いい旅館訪問記 旅館マニアによる高級旅館のおすすめブログ

東京在住の旅館マニアが、口コミ・ランキングに頼らない現地情報を紹介するブログ。 「その旅館が好きなら、この旅館もおすすめ」というリンクも紹介中。 住まいから関東の温泉宿が中心になると思います。

カテゴリ: 山梨(富士五湖・石和・西山)

日本最古のワイナリーが経営する旅館、山梨県の笛吹川温泉 別邸 坐忘 に行ってきました。
別邸坐忘_0087
豪華寝台列車、TRAIN SUITE 四季島にも採用されているくらい食事が評判の宿で、
期待しての訪問です。

別邸坐忘_0022
新宿から特急かいじで80分。
塩山駅に到着です。

別邸坐忘_0037
改札で、作務衣のスタッフとミートし、送迎車に乗り込みます。

別邸坐忘_0145
塩山駅から約10分で、別邸 坐忘 に到着。

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送迎車をおりて、

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玄関を進みます。

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ワインボトルがディスプレイされているロビーに入り、

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琴のBGMが流れる、日本庭園に面した席に案内されます。

別邸坐忘_0086
窓辺は、鯉の泳ぐ池です。

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ここで、お茶菓子の提供と、

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宿帳に記入します。

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ロビーには、JR東日本のクルーズトレイン、TRAIN SUITE 四季島 に食事が採用されている展示。
このあとの夕食が楽しみです。

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それでは、部屋に案内されます。
本館の廊下を通り、

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別邸離れに向けて、扉を出ます。

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屋外に出るので、

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傘も用意されています。

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別邸離れは、建物が点在しており、

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石畳を進んでいくと、

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本日の部屋に到着。

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別邸露天風呂付き離れ 小紫。

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扉を開け、

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和室12畳。

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和室を反対から。

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仲居から食事の時間などの案内を渡されます。

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お菓子はフルーツケーキ。

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部屋の備品などは、小紫色に統一されています。

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茶器もおしゃれ。

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ベッドルーム。

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枕元には、Bluetoothスピーカー。

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ベッドルームには、スペースがあり。

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引き戸には、浴衣、丹前に、ブランケット。

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パジャマもあります。

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お手洗いに、

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水回り。

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タオルなどは棚に収納されており、

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アメニティも入っています。

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シャワーブースの先が、

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部屋露天風呂。
足を伸ばせる広さで、

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景色は竹林です。

別邸坐忘_0114
部屋を出て、大浴場にも向かってみます。


別邸坐忘_0118
大浴場は、夜間に男女入れ替え。

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脱衣場。
タオル、バスタオルは完備です。
脱衣場まで琴のBGM。

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内風呂。
かすかに硫黄のにおいがしますが、アルカリ性泉です。

別邸坐忘_0121
洗い場。

別邸坐忘_0123
サウナもあります。

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露天風呂。
奥には、

別邸坐忘_0159
洞窟風呂になっています。

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風呂上がりには、ライブラリーラウンジへ。

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大広間のような空間が、おしゃれにディスプレイされています。
ここだけクラシックのBGM。

別邸坐忘_0130
ライブラリーラウンジは、飲み物が用意が用意されており、

別邸坐忘_0131
当日14時~24時まで、まるき葡萄酒のワインがフリードリンク。

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和紅茶なども美味しいです。
コーヒー、紅茶は、当日と翌朝7時~11時まで用意されています。

別邸坐忘_0134
ライブラリーラウンジにある本は、
書店が時節にあわせて入れ替えしているとのことで、

別邸坐忘_0167
購入することもできます。

別邸坐忘_0136
窓辺で優雅に、ワインを一杯。

別邸坐忘_0156
敷地内の日本庭園には、たくさんの鯉がいて、

別邸坐忘_0153
フロントでは、鯉のエサをもらうことができます。

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ばらばらと撒けば、
わさわさと鯉が寄ってきます。

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フロントから外に出れば、

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駐車場横からは、遠くに富士山を望むことができました。

別邸坐忘_0165
館内のショップは、ワイン中心のラインナップ。

別邸坐忘_0160
ロビー周りにも、ワインが並んでいました。


さて、辺りも暗くなりはじめ、夕食の時間となりました。
夕食は、部屋にお迎えが来ます。
別邸坐忘_0172
扉をノックする音。
全部屋ともに、スタッフの先導で、あんどんの灯った石畳を進む形になります。
食事に向けた期待感をふくらませる演出です。

別邸坐忘_0173
ペンライトを持った仲居さんの先導で、

別邸坐忘_0174
夕食会場、懐石まる喜 へ。

別邸坐忘_0175
今日の会場の建物はこちら。

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食事処の個室は、宿泊部屋固有の会場になっています。
ふすまを開けて入ります。

別邸坐忘_0177
個室は、充分に広い空間。
スタッフは、反対側の障子から入ってきます。
食事の提供導線は、裏側にあるようです。

別邸坐忘_0188
個室を反対から。

別邸坐忘_0187
照明は、スポットライトでも。
BGMはジャズ風。

別邸坐忘_0178
お品書きは、達筆です。

別邸坐忘_0190
最初のお膳が運ばれてきました。
はい、もう高級です。

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一汁三菜
飯 武川四八米
汁 白みそ仕立て うすい豆富
   薄揚げ 春芽(ふきのとう) 辛子(からし)
向付 魚味放香 煎り酒

茶料理(懐石)ということで、
最後に抹茶とともに御飯が出てきますが、
まずは、炊き立ての御飯をお腹に入れます。

刺身は鯛。醤油の代わりに、煎り酒につけて頂きます。
汁も、豆のうまみが強く、美味い。

素晴らしい食事のはじまりです。

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御飯がつかないようにと、箸は濡らしての用意です。

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坐忘のドリンクメニューは、ワインのラインナップが豊富ながら、
ほとんどが1杯1,000円未満とリーズナブルです。
ワイナリー直営のらしさでしょうか。

別邸坐忘_0227
お任せのワインペアリング3種 2,200円 でお願いしてみました。

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1つ目は、コリエ ドゥ ペルル ブランムスー。

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やや辛口の白ワインです。

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続いての椀は、

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煮もの椀
 鈴真丈 潮仕立て
 雪割り大根
 菜の花梅人参
 牛蒡 柚子 

真丈を崩しながら、すする幸せを感じる汁です。

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焼もの
 乾徳山の天子炭焼き
 山椒みそ 丸十 椎茸

ここまでが一汁三菜。
やわらかくほくほくした身が食べやすい炭焼きです。

付け合わせは山椒みそ。
めし三杯はいける味です。土産で売っていたら、買いたいくらいでした。

別邸坐忘_0199
2杯目は、ラフィーユ トレゾワ 樽勝沼甲州。

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川魚に合う、辛口の白ワイン。

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続いては、

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陶板
 甲州味めぐり
  甲州牛 ワイン豚 信玄鶏
   クレソン 柚子こしょう

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陶板で軽くあぶって、蓋を取り皿にして頂きます。

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3杯目は、いろ ベーリーA。

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ライトな赤ワインです。

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強肴
 卯の花和え
  小肌と
   紅生姜 三ツ葉


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続いては、

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箸洗い 季節のもの

薄い昆布出汁に、独活と湯葉。

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八寸 立春大吉
 鰯の梅煮 手綱寿し
  升盛り
 煮大豆 あらめ昆布
  ふきのとう のし梅

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湯斗
 焦がし湯
 菜めし 帆立 しらす 胡麻
 香の物

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湯桶のなかには、

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焦がし湯。
お米を煎ったものが入り、薄い塩味のついた湯です。

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焦がし湯は、お汁代りに一杯。
そして、御飯にかけてお茶漬としてもう一杯。
強いうまみを感じました。

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お干菓子 お薄 水菓子

最後のデザート。
水菓子に添えたアイスは、羽二重餅にきな粉に黒蜜で信玄餅風でした。

別邸坐忘_0216
最後に、夜食用として、手渡されたのは、

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小ぶりの稲荷寿司でした。

夕食は美味しかったです。
さすが、TRAIN SUITE 四季島に食事が採用されている宿。
懐石料理風の内容というのが、品を感じさせました。
そして、ワイナリーが経営しているため、ワインが種類豊富・リーズナブルでした。

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夕食会場 懐石まる喜 を出れば、外はすっかり暗くなり、
南向きの石畳の道の先には、星空のロケーション。

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坐忘では、滞在中のアクティビティがいくつか用意されています。
夕食後は、坐忘のアクティビティ「笛吹川フルーツ公園から望む新日本三大夜景」ツアーへ。

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ロビーに集合し、

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坐忘のバンに乗り込みます。
洋楽の流れる車内に揺られ、約15分。

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笛吹川フルーツ公園に到着。
新日本三大夜景に指定された、甲府盆地の夜景です。

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星もよく見えました。
滞在は10分ほどで、再び15分で戻る約40分の夜景ツアーでした。

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坐忘に戻り、ライブラリーラウンジへ。

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ワインも置いてありますが、
就寝前に、紅茶を一杯いただきました。

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部屋に戻れば、ベッドにもぐりこみ、

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すぐに就寝しました。
おやすみなさい。


翌朝。
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快晴の朝です。

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まずは、部屋露天風呂で朝風呂を。
湯けむりが心地よいです。

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朝食は、部屋へのお迎えは無いので、自分で会場に向かいます。
朝食も会場は、懐石まる喜。

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個室は昨日と同じです。
BGMは琴。

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朝食にも、達筆のお品書き。

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朝食のみ、翻訳もありました。

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はじまりの一品は、

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お坐付
 手作り豆富の葛煮
  もぐさ生姜 青葱

器まであつあつでの提供。
とろみが旨い葛煮です。

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一の膳

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折敷(大徳寺縁高)
  飯 武川四八米
  汁 甲州麹みそ
     なめこ汁 三つ葉
  香の物 沢あん 甲州小梅
      野沢菜

 大徳寺縁高
  蓮花小鉢
   まぐろ叩き う玉
  雪小鉢
   鶏丸べっこうあん 刻み生姜 ごま
  青竹小鉢
   紅白なます
  特選塩鮭 レモン
  半熟玉子
  たらこ昆布巻き
  法蓮草ごまよごし
  かまぼこ山葵漬け
  焼海老旨煮 つくだ煮昆布

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冷製預鉢
 冬野菜と手作りポテトサラダ
  三種のドレッシング

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二の膳
 信玄箱 瓢箪
  甲州名物おざら
   根野菜 甘みそつゆ 薬味

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瓢箪を分解すると、
甲州名物おざら。

冷しほうとうのようなものでした。

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湯桶 湯の子

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水菓子
 リンゴのタルト
 オレンジ 柚子ゼリー
 苺 キウイ

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朝食後には、ライブラリーラウンジで一息。

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朝は、ワインの用意はありませんが、コーヒー、紅茶をいただきます。

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朝の散策がてら、甲斐の古刹、恵林寺へ。
坐忘からは、徒歩20分余りの距離です。
事前にお願いすれば、坐忘の車で送迎もしてくれます。

別邸坐忘_0301
恵林寺は、武田氏の菩提寺で、
「心頭滅却すれば火もまた涼し」で有名な、快川紹喜の寺です。

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境内には、信玄公宝物館もあります。
風林火山の旗をはじめ、武田信玄関連の有名な展示がありました。

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再び徒歩で坐忘に戻り、大浴場へ。
大浴場は夜間に男女入れ替え。

別邸坐忘_0291
脱衣場。
タオル、バスタオル完備。

別邸坐忘_0292
内風呂。

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洗い場。

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サウナ。

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露天風呂。

別邸坐忘_0164
朝食、ロビーラウンジ、恵林寺、大浴場と過ごしていれば、すっかり11時となり、
フロントでチェックアウト。

別邸坐忘_0306
そのまま、坐忘のアクティビティ「日本最古のワイナリーを訪れる」にバンで出発します。

別邸坐忘_0260
まるき葡萄酒のテイスティングツアーは通常有料ですが、
坐忘宿泊者用のアクティビティ「日本最古のワイナリーを訪れる」は無料です。

別邸坐忘_0307
坐忘から15分ほどで、まるき葡萄酒に到着。

別邸坐忘_0309
坐忘のスタッフによる案内で進みます。
ブドウを搾る機械。

別邸坐忘_0314
敷地のワイン畑。下草取りのために羊が飼われています。

別邸坐忘_0312
ワイン樽貯蔵庫。

別邸坐忘_0315
地下貯蔵庫。

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30分ほどの見学の後は、
2階まるきライブラリーで、試飲スタート。

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小さなグラスですが、7種類を試飲。
昼から酔っ払ってしまいました。

別邸坐忘_0320
帰り際に、1階の売店で、土産のワインを調達。

別邸坐忘_0324
塩山駅から特急かいじで東京への帰路につきました。


別邸 坐忘
居心地の良い宿です。
サービスが親しみやすさながら洗練。スタッフの人材がしっかりしています。
ワイナリーと経営が一緒だからでしょうか。

大浴場に入り、部屋の露天風呂に入り、
ライブラリーでワインを楽しみ、
夕食後は、新日本三大夜景ツアー。
朝食後は、恵林寺まで散策して、
チェックアウト後は、ワイナリーツアー。

滞在中ずっと、手持ち無沙汰になる暇がありません。
もともと周囲に何もない一軒宿。滞在中を楽しませる工夫を積み重ねてきたのでしょう。

夕食は、懐石料理風の料理で、品があり、心が躍ります。
朝食は、料理は普通ですが、演出はおしゃれ。

別邸坐忘_0261
坐忘の経営は、最初は笛吹川の採石場から温泉が湧いたことから建設会社から始まり、
別の会社を挟んで、今の経営になっているとのことです。
今の経営は、まるき葡萄酒を傘下に収めた、尼崎の建設会社を祖業とする株式会社レゾンディレクション。
企業再生を商いとしており、旅館経営はまだ坐忘の1軒のみのようです。
今後、別の旅館の経営を始めたら、そちらも行ってみたいと思いました。


★「別邸 坐忘」(山梨/笛吹川温泉) ブログ
★「別邸 坐忘」が好きなら、この宿もおすすめ
 「奈良偲の里 玉翠」(伊豆/熱川温泉)
 「游泉志だて」(東北/志戸平温泉)
 「おとぎの宿米屋」(東北/須賀川温泉)
 「庄川温泉風流味道座敷ゆめつづり」(北陸/庄川温泉)

別邸 坐忘
料金・基本情報はこちら ▶ 別邸 坐忘


旅館・ホテルランキング

山梨県は富士吉田にある、 ホテル鐘山苑 に行って来ました。ホテル鐘山苑_0158
数年ぶりの訪問ですが、鐘山苑は大型高級旅館のモデルタイプとして好きなので、
いまどうなっているか楽しみにしての訪問です。

ホテル鐘山苑_0023
新宿駅から、特急富士回遊に乗り込みます。

ホテル鐘山苑_0030
途中、大月駅で、

ホテル鐘山苑_0034
特急かいじと切り離し、富士急行線に入ります。

ホテル鐘山苑_0037
富士急行線では、だんだんと富士山が近づいてきて、

ホテル鐘山苑_0049
新宿駅から100分、下吉田駅に到着です。鐘山苑最寄りの富士山駅の一つ手前の停車駅で、
今年2020年から特急の停車駅となりました。
ホテル鐘山苑_0050
下吉田駅から、特急停車駅になった理由である、新倉山浅間公園(あらくらやませんげんこうえん)に向かいます。

ホテル鐘山苑_0051
駅前の案内板に従い、

ホテル鐘山苑_0053
整備された歩道を進むと、
ホテル鐘山苑_0055
徒歩5分で、新倉富士浅間神社の参道に到着。

ホテル鐘山苑_0056
ここから登っていく道となります。

ホテル鐘山苑_0057
中腹にある新倉富士浅間神社。

ホテル鐘山苑_0071
富士吉田市の観光案内所が移動式で置かれていました。
これ、建屋建築の時間もコストもかからずいいですね。

ホテル鐘山苑_0058
ここから398段の階段を上り、
更に展望デッキにあがると、

ホテル鐘山苑_0063
お目当ての景色がこちら。
富士山と五重塔、そして春には桜が、
日本を象徴する景色として、海外から注目されて、逆輸入で日本でも有名となりました。
ホテル鐘山苑_0069
展望デッキは観光客がいっぱいです。
現在の情勢にもかかわらず外国人も多い。日本在住の方でしょうね。

ホテル鐘山苑_0068
もう少し上にある、富士パノラマ台まで足を伸ばす人は少なく、

ホテル鐘山苑_0067
富士山ビューをゆっくりと堪能するにはこちらがおすすめです。

ホテル鐘山苑_0072
昼食は、下吉田駅から新倉山浅間公園と反対方向へ徒歩9分。みうらうどん へ。吉田のうどんの有名店で、この日も行列ができていました。

ホテル鐘山苑_0074
店内は、民家の中のような感じです。
ホテル鐘山苑_0075
肉うどん450円。吉田のうどんらしい、ポキポキした麺のうどんでした。

ホテル鐘山苑_0077
下吉田駅に戻り、富士急行の鈍行に乗り込みます。

ホテル鐘山苑_0079
2駅5分。富士山駅に到着です。

ホテル鐘山苑_0080
富士山駅は、むかしの富士吉田駅で、小さな駅ビルがあり、

ホテル鐘山苑_0081
駅ビルの6階には富士山展望デッキがあります。周囲では一番高い建物なので、富士山が正面に一望です。

ホテル鐘山苑_0082
送迎は富士山駅に到着後に電話にて依頼する形です。10分後には駅に来てくれます。待ち合わせは、バスターミナルとは反対側の出口で。

ホテル鐘山苑_0083
送迎ワゴン車が来ました。

ホテル鐘山苑_0116
車で10分、ホテル鐘山苑に到着です。

ホテル鐘山苑_0143
玄関から入ると、

ホテル鐘山苑_0139
大型旅館らしくロビーは広々としており、

ホテル鐘山苑_0159
仲居さんがずらっと並ぶタイプの旅館です。

ホテル鐘山苑_0141
フロントでチェックイン。宿帳を記入します。
ホテル鐘山苑_0155
鍵を受け取り、仲居さんの案内で、部屋に進みます。

ホテル鐘山苑_0147
細流亭、ゆらく山彦亭、深山亭、桂亭という棟がある、100室超の大型旅館なので、
導線は長く広がっています。

ホテル鐘山苑_0154
細流亭を抜けて、

ホテル鐘山苑_0153
ゆらく山彦亭を通り抜け、

ホテル鐘山苑_0152
深山亭に入り、部屋に到着。

ホテル鐘山苑_0118
本日の部屋、252。
深山亭 和室12.5畳+4.5畳。

ホテル鐘山苑_0119
踏込から、

ホテル鐘山苑_0120
和室。

ホテル鐘山苑_0121
部屋を反対側から。

ホテル鐘山苑_0122
こたつ間4.5畳。

ホテル鐘山苑_0123
冷蔵庫は、課金式。

ホテル鐘山苑_0133
金庫は団体客を想定して、人数分の箱になっています。

ホテル鐘山苑_0126
水回りと、

ホテル鐘山苑_0128
内風呂。

ホテル鐘山苑_0231
お手洗い。

ホテル鐘山苑_0130
浴衣は各サイズが用意されており、

ホテル鐘山苑_0132
タオルは持参、バスタオルは大浴場に用意です。

ホテル鐘山苑_0125
テーブルには、ワッフルクッキーと、生姜のべっこう漬け。

ホテル鐘山苑_0134
先ほどフロントにて、食事時間などの案内、朝食券とともに、
茶室抹茶サービス券が渡されました。
さっそく、茶室に行きたいと思います。

ホテル鐘山苑_0135
鍵を手に取り、部屋を出ます。

ホテル鐘山苑_0089
ホテルの敷地内は、日本庭園になっており、

ホテル鐘山苑_0088
広大な和の空間が広がっています。

ホテル鐘山苑_0090
日本庭園の中にある茶室 清流庵。

ホテル鐘山苑_0091
緑に囲まれた和空間の茶室は、

ホテル鐘山苑_0098
川に面しており、せせらぎの音が心地よいです。

ホテル鐘山苑_0095
この空間で、茶菓子と抹茶が供されます。

ホテル鐘山苑_0105
敷地内を流れている川は、桂川。
桂川が神奈川県に入ると、相模川に名前を変えます。

ホテル鐘山苑_0102
新緑、紅葉いずれの季節にも鮮やかな色彩の空間です。

ホテル鐘山苑_0151
桂川を越えた先まで敷地内となっており、

ホテル鐘山苑_0099
階段を上った先には、富士山が見える 富士のてらす。

ホテル鐘山苑_0101
この日は雲で隠れていましたが、
ソファーに座ってぼーっと富士山を眺められる空間です。

ホテル鐘山苑_0106
日本庭園の中には足湯や、

ホテル鐘山苑_0112
夏営業のガーデンプールもあります。

ホテル鐘山苑_0114
曇り空でしたが、晴れていれば富士山が見える方角です。

ホテル鐘山苑_0115
売店も大規模です。

ホテル鐘山苑_0137
そのまま大浴場に向かいます。
1階大浴場赤富士。露天風呂の寝湯は、見上げるように富士山が見える立地です。

ホテル鐘山苑_0138
湯上り処も広く空間がとられています。

ホテル鐘山苑_0157
夕方となって、雲が晴れて、富士山が顔を出しました。
急いで日本庭園に見に行きました。

富士山が見えるかどうかも、山の変わりやすい天候に左右されるので、
見えた時は、宝くじに当たったような高揚感があります。
急いで見に行かなければ、という気持ちになります。

ホテル鐘山苑_0167
そして、エレベーターに乗り込み、
ホテル鐘山苑_0222
10階へ急ぎます。

ホテル鐘山苑_0136
10階露天風呂富士山へ。本当に、富士山の山頂が正面になるように作られてる露天風呂です。

ホテル鐘山苑_0161
露天風呂富士山と、同じ方向の景色を地上から。

ホテル鐘山苑_0160
10階からは、周りに鐘山苑より高い建物がないので、これよりデーンと富士山を望みます。

ホテル鐘山苑_0163
ホテル正面玄関。
左奥が深山亭、低い棟がゆらく山彦亭、細流亭。
ホテル鐘山苑_0117
大型旅館なので団体も得意の様で、
団体用に、多くのバスが横付けできるように、軒の廊下が設けられていました。

こうやって館内をうろうろしている間に、
あっというまに夕食の時間になりました。

ホテル鐘山苑_0208
今日の夕食会場はこちら。
旬菜ダイニング夢寿美(むすび)。

ホテル鐘山苑_0170
入口にダイニングがあり、

ホテル鐘山苑_0206
案内される場所は個室。

ホテル鐘山苑_0171
食事会場はこちらです。

ホテル鐘山苑_0174
照明はスポットライトと間接照明。
BGMはジャズ。

ホテル鐘山苑_0172
最初のセット。
空間が広くとられているので、呼び出し電話があっても気になりません。

ホテル鐘山苑_0173
御献立。

ホテル鐘山苑_0175
飲物は山梨の地酒、七賢ではじめます。
ホテル鐘山苑_0176
長月の食前酒
ゆず酒でした。

ホテル鐘山苑_0177
前菜は蓋付き重箱での提供。料理が乾いてしまわない工夫ですね。

ホテル鐘山苑_0178
重箱 前菜
 鮎梅煮 鮑煮 モロキュウ
 穴子寿司 里芋きのこ田楽
 牛肉八幡巻
 南瓜豆腐 豆乳 クコの実
 モロコシ摺り流し
 フォアグラ西京漬け
  コンソメジュレ
 鉄皮煮凝り
 サーモン絹田巻 加減酢

ホテル鐘山苑_0184
続いて、富士山の絵柄の黒椀が出てきました。

ホテル鐘山苑_0185
御椀 鱧 栗麩
    海老 あわび茸
     三つ葉 酢橘
黒い椀に鱧がきれいです。

ホテル鐘山苑_0182
赤塗りの漆器で提供されたのは、

ホテル鐘山苑_0183
御造り 料理長源泉御造り

ホテル鐘山苑_0186
ふたたび富士山の絵柄である陶器で出てきたのは、

ホテル鐘山苑_0187
焼き物 鱸諸味焼
     いちじく田楽
      オクラ海老新丈

ホテル鐘山苑_0188
続いてタレと一緒に出てきたのが、

ホテル鐘山苑_0189
台の物 国産牛ロースト夏野菜朴葉蒸し
     新玉葱 インカ ズッキーニ
      富士山南瓜 胡麻ポン酢
底から煙か蒸気が出てきていたので、炭火かと思ったら、

ホテル鐘山苑_0203
ヒートパックからの蒸気でした。

ホテル鐘山苑_0179
鍋に火が入り、

ホテル鐘山苑_0181
鍋物 鮭 帆立 チーズ豆乳鍋
    水菜 椎茸

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食事 真鯛炊き込み御飯
   赤出汁 きのこ飛龍頭 青さ
   漬物 盛り合わせ

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水菓子 柿ゼリーカクテル
     季果物 甲州白ワインゼリー掛け

夕食は、大型旅館で大量に調理しなければならないなかで、そのなかでの工夫を感じます。
料理は蓋付きでの提供がほとんどで、料理が乾かないようにする工夫、
また、台の物と鍋物はテーブルでの加熱で、
いずれも、盛り付けと提供の時間差を補う工夫なのだと思います。
全体として、大型旅館の中では、美味しい料理なのではないでしょうか。

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なお、夕食会場は他に、
四季彩ダイニング美厨。

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個室料亭。
また、団体には宴会場。

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燦里専用の夕食会場、
燦々ダイニング咲くや があります。


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夕食後は、ロビーで行われる霊峰太鼓ショーへ。

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鐘山苑の従業員による太鼓ショーです。

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全部で3曲ほど演奏され、

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最後は、観客を手拍子で巻き込んで。
今回は情勢により無しでしたが、客席を回って、客に叩かせて巻き込むコーナーです。

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通常であれば、太鼓ショーの後は、ビンゴ大会なのですが、
今日のような2部制のときは無し。ビンゴでは、鐘山苑は甲州織物つまり布団屋が祖業として、枕が当たったりするので、
結構楽しみなものです。

ところで、この太鼓ショー。ホテルの従業員の「太鼓部」によって運営されているとのことですが、企業経営の観点からなかなか素晴らしいものだと思います。

・社員の健康維持、福利厚生はもちろんですが、
・太鼓部による組織の仲間意識の向上、コミュニケーション促進、業務と違う強みの発揮
 →ロイヤリティ向上離職率減少対策。
・業務の繁忙が落ち着く、夕食後の時間を利用。
・普段はサービスや調理といった裏方のホテルマンが、
 表舞台でスポットライトを浴びることでのモチベーション向上。
・それを、自社の提供サービスの一つとして、客の満足向上に利用していること。
・ビンゴ含めて通じて、客参加型で、客も鐘山苑の一員的に巻き込むこと。
・客を部屋から引っ張ら出し、バーや夜食処の付帯売上に繋げる。

どこまで狙って始めたのかはわかりませんが、優秀な経営者がいるのだと思います。

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というわけで、鐘山苑の戦略に乗せられて、ナイトバーラウンジへ。

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日本庭園に面したラウンジで、

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山梨のウイスキー、白州。ソーダ割りで1杯。

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続いて、夜食処へ。

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ラーメンを求めて来たのですが、山梨名物ほうとうとのミックスである、「ラーほう」なるものがあったので、注文。

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ラーほうは、ラーメンのスープに、ほうとうの麺を投入な感じ。
極太ちぢれ麺の醤油ラーメンの様で、これはこれでアリです。
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満腹となりましたので、布団の敷かれた部屋に戻り、
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就寝。おやすみなさい。


翌朝。ホテル鐘山苑_0237
この日は雨模様です。

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早速に朝食へ。
朝食会場は1階ガーデンテラス。
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席に案内されます。
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普段は朝食バイキングですが、今の情勢により、和朝食重での提供。

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ウインナー、焼売、笹かまなど、バイキングの食材を詰め込んだ感じ。情勢により仕方ないですが、バイキングで選ぶ楽しさの復活が、待ち遠しいですね。
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食後はふたたびゆっくり過ごし、
10時にフロントでチェックアウト。

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送迎バスで送ってもらいます。

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10分で富士山駅に到着。

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高速バスのバスタ新宿行きで、約2時間の帰路につきました。

高速バスは平日ながら半数以上の席が埋まっていました。
若い人が多く、富士五湖周辺の客層をよく表していました。

ホテル鐘山苑
ずっと楽しい。暇な時間がない。という旅館でした。
広い庭園を散策し、茶室で抹茶を頂き、大浴場に入り。
富士山が顔を出したら見に行き、再び10階展望大浴場にも富士山を見に行き。
気付いたら夕食の時間。夕食のあとは太鼓ショー。更にバーラウンジに夜食。通常は朝食バイキング、また庭園散策と。
もちろん大型旅館なので、個別対応的なきめ細やかさではありませんが、こういった滞在のさせ方は、大型高級旅館の生き残り術として適当であり、
そのトップクラスの宿だと思うのです。

鐘山苑には、今回宿泊した深山亭の他に、細流亭があり、また、細流亭の棟のリニューアルながら、燦里・別墅然然(べっしょささ)があります。
燦里は、明るい部屋作りでファミリー向け、食事は専用ダイニング咲くや。
別墅然然は、暗めの部屋作りで滞在型。食事は部屋食。燦里、別墅然然ともに、クラブラウンジが利用可能です。
こういった違いがあることも、
また、別のタイプでも泊まりにきたいなあと思わせるわけです。

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