いい旅館訪問記 旅館マニアによる高級旅館のおすすめブログ

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カテゴリ: 山梨(富士五湖・石和・西山)

石和温泉 銘石の宿 かげつ に行ってきました。
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東京からは電車での移動、
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ほとんどが新宿駅からの「かいじ」ですが、
東京駅から出る夕方の「かいじ」にて向かいます。
石和温泉駅へは100分余りで到着です。

石和温泉駅からは、送迎で5分。
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銘石の宿 かげつ に到着です。

川を挟んでの温泉街になっており、
川辺は散策路が整備されています。
あまり人は歩いていませんでした。

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玄関を入ると、巨石がお出迎え。

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フロントでの手続きもなく、
そのまま部屋に案内されます。

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鯉のぼりのある中庭を通り、
(左端は、甲州らしく、武田菱です)

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石に彫られた案内を其処此処に見ながら、

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名物の巨石を配した庭園の先に見える、西殿に案内されます。

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西殿の廊下を通り、

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本日のお部屋 恵林 に到着。

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踏込の先に、

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10畳+広縁のお部屋です。

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反対から。

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庭園に面した、1階のお部屋です。

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洗面所。

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水周りは、建物は新しいわけではありませんが、
清潔に保たれています。

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冷蔵庫は、ドリンク常備。



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お茶と、野沢菜を頂いて、

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鍵を手に取り、

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浴衣に着替えて、大浴場に向かいます。
タオルは持参にて。

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湯上り処から、

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脱衣所。

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洗面台。
アメニティ含めて、至って普通です。

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バスタオルは常備。

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大浴場。

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こちらには洗い場がありますが、

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外に向けて増設の洗い場も設置されています。

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露天風呂。
よくパンフレット等の写真に出てくるところですね。

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奥には大きな水風呂が。
温泉を、内風呂→露天風呂→水風呂と段々に流しているようで、
温度が少しずづ下がっていくイメージです。

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サウナも併設されています。

さぶっと入った後は、夕食に部屋に戻ります。
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戻りしなに、散策路のある庭園側から部屋を覗きます。
丸見えは覚悟ですね。

夕食は、部屋食での提供。
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早速にセットして頂きます。
おしぼりが紙おしぼり・・・

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御献立は、丸められておしゃれな形での提供。

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中は、普通の印刷型のお品書きです。

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食前酒 梅酒日本酒仕込み

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御通し もろこ南蛮漬け 浅葱

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前菜 油坊主山椒焼き
     蓮根煎餅 よもぎ麩田楽
     筍粉節和え 黒豆松葉串
     胡桃豆富 蟹の共和え
麩田楽、もちもとのものが好物なのですが、食べてみるとちょっと固めでした。

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造り
大根の桂剥きが、被されていました。
宴会食のように、紙をかぶせるよりは良いですね。

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造り
鮮魚盛り合せ 妻色々
海無しの山梨県ですが、瑞々しい刺身が出てきました。

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煮物 頬落鶏の治部煮
     生麩 焼餅 里芋 茄子
     スナック豌豆 卸し生姜

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焜炉 甲州牛の溶岩焼き
     野菜一式 岩塩 醤油ソース
バターを溶かした溶岩板の上でじゅーっと。
牛肉はもにょもにょしていました。

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酢物 五色野菜の胡麻酢和え
     長芋 人参 椎茸 胡瓜
     北寄貝 酢取り茗荷

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洋皿 馬鈴薯オランダ揚げ
     山菜 赤ピーマン レモン

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蒸鉢 空也蒸し鱶鰭あんかけ
     絹ごし豆腐 山葵

それにしても、とにかく提供が早い。
開始20分で、ここまでのすべてが提供されました。

ご飯はちょっと時間を空けてもらいました。
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留椀 福箕汁 みみ 椎茸 海苔
食事 御飯 縮緬雑魚
香の物 三種盛り
福箕汁には、短く切ったほうとうがはいっていました。

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袋の中身は、縮緬雑魚。
自分でふりかけます。

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水菓子 白桃プリン 季節の果物

夕食は、普通かな、と。
決して安い感じというわけではありませんが、
高級旅館と期待していくと、比較的普通です。

また、紙おしぼりだったり、袋入りの縮緬雑魚だったりと、
もう一歩の配慮がほしいとことです。

食事を終え、ちょっと物足りないかな、という腹具合。
そこで、お部屋係に方に、夜食処の有無を訊ねたところ、ないとのこと。
代わりに、外の居酒屋が美味しいと、紹介いただきました。

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ではそこに行こうと、
浴衣に雪駄で外出します。

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ライトアップされた日本庭園を見ながら、宿の外へ。

宿を出て、川を挟んだ真向かいにあったのが、
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こちら「割烹居酒屋愛作」。

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中は、ほぼ満員。
恐らくみなさん地元の人の様子。
浴衣に雪駄は、私だけ、、、

ひるまず入店します。

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まず頼んだのが、「当店一番の人気メニュー」と書いてあった、
「こんにゃくの唐揚」。

最初の口当たりは、鶏のから揚げと瓜二つ、そしてヘルシーという優れものです。
噛んでみると、こんにゃくらしい、むにゅっとした食感。

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そして、甲州名物「鳥もつ煮」。
初めて食べましたが、なかなか箸が止まらなくなる味です。

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最後に、〆のラーメン。
温泉街によくある、昔ながらの醤油ラーメンです。

夜食を終え、部屋に戻れば、布団が敷かれていました。
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至って普通です。
庭に面していることにより、蚊が飛んでいるので、
蚊取りマットを焚きながら、

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床に入り。
おやすみなさい。

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翌朝。さわやかな朝です。

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部屋に面する庭園の池には、鯉が優雅に泳いでいます。

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ちなみに、フロント横では、鯉のエサを有料販売していました。
「あさば」とは違うスタンスです。

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庭園を右に見ながら、

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2階の朝食会場に向かいます。

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朝食会場 グリルくじゃく。

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旅館らしい和朝食 に、

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サラダと卵、

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ドリンクが、バイキング形式で用意されています。

旅館の普通の朝食ですね。

食後には、パブリックの見学案内をさせてもらいました。
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宴会場 大広間。

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二次会処 クラブ石。
90席のホールに加え、
奥に20席カラオケBOX。手前には10席カラオケBOX。

チェックアウトは10時でした。

銘石の宿 かげつ
石和温泉のなかでは、間違いなく一番の旅館です。
日本庭園に面した各部屋では、
のんびりと風を感じながら、滞在ができると思います。

一方、食事とサービスは、高級旅館として期待していくと厳しいかもしれません。
石和温泉という宴会旅館群に囲まれ、そちらに引っ張られてしまっているのでしょうか。
それでも、石和温泉のなかでは一番なのだと思います。

ぜひ、高いレベルをキープしていってもらいたい宿です。

★「銘石の宿 かげつ」(山梨/石和温泉) ブログ
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 「正平荘」(伊豆/伊豆長岡温泉)
 「龍言」(新潟/六日町温泉)
 「おとぎの宿米屋」(東北/須賀川温泉)

銘石の宿 かげつ
料金・基本情報はこちら ▶ 銘石の宿 かげつ


旅館・ホテルランキング

山梨の山奥にある、
西山温泉 慶雲館に行ってきました。
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世界一歴史のある宿泊施設としてギネスブックに認定されている旅館です。

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新宿からあずさで1時間半で甲府へ、
甲府からワイドビューふじかわで1時間で身延へ到着です。

宿の送迎バスまで時間があるので、
身延山に行こうと思います。

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身延駅からバスで12分、身延山の門前町へ到着です。

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バス停から門前町を抜け、

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身延山の山門に到着です。
ここから急な階段を登って行きます。

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登り切った上からの写真。
結構、体力が必要です。

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身延山の本堂。

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裏には、無料の斜行エレベーターがあります。

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体力に自信のない方は、駐車場横から出ているこちらで登りましょう。

さて、身延駅に戻り、
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慶雲館の送迎バスに乗り込みます。

山間の川沿いの道を約1時間、
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西山温泉 慶雲館に到着です。
本当に山奥、何もない道沿いに、
突然現れる、現代風の高級旅館の建物です。

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エントランスで靴を脱ぎ、

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ロビーへ案内されます。

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深山幽谷といった土地にあります。

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ウェルカムドリンクの柚子ジュース。
グラスに氷でからりと頂きます。

さて、部屋に案内されます。
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今日の部屋は、くすのき。

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踏込を進みます。


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源泉掛け流し総檜内風呂付特別客室。12畳+6畳+広縁。
谷に面した、みどりが目に入る明るい部屋です。

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広縁。

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早川の流れと、山のみどりが映えます。

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お茶菓子。

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水回り。

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内風呂。

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冷蔵庫など。

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浴衣に着替えて、大浴場に向かいます。

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大浴場 桧香の湯。
バスタオル完備。

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脱衣所。

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総檜の大浴場。眼前に早川渓谷を望みます。

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洗い場。

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湯上り処。

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最下階には、渓谷の近くとなる、白鳳の湯があります。

入浴後、付近を散策します。
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糸魚川ー静岡構造線断層(フォッサマグナ)が、
すぐそこにあるようです。

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案内の方面に進めば、
昔ながらの吊り橋がありました。

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吊り橋から慶雲館を見ます。

続いて、夕食に進みます。
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エレベーターを降りて、

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慶雲の間へ。

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宴会場に仕切りが置かれて、席がセットされています。

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食前酒 かりん酒

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先付け 蓬豆腐 銀餡

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前菜
蕎麦蒸し 紫芋菖蒲見立て 稚鮎素揚げ 天豆生春巻き こごみ 独活 黄身酢

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吸い物
甲州地鶏つみれ玉地寄せ すまし仕立て

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造り
茜鱒重ね造り 五月鱒 身延湯葉色々 妻色々

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温物
トマト釜牛筋射込み パプリカ ミニアスパラ 蕪

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しのぎ
どんぐり麺

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焼物
山女魚幽庵焼き 胡桃土佐和え

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名物
甲州牛の溶岩焼 特選甲州黒毛和牛(A5)
付け野菜 焼タレ胡麻風味 塩 胡椒

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止め椀 赤出し汁 宝刀 あみ茸 浅葱
香の物 べったら漬け ワインらっきょう きゅうり漬け
御飯 蓮根御飯

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デザート 抹茶のプリン 茹で小豆

夕食も終わり、
もう少し何か欲しいなと感じながら、館内にも近隣にもラーメン屋もないなと思いつつ、
部屋に戻ったところ、

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部屋に、芋が用意されていました。

再度、大浴場に向かいます。
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男女が入れ替わった、石風の湯。

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石風の湯の脱衣所。

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望渓の湯。

大浴場に入った後、部屋に戻りすぐに就寝。

翌朝。
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貸切風呂に向かいました。

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貸切野天風呂 瀬音。
予約はありません、空いていれば入れる形です。

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川に近い、石造りの温泉です。


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貸切野天風呂 川音。

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同様に、川の音が心地よいです。

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早川が眼前です。

続いて、朝食。
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和朝食です。

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朝食後、館内の見学をさせてもらいました。
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数寄屋造り月見台付客室。

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月見台から、川のせせらぎが聞こえます。

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標準客室。

西山温泉は本当に山奥。
山間の川沿いの、人家の全くない道を進んでいくと、
突然現れる、現代風の建物。
都会の喧騒から離れ、深山幽谷で静かにゆっくり過ごしたいときにいい宿です。

食事は、十分に高級ですが、普通の物の延長線上です。

びっくりするようなサービスはありませんが、
この山奥で、高級のサービスレベルを維持していることは、
相当な努力を費やしていることと思います。

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 「藤井荘」(信州/山田温泉)

慶雲館
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