからないくらいです。
2×8=16 蕎麦 三つ葉 ハマボウフウ
そばの量は、食事の途中で大中小を聞かれます。
大で。
天下の剣 杉 甘酒 川根茶
箱根の杉並木をイメージしたデザートです。
力餅 ジャージー牛乳 きな粉
品川巻き 海苔 チョコ
食後の飲み物は、コーヒー・ハーブティー・川根茶から、川根茶を。
きな粉のおもち、練り餅、海苔のラングドシャ のお茶菓子です。
食後には、シェフが挨拶に回って「印象に残った料理は?」と聞いてきます。
夕食のテーブルをみたら、8割方が一人旅。読書目的の宿だからしかるべきかもしれませんが、売上と経営の面では心配です。
箱根本箱の夕食は、洗練された洋食。美味しい。
ライブキッチンのカウンターなので、できたての料理がでてきます。
読書は夜の時間が本番。夜の本箱です。
夜の雰囲気もいい感じ。
本を読みふけったあとは、ベッドにつつまれて。
おやすみなさい。
朝食も、夕食と同じくレストランにて。
最初にドリンクを選びます。
ジャージー牛乳、にんじんジュース、りんごジュース。
朝食の席はこちら。
朝のクラシックのようなBGMが流れています。
最初のセット。
お品書き。
お膳で出てきます。将軍飯御膳。
東海道を整備した徳川家康が、薬の調合をたしなんでいたことから、薬膳を中心とした食養生。
富士鶏とマッシュルームの薬膳汁
富士鶏、かぶ、マッシュルームが入っています。
やさしい味。ほんのり薬膳。
茶碗蒸し
中にヘーゼルナッツ、かぶの葉、ブロッコリー
薄い優しい味で、ナッツ風味です。
牛肉の時雨煮 新じゃが レタス
新じゃがミルフィーユ風。レタスは黒ごまドレッシング。
キャベツ くぬぎ鱒
松の実豆味噌和え
本日の香の物
ロールキャベツ おから、さやいんげん、くぬぎ鱒、きゅうり、上には梅ソース
桜えび 豆腐 豆腐に桜海老をまぜた味噌
ごはんは麦飯。
おかわりあり。
甘味三品
柴田牧場のヨーグルト、ほうじ茶のクッキー、黒蜜ときな粉のロールケーキ。
食後の飲み物は、コーヒー・ジャージー牛乳を使ったカフェオレ・ほうじ茶 からカフェオレを選択。
箱根本箱の朝食は、粗食。
乱れた食生活を反省させるような落ち着いた食事でした。
チェックアウトはフロントにて。
フロントの営業は9時半からなので、その前に出発の場合は、前日に精算が必要です。
9時半過ぎはチェックアウトの客が重なって少し混雑。
他の客は11時ぎりぎりまで目いっぱい本を読まれていました。
本を読むことを主軸にした宿。ほかの滞在はおまけの立ち位置ですが、
実は、食を目的に出来るくらい食事が美味しいです。これには驚きました。
行ってみないとわからないことってありますね。
★「箱根本箱」(箱根/強羅温泉) ブログ
★「箱根本箱」が好きなら、この旅館もおすすめ
「松本十帖」(信州/浅間温泉)
「里山十帖」(新潟/大沢山温泉)
「三水館」(信州/鹿教湯温泉)
「おとぎの宿米屋」(東北/須賀川温泉)
「星のや東京」(東京/大手町温泉)
「明神館」(信州/扉温泉)
旅館・ホテルランキング
雑誌『自遊人』が運営する、本に囲まれた特別な時間を過ごすことのできる宿です。
目次
1. 箱根本箱 アクセス
2. 箱根本箱 部屋
3. 箱根本箱 ウェルカムスイーツ
4. 箱根本箱 大浴場
5. 箱根本箱 館内施設
6. 箱根本箱 キッチンミニツアー
7. 箱根本箱 夕食
8. 箱根本箱 朝食
9. 箱根本箱 まとめ
1. 箱根本箱 アクセス
2. 箱根本箱 部屋
3. 箱根本箱 ウェルカムスイーツ
4. 箱根本箱 大浴場
5. 箱根本箱 館内施設
6. 箱根本箱 キッチンミニツアー
7. 箱根本箱 夕食
8. 箱根本箱 朝食
9. 箱根本箱 まとめ
箱根本箱 アクセス
ロマンスカーの終点箱根湯本駅から、さらに箱根登山鉄道で40分で強羅駅へ。
強羅駅で箱根登山ケーブルカーに乗り換えて6分。
中強羅駅が箱根本箱の最寄駅です。
ケーブルカーは、両側のドアが開きますが、必ず右側に降ります。
降りる側を間違えると、ケーブルカーを渡る道が無いので、
次のケーブルカーを待って車内を横断する必要があります。
中強羅駅から徒歩5分。
箱根本箱に到着です。
元は日販の保養所。
建物の外観は、旧保養所のままです。
中からスタッフが出てきました。スタッフは、白シャツにデニムという軽装。
自動ドアが開くと、
正面に箱根本箱のアイコン、本棚のロビー。
想像していたより小ぶりの空間ですが、本がびっしりと陳列されています。
ロビーラウンジのチェアに案内され、
宿帳にサインしてチェックイン。
ここでのウェルカムスイーツの提供は無く、
15:00~16:30の間でレストランでウェルカムスイーツが提供されるチケットが渡されます。
では、スタッフの案内で部屋に進みます。
エレベーターで、
2階へ。
エレベーター横には、アメニティバー。
カミソリ、ヘアブラシ、ヘアゴム、綿棒、スリッパは、部屋に用意がないので、ここから取っていきます。
室内用スリッパは使い捨てタイプ。
壁材のないコンクリートむき出しの廊下。
旧保養所の壁材を剥がして、そのままをデザインにしたのでしょう。
箱根本箱 部屋
本日の部屋、211。
露天風呂付き2階グリーンビューリラックスツイン。
玄関から。
33.4㎡の洋室。
洋室を反対から。
間接照明しかないので、部屋全体が薄暗いです。
ベッドの上は、裸電球。
部屋にテレビはありません。
部屋の中央には、茶器とセキュリティボックスと冷蔵庫。
魚沼産こがねもちで作ったおかき。
同じ『自遊人』経営の南魚沼にある里山十帖にも置いてありました。
冷蔵庫には、みかんジュースとミネラルウォーター。
冷蔵庫内はフリーで無料です。
部屋の中にも本棚。
パジャマのような館内着。浴衣はありません。
この館内着で、レストランもOKです。
肌寒いとき用にカーディガンも掛けてありました。
バスローブもあります。
窓辺には、脚も置けるソファ。
水回り。
歯ブラシは普通。
石鹸はオリジナルのようです。
お手洗い。
シャワーブース。
シャンプーは「余白2」、トリートメントは「余韻1」。
余[yo]というブランドらしいです。
テラスには露天風呂。
景色は林です。
この部屋は、正面玄関の奥に立地しているようです。
露天風呂は、溜めた温泉の循環加温式。
蛇口はないので、湯が減ったときの湯足しは、フロントに連絡する必要があります。
テラスの足下に、差し込みバックルがあるなー、と思ったら、
上から、目隠しのスクリーンが下ろせました。
外から見られることのない立地ですが、気になる方は隠すことができます。
部屋の鍵は、タッチ式のカードキー。
表が「本」、裏が「箱」の文字になっていました。
箱根本箱 ウェルカムスイーツ
さて、部屋からスリッパで出て、
ウェルカムスイーツをいただきに、レストランに向かいます。
テラスに面した広い窓から光が入る明るいレストラン。
レストランは夕食の準備中。料理人は仕込みに没頭しながら、うち一人が相手をしてくれます。
ウェルカムドリンクとウェルカムスイーツ。
ウェルカムドリンクは、「自家製冷やし甘酒」と「ニッキほうじ茶」からの選択。
甘酒でお願いしました。
ウェルカムスイーツは、酒粕チーズタルト。
箱根本箱 大浴場
大浴場は、地下1階にあります。
地下といっても、傾斜地にあるため、地下空間ではありません。
タオル、バスタオルは部屋から持参ですが、
忘れた人のためのタオルは用意されていました。
脱衣所。
内風呂。強羅温泉の源泉から引いた無⾊透明の美肌の湯。
洗い場。
露天風呂。
露天風呂は、⼤涌⾕温泉から引いた⽩濁した硫⻩泉。
といっても、完全に無色透明でした。少し鉄分の香りがする、かな。
小さな湯上がりスペースには、
ウォーターサーバーと、
グレープジュースが置いてありました。
メインロビーの本棚
ロビーの本棚。
本棚の中には、読む空間も。
階段を上ってみると、
ぐるっと本棚の横を経由して2階へ。
館内1.2万冊とたくさんあっても読み切れないしな、と思っていましたが、
そういえばこの本読んでみたかった、この本懐かしくてもう一度、と思う本と出合うのは、
たくさん本棚に陳列されているからならでは。
「本との出会い」という価値があります。
元の場所を忘れたら、こちらへ戻します。
館内の本棚
箱根本箱では、くぼみのスペースには、読書空間が設置されています。
おこもりの読書空間。漫画もあります。
二段ベッド風の読書空間。
MEMBERS ONLY と表示されているこちらには、
PRIVATE BOX プライベートボックス という場所もありました。
予約して利用するのでしょうか。
書斎の部屋。
書斎の部屋には、詩人の谷川俊太郎た滞在したときに書いた3篇の詩が置いてあります。
SNS等での公開は禁止。ぜひ現地で読んでみてください。
登りはしごの上には、ロフト風のベッド空間。
2階ラウンジ
メインロビーの階段を上った先にある2階ラウンジ。
ここで本を読んでいる人たくさん。
2階ラウンジでは、飲み物とスナックが用意されています。フリーで無料。
コーヒー、番茶。
ティーバックのお茶。
冷蔵庫には、ぶどうジュース、ももジュース、ミネラルウォーター。
スナックは、クッキー2種と、サンザシ、ナッツ。
クッキーは社会福祉法人のもの。SDGsのひとつ。
お茶とスナックをいただきながら、読書を楽しみました。
地下1階 シアタールーム「本箱シアター」
地下1階には、シアタールームルームがあります。
ずっと洋画が流れています。
1階 売店
売店はレセプション横。
工芸品から、
本まで売っています。
箱根本箱の館内着も売っています。
こども用の絵本も売っていました。
すみっこには、こどもが遊べるマット空間も。
魚沼産こがねもちで作った贅沢おかき。
箱根本箱オリジナルしおり、箱根本箱オリジナルブックカバーはご自由に。
夕暮れバー 15時~22時
レストランの入り口に、シャンパンとビールが置いてあります。ここは有料。
自分で取って、部屋番号に数字を書いていく形です。
夕食後も見てみましたが、ほぼ利用されていませんでした。
ミックスナッツは無料。
箱根本箱 キッチンミニツアー
16時からキッチンで開催されるということで、向かってみました。予約不要。
ミニツアーは、カウンターに着席をして話を聞くスタイル。
夕食の準備中のキッチン。料理人は手を止めず作業を進めています。
キッチンミニツアーは、料理人がヘッドマイクで説明していきます。
箱根本箱は今年で5周年なのだそう。
箱根本箱は、元々は日販の保養所であったものを、『自遊人』が運営を引き取りリニューアル。いまも建物は日販が保持。この関係性から、豊富な本が流通できているようです。
食事は、箱根という立地から、東海道をテーマに。
今日の夕食で出てくる野菜を紹介したり。
魚の出所を紹介したり。
魚は、焼津のサスエ前田魚店から。
情熱大陸やプロフェッショナルに出演している有名人。独自の鮮度コントロールの技術で知られています。
アルコールの紹介。
ノンアルコール自家製。静岡しずか農園のお茶ベース。
レストランにワインセラーあり。
キッチンミニツアーは、約15分の説明でした。
キッチンミニツアーの客は女性が過半数。一人旅もちらほらいました。
箱根本箱 夕食
キッチンを囲んだコの字型のカウンター席。
BGMは、かわいらしい曲やジャズなど。
個室もあります。
個室をご利用のお客様は、飲食代金の10%が別途かかります。
箱根本箱では、キッチンのライブ感も楽しみの一つ。個室ではなくカウンターの方ががおすすめです。
箱根本箱 ドリンクメニュー 1/15
アルコールペアリング。
而今3種のみくらべなど、希少な日本酒も置いています。
箱根本箱 ドリンクメニュー 2/15
箱根本箱 ドリンクメニュー 3/15
箱根本箱 ドリンクメニュー 4/15
箱根本箱 ドリンクメニュー 5/15
箱根本箱 ドリンクメニュー 6/15
箱根本箱 ドリンクメニュー 7/15
箱根本箱 ドリンクメニュー 8/15
箱根本箱 ドリンクメニュー 9/15
箱根本箱 ドリンクメニュー 10/15
箱根本箱 ドリンクメニュー 11/15
箱根本箱 ドリンクメニュー 12/15
箱根本箱 ドリンクメニュー 13/15
箱根本箱 ドリンクメニュー 14/15
箱根本箱 ドリンクメニュー 15/15
最初のセット。
お品書き。
お品書きに書いてあるのは、食材のみ。
どのような料理が出てくるかはわかりません。
お品書きの裏面は、メッセージ。
箱根という場所柄、旧東海道をテーマに。
ドリンクは、日本酒の新政ではじめます。
夕食はライブで説明されながら食事がすすみます。
一品ずつ全員に一斉にサーブされ、マイクで説明があって、食べていきます。
説明が終わると一斉に食べ出す我々は、さながら待てをされた犬の如し。
そのうち待ちきれなくなって、説明中に食べ始めるようになるのも、犬の如し。
でも、美味しいからいいです。
祝杯 野菜
野菜そのものを感じる温かいスープでスタート。乾杯の唱和から始まります。
焼津前 あじ 緑米
お寿司。江戸前をもじった焼津前。
焼津のサスエ前田魚店から。
鯵の刺身スタイルに下に緑米。お米のサラダのイメージです。
キッチンからの揚げ物のじゅわっパチパチという音もアクセント。
金麩羅 カマス
金麩羅は衣に卵黄。銀麩羅は衣に卵白。
揚げたて。ふわっ、うま。自家製ポン酢のソースで。
狩野川餅 椎茸 桜えび
安倍川もちをもじった伊豆の川を名前に。
天城の椎茸のうまみのつまったタレ、駿河湾の桜海老のパウダー。
初物禁止令 ズッキーニ そら豆 スナップエンドウ
夏の初物、ズッキーニ。
ズッキーニのおひたしと、生のズッキーニをお酢であえたもの。上に、スナップエンドウをお酢で和えたもの。
山椒の効いたソースでうまっ。
パンは、二宮町のパン屋 ブーランジェリー ヤマシタ から。
パンはおかわりが回ってきます。
おかわりも同じもの。
雪花菜 おから 金目鯛 アーティチョーク
お魚の出汁をたっぷり含ませたおから。
皮がパリッとした金目鯛。うまっ。
アーティチョークを見せて回ります。
もみじ 鹿 マッシュルーム 春菊
もみじ肉を、マッシュルームとタマネギの甘味のあるソース、春菊をあわせたペーストとともに。
小田原のジビエ。
鹿肉くさくなくて、牛肉の赤身といわれてもわからないくらいです。
2×8=16 蕎麦 三つ葉 ハマボウフウ
そばの量は、食事の途中で大中小を聞かれます。
大で。
天下の剣 杉 甘酒 川根茶
箱根の杉並木をイメージしたデザートです。
力餅 ジャージー牛乳 きな粉
品川巻き 海苔 チョコ
食後の飲み物は、コーヒー・ハーブティー・川根茶から、川根茶を。
きな粉のおもち、練り餅、海苔のラングドシャ のお茶菓子です。
食後には、シェフが挨拶に回って「印象に残った料理は?」と聞いてきます。
夕食のテーブルをみたら、8割方が一人旅。読書目的の宿だからしかるべきかもしれませんが、売上と経営の面では心配です。
箱根本箱の夕食は、洗練された洋食。美味しい。
ライブキッチンのカウンターなので、できたての料理がでてきます。
読書は夜の時間が本番。夜の本箱です。
夜の雰囲気もいい感じ。
本を読みふけったあとは、ベッドにつつまれて。
おやすみなさい。
箱根本箱 朝食
朝食も、夕食と同じくレストランにて。
最初にドリンクを選びます。
ジャージー牛乳、にんじんジュース、りんごジュース。
朝食の席はこちら。
朝のクラシックのようなBGMが流れています。
最初のセット。
お品書き。
お膳で出てきます。将軍飯御膳。
東海道を整備した徳川家康が、薬の調合をたしなんでいたことから、薬膳を中心とした食養生。
富士鶏とマッシュルームの薬膳汁
富士鶏、かぶ、マッシュルームが入っています。
やさしい味。ほんのり薬膳。
茶碗蒸し
中にヘーゼルナッツ、かぶの葉、ブロッコリー
薄い優しい味で、ナッツ風味です。
牛肉の時雨煮 新じゃが レタス
新じゃがミルフィーユ風。レタスは黒ごまドレッシング。
キャベツ くぬぎ鱒
松の実豆味噌和え
本日の香の物
ロールキャベツ おから、さやいんげん、くぬぎ鱒、きゅうり、上には梅ソース
桜えび 豆腐 豆腐に桜海老をまぜた味噌
ごはんは麦飯。
おかわりあり。
甘味三品
柴田牧場のヨーグルト、ほうじ茶のクッキー、黒蜜ときな粉のロールケーキ。
食後の飲み物は、コーヒー・ジャージー牛乳を使ったカフェオレ・ほうじ茶 からカフェオレを選択。
箱根本箱の朝食は、粗食。
乱れた食生活を反省させるような落ち着いた食事でした。
チェックアウトはフロントにて。
フロントの営業は9時半からなので、その前に出発の場合は、前日に精算が必要です。
9時半過ぎはチェックアウトの客が重なって少し混雑。
他の客は11時ぎりぎりまで目いっぱい本を読まれていました。
箱根本箱 まとめ
本を読むことを主軸にした宿。ほかの滞在はおまけの立ち位置ですが、
実は、食を目的に出来るくらい食事が美味しいです。これには驚きました。
行ってみないとわからないことってありますね。
★「箱根本箱」(箱根/強羅温泉) ブログ
★「箱根本箱」が好きなら、この旅館もおすすめ
「松本十帖」(信州/浅間温泉)
「里山十帖」(新潟/大沢山温泉)
「三水館」(信州/鹿教湯温泉)
「おとぎの宿米屋」(東北/須賀川温泉)
「星のや東京」(東京/大手町温泉)
「明神館」(信州/扉温泉)
箱根本箱
料金・基本情報はこちら ▶ 箱根本箱
旅館・ホテルランキング