いい旅館訪問記 旅館マニアによる高級旅館のおすすめブログ

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カテゴリ: 伊豆

南伊豆の下田温泉、ロケ地に選ばれるほど砂浜が美しいといわれる、入田浜にある、
浜辺の宿 濤亭 に行ってきました。
濤亭_0219


濤亭_0158
前日は、奈良偲の里 玉翠 に宿泊しており、
熱川温泉駅から、伊豆急にて、伊豆急下田駅に向かいます。

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次の駅の片瀬白田駅から、伊豆稲取駅の間は、
海が最もきれいに見える区間です。
この日も、伊豆大島をはじめ、伊豆七島が一望できました。

濤亭_0164
伊豆熱川駅から約30分で、伊豆急下田駅に到着です。

濤亭_0165
改札は、下田関所を模した作りになっていました。

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駅前からは、寝姿山への下田ロープウェイや、

濤亭_0167
南伊豆各地への路線バスが、多く出発している、南伊豆のターミナルです。

まずは、下田の観光を。
濤亭_0168
駅から徒歩10分、道の駅開国下田みなと。
ここは、最近の下田名物である、下田バーガーがあります。

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1階の端にある店が、カフェ&バーガーRa-maru(ラーマル)。

濤亭_0171
早速注文して出てきたのが、下田バーガーです。
バーガー単品で1,100円という値段ですが、名物ということで。

金目鯛のフライが入ったバーガーです。
甘辛いタレが効いて、食欲をそそります。食べ進めると、金目鯛がふわっと香ります。

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道の駅開国下田みなとと隣接して、
下田港内遊覧船である、黒船の乗船もありました。

濤亭_0172
道の駅開国下田みなとの対岸は、
下田城址である丘があります。
その付け根が、ペリー艦隊が上陸した場所なのだとか。
そこまで、港沿いを歩いていきます。

濤亭_0176
約20分ほどで、ペリー上陸記念公園にあるペリー艦隊来航記念碑に到着。
ペリーの胸像が設置されています。

濤亭_0177
ここの横から下田公園に上る入り口に、
下田城址の碑があります。
ここから上が下田公園ですが、この日は台風による倒木の影響で、閉鎖されていました。

濤亭_0178
下田公園の反対側の麓からは、ペリーロードが延びています。

濤亭_0179
小川沿いの石畳と柳が情緒あるペリーロードは散策ポイント。
長さはそれほどなく、300mほどで、終点の了仙寺に着いてしまいます。

濤亭_0180
了仙寺。
日本で最初に開港された下田において、
下田条約締結の地として、ペリーゆかりの寺となっています。

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境内には、黒船ミュージアムが設置されています。
展示品は10分程度で見れるものですが、上映の映像が1時間以上となっています。

この了仙寺から伊豆急下田駅へは、徒歩約15分です。
濤亭_0182
駅までの道中、もう一つの下田名物に立ち寄りました。
御菓子司平井・平井製菓で購入ができる、

濤亭_0183
下田名物、ハリスさんの牛乳あんパン。
想像より小ぶりだったので、サイズ比較のために100円玉を置いてみました。

濤亭_0185
中身は、ソフトバターとこしあんです。
やわらかい小ぶりなパンなので、食べ歩きの軽食には適しているかと。

軽食をとりつつ、伊豆急下田駅に戻り、
濤亭_0186
伊豆急下田駅から、宿の送迎車に乗り込みます。

濤亭_0226
車で約10分、入田浜へ、

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浜辺の宿 濤亭 に到着です。

濤亭_0219
玄関の階段を上り、

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上がり框で靴からスリッパに履き替え進みます。
チェックインは、正面のフロントで立ちながら宿帳に記入。
そのまま、部屋に案内されます。

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エレベーターに乗り、

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3階へ。

濤亭_0205
廊下をわずかに進み、

濤亭_0204
本日の部屋、潮路。
スタンダードルーム 和室11.5畳+広縁。

濤亭_0188
踏込から、

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和室11.5畳。

濤亭_0190
和室を反対側から。

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広縁の先は、すぐ海が広がっています。

濤亭_0192
広縁からの海の景色。左側。

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広縁からの海の景色。右側。


濤亭_0194
鏡台と、となりに、

濤亭_0195
浴衣と、タオル・バスタオル。


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水回りと内風呂。

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冷蔵庫は、課金式のドリンクが入っているものと、

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空の冷蔵庫があります。

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では、鍵を手に取り、砂浜に出てみようと思います。

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大浴場の横にある裏口から、サンダルに履き替えて、外に出ます。

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宿の真ん前が、入田浜の砂浜です。
きれいな砂浜なので、裸足で歩いて心地よいです。

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この時期も、サーフィンがぽつぽつ行われています。

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それでも、海水浴シーズンは終わり、静かな砂浜です。

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入田浜から見た、濤亭。
先の台風で、岸は削り取られ、まだ漂流物が残っているとのこと。

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宿の裏口に戻り、用意されているシャワーで足を洗います。
この設備があることからも、夏は海水浴の家族連れが客層になるとのこと。
静かに宿の滞在を楽しみたい場合は、このような秋以降のシーズンが適切ですね。

濤亭_0208
そのまま、大浴場に進みます。

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本日の男性は、檜大浴場。

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脱衣場。
タオル・バスタオルは用意が無いので、部屋から持参です。

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こちらは、内風呂のみです。
窓からは、外からの目隠しの先は、海です。

海に面する立地ながら、温泉にしょっぱさはありません。

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洗い場。

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湯上り場には、水が用意されています。

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1階には、有料のドリンク提供のあるラウンジと、

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売店があります。

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海が真ん前の玄関。
スタッフが羽織姿の旅館って、番頭さんという感じで、
昔ながらを感じさせて良いですよね。

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部屋に戻ったら、ちょうど、お部屋係の方が来てくれました。
お茶菓子は、女将手作りのところてんの黒蜜きなこ掛け。

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最初から部屋置きのえびせんべいと一緒に頂きます。


そうこうしているうちに、夕食の時間となりました。
夕食は、部屋食での提供です。
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最初のセット。
The・旅館の夕食、といった趣きです。

濤亭_0231
御献立。

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食前酒 女将自家製 梅酒

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先付 季節の珍味
酢の物 季節の魚介類

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前菜 季節の前菜

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鍋物 濤亭名物 地鯵たたき鍋
        地鯵つみれ 打葱 若布 生麩

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向付盛込み 伊勢海老の姿造り 地魚盛り合わせ つま一式
伊勢海老の殻は、明日の朝の味噌汁になるのだとか。

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煮物 地物金目鯛の煮つけ 季節の野菜 針生姜

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揚げ物 地魚の変り揚げ 季節野菜の天ぷら 付け塩

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止椀 赤味噌仕立
香の物 季節の野菜
御飯 若布和え
ご飯はまぜご飯の素か? 香の物は典型的なツンとした味がします。

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水菓子 自家製シャーベット

夕食は、The・旅館の食事といった感じで、
地鯵のたたき、伊勢海老の刺身、金目鯛の煮付けと、
伊豆の海の幸はふんだんに使われているのですが、
印象には残らないかな、と。
安定的な、旅館の食事、といったところです。

そういえば、夕食中に女将があいさつに来てくれましたが、
そういった旅館も、随分見なくなったなあ、と改めて認識しました。


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夜食として置いて行ってくれたのは、踊子物語。

濤亭_0243
食後に、布団を敷いてもらい、

濤亭_0244
おやすみなさい。


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翌朝。
部屋からは、入田浜に昇る朝日を正面に望みます。
この海の景色が、濤亭の一番のセールスポイントですね。

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気分よく、朝風呂に大浴場へ。
差し込む朝日がまぶしいです。

濤亭_0247
夜のうちに、男女入れ替えとなっており、
こちらの脱衣場。

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内風呂は、同じく檜大浴場。
右手から、海に昇る朝日が差し込みます。

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こちらには、伊豆石岩露天風呂があります。
海とは反対側ですので、景色はありません。

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風呂上がりには、少し外の散策へ。
正面玄関から、入田浜を望みます。
朝日の光が美しく映えます。

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入田浜の朝。
人がひとりもいない静かな浜に、秋のいわし雲。

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少しずつ昇っていく朝日が、雲に至ります。

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部屋に戻ったら、布団が上げられ、
朝食の準備が始まっていました。
準備の間に、煎茶と、梅干しが提供されます。

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部屋食の朝食。
これはまた、典型的な和旅館の朝食です。
伊豆の干物と、昨晩の伊勢海老の殻を入れた味噌汁。
柿とぶどうがそのままで提供されるのも、
演出が何もない、スタンダードな旅館の朝食。

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朝食を食べながら、席からの眺め。
浜辺の宿の、一番良いところです。

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ご飯は、小さめのお櫃でおかわりも用意されます。

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もちろん、まるごと頂きました。
ごちそうさまでした。

朝食が済んだら、片付けも来ぬままに、
一番早い送迎に乗り込むため、チェックアウト。

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送迎車で10分。
伊豆急下田駅に送ってもらいました。

電車までの時間は、駅の土産屋を見つつ、
濤亭_0266
もうひとつの下田名物、キンメコロッケを調達しました。
金目の身はわずかですが、むしろジャガイモがおいしいコロッケでした。

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乗り込む電車も到着し、改札へ。

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スーパービュー踊り子号に乗り込み、東京へ帰りました。


浜辺の宿 濤亭
The・古典的な和旅館といったところでしょうか。
時代に合わせる工夫も何もない。だが、その変わらなさがいいという層はいる。
建物も昔の高級旅館。
羽織姿の番頭さんに、部屋係のベテラン中居さん。不慣れな若いスタッフはおらず、
どっしりとしたお任せできるサービスであることは間違いありません。
女将が部屋にあいさつに来て、というのも、古典的な安心感があります。

食事も至って普通。チープではないことは間違いない。
一方、工夫や意思が無いというか、料理人の顔が見えない。
伊豆だからこれ出しておけばいいんでしょ、という感じ。他の旅館でも同じ食事が出そうな。
でも、想定通りの旅館の和食が出る、という安心感も、一方ではあります。

昔ながらを踏襲するという旅館も、少なくなっているという意味では、
その旅館を求める層を、がっちり捕まえておくというのは、
13室の小さな旅館の経営としてはあり、なのかもしれません。

まして、海でゆっくりぼーっとするための宿だから。
入田浜の立地と、いつまでも変わらない旅館、ということが、濤亭の魅力です。

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 「今井荘」(伊豆/今井浜温泉)


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伊豆の熱川温泉にある、奈良偲の里 玉翠 に行ってきました。
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伊豆へは、特急踊り子が運行されていますが、東京駅13時半発が最終便です。
この日は、午後の出発となりましたので、品川駅から東海道新幹線に乗ります。

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こだまで約40分、熱海駅に着いたら、在来線に乗り換えです。
伊東線から伊豆急に直通する各駅停車に乗り込みます。

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約1時間で、伊豆熱川駅に到着です。

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駅では、送迎車が迎えに来てくれました。
スタッフは、野袴と言うんですかね、時代劇の旅装束のような格好です。

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車に乗り込むと、おしぼりが提供されます。

熱川温泉の温泉街は、伊豆熱川駅から海辺へと下に広がっていますが、
車は、山の方へ進みます。
田舎の民家や果樹園の中を通り、約5分。

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宿に到着です。
駐車場から、門を通り、宿の庭園を進みます。

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夕暮れが近い空の下に、宿が見えてきました。

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玄関。
薄暗いなかの玄関の灯りが、よい佇まいを演出しています。

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玄関を入り、

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上がり框で、靴を脱ぎます。
到着時には、女性スタッフが3,4人、三つ指立ててお出迎えをしてくれました。

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畳の先はフローリング空間になっており、
ここからスリッパが用意されています。

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ロビーの席に案内され、宿帳の記入と、

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抹茶とお茶菓子が提供されます。
玉翠と押印された懐紙と、黒文字楊枝を添えて提供される、あんこ菓子です。
洗練された雰囲気を演出しています。

BlogPaint
お茶菓子自体は、伊豆土産でよく見る、菓子舗間瀬の伊豆逢初。
決して高級品でないのですが、
袋そのままで無造作に部屋置きする旅館と、
懐紙と黒文字楊枝を添えて提供する旅館では、印象が大きく違いますね。

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ここで鍵が渡されます、部屋に案内されます。

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建物は二階建てで、一階をすすみます。

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廊下の角ごとに、ちょっとした調度品と花が活けてあります。

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階段を上り、

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すぐにあるのが、こちら、
202飛鳥。
半露天風呂付和モダンスイートCタイプ です。

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踏込を進み、

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一間と幅の広い廊下の先に、

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ソファーの置かれた和室10畳にベッドルーム、半露天風呂の部屋です。

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部屋を反対側から。

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テーブルの案内もろもろ。
ラウンジで頂ける珈琲券が用意されています。
券が、パウチ加工なのは少し安っぽいですが。

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ちなみに、館内マップはこんな感じです。

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ベランダ側の窓は、茶室のにじり口のごとく、
高さが低くなっています。

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こちらがベランダ。
宿の玄関・庭園に面しているので、
外から部屋の中が見えないように、窓の高さを低くされているのでしょう。

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灯りが用意されているベランダです。

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こちらがベランダからの景色。
熱川温泉と言いますが、ここは温泉街からは遠く離れた、奥熱川。
山あいの静かな場所にあります。

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ベッドルーム。

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冷蔵庫は、ミネラルウォーターのみ無料。

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エスプレッソマシーンも用意されています。

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水回り。

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お手洗い。清潔です。

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半露天風呂に向かう洗い場と、

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半露天風呂です。
奥は、ベランダにつながっています。

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部屋には、浴衣と作務衣が用意されていますが、
浴衣に着替えます。

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部屋を出て、大浴場に向かいます。

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大浴場。
左手が男性大浴場です。

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入り口前には、ハーブティーが用意されています。
当日は間に合いませんでしたが、
17時までは、ロビーラウンジで、シャーベットのサービスがあるのだとか。

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脱衣場。

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タオル・バスタオル完備です。

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内風呂と洗い場。

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露天風呂。

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岩風呂と、

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檜風呂です。
竹林の先には、沢があるようで、
小さい滝の音が心地よく感じます。

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温泉は、もう一つ。
チェックインの際に予約した、貸切露天風呂に向かいます。
フロントで、案内をお願いします。

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玄関から屋外に出て、宿の庭園を少し下ります。

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貸切露天風呂 帯解。

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脱衣場。
タオルのみ、用意されています。

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貸切の露天風呂。
こちらも、竹林の奥が沢となっており、
小さな滝の音をBGMに、リラックスの50分間です。

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風呂上がりは、ロビーラウンジで麦茶を頂きます。

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ロビーラウンジの横には、売店があります。
一般的な伊豆の土産が置いてあります。

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女性には、色浴衣が選べるサービスがあるようです。


そうこうしている間に夕食の時間となりました。
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夕食はこちら。
個室料亭「佳頁楽」。

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のれんで区切られた個室風空間です。

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今日の席はこちらです。

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最初のセット。
黒盆と先付の器が高級感を醸し出しており、期待が高まります。

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御献立。

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呼び出しボタン。
席の構造上、声が通るので、利用することはありませんでした。
撤去すればいいのにと思いました。

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食前酒 梅酒ソーダ

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先付 蟹菊花和え
   蟹 しめじ 三つ葉 菊 いくら

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前菜 柳鰈風干し 毬栗真丈
   サンマ燻製 南京岩石
   みのり稲穂 いちじくレモン煮
   柿白和え ザクロ 栗渋皮煮

前菜といいながら、大きな台に載せられてドカンと出てきます。
すごく、贅沢感が演出されています。
敷物としてキラキラしたビニールがあるのは余計ですが、
木の葉や、笹の装飾もとても良いです。

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土瓶蒸し 松茸 鳥つみれ 青銀杏 三つ葉
     木の葉人参 すだち

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秋の味覚、松茸の香りに、すだちを少し搾って頂きます。

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次は、鳥獣戯画のお皿とともに、こちらもドカンと大きな氷鉢で出てきたのが、

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御造里氷鉢 伊勢海老 鮑 鮪
      地魚 伊豆本山葵 妻色々
この氷鉢の大きさには圧倒されます。
山葵が丸々一本であるのもgood。丸かじりで頂きました。

伊勢海老も鮑もと、高級食材のオンパレードですが、量は少量。
一尾の殻を、器と利用ているのでしょう。

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煮物 菊花ゆり根まんじゅう 薩摩芋紅葉
   海老 スナップエンドウ 紅葉麩

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次は、メインのしゃぶしゃぶの準備がされます。

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温物 金目鯛しゃぶしゃぶ 水菜 笹葱
   椎茸 舞茸 人参 特製ポン酢

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金目鯛をさっと、湯に通します。
また、このだし汁がおいしいんです。ずるずると飲んでしまいました。

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止肴 サーモン博多押し 打胡瓜
   がり生姜 浸し菊 花蓮根
   イクラ 敷黄身酢

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食事 栗ご飯
止椀 赤出し 巻麩 豆富 三つ葉
香物 四点盛り
こういう、木の敷物で提供されると、高級さが増しますね。磨かれ切ってはいませんが。

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水菓子 紫芋ムース
    白玉ぜんざい

夕食は、おなか一杯。品数は多めです。
食材の質もいいものです。
そういえば、揚げ物が一つもなかったので、ヘルシーとも言えます。
満腹満足です。

奈良偲の里玉翠_0107
部屋に戻ると、
小さな夜食が用意されていました。
ニューサマーオレンジのピールを使用した砂糖菓子。
満腹の夜食にちょうど良いものでした。
案内はパウチで使いまわしです。

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夜は、ベランダで少し、リラックスタイム。

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宿の庭園は、足下の灯りが、静かな宿を演出しています。
左手の竹林の先は沢のようで、小さな滝の音がずっとこだましています。

奈良偲の里玉翠_0118
夜空。
写真にはしっかりと写りませんでしたが、
周りに建物も少ない山間のため、星がよく見えます。
数百の星が肉眼で見え、流れ星も2つ遭遇することができました。

さて、床に入る前に、
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廊下に用意されている、アロマオイルお借りしに行きます。

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ベッドルームの枕元には、アロマポットが用意されており、
ここに、アロマオイルを数滴入れます。
ほのかなオレンジの香がベッドルームに広がります。

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部屋に用意されているバスローブに着替え、

奈良偲の里玉翠_0108
おやすみなさい。


翌朝。
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秋のいわし雲がたなびく、晴れた日です。

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まずは、部屋の半露天風呂で、朝風呂を。
そのままベランダに出たいところですが、

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これより先は浴衣を着用してお進みください、の案内表示。
確かに、ベランダは、庭園から丸見えですからね。

風呂上がりには、朝の散策に出かけました。
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下駄を借りて、玄関を出ます。

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宿の庭園から見る、宿泊部屋。
中央に見えるのが、202飛鳥です。

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宿の敷地内の、竹林の小路へ。

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歩いて2,3分の長さですが、
途中、休憩スペースがあり、
沢の音を聞きながら、ゆっくりと過ごすことができます。

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一度、玄関前に戻り、
今度は、宿の敷地外に出てみます。

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宿の案内では、徒歩45分の大回り散策コースが紹介されていました。

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道中は、民家や別荘マンションなどがありつつ、
軽トラがポツポツと通るような、ごくごく普通の田舎の風景です。

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足湯のある公園もありました。

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戻ってきて、玉翠の外観。

部屋に戻り、朝食に向かいます。
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朝食は、夕食と同じ個室料亭。

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始めに、スタッフが来て、
新鮮野菜をサーブしてくれます。

あらかじめセットされていれば、何でもないトマトとキュウリですが、
サーブの演出で、少し特別感を感じさせられます。

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ところてんも、自分でにゅっと絞り出します。

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更に、タジン鍋と、
奈良偲の里玉翠_0155
干物が提供され、

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朝食のセットが整いました。
一つ一つは、旅館の一般的な和食ですが、
ポンと置いてあるのでなく、演出を加えてあることで、
何んとなしに、良い印象が残る朝食でした。

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朝食後は、部屋で準備を整え、チェックアウト。
インカムで、館内スタッフ全員に、202号室精算終了、と共有していたオペレーションは、
伝わっている感を担保できる、小さな宿ならではの強み作りとして、とても良いことと思いました。

送迎の車で、駅に向かいます。
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送迎の車に乗り込むときに、お土産を渡されました。
ビニール袋に入れた、温泉玉子一つ。旅の軽食として。
そういえば、朝の散策の時に、駐車場横に温泉玉子作り場がありました。


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送迎先の伊豆熱川駅。
駅前は、湯けむりの立つ、温泉街の風情がある空間です。

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駅から海側に広がる熱川温泉街を横目に、
伊豆急の下り、伊豆急下田行きに乗り込み、
次の目的地、下田温泉、浜辺の宿 濤亭 に向かいました。

奈良偲の里 玉翠
高級の中でも、更に一歩上を目指している感じがしました。
到着時に三つ指立てて迎えたり、食事の時に個室料亭の前ではスタッフが整列していたり、
教育を行き届かせようという、経営の意思を感じます。
最高級には至っていませんが、手元に用意できるもので、工夫で演出しているように感じました。
到着時のお茶菓子も普通のものを、懐紙・黒文字楊枝で演出し、
夕食は、伊勢海老・鮑も少量ながら、一尾の殻で大きく見せ、
朝食も内容は一般的であるものを、野菜のサーブや、自分でところてんを絞り出させたり、
というのは、良い旅館であるという印象付けに大いに役立っています。
一方、その手元に用意できるもの感と、案内にパウチを使うという再利用感覚、夕食の木の敷物の磨きが足りなかったり、洗い物が楽になるようにとビニールの敷物があったりという、経済性が見えてしまうのが、最高級とはならない所以かと。

最高級を期待されると厳しいですが、高級を想定していたら、その想定を超えてくる、満足度の高い宿です。
静かな立地に、新しい建物ですから、ストレスなく、ゆっくりと過ごすのに適しています。

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あこがれの宿、修善寺の あさば に行ってきました。あさば_4383
「西の玉の湯、京の俵屋、東のあさば」と云われ、名高い旅館です。
いまだに、自社HPを作らない(作る必要がない)ことからも名門さがわかります。

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踊り子で一路、修善寺駅へ。

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修善寺駅からは路線バスで約10分。

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修善寺温泉に到着です。

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竹林の小径、川を渡り、

あさば_BlogPaint
あさば に到着です。

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門! 砂利! 羽織! 青のれん!
ここからもう、空気感が違います。

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のれんをくぐると、名前を聞かれるだけで、余計な会話もなく、すっとそのまま部屋へ案内されます。

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部屋は「萩」。

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踏込みから

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次の間付のお部屋

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入れば、縁側にガラス戸はなく、全面網戸だけ。

すうっと通る風と、
水の音と、ミーンという蝉の声。新緑かと思うくらいに青の木々。

ふすまも、簾戸(すど)に替えられています。

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床の間に置かれた生け花。

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縁側の床も「木」。寿司屋のカウンターの如く、磨かれていて白く輝いています。

部屋のこの空間つくりだけで、
別格の旅館に来てしまったな、との気持ちになります。

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お茶菓子
自家製の草餅が、笹から取り出しにくいくらいもっちもち。

チェックインは部屋の中で。
ここまで、スタッフとの会話はほとんどありません。
しかし、相談事は、直ぐに承ってくれます。

思い返せば、予約の電話の際も、
日にちと名前だけで手続きが終わり(ちょっと足りない?と思うくらい)、
小うるさい案内が全くありませんでした。
余計な言葉を避けている感じ、慎ましいサービスです。

どのようにサービスの教育をしているのでしょうね。
熟練した女性ばかりのスタッフで、メガネを胸にひっかける感じ。

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浴衣は2枚。パジャマの用意も。

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洗面所。

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お風呂。沸かし湯でなく、温泉です。

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お手洗い。

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冷蔵庫。

では早速、温泉に入りに行きます。
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部屋のカギは、変わった形。

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廊下も畳で良い空間つくり。幅はちょうど一間。
廊下が狭い宿はイマイチに感じますが、
その指標は、日本人に馴染みの尺度「一間」あるかないかなのかもしれないと感じました。
加えて、壁の色が白系で広がりに見えることも重要。黒系だと狭く感じるでしょう。

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野天風呂へ。
屋外との境ですが、障子です。
木はもちろん、磨かれた白さ。

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野天風呂。池に面します。

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入った時の目線の位置。深くて、座ると鼻まで浸かります。

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タオル常備です。
なんと、バスタオルは、温蔵庫に入っています。

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内湯の入り口

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脱衣場。タオルとバスタオルが整理されています。

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内湯

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貸切風呂は2か所あります。
予約不要で、鍵をかける形。

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貸切風呂 卯の花湯

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貸切風呂 南天湯
どちの貸切風呂も、鍵がかかっているところは滞在中1度もみませんでした。

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風呂の横の廊下には、水が常温と冷水が用意されていました。
背景は、大きなガラス窓とおもいきや、

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完全なオープンエアーでした。
土や葉や虫などが舞い込んでくるでしょうに、
ほこり一つありません。掃除が行き届いています。

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廊下も、そこここが、オープンエアーです。
沖縄のブセナテラスのロビーでも感じましたが、
館内が、オープンエアーで、かつ清潔感を感じさせる宿は、
別格の高級感を感じさせます。

掃除が行き届かなければ不潔、設備が行き届かなければボロい、という印象となるところ、
徹底的にこだわっている様子がうかがえます。

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風呂上りはサロンへ

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コーヒー、お茶、リンゴジュース、水が用意されています。

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やっぱりオープンエアー。

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ベープが大活躍です。

ここで、館内の施設を見学させてもらいました。
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2階の部屋【松風】。

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【松風】2間続きで、

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【松風】能舞台を見下ろします。

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【松風】内風呂。温泉。


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【浅葱】。洋間リビングです。
この日は空き部屋で、木の磨き職人が来ていました。

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2階の廊下はじゅうたん。写真は2階への階段。

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1階からエレベータがあり、又ベッドルームもあることから、バリアフリーはむしろ2階のようです。

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廊下にはほとんど案内表示はありません。
上記は唯一見つけたエレベータ表示。
いらないくらいの小さいサイズの旅館であり、空間つくりの一つなのだと思います。

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2階の宴会場。

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もう一つの宴会場へのアプローチ。外です。

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もう一つの宴会場。

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1階の掘りごたつ食事処。
ここでのみカラオケ可能とのこと。

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ロビーからの能舞台の眺め。

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能舞台は、時々の薪能など、本当に使われている施設です。

ロビーの氷の中の花。

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売店。
外国人向けか、浴衣などが置いています。
よくある箱モノのお土産は置いていません。

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番台。
ロビーをうろついていても、スタッフもあえて出てきません。
また、ほかの客にもめったに会いません。だから静か(6歳以下の子供は宿泊不可)。

個人の時間を大切にしてくれる宿と感じます。


それでは外を散策しようと、声をかけるとすぐに下駄を用意してくれました。
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あさばの前の車道。ちゃんと石畳にしてあり、散策にも雰囲気あります。
左に入ると、

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竹林の小径。
先の車道石畳とともに、修善寺は、「散策できる温泉街」を作ったトップレベルだと考えています。
草津の湯畑のような元々に温泉街があるところ、ではないなか、
一所懸命、「散策できる温泉街」を造営したのだと予想しています。
近頃、活気のある温泉地は、「散策できる温泉街」を作れたところであり、、
利害関係や土地都合などにより、それができていない温泉は、時代に取り残されていると感じます。

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さて、宿に戻りました。
玄関を入ると、スタッフが何も言わずに、おしぼりを持ってきてくれました。
余計なサービスがないのに、ポイントは抑えている、感動モノのサービスです。

部屋に戻って、縁側で。
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網戸も全開にして、ゆっくりと。
部屋の前の小川は、川から引いた水とのこと。

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水の音と、ミーンという蝉の声。新緑かと思うくらいに青の木々。
余計な音源など不要です。
ずっと、縁側でぼーっとしていられます。

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そうしているうちに、18時に指定した夕食の時間となりました。

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御献立。

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膳から違いますね。
食前酒は、地元の日本酒韮山。

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もろこしかき揚げ

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もろこしすり流し

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生ビール。

ちなみに、飲み物のラインナップも別格です。
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あさばのドリンクメニュー1/3。

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ドリンクメニュー2/3。

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ドリンクメニュー3/3。

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前菜三種
ずわいがに、たいらがい、いちじく

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鯵たたきつみれを
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銀の鍋で火を通します。
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よそっていただき
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スープもさらっとした味でうまい。飲み干しました。

地魚造り
めいちだい、あおりいか 芽山椒
写真撮りもれました。

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鮎 炭火焼
炭火で温められたまま、部屋に持ってこられます。

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皿も温められています。
鮎を出されると、いつもバリバリと食べることに少し困惑しますが、
ここは、小さい鮎であるから固くなく、食べやすいです。

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アメーラトマト含ませ
静岡弁「甘えらー」から名付けたブランドトマトとのこと。本当に甘く、桃みたいでした。
しそのシロップもアクセントになっています。

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太刀魚おかき揚げ
塩と、万願寺唐辛子のあん
砕いたおかきがカリッと、身がほろっと。

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穴子黒米ずし
あさば名物。肉厚の穴子がふわっと。

天城しゃもスープ煮
しゃもを1羽使っているとのこと。これも撮りもれました。

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冬瓜

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ごはんは釜炊きででてきました

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あゆごはん
もずく みそ汁 つけもの

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デザートは、メロン・くずきり・ブラマージュからの選択で、ブラマージュ。
アーモンドから作ったもの。プルップルでした。

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アイスクリーム 万願寺唐辛子・生姜
甘いものなのに、唐辛子と生姜と意外なもの。
しかも、素材の味が、しっかりと残っていて、ピリッとします。
好みは分かれるかもしれませんが、食後がさっぱりとします。

夕食は、トラディショナルな和食、
一流の洗練された食事に感動です。

たとえば、かき揚げ・トマトなど、メニューそれ自体は、もしかしたらよくあるものかもしれませんが、
食材と、調理の演出により、やはり違う一流の内容となっています。

肩ひじ張らせず、かつ満足度の高い夕食でした。


夜は、再度散策へ。
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修禅寺(お寺は「禅」が正当)でキャンドルナイトというイベントをやっており。

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数十人ほどの温泉客が来ていました。

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宿への道中に、「射的」がありました。残っている場所は数少ないですね。
1回500円。 10射中、8射当り。おまけで景品をもらいました。

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宿に戻り。

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サロンで飲み物を1杯

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池にある明かりは、水に浮かした灯です。

部屋に戻れば、寝る支度がされていました。
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テーブルには、金平糖と白かりんとう。

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簾戸と窓を閉じられると、部屋の中の洗練感が突然に薄まります。
水の音と、虫の声。 空気の流れ。
明るさに白く輝く磨かれた木。
部屋の広さ。 
カーテンすら隠された、視線の先が広い窓からの景色。
日中に見たどれもが、洗練さの元であることを実感しました。

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敷かれた布団。
選んだ「そばの枕」で就寝。


翌朝、目覚ましもかけずに、ちょうど朝食の前の7時半に目が覚めました。
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部屋の檜風呂に温泉を入れて 朝風呂

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天窓からも明かりを取り入れられています

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湯船につかった目線
庭からの風が心地よいです。

朝食は8時からでお願いしました。

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先付など

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御飯 みそ汁 漬物
焼のりは、温めながら提供されました

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御飯はおひつで
全部平らげました

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焼き魚 だし巻き

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巨峰 梨

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さつまいものすり流し

朝食は、他の旅館と比べて、量は多くないと感じましたが、
実際は、このくらいでちょうど足りる量です。
一つずつ配膳される(竹籠などでない)ので、小さいものの種類を増やすわけにもいきませんからね。

朝食後9時からは、サロンにて、ちゃんと落とすコーヒー提供ということで、一服しに行きました。
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朝の透き通った空気

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光が透き通る器が使われていました。

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ロビーでは、池の鯉のエサが置いてありました。
ご自由にどうぞと、あくまでも宿泊者の遊び用として。商売ではありません。

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黒・白・赤と、たくさんの鯉がいます。

ぎりぎりまで滞在して、11時半にチェックアウトへロビーへ向かいます。
途中、別の業務に向かう様子のスタッフにすれ違うと、
その業務より先に、私の荷物を取って、ロビーまで持ってくれました。

チェックアウト時も、やっぱり余計な言葉はなく、
すっと精算をして終わり。

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けれども、渡されたおつり硬貨は、
全てピカピカ。(製造年から、新貨ではないのに)
また、門の外まで荷物を持ってくれてお見送り。

サービスの次元が違います。

なお、チェックアウト時に、
前日注文した、あさばの温泉饅頭を受け取り。
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あさば能と焼印がありました。狩野庄紅屋の製造。


過去宿泊した旅館の中でも、別格の宿でした。
サービスと、施設の面では、
とにかく、個人として自由でリラックスして滞在できる空間つくりをされています。

1.他者の存在を消す
 ○人に会わない(会わせない)空間つくり
 ○風呂場のタオル等の片づけを常に巡回し、常に新品(一番風呂)の状態である
 ○スタッフも、徹底して客の自由滞在空間から離れる

2.軸を守った施設の維持
 ○門と砂利と羽織とのれんに象徴される、日本旅館としての佇まいのある建物
 ○経年劣化での不便を感じさせない頻度のメンテナンス
 ○池と小川と森といった、都市の日常から隔絶した自然の空間維持
 
そんな、あさばを形容する際に、
【「仕方ない」をあきらめていない】というようなキーワードが思いつきました。
 ○木が古くなるのは仕方ない  →あきらめずに磨く
 ○人と会うのは仕方ない     →あきらめずに空間つくり
 ○多少のごみは仕方ない    →あきらめずに掃除 どこを見ても清潔です
 ○おつり貨幣古いのは仕方ない→あきらめずにピカピカ
 などなど

とにもかくにも、
「東のあさば」と云われ、いまも、一流を知る人々があさばを訪れることには、
今回宿泊をして納得がいきました。
最上級のリラックスと、豊かな気持ちを得ることのできる、最上級の旅館です。

★「あさば」(伊豆/修善寺温泉) ブログ
★「あさば」が好きなら、この旅館もおすすめ
 「御宿かわせみ」(東北/飯坂温泉)
 「西村屋本館」(関西/城崎温泉)
 しかし、あさばが一番です。


旅館・ホテルランキング

世界遺産「韮山反射炉」に沸く伊豆長岡温泉の正平荘に行ってきました。
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新幹線三島駅から、伊豆箱根鉄道に乗り換えて20分。伊豆長岡駅からタクシー1メーターで到着です。

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住宅の並びの中に立地します。宅地開発で飲み込まれてしまったのでしょうね、甲府湯村の常磐ホテルのように。

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入ると正面には日本庭園。ほのかに和旅館らしい香のかおりがします。

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はじめに、ロビー横のカウンターでお茶と茶菓子を頂きます。

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雰囲気のいい空間なのですが、宿帳がバインダーに安いボールペンって。。。
スタッフの方の名札も、クリップ型の柔らかいネームホルダー。。。宴会旅館じゃないんだから。

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温泉の入り方の説明書も提供されます。その名も「温泉ビューティー入浴法」。

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庭沿いの廊下を通り、

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階段を上がって、

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本日のお部屋は、「201 耕雲」。
和洋の特別室です。

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和室部分

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ひろびろ空間。テンションが上がります。

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バルコニーもついています。右のものは観月台というべきものでしょうか。

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水回りはこんな感じ。

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扉で隠れていますが、流し台もあります。

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では、浴衣に着替えて、大浴場へ。

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1日目は、不二紅梅の湯。男女入れ替わりのようです。

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タオル・バスタオルも常備。

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懐かしい感じの脱衣所。

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檜の内風呂。アルカリ泉のためか、とっても滑ります。

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露天風呂。住宅街の中なので、ビュー無しです。

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お風呂上りには、「温泉で淹れた冷たい静岡茶」。
アルカリ泉なので、酸性の不健康な体にいいのではと勝手に期待してがぶ飲み。

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お庭を見ながら、夕涼み。
蚊だけが天敵ですが、そこは蚊取り線香が置いてあります。
建物とお庭、夏らしくジーーと蝉の声、そして蚊取り線香。
なんだか田舎の実家に来たような気持ちになります。

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部屋に戻り、館内図を眺めながら。
庭園を中心に、増築を繰り返したことがわかります。

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「真にくつろげる宿」がコンセプトとのこと。
「お部屋への立ち入りは最小限」。だから、お茶もロビー横で出すんですね。
チェックアウトは、12時まで。

次は、夕食。「京風料亭旅館」と名前に冠するのですから、期待値も高いです。

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料亭「閑雲嶺」へ。

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暗めの空間に、客毎に仕切りがされています。ちょっと居酒屋チックですね。
もともと宴会場であったスペースを、部屋出し食から切り替える際に食事処にしたとのこと。
いまでも団体であれば、仕切りを外して宴会場になるのです。

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呼び出しスイッチ。居酒屋じゃないんだから。

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本日の席はこちら。

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暗い中に、テーブルだけスポットライトが当たっています。
この空間で、食事に集中させるためなのでしょう。演出が考えられています。
ちなみに、BGMはジャズ。

さて、食事はと
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お品書き

前菜から期待感が高まります。
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前菜
鰤炙り寿司 紅心大根酢取り 鯛福沙雲丹揚げ 螺貝含め煮
海老黄身酢掛け 明日葉の白和え 子持ち昆布珈琲煮豆松葉刺 ほうづき麩

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飲み物は、静岡名物の「静岡みかんサイダー」で。甘いです。

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吸物
焼鱧真薯 楓冬瓜 つる菜 梅肉 柚子 蓴菜

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造り
鮪 白身魚 紋甲烏賊 炙り車海老 妻種々
刺身はみずみずしく、鮪はトロトロ。
海老は炙りかつしっぽを外してあり、烏賊も少しあぶられています。
造りであっても、必ずひと手間が入っている、職人技です。

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煮物
金目鯛湯葉巻き煮付け 隠元 牛蒡 針葱 木の芽
こちらも、伊豆に来れば金目の煮付けは定番ですが、湯葉巻きで格が上がっています。

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焼物
鮎塩焼き 蕪あちゃら 丸十レモン煮
やっぱり頭からがぶりと。私にははらわたは苦いです。

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珍しい形の器です。次は何かな。

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蒸し物
蛤 アボガド トマト茶碗蒸し
茶碗蒸しと食べ進めると、トマトの汁が口の中で広がる、新しい味です。

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中皿
和牛幽庵焼き 林檎ソース トマト ブロッコリー 南京
肉をリンゴの酵素で。さらっと食べられます。

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香の物 京都【大こう】よりお取り寄せ漬物の盛り合わせ
赤出汁 冬瓜 滑子、生麩、辛子
飯    富山県産コシヒカリ 新生姜味噌添え

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水物 季節のデザート
とうもろこしのプリン、スイカのシャーベット、かぼちゃのチーズケーキ
それぞれ目印に、
ポップコーン、スイカ玉、かぼちゃのチップが乗っています。
見た目も、野菜のデザートという点でも面白い逸品です。
デザートが、ありきたりでないものが出ると、うれしいですね。

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食後に紅茶がでました。

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トラディショナルな和食でありながら、
必ず一品ごとに、ひと工夫がある、いい夕食でした。

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夜の庭園はライトアップです。
一休みしたのち、おやすみなさい。


翌朝。まずは朝食の前に大浴場へ。

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2日目は男女入れ替わり不二白梅の湯。

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昨日と比べて、一回り小さいです。

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露天風呂は石造り。

朝食は同じ場所です。
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仕切られた席に入ります。

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最初に、小さいグラスに、
りんご、グレープフルーツ、人参の4種のジュース。
おしゃれです。

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朝食は竹かごを中心にした、
トラディショナルな和食です。
デザートが、前夜の期待値からするとさみしいことと、
全体的に、御飯のおともくらいのものが並び、メインが無いような感です。
それでも、おなか一杯に頂きました。

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食後は、「小さな美術館」というラウンジ風の空間でゆっくり。

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各種雑誌も置いてあります。

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コーヒーメーカーがあり、カップ加温機まであるこだわり様でした。

食後は、再度部屋でゆっくりした後、12時にフロントでチェックアウト。
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最後に、旅館マニアとして、館内を見させて頂きました。


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本館の廊下。本当に田舎の実家のような雰囲気です。

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白鵬亭の14ほうおう。一般室。

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新館の特別室とは佇まいが違いますね。
本当に田舎の実家のような雰囲気です。

こちらは新館。 瑞雲。庭園露天風呂付貴賓室。
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広々とした部屋の先に、ガラス張りの露天風呂が。

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丸見えです。
もちろんブラインドはあるとのことです。

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会議室。立派です。重役会議でもできます。


帰り道は、韮山反射炉から三嶋大社を立ち寄りました。

伊豆長岡駅から、土日限定の無料バスで10分程度。
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韮山反射炉。写真で見えている範囲だけの施設です。
ここが世界遺産になろうとは、だれが予想できていたでしょうか。

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隣の土産店 蔵屋鳴沢もリニューアル。
観光バスとともに、人がいっぱいです。

タクシーで伊豆長岡駅に戻り、伊豆箱根鉄道で三島方面へ。
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昼食は、「うなぎ すみの坊 本町店」で。昔は「本町うなよし」という名前だったと思いますが改名したようです。

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三島名物 うな丼。肝吸い付。

食後は雨の中を歩いて、三嶋大社へ。
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旧官幣大社です。(名門!)

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宝物館。
この後、土砂降りに合ったため、避難でムダに長時間滞在しました。

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三島大社本殿。

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三島大社の通りの前に、
「大社の杜」という小さな商業施設ができていました。

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その中の一つ、PoRmoFujiというアイス屋さんへ。
パルム・MOWで知られる「富士乳業」の直営店なんだそう。

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パルムのトッピング付に、サービスで付いてきたMOW。
雨の中でしたが、冷たくて美味でした。


伊豆長岡温泉という住宅街に呑み込まれている立地から、
景色や、街の雰囲気に優位性があるわけではありません。

また、大型旅館でないため、
旅館内にアトラクションを構築することもできません。

であるからこそ、料理を突き詰めて、第一線のものを提供しているのだと思います。
トラディショナルな旅館らしい和食、かつ工夫された料理を食べれる、良い宿です。

また、田舎の実家と書いた建物もそうですが、
サービスからも、家庭的な雰囲気を感じます。
スタッフでお顔を拝見したのは3人だけですが、
12室の小さな宿だからか、目が行き届いて、声をかけられます。
また、曇天に外を散策しようとしたら、念のためと傘を渡してくれます。

是非、その細やかなお気遣いで、細かい備品等にもこだわってもらいたいですね。

懐かしい感じで肩肘張らず、ただゆったりとしたい。
そんな時におすすめの宿です。
なお、宿泊する際は、部屋は「新館」にしましょう。印象がずいぶんちがいます。

★「正平荘」(伊豆/伊豆長岡温泉) ブログ
★「正平荘」が好きなら、この旅館もおすすめ
 「清流荘」(伊豆/蓮台寺温泉)
 「仙郷楼」(箱根/仙石原温泉)
 「おとぎの宿米屋」(東北/須賀川温泉)


旅館・ホテルランキング

東伊豆の海を望む高級旅館「望水」に行ってきました。
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玄関を入れば、ロビーラウンジ越しに、相模灘。
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うっすら見えているのは、伊豆大島ですね。

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ここでウェルカムドリンクの めかぶ茶 をいただきます。

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スタッフに案内され廊下を通り、

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今日は、こちらの「利島」のお部屋。

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踏み込みを入ると

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10畳の和室のお部屋

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海が目の前です。


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海を見るために、観月台のようなつくりも。
窓を開けると、波の音が心地よいです。

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お茶請けは、焼き芋 珍しいですね。細いですが甘くてホクホクでした。

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浴衣と帯


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水回りチェック

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お手洗い

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洗面所と内風呂

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手拭き用のタオルが木桶に入っているのがいいですね。

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部屋から、エレベーターに乗って1階の大浴場へGO

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エレベーターの中にも匂い袋が置かれる配慮

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大浴場「石楠花の湯」


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ちゃんと「バスタオル」と「タオル」が用意されています。

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大浴場

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露天風呂


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風呂上りには「湯上りサロン」にて、

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ところてんのサービス。冷たくて、つるっと入ります。


続いては、お待ちかねの夕食です。
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お品書き

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【旬のよそおい】

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【果てしなき海の恵み】
部屋食なので、どうしてもみずみずしさには欠けますが、
東伊豆の名産、金目鯛から、駿河で有名な、さくらえび、伊豆の名産、山葵の葉が添えられています。

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【香り立つひと時】「海鮮の石焼き」
この熱された石の上に、、、

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鮑・海老をのせて、じゅ~ と。
面白いですが、部屋の中がもくもくです。

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【季節の温み】「海鮮辛味鍋」 
豪快で、うまみが凝縮されたスープです。

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【時まといて】「鶏肉とモッツァレラチーズ包み トマトソース」
鶏肉を割ってみると、、、

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中から、トロトロのモッツァレラチーズが

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【遥かなる自然の恵み】「金目鯛の煮付け】
東伊豆の名産です。これは外せませんね。
ただの煮付けでなく、なんと下には、

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黒米のリゾットが隠れていました。

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【御食事盆】「黒米炊き込みご飯」と「香の物」「赤だし仕立て」
締めは、私の大好きな赤だしで。

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【旅の余韻】「東伊豆ニューサマーオレンジ・シャーベット」「築城石豆腐」

料理は、部屋食では珍しく、
色々な工夫が施されています。
海鮮石焼などの遊び心と、モッツァレラチーズやリゾットなど、
洋食のエッセンスも入っているように感じます。


食事を終えて、観月台でゆっくりしていたら、
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コーヒーとニューサマーオレンジのピールを持ってきてくれました。
観月台に置いて下さり、コーヒーでひと息。


食事が終わっても、もう少し時間があったので、8階ロビーラウンジへ
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ロビーから月明かりだけの海を見ながら

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チョコレートと、ニューサマーオレンジジュースを頂きました。

館内には、ヒーリングスペースのようなものも
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『ムーンロード』というヒーリングミュージック(南米の竹笛?)が流れています。

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部屋に戻り、今夜は就寝。


翌朝、すっきりと目が覚めて気づいたこと。
部屋から日の出がみえない!
ま、ロビーラウンジに行けばいいか、と浴衣を整えて8階へ。

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ちょうど、日の出が出る時間でした。

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8階ロビーでの「日の出カフェ」。レモンジュースとコーヒーを頂きます。

そのまま大浴場へ。
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昨日と、男女入れ替えになって「椿の湯」です。

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大浴場

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露天風呂

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朝の風呂上りは、東伊豆の野菜 きゅうりとトマト を伊豆味噌で。

部屋に戻ると、ちょうど朝食のセットが始まりました。
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旅館の朝食らしい内容です。

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はまこ汁。隣で、焼き石を入れるパフォーマンス。ぶくぶくと沸騰して熱々です。

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ごはんは御釜での提供。

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小さい焼き石の上であぶられた岩海苔を

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あったかご飯にモリモリ。

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焼き魚は、昨夜チョイスした 金目鯛の味噌漬けです。


おなかも一杯になったところで、もうひと歩き。
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1階の裏口から出て、

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北川温泉の名物、黒根岩風呂へ。

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管理室(料金所)は、宿泊客であればスルー。(各旅館の浴衣で宿泊客を認識しているようです)

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黒根岩風呂までの旅館街の海沿いは、
北川築城石公園として、散策道となっています。

江戸城の石垣に、東伊豆地区から切り出された石が使われているそうですが、
この北川温泉に、一つだけ石垣用の石が落ちていたそうです。
その石を軸として、公園を作っていると聞きました。
いま元気な温泉には、必ず散策できる空間があるというのが私の持論ですが、
それを作ろうとした、北川温泉の涙ぐましい努力が垣間見えました。


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公園側から見た望水。

望水に戻り、1組当たり1回50分利用できる「プライベートガゼボ」に入ります。
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プライベートガゼボ「さざ波」

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広い脱衣所空間。貸切です。

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3つもある洗い場

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スチームサウナ

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海を近いジャグジー風呂
海のさざ波が聞こえて、ずっと居たい位、心地よいです。

このプライベートガゼボ、そして黒根岩風呂を利用できること、
望水の経営的視点が良く見えます。

北川温泉望水に来る客が期待することは、海の景色と、海の音。
部屋からはそれが堪能できますが、
実は、大浴場からは海の景色も、海の音も、見えず、聞こえません。

かと云って、全部屋に露天風呂を敷設することも、改築コスト・温泉供給の観点から難しい。

そこで、プライベートガゼボ、そして黒根岩風呂を利用できるようにすることで、
弱みを補完しているのだと見受けました。

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駐車した車を洗車して下さっている姿を見つつ

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チェックアウトは、ロビーラウンジで。

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チェックアウトの際、お土産にニューサマーオレンジキャンディーを頂きました。
小さい心遣いがうれしいですね。

ちなみに、男性スタッフの方の名刺には、
「想い出つくりマイスター」という冠が書いてありました。
正直、こちらが引くぐらい、丁寧な対応をして頂きました。
仲居さんは新人さんのようで、そうでもありませんでしが。

最後に、旅館マニアとして、館内を見させて頂きました。
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スタンダードルーム 和室12畳

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ジュニアスイートルーム 10畳+4.5畳

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スイートルーム 和室12畳+6畳

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宴会場青海波

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プライベートサロン「波留花」


望水は、東京の料亭出の現在の大女将が北川にきて開業したとのこと、
現在のご主人は、青山やまとでの修行ののち、経営に入っていると聞きました。

風呂上りには、ところてんや東伊豆の野菜を提供、
夜は、ロビーラウンジでのドリンクの提供と、
食事にも、石焼などイベント性を持たせること。

そのような、滞在中に印象を残すイベントを多くすることで、
思い出に残るように取り組んでいるように感じました。

恐らく、北川温泉に繁華街がない、ということから、
旅館内での滞在に注力したのだと思われます。

また、
海=夜は景色なし真っ暗-月のみ →月をテーマにして組み立てること。(ミュージック・観月台)
日の出が見えない部屋があること→8階ロビーラウンジでの日の出カフェで代替誘引
大浴場から海の景色・音がない→プライベートガゼボ、黒根岩風呂で代替誘引

と見てみると、経営観点から良く考えている旅館である、と感じるわけです。

ただ、何よりの強みは、
「東京から2時間程度」「部屋から海の景色と、波の音が聞こえる」「高級旅館」、というのは、
ありそうで、実は、極めて数少ない旅館です。

波の音が聞きながらゆっくりしたくなったら、再度訪れたい宿です。


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