長崎の島原半島にある雲仙温泉、旅亭 半水盧(はんずいりょ) に行ってきました。

ミシュラン、九州でも指折りの旅館、楽しみにしての訪問です。宿泊施設として最高評価の5つ星、料理において1つ星。

前日の嬉野温泉から西九州新幹線で15分。諫早駅に到着。

諫早駅から路線バスで1時間半。

島原バス停に到着です。

半水盧は、島原内の各バス停に送迎に来てくれます。

島原バス停から2分ほどで、半水盧に到着。

長屋門が自動で開いて、

到着です。

玄関へ。
玄関ではフロントスタッフがお出迎え。

自動ドアを入り、

階段を下りて、

ラウンジに案内されます。

クラシックピアノの流れるラウンジ。

JR九州のクルーズトレイン「ななつ星in九州」の盾。
「ななつ星in九州」のデラックススイート利用者が泊まるのが 旅亭 半水盧 です。

チェックインはラウンジで。宿帳に記入します。

お着きのお茶と菓子。

8月のお菓子は、ういろう。
お菓子は毎月ちがうものを提供しているそう。
気品を感じる一品です。美しい。
早めの到着したので、部屋の準備ができるまでしばらく待ちます。
フロントスタッフはスーツ姿。
部屋係の仲居さんの格好は、二部式着物。

それでは、部屋に案内されます。
女性には色浴衣サービスがあるようです。

半水盧は全室離れ。
本館から屋外に出ます。
ドアを開けるスタッフと、荷物を持つスタッフ、先導する仲居さん。
おもてなしが徹底されています。

打ち水がされた階段を進みます。

緑に包まれた石畳を歩きます。

本日の部屋、芙蓉。二階建て離れ和洋室。
一階(和室13.5帖+和室8帖)+二階(和室11帖+和室8帖+浴室ひのき風呂(沸かし湯))。

数寄屋造りの玄関。

引き戸を入ります。

玄関。
間口も広く、気品を感じます。

ホール。
長い廊下です。

階段を横目に見て、

居室に入ります。

次の間8帖。

次の間を反対から。

部屋の説明が終わると、お口直しに煎茶を入れてくれます。
夕食時間の確認はこちらで。17時半~19時半の間で、18時半で指定しました。
新聞の朝刊は、地方紙から全国紙まで選べます。日経新聞でお願いしました。

温泉の 西の湯 は、貸切風呂。完全予約制です。
ここで仲居さんに予約をお願いします。

予約が取れたら、貸切風呂 西の湯 の予約案内を持ってきてくれました。

浴衣の用意は、部屋の片隅に。

夏用の薄い羽織と、浴衣。

広縁。
窓からの庭園の景色とあわせて、絵になります。

飲み物は、

コーヒー、緑茶、紅茶。

冷蔵庫は無料サービス。
人参ジュース、みかんジュース、トマトジュース、牛乳、緑茶、炭酸水、温泉レモネード、天然水
か2本ずつ。
アルコールはありませんが、充実のラインナップです。

グラス類と金庫。

急須茶器。

和室11帖。
ベッドが2台置かれています。

和室を反対から。

床の間の掛け軸。

ベッドに寝ながら見れるテレビもあります。

洗面台。

アメニティ

歯ブラシ。

内風呂ひのき風呂。
部屋の風呂は、温泉ではなく沸かし湯です。雲仙温泉は成分が濃いので。

階段を下りて1階へ。

階段を下りて、

1階のホール。

水鉢にいける生け花。

1階は、和室8帖と和室13.5帖。

和室8帖。

ここだけでも十分なくらい広いですが、通り抜けるだけの空間です。

1階の二間続きに広縁。

縁側には、斜面に作られた小さな庭。

和室13.5帖。食事会場として利用します。

庭に向いてテーブルがセットされています。

調度品も蒔絵の漆。

文箱も漆塗り。

床の間。

生け花も豪快に生けてあります。

ところで、1階にも玄関ががありました。
先ほど屋外から入った2階玄関の真下です。
大浴場へは、ここから向かうのだそう。

半水盧 芙蓉 の平面図。
2階建ての離れ。2階にも1階にも玄関があります。

それでは、部屋の鍵を手に取り、大浴場に向かいます。

大浴場へは、部屋の1階の扉から出ます。

扉を出ると、屋内の地下通路。なんと緑包まれた石畳の道の下は、地下通路になっていました。
さながら忍者屋敷みたい。

地下通路の平面図。
離れを地下の廊下でつなげている贅沢な建物です。

東の湯はこちらから。

渡り廊下をすすみ、

階段を下りていきます。
山の斜面を切り開いてつくられた旅館。階段での縦の移動はどうしても多くなります。

ようやく到着。

東の湯。

脱衣所。

タオル、バスタオル完備。

ボディータオルも完備。

塩。

自動ドア。

内風呂。

洗い場。

サウナ。

水風呂。

露天風呂。
木々からは、蝉のつくつくぼーしという声。
雲仙温泉は、雲仙地獄で有名な通り、酸性泉。
白濁していて鉄のにおいもする濃い温泉です。
湯上がりは肌ぴりぴり。金属類は錆びます。

貸切風呂である西の湯は、チェックイン後の予約制です。1回90分。
予約をお願いしました。

西の湯には、貸切風呂が2つ。

妙見岳。

脱衣所。
タオル、バスタオル、ボディータオル完備。

塩。

昔の大浴場を貸切風呂にしているとのこと。
内風呂。白濁した温泉かけ流し。

洗い場。

サウナと水風呂。
貸切風呂にもサウナがあるとは驚きです。

露天風呂。
貸切で90分間を贅沢に使える広い温泉です。

貸切風呂は翌朝も利用可能。
夕食時に予約をお願いして、もう一つの貸切風呂を予約しました。
国見岳。

脱衣所

内風呂

洗い場。

サウナと水風呂。

露天風呂。

売店は、フロントのある本館にあります。

工芸品が中心ですが、

カステラや湯せんぺいなど、土産菓子も置いてあります。
部屋でゆっくりする宿です。

半水盧の平面図。
6000坪の敷地に、14棟の客室が点在しています。
半水盧は、横に長い5000坪の敷地。

平面図。

奥に進んでいき、

階段で降りていくと、

特別室のあるエリアにあたり、

東門。
特別室へは、こちらからもチェックインできるそう。
芸能人がお忍びで来るにも適した施設なのでしょう。

あずまや
今は利用されていませんが、以前はサービス提供に使われていたのだそう。
半水盧の夕食時間は、17時半~19時半の間で、18時半で指定しました。
1時間くらい前から部屋係が準備に入ります。
1階の部屋に準備されるので、2階で滞在していても気付きません。

準備ができたようで、1階に下りていきます。
部屋内ですが、琴のBGMをかけてくれます。

庭に面して、良い雰囲気です。
かなかなかなとヒグラシの声。

最初のセット。

御献立は筒状に。

お品書き。

説明。

半水盧 ドリンクメニュー 1/8
ワインと地酒を中心としたペアリングがあります。

半水盧 ドリンクメニュー 2/8
シャンパーニュとワインから。

半水盧 ドリンクメニュー 3/8

半水盧 ドリンクメニュー 4/8
日本酒は長崎の地酒を中心に。

半水盧 ドリンクメニュー 5/8
焼酎は森伊蔵がありました。

半水盧 ドリンクメニュー 6/8

半水盧 ドリンクメニュー 7/8
ルームインダイニングメニュー。

半水盧 ドリンクメニュー 8/8
お飲物持込料。

お酒は長崎の地酒、杵の川 で始めます。

美しい膳ではじまります。
極めて期待が高まります。

食前酒 桜桃酒
さくらんぼのお酒です。

水引で留められている大きな蓮の葉。
紐を解くと、

向付 蓮の葉包み
胡麻豆富
中から胡麻豆腐。もちっとした胡麻豆腐です。

八寸 海の幸
山乃さち

八寸
茶豆、自家製からすみ味噌漬けの燻製、うなぎの寿司、
島原半島の「いぎりす」。海藻を練ったかまぼこ状のもの。中に自家製シーチキン、キクラゲ。
「海藤花(かいとうげ)」。タコのたまご。

八寸
いわなし、鱧皮と胡瓜の和え物、くきわさび

続いてお椀が来ました。

煮物椀 海老真薯
大黒湿地 梅麩
吸物はうまい!
口当たりつつましいのにしっかりうまみを感じる。
しんじはモチっとして、海老のうまみが口いっぱいに広がります。

造里 鱸洗い
鱧焼霜 縞鯵
あしらい一式

はもは、とろけるような調理がされています。丁寧な仕事です。
すずきも獲れ立てのようなみずみずしさ。ワサビまろやか。
あしらいは、うちわに見立てた胡瓜、花穂じそ、かぼちゃ、スイカに見立てたトマトのムースと黒胡麻、より人参。

続いて、炭で焼かれた鮎。木のチップで香り付けしながら到着です。

焼物 鮎塩焼き
鮎蓼 酢橘
やわらかい鮎。
残した骨は、骨せんべいにできるとのことで、皿を預けます。

箸休 玉蜀黍むーす
キャビア
これも美味しい。
とうもろこしの実がただ載せられているのではなく、実とムースがまざって完成、調和しています。

揚物 揚げ茄子の煮浸し
無花果
煮浸しは、揚げた茄子と出汁が合わさって、うまい!
ちょっと肉そぼろが入っているかのうような、濃いめの味。
汁は無作法ながら飲み干してしまいました。

続いて、炭火のコンロが来ました。

肉料理 ながさき和牛ステーキ
季節の野菜

ごはんも一緒に出してもらいました。

御飯 長崎県産つや姫
留椀 赤出汁
白玉麩 水辛子
香物 水茄子 獅子唐辛子
胡瓜もろみ味噌
味噌汁は、赤出汁。赤出汁なのに、味噌に出汁が勝ってる。うま。

美味しすぎたので、味噌汁のおかわりできないかと仲居さんに無理言ってしまいましたが、
快く提供して頂きました。

先ほど預けた鮎の骨が、骨せんべいになって出てきました。
骨せんべい、かりっ!うま。皮までカリッと揚げられています。

果物 マンゴー 有の実
葡萄 メロン

水物 宇治金時
デザートにかき氷。抹茶、ブルーハワイ、いちごから選べます。
まろやかな氷で、掻き込んでもキーンと頭が痛くなりませんでした。

食後の飲み物は、コーヒー、紅茶、ゆずみつからのチョイス。
紅茶でお願いしました。
セーデルの紅茶
半水盧の夕食は感動もの。
ひと品目から、大きな蓮の葉の器で印象的を持っていかれますが、その期待値に違わない品々。
出汁が絶品。吸物、煮浸し、赤出汁。
いまの料理長は4代目。初代から仕え、京都吉兆嵐山から来た2代目総料理長石原仁司氏(京都のミシュラン三つ星店「未在」店主)を含めて歴代の料理長から学んだ料理が提供されています。

快晴の朝です。

うぐいすの声がさわやかです。

1時間前くらいに、1階に仲居さんが入ってきます。

予約していた貸切風呂に行こうと1階玄関に行ったら、案内が置いてありました。親切。

貸切風呂から帰ってきたら、部屋の前に配膳ロボットがいました。
旅館にもIT化は始まっているようです。

部屋に入れば、炊飯ジャー。保温ではなく、ここで炊いているようです。
これは準備に1時間かかりますね。

2階に上がって、ごろごろとしていたら、
準備が整いましたと仲居さんが呼びに上がってきました。

朝は、ピアノBGM。

最初のセット。

朝食のお品書き。

ごはん、味噌汁も届きました。

蓋を開けて。
御味噌汁 有明海石蓴 あおさ
御食事 長崎県産つや姫

温かい料理も到着。

蓋を開けて。

小鉢 旬の料理
小鉢二種

サラダ 旬の彩り野菜
ドレッシングで。
醤油刺しがカワセミなのもおしゃれ。

刺身 平目胡麻和え
いかのなめろうではなく、平目胡麻和え。

焼物 鮭柚庵焼き

温物 冬瓜含め煮

揚物 雲仙豆富
野菜餡掛け
あたたかい。
揚げ出し豆腐にあんかけ、美味しい。

玉子料理 出汁巻玉子

平皿 有明海海苔
香の物 五種盛合せ

甘味 ほうじ茶プリン
季節の果物
プリンなめらかおいしい。

食後の飲み物は、コーヒー、紅茶、ゆずみつからのチョイス。
ゆずみつでお願いしました。

半水盧のチェックアウトは11時。時間に余裕があるので、少し雲仙観光に出ます。
雲仙観光の中心は、雲仙地獄。
半水盧からは少し離れていますが、
フロントに言うと、すぐ送迎をしてくれます。

道路にまで蒸気があふれる、雲仙地獄。

国立公園雲仙。

温泉の蒸気であたたかいので、猫がいます。

硫黄のにおいと熱気にあるれる遊歩道を歩いて行くと、

お糸地獄の横に、

雲仙地獄工房。

温泉たまごが販売されています。

温泉たまご2個200円から。
そのばで頂きます。

部屋を出たら、玄関前でスタッフが待っていました。
荷物をお持ちしますと。わざわざ来てくれています。
ノックをして急かすこともなく、
出発時間が近くなったらずっと待っているそうです。

本館に入るときはドアを開けるスタッフが居て。

フロントで精算を終えて、

お土産のメッセージくれました。

送迎車で半水盧を出て、

送迎車で雲仙バス停まで送ってもらいました。

雲仙バス停から路線バスで諫早駅に帰ります。

なお、半水盧の最寄りと表示される「白雲の池入口バス停」は、半水盧の敷地の端っこにあります。
最寄りではあるのですが、玄関までぐるっと回らないといけないのと、
長屋門が開かないという問題があるので、送迎をお願いしたほうが無難です。

諫早駅から長崎空港行のバスに乗って、

長崎空港へ。

JAL便で羽田への帰路につきました。
そして贅沢な施設。バブル時代の恩恵、もうこれほど華美な施設は作られないでしょう。
ずっと続いてほしい旅館です。
温故知新に運営が変わってもスタッフは変わらず。支配人はそのままながら、副支配人が来たそうな。
★「旅亭 半水盧」(九州/雲仙温泉) ブログ
★「旅亭 半水盧」が好きなら、この旅館もおすすめ
「あさば」(伊豆/修善寺温泉)
「御宿かわせみ」(東北/飯坂温泉)
「西村屋本館」(関西/城崎温泉)
「あらや滔々庵」(北陸/山代温泉)
「亀の井別荘」(九州/由布院温泉)

旅館・ホテルランキング

ミシュラン、九州でも指折りの旅館、楽しみにしての訪問です。宿泊施設として最高評価の5つ星、料理において1つ星。
目次
1. 旅亭 半水盧 チェックイン
2. 旅亭 半水盧 部屋
3. 旅亭 半水盧 温泉
4. 旅亭 半水盧 館内施設
5. 旅亭 半水盧 夕食
6. 旅亭 半水盧 朝食
7. 旅亭 半水盧 雲仙観光
8. 旅亭 半水盧 チェックアウト
9. 旅亭 半水盧 まとめ
1. 旅亭 半水盧 チェックイン
2. 旅亭 半水盧 部屋
3. 旅亭 半水盧 温泉
4. 旅亭 半水盧 館内施設
5. 旅亭 半水盧 夕食
6. 旅亭 半水盧 朝食
7. 旅亭 半水盧 雲仙観光
8. 旅亭 半水盧 チェックアウト
9. 旅亭 半水盧 まとめ
旅亭 半水盧 チェックイン

前日の嬉野温泉から西九州新幹線で15分。諫早駅に到着。

諫早駅から路線バスで1時間半。

島原バス停に到着です。

半水盧は、島原内の各バス停に送迎に来てくれます。

島原バス停から2分ほどで、半水盧に到着。

長屋門が自動で開いて、

到着です。

玄関へ。
玄関ではフロントスタッフがお出迎え。

自動ドアを入り、

階段を下りて、

ラウンジに案内されます。

クラシックピアノの流れるラウンジ。

JR九州のクルーズトレイン「ななつ星in九州」の盾。
「ななつ星in九州」のデラックススイート利用者が泊まるのが 旅亭 半水盧 です。

チェックインはラウンジで。宿帳に記入します。

お着きのお茶と菓子。

8月のお菓子は、ういろう。
お菓子は毎月ちがうものを提供しているそう。
気品を感じる一品です。美しい。
早めの到着したので、部屋の準備ができるまでしばらく待ちます。
フロントスタッフはスーツ姿。
部屋係の仲居さんの格好は、二部式着物。

それでは、部屋に案内されます。
女性には色浴衣サービスがあるようです。

半水盧は全室離れ。
本館から屋外に出ます。
ドアを開けるスタッフと、荷物を持つスタッフ、先導する仲居さん。
おもてなしが徹底されています。

打ち水がされた階段を進みます。

緑に包まれた石畳を歩きます。
旅亭 半水盧 部屋

本日の部屋、芙蓉。二階建て離れ和洋室。
一階(和室13.5帖+和室8帖)+二階(和室11帖+和室8帖+浴室ひのき風呂(沸かし湯))。

数寄屋造りの玄関。

引き戸を入ります。

玄関。
間口も広く、気品を感じます。

ホール。
長い廊下です。

階段を横目に見て、

居室に入ります。

次の間8帖。

次の間を反対から。

部屋の説明が終わると、お口直しに煎茶を入れてくれます。
夕食時間の確認はこちらで。17時半~19時半の間で、18時半で指定しました。
新聞の朝刊は、地方紙から全国紙まで選べます。日経新聞でお願いしました。

温泉の 西の湯 は、貸切風呂。完全予約制です。
ここで仲居さんに予約をお願いします。

予約が取れたら、貸切風呂 西の湯 の予約案内を持ってきてくれました。

浴衣の用意は、部屋の片隅に。

夏用の薄い羽織と、浴衣。

広縁。
窓からの庭園の景色とあわせて、絵になります。

飲み物は、

コーヒー、緑茶、紅茶。

冷蔵庫は無料サービス。
人参ジュース、みかんジュース、トマトジュース、牛乳、緑茶、炭酸水、温泉レモネード、天然水
か2本ずつ。
アルコールはありませんが、充実のラインナップです。

グラス類と金庫。

急須茶器。

和室11帖。
ベッドが2台置かれています。

和室を反対から。

床の間の掛け軸。

ベッドに寝ながら見れるテレビもあります。

洗面台。

アメニティ

歯ブラシ。

内風呂ひのき風呂。
部屋の風呂は、温泉ではなく沸かし湯です。雲仙温泉は成分が濃いので。

階段を下りて1階へ。

階段を下りて、

1階のホール。

水鉢にいける生け花。

1階は、和室8帖と和室13.5帖。

和室8帖。

ここだけでも十分なくらい広いですが、通り抜けるだけの空間です。

1階の二間続きに広縁。

縁側には、斜面に作られた小さな庭。

和室13.5帖。食事会場として利用します。

庭に向いてテーブルがセットされています。

調度品も蒔絵の漆。

文箱も漆塗り。

床の間。

生け花も豪快に生けてあります。

ところで、1階にも玄関ががありました。
先ほど屋外から入った2階玄関の真下です。
大浴場へは、ここから向かうのだそう。

半水盧 芙蓉 の平面図。
2階建ての離れ。2階にも1階にも玄関があります。

それでは、部屋の鍵を手に取り、大浴場に向かいます。
旅亭 半水盧 温泉
大浴場 東の湯

大浴場へは、部屋の1階の扉から出ます。

扉を出ると、屋内の地下通路。なんと緑包まれた石畳の道の下は、地下通路になっていました。
さながら忍者屋敷みたい。

地下通路の平面図。
離れを地下の廊下でつなげている贅沢な建物です。

東の湯はこちらから。

渡り廊下をすすみ、

階段を下りていきます。
山の斜面を切り開いてつくられた旅館。階段での縦の移動はどうしても多くなります。

ようやく到着。

東の湯。

脱衣所。

タオル、バスタオル完備。

ボディータオルも完備。

塩。

自動ドア。

内風呂。

洗い場。

サウナ。

水風呂。

露天風呂。
木々からは、蝉のつくつくぼーしという声。
雲仙温泉は、雲仙地獄で有名な通り、酸性泉。
白濁していて鉄のにおいもする濃い温泉です。
湯上がりは肌ぴりぴり。金属類は錆びます。
貸切風呂 西の湯 妙見岳

貸切風呂である西の湯は、チェックイン後の予約制です。1回90分。
予約をお願いしました。

西の湯には、貸切風呂が2つ。

妙見岳。

脱衣所。
タオル、バスタオル、ボディータオル完備。

塩。

昔の大浴場を貸切風呂にしているとのこと。
内風呂。白濁した温泉かけ流し。

洗い場。

サウナと水風呂。
貸切風呂にもサウナがあるとは驚きです。

露天風呂。
貸切で90分間を贅沢に使える広い温泉です。
貸切風呂 西の湯 国見岳

貸切風呂は翌朝も利用可能。
夕食時に予約をお願いして、もう一つの貸切風呂を予約しました。
国見岳。

脱衣所

内風呂

洗い場。

サウナと水風呂。

露天風呂。
旅亭 半水盧 館内施設
売店 ラウンジ花仙

売店は、フロントのある本館にあります。

工芸品が中心ですが、

カステラや湯せんぺいなど、土産菓子も置いてあります。
半水盧 バーなど
半水盧には、バーなど二次会施設はありません。部屋でゆっくりする宿です。
半水盧の広い敷地

半水盧の平面図。
6000坪の敷地に、14棟の客室が点在しています。
半水盧は、横に長い5000坪の敷地。

平面図。

奥に進んでいき、

階段で降りていくと、

特別室のあるエリアにあたり、

東門。
特別室へは、こちらからもチェックインできるそう。
芸能人がお忍びで来るにも適した施設なのでしょう。

あずまや
今は利用されていませんが、以前はサービス提供に使われていたのだそう。
旅亭 半水盧 夕食
半水盧の食事は、部屋食。半水盧の夕食時間は、17時半~19時半の間で、18時半で指定しました。
1時間くらい前から部屋係が準備に入ります。
1階の部屋に準備されるので、2階で滞在していても気付きません。

準備ができたようで、1階に下りていきます。
部屋内ですが、琴のBGMをかけてくれます。

庭に面して、良い雰囲気です。
かなかなかなとヒグラシの声。

最初のセット。

御献立は筒状に。

お品書き。

説明。

半水盧 ドリンクメニュー 1/8
ワインと地酒を中心としたペアリングがあります。

半水盧 ドリンクメニュー 2/8
シャンパーニュとワインから。

半水盧 ドリンクメニュー 3/8

半水盧 ドリンクメニュー 4/8
日本酒は長崎の地酒を中心に。

半水盧 ドリンクメニュー 5/8
焼酎は森伊蔵がありました。

半水盧 ドリンクメニュー 6/8

半水盧 ドリンクメニュー 7/8
ルームインダイニングメニュー。

半水盧 ドリンクメニュー 8/8
お飲物持込料。

お酒は長崎の地酒、杵の川 で始めます。

美しい膳ではじまります。
極めて期待が高まります。

食前酒 桜桃酒
さくらんぼのお酒です。

水引で留められている大きな蓮の葉。
紐を解くと、

向付 蓮の葉包み
胡麻豆富
中から胡麻豆腐。もちっとした胡麻豆腐です。

八寸 海の幸
山乃さち

八寸
茶豆、自家製からすみ味噌漬けの燻製、うなぎの寿司、
島原半島の「いぎりす」。海藻を練ったかまぼこ状のもの。中に自家製シーチキン、キクラゲ。
「海藤花(かいとうげ)」。タコのたまご。

八寸
いわなし、鱧皮と胡瓜の和え物、くきわさび

続いてお椀が来ました。

煮物椀 海老真薯
大黒湿地 梅麩
吸物はうまい!
口当たりつつましいのにしっかりうまみを感じる。
しんじはモチっとして、海老のうまみが口いっぱいに広がります。

造里 鱸洗い
鱧焼霜 縞鯵
あしらい一式

はもは、とろけるような調理がされています。丁寧な仕事です。
すずきも獲れ立てのようなみずみずしさ。ワサビまろやか。
あしらいは、うちわに見立てた胡瓜、花穂じそ、かぼちゃ、スイカに見立てたトマトのムースと黒胡麻、より人参。

続いて、炭で焼かれた鮎。木のチップで香り付けしながら到着です。

焼物 鮎塩焼き
鮎蓼 酢橘
やわらかい鮎。
残した骨は、骨せんべいにできるとのことで、皿を預けます。

箸休 玉蜀黍むーす
キャビア
これも美味しい。
とうもろこしの実がただ載せられているのではなく、実とムースがまざって完成、調和しています。

揚物 揚げ茄子の煮浸し
無花果
煮浸しは、揚げた茄子と出汁が合わさって、うまい!
ちょっと肉そぼろが入っているかのうような、濃いめの味。
汁は無作法ながら飲み干してしまいました。

続いて、炭火のコンロが来ました。

肉料理 ながさき和牛ステーキ
季節の野菜

ごはんも一緒に出してもらいました。

御飯 長崎県産つや姫
留椀 赤出汁
白玉麩 水辛子
香物 水茄子 獅子唐辛子
胡瓜もろみ味噌
味噌汁は、赤出汁。赤出汁なのに、味噌に出汁が勝ってる。うま。

美味しすぎたので、味噌汁のおかわりできないかと仲居さんに無理言ってしまいましたが、
快く提供して頂きました。

先ほど預けた鮎の骨が、骨せんべいになって出てきました。
骨せんべい、かりっ!うま。皮までカリッと揚げられています。

果物 マンゴー 有の実
葡萄 メロン

水物 宇治金時
デザートにかき氷。抹茶、ブルーハワイ、いちごから選べます。
まろやかな氷で、掻き込んでもキーンと頭が痛くなりませんでした。

食後の飲み物は、コーヒー、紅茶、ゆずみつからのチョイス。
紅茶でお願いしました。
セーデルの紅茶
半水盧の夕食は感動もの。
ひと品目から、大きな蓮の葉の器で印象的を持っていかれますが、その期待値に違わない品々。
出汁が絶品。吸物、煮浸し、赤出汁。
いまの料理長は4代目。初代から仕え、京都吉兆嵐山から来た2代目総料理長石原仁司氏(京都のミシュラン三つ星店「未在」店主)を含めて歴代の料理長から学んだ料理が提供されています。
鰹と昆布の出汁がきいた、京都の流れの味付けです。
また来たい、と思わせる夕食でした。
最後に仲居さんから明日の朝食は何時にしましょうと確認。
7時半~9時半の間で、8時で指定しました。
ごはんかおかゆが選べますますが、ごはんにしました。
あわせて、明日の朝の貸切風呂の予約もおねがいしました。

ベッドが置いてある部屋ですが、部屋係が入ってターンダウンサービス。
カーテン閉めて。
また来たい、と思わせる夕食でした。
最後に仲居さんから明日の朝食は何時にしましょうと確認。
7時半~9時半の間で、8時で指定しました。
ごはんかおかゆが選べますますが、ごはんにしました。
あわせて、明日の朝の貸切風呂の予約もおねがいしました。

ベッドが置いてある部屋ですが、部屋係が入ってターンダウンサービス。
カーテン閉めて。
旅亭 半水盧 朝食
翌朝。
快晴の朝です。

うぐいすの声がさわやかです。

1時間前くらいに、1階に仲居さんが入ってきます。

予約していた貸切風呂に行こうと1階玄関に行ったら、案内が置いてありました。親切。

貸切風呂から帰ってきたら、部屋の前に配膳ロボットがいました。
旅館にもIT化は始まっているようです。

部屋に入れば、炊飯ジャー。保温ではなく、ここで炊いているようです。
これは準備に1時間かかりますね。

2階に上がって、ごろごろとしていたら、
準備が整いましたと仲居さんが呼びに上がってきました。

朝は、ピアノBGM。

最初のセット。

朝食のお品書き。

ごはん、味噌汁も届きました。

蓋を開けて。
御味噌汁 有明海石蓴 あおさ
御食事 長崎県産つや姫

温かい料理も到着。

蓋を開けて。

小鉢 旬の料理
小鉢二種

サラダ 旬の彩り野菜
ドレッシングで。
醤油刺しがカワセミなのもおしゃれ。

刺身 平目胡麻和え
いかのなめろうではなく、平目胡麻和え。

焼物 鮭柚庵焼き

温物 冬瓜含め煮

揚物 雲仙豆富
野菜餡掛け
あたたかい。
揚げ出し豆腐にあんかけ、美味しい。

玉子料理 出汁巻玉子

平皿 有明海海苔
香の物 五種盛合せ

甘味 ほうじ茶プリン
季節の果物
プリンなめらかおいしい。

食後の飲み物は、コーヒー、紅茶、ゆずみつからのチョイス。
ゆずみつでお願いしました。
旅亭 半水盧 雲仙観光

半水盧のチェックアウトは11時。時間に余裕があるので、少し雲仙観光に出ます。
雲仙観光の中心は、雲仙地獄。
半水盧からは少し離れていますが、
フロントに言うと、すぐ送迎をしてくれます。

道路にまで蒸気があふれる、雲仙地獄。

国立公園雲仙。

温泉の蒸気であたたかいので、猫がいます。

硫黄のにおいと熱気にあるれる遊歩道を歩いて行くと、

お糸地獄の横に、

雲仙地獄工房。

温泉たまごが販売されています。

温泉たまご2個200円から。
そのばで頂きます。
旅亭 半水盧 チェックアウト
チェックアウトはフロントにて。
部屋を出たら、玄関前でスタッフが待っていました。
荷物をお持ちしますと。わざわざ来てくれています。
ノックをして急かすこともなく、
出発時間が近くなったらずっと待っているそうです。

本館に入るときはドアを開けるスタッフが居て。

フロントで精算を終えて、

お土産のメッセージくれました。

送迎車で半水盧を出て、

送迎車で雲仙バス停まで送ってもらいました。

雲仙バス停から路線バスで諫早駅に帰ります。

なお、半水盧の最寄りと表示される「白雲の池入口バス停」は、半水盧の敷地の端っこにあります。
最寄りではあるのですが、玄関までぐるっと回らないといけないのと、
長屋門が開かないという問題があるので、送迎をお願いしたほうが無難です。

諫早駅から長崎空港行のバスに乗って、

長崎空港へ。

JAL便で羽田への帰路につきました。
旅亭 半水盧 まとめ
食事が絶品。料理を目的にわざわざ雲仙までくる価値があります。そして贅沢な施設。バブル時代の恩恵、もうこれほど華美な施設は作られないでしょう。
ずっと続いてほしい旅館です。
温故知新に運営が変わってもスタッフは変わらず。支配人はそのままながら、副支配人が来たそうな。
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旅亭 半水盧
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旅亭 半水盧

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