いい旅館訪問記 旅館マニアによる高級旅館のおすすめブログ

東京在住の旅館マニアが、口コミ・ランキングに頼らない現地情報を紹介するブログ。 「その旅館が好きなら、この旅館もおすすめ」というリンクも紹介中。 住まいから関東の温泉宿が中心になると思います。

カテゴリ: 信州(別所・松本・木曽)

雑誌『自遊人』の再生プロジェクト、信州松本の浅間温泉 松本十帖 に行ってきました。
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松本十帖は、2022年7月にグランドオープンしての訪問です。

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新宿駅から特急あずさで2時間半、松本駅に到着です。

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松本駅からの送迎はないので、松本駅お城口から、浅間温泉行きの路線バスに乗ります。

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路線バスで30分、浅間温泉バス停に到着です。
寂れた温泉街という佇まいの浅間温泉中央通り。

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チェックインは、浅間温泉バス停から徒歩1分、松本十帖レセプション「おやきと、コーヒー」で。
ホテルとは徒歩3分の違う場所にあります。
浅間温泉の「エリアイノベーション」を目指す松本十帖は、宿泊客が温泉街を回遊するように、あえて施設を点在させています。

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宿泊部屋に入れるのは15時からですが、チェックインは13時からOK。
2階に案内され、ウェルカムサービス。

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ウェルカムサービスは、おやきとコーヒー。
信州名物おやきは、つぶあんか野沢菜。

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信州らしく野沢菜を選びました。

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チェックインでは、予約内容の確認と、夕食・朝食の時間を決めます。
松本十帖のルームキーは、QRコードでした。

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レセプション「おやきと、コーヒー」を出て、トコトコと徒歩3分。
松本十帖「松本本箱」に到着です。

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松本十帖は、『自遊人』が古い旅館を引き継いでリノベーション。躯体はそのままです。

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大きなのれんの玄関を入り、

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松本本箱のロゴが、プロジェクター投影でくるくる回っているところを進むと、

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小さめのフロントロビーに、正面にはダイニングです。

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早めの到着でしたので、宿泊部屋への入室はまだ。

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15時まで、ブックストア「松本本箱」で過ごします。
宿泊者は、チェックインから利用OKですが、ルームキーは15時からのみ有効。
フロントで入場券を発行してもらい、ゲートにQRコードをかざして入場します。

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たくさんの本がディスプレイされているさまは、オシャレな本屋そのもの。
全て購入もできる商品です。

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こちらは、「こども本箱」。大浴場をリノベーションした、
絵本を中心とした子供用の空間。
迷路風に棚が配置されているのも、子供心をくすぐります。

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元大浴場の蛇口もそのまま。

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浴槽は、ボールプールになっていました。

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階段のまわりにも本だらけ。

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一人で没頭したいときは、おこもり空間へ。

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松本本箱のシンボル、「オトナ本箱」。
本棚が天井の鏡に反射して、本に囲まれたような気分になる空間です。
元大浴場の浴槽に、ヨギボーが散らされていて、寝っ転がって本が読めます。

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さて、15時になりましたので、宿泊部屋に向かいます。
フロントに人もおらず、特に案内もなく、勝手にエレベーターを進みます。

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4階へ。
宿泊フロアの廊下にも本棚。
ブックストア「松本本箱」の本は、購入しないと部屋に持ち込みができませんが、
廊下にある本は、自由に部屋に持ち込んで読むことが可能です。

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廊下は、躯体そのまま配管むき出し、薄暗いちょっと閉塞感のある空間です。

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本日の部屋は、42号室。松本本箱 露天風呂付きスタンダードツイン。
QRコードを読み取らせると、カチッと鍵が開いた音がしました。

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じゅうたんにツインベッドとリビングチェア、
躯体むき出しの壁。
これは旅館ではないですね。もはやデザイナーズホテルですね。

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部屋を反対から。

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客室内にも本棚。

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魚沼産のおかき。里山十帖で置いてあったのと同じです。
クッキーも。

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コーヒーマシン。

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松本十帖で特徴的なのは、タンブラーが用意されていること。何と持ち帰りできるのです。
1階ロビーのコーヒーマシンと、各フロアのウォーターサーバーが利用できます。

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冷蔵庫には、ピーチジュース、ぶとうジュース、キャロットジュース。
無料サービスです。

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歯ブラシは、竹製の里山十帖と異なり、普通のプラスチック製。

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タオルは里山十帖と同じ、自遊人オリジナルタオルです。

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おもしろいのは、風呂桶。
「小柳之湯」に、タオルを入れて向かうために用意されています。

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壁と一体化しているこちらは、

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お手洗いと、

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シャワーブース。

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部屋の露天風呂。
景色は、遠くに丘陵、その先には北アルプスの山々。
手前にはマンションがありますが、外からの目線が気になる方は、木戸を閉める形になります。

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露天風呂は、ずっとチョロチョロと温泉が流れています。

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浴衣と、

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丹前。
館内は夕食会場ダイニングを含めて、浴衣でOKです。

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バスローブもありました。

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フロントへの連絡は、タブレット。今どき。
フロント営業時間は、9時~22時。時間外は携帯へ、というのも、
従業員の労働環境改善のためでしょうか。現代の経営姿勢です。

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部屋の中では、ホテルスリッパ。部屋の外へは、雪駄です

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松本十帖の特徴として、部屋を出た各フロアの廊下には、
「お勝手バー」が設置されています。
読書のおともとして、おやつや飲み物が用意されています。

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お茶、キャラメルにクッキー。

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ドリンクは、ぶとうジュース、ピーチジュース、りんごジュース。

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冷凍庫には、おとなり山梨県のシャトレーゼのアイスがありました。

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浴衣やタオルの替えも、廊下に設置されています。
カミソリやくしなどのアメニティは、ここから自分で取ります。

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1階ロビーには、コーヒーマシン。
部屋にあったタンブラーを利用します。

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それでは、風呂桶にタオルを入れて、小柳之湯に向かいます。

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小柳之湯は、松本本箱と小柳に挟まれた場所にあります。

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入口には、ルームキーのQRコードをかざして。
これ優秀で、15時以前は反応せず、15時を過ぎた瞬間に開くようになりました。
機械としては当然なのですが、これによって時間になったら鍵を開けにくるスタッフ運用が不要になります。
宿泊部屋に入るときも感じましたが、松本十帖は、システムで効率化を行い、
スタッフが極少化されているようです。うやうやしいおもてなしも無しです。

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小柳之湯は、3~4人はいれば一杯。
でも、松本十帖は、露天風呂付き部屋が中心のためか、ほとんど他の客とは会いませんでした。

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そのまま、松本十帖の各施設をたずねてみました。

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松本十帖「小柳」。
松本十帖「松本本箱」のすぐ隣の建物です。
松本十帖は、買い取った旅館がもともと2棟であり、
それぞれの建物を、「松本十帖」「小柳」として再生したそうです。

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松本十帖の看板。

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松本十帖の宿泊は、「松本本箱」と「小柳」で違っていて、
「松本本箱」は、基本的に子連れ宿泊不可となっています。

松本十帖の宿泊

松本本箱小柳
子連れ 基本不可(2階のみ可※) キッズウェルカム
夕朝食 三六五+二(367)ALPS TABLE
 ※子連れの場合、夕食はALPS TABLEになります。

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小柳の1階にあるのが、浅間温泉商店。
お土産ショップです。

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その一角に、アルプスベーカリー。
その場で焼き上げたパンが売られています。
松本十帖の明日の朝食にも、出てくるのだとか。朝食が楽しみです。

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敷地内には、施設がもう一つ、「信州醗酵研究所」。

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蔵を改装した施設のようで、ハードサイダー(シードル)が醸造されています。
夕食時に注文できるそうなので、後で飲んでみましょう、

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敷地を一歩出て、レトロな建物がある小道を上っていけば、

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松本十帖のもう一つの施設、「Cafe哲学と甘いもの。」
昭和の古民家をリノベーションした、哲学書が置いてあるブックカフェです。

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BGMもなく、静寂を旨とするカフェです。

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名物は、カスタードプリン。固いプリンでした。


さて、そうしているうちに夕食の時間になりました。
夕食は、17:30~、19:45~の二部制。
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夕食会食は、グリルダイニング「三六五+二」(367/さんろくなな)です。

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キッチンには薪火がたかれており、
ダイニングには、薪火のにおいがこびりついています。
服ににおいがつくので、浴衣で来てくださいと言われるのも納得。

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今日の席はカウンター。
BGMは、アジアのリゾートホテルのダイニングのような、イケイケな音楽。
Googleの鼻歌検索をしたら、DJ OKAWARI「Perfect Blue」(ピアノジャズとヒップホップ)という曲でした。あとは、トム・ミッシュ「Lost in Paris」(R&B)。
スタッフは、ベンチャー企業にいそうな女性が、デニムのエプロンを着けて。

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グリルダイニング「三六五+二」(367/さんろくなな)の説明。
365日の信州の風土に、文化と歴史を+2。
日本一長い川、千曲川(信濃川)の総延長367kmも表しています。

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メニューは、素材だけの表記になっていて、
どんな品が出るのか分からないようになっています。

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ドリンクメニューは、ワインのペアリングを筆頭に、自家製のシードルまで。
松本十帖 三六七 ドリンクメニュー1/2

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松本十帖 三六七 ドリンクメニュー2/2

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飲み物は、シードルにしました。

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りんごのシードル。
濃いのを想像していたら、さらっとした飲みごたえ。
底の方は、おりがある感じで濃いめでした。

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白樺 森の花実

タルト生地とクリームの上に、南高梅のシロップ漬け、ニセアカシアなど。
甘いタルトに対して、白樺の樹液は無味でした。

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高原舞茸 からまつ

ふたを開けるとふわっと煙がたちのぼります。
からまつの枝で瞬間燻製されており、強い燻りの香り。
まいたけのコロッケです。

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松本平 野菜

先に、サラダの皿が出てきて、

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ここに、トマト水から作った泡がかけられます。

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サラダ(松本平 野菜)のできあがり。

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スイートコーン

甘ーいコーンスープ。コーンの粒はシャキシャキです。

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佐久 鯉

鯉といえば川魚なので甘露煮が定番ですが、ここでは生の押し寿司。
きれいな水で育てたそうで、全然くさみはありません。
厚みがあり、嚙みごたえのある白身魚でした。

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人参 安曇野らんらん

葉っぱは揚げて、にんじんから作ったペーストと、シードルのソースで。

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佐渡 真河豚 甘夏 鰯

真河豚、松本十帖特製のアンチョビ。
甘夏を、カラスミのようなアクセントに。

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千曲川は、新潟に入り信濃川と名を変え、日本海に流れ出た先が佐渡。
というわけで、佐渡のフグが、367の仲間入り。

淡白なフグの身に、甘夏が良いアクセント。

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メインの前にヨモギ焼き蒸しパン。蒸しあげたものを、炭火ならぬ薪火で。
とってもヨモギの味。

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白樺若牛 おかひじき 黒にんにく

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白樺若牛の薪火焼き。
うまみのある赤身肉でした。

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蕎麦 真田丸

信州地鶏"真田丸"の出汁スープのそば。ラーメンみたいです。
優しい出汁に、バジルのような香りがアクセント。

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松本産の桃を使ったコンポート。

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ハーブティー 小菓子

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小菓子は、
パイナップルのコンフィチュールを挟み込んだココナッツのマカロンと、
オレンジの風味をきかせたヘーゼルナッツショコラ。

以上で夕食は終わりですが、
食後にスタッフから「印象に残ったお皿はございましたか?」と聞かれます。
全ての客が聞かれていました。ある店のヒーローインタビューみたいで小っ恥ずかしいです。

松本十帖 松本本箱「三六五+二」の夕食は、
河豚、生で食べれる鯉といった、食材は良いものを使っていて、
和を起点とした創作洋食という感じです。
オシャレなカジュアルレストランの雰囲気でした。

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夕食後は、「本箱Bar」へ。
バーといっても、松本本箱のフロントがそのままお酒を販売する場所になります。
フロントスタッフがそのままBar営業。スタッフは、ベンチャー勤務風の若者と地元のおばちゃん。

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日本酒を一杯。

飲み終えたら、「ブックストア松本本箱の奥にも、フリーのお酒が用意されていますよ」と、声を掛けられ、向かってみました。

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17時以降のブックストア松本本箱は、宿泊者専用。ゲートも開放されています。

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オトナ本箱 BAR TIME(19:00~22:00)。
オトナ本箱の入口の前に、フリーのお酒コーナーが設置されていました。
ブランデー、梅酒、ゆず酒、焼酎に甘酒。おつまみに甘めのポップコーン。
22時まで置いてあるようです。

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オトナ本箱は、夜はライトダウンされて、BGMもヒーリング系になっていました。
22時になると、明るさは元に戻りBGMもジャズに。一旦の解散時間なのでしょう。

ブックストア松本本箱は、夜通しオープン。22時を過ぎてもまだまだ客がいました。
文学少女が大人になったような壮年女性多し。
彼女らにとっては、本屋に泊まるという夢を叶えてくれる場所なのでしょう。

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ブックストア松本本箱を後にして、夜の「松本本箱」の玄関。

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部屋にもどり、夜景を見ながらの露天風呂。

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ベッドにもぐりこみます。おやすみなさい。


翌朝。
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快晴の朝。
部屋の露天風呂での朝風呂から北アルプスを望みます。

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朝食時間は、7時半~9時半の30分刻みでチェックイン時に選択します。
この日は、一番早い7時半にしました。

朝食会食は、三六五+二(367/さんろくなな)。夕食と同じくです。
BGMは、外資系ホテルのような明るいBGM。

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今朝の席はこちら。

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松本十帖 松本本箱「三六五+二」の朝食お品書き。

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「朝のリフレッシュ」

無添加ジュース
大久保醸造の味噌 自家製グラノーラ
八ヶ岳高原ヨーグルト コンフィチュール
人参ジュースは、フルーツが入っているかと思うくらい甘い。

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「松本平の野菜プレート」

ピクルス、トマト煮込み、ジャガイモグラタン状、キャロットラテ人参のサラダ、茄子のグリル。

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じゃがいもは、薄切りにして、間にバターを塗り、重ねてミルフィーユ状にしてありました。
丁寧な仕事しています。

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「野菜を味わう」

夏野菜を使った、ガスパチョ。
冷製のスープです。

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「アルプスベーカリーより」

アルプスベーカリーでも売っていた、焼き立ての自家製パン。

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「安曇野放牧豚」

ソーセージ、コンポーネ。
安曇野豚ソーセージのグリル、自家製ザワークラウト、トマト。

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「パンのおかわりいかがですか」と言われて、
全種類おかわりしてみました。

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ハーブティー/コーヒー/紅茶

紅茶をお願いしました。

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朝食後は、チェックアウトの11時まで、ブックストア松本本箱でゆっくりと。

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1泊2日で全ての本を読み切ることは出来ませんが、
本と出会う久しぶりの機会となりました。
街の本屋がなくなってきて、こういう機会が貴重になりつつあります。

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11時にフロントでチェックアウト。
フロントスタッフは1人で、ビジネスホテルのように並んで待ちます。

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送迎を待つ間、外からの松本十帖を一枚。

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レセプション「Cafeおやきと、コーヒー」まで送迎してもらい、

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浅間温泉バス停から、松本駅への帰路に向かいました。
バス停正面の丘の上に顔を出している黒い建物が松本十帖でした。

松本十帖
デザイナーズホテルです。リノベーション型の。旅館ではないと思いましょう。
グレードは、里山十帖と比べると少しカジュアルです。
客層は、文学少女が大人になったような壮年女性多し。彼女らにとっては、本屋に泊まるという夢を叶えてくれる場所なのでしょう。
あえて古い躯体を残した部分もあり、スタッフも至れり尽くせりの旅館ではありません。
松本十帖というプロジェクトの、ストーリーを含めて泊まりに行く場所。おのずと客を選ぶ施設です。

★「松本十帖」(信州/浅間温泉) ブログ
★「松本十帖」が好きなら、この旅館もおすすめ
 「箱根本箱」(箱根/強羅温泉)
 「里山十帖」(新潟/大沢山温泉)
 「おとぎの宿米屋」(東北/須賀川温泉)
 「星のや東京」(東京/大手町温泉)
 「明神館」(信州/扉温泉)

松本十帖
料金・基本情報はこちら ▶ 松本十帖


旅館・ホテルランキング

南信州、昼神温泉の 石苔亭いしだ に行ってきました。
長野県阿智村の、日本一といわれる星空を求めての訪問です。
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昼神温泉 石苔亭いしだ へは東京から約4時間。
アクセスは、遠路かつ最初戸惑ったので(高速バスの昼神温泉に行く便、全然無いじゃん。。と)、記事の最後にまとめました。
行き方はちゃんとあります。

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今回は、新宿駅から上諏訪駅まで特急あずさで2時間10分。

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上諏訪駅から昼神温泉直行バスを利用しました。
こちらは阿智昼神観光局による宿泊者専用で、3日前までの予約制。1日1便。
この日は、他の予約が無かったようでジャンボタクシーでの運行。貸切でした。

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高速を通り1時間半、昼神温泉に到着です。
阿智昼神観光局で代金を支払い、最後は宿まで送ってくれました。

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石苔亭いしだ に到着です。

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ヒーリングBGMの流れる屋外アプローチを進み、

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建物に入ります。

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靴を脱いで畳に上がり、その先に揃えられているスリッパを履いて進みます。
香のいい匂いがします。

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入って正面に迎えてくれるのが能舞台。
毎夜、伝統芸能が開催される能舞台。日替わりで、狂言や和太鼓などの演目が行われますが、この時期は、二千体ひな飾りの展示でした。

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14時に到着したため、チェックインの15時まではしばらく時間があったので、
昼神温泉を散策に出ました。

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石苔亭いしだは、阿智川沿いにあります。

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昼神温泉は、山あいでありながら、旅館が立ち並ぶ温泉地。
青竹色の屋根の平屋が石苔亭いしだです。
空は快晴。今夜の星空は期待できそうです。

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14時半過ぎには宿に戻って、チェックイン。
ロビーには、ヒーリング&小鳥のさえずりBGMが流れています。

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ウェルカムドリンクは、スパーリングワインをいただきました。
珈琲、抹茶、ゆずみつも選べます。
お菓子は、土産菓子の和風ぴーかんなっつ。

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宿帳に記入します。
スタッフは、ソムリエ風の洋装の男女と、和装の女性です。

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それでは、部屋に案内されます。

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中庭を通り、

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本日の部屋、花争(はなあらそい)。
円満井(えんまい)タイプ10畳。

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踏込を入り、

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和室。

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畳にベッドのスタイルです。

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こたつがあり、

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足を下ろせる 堀こたつ になっていました。

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部屋の茶菓子は、石苔亭いしだオリジナル菓子。
胡桃の入ったキャラメルあんの最中でした。

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お茶はティーバッグでの用意です。

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真空管アンプのオーディオがありました。ヒーリングBGMのCDを流します。

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縁側は、中庭に面しています。

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浴衣は2枚。

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冷蔵庫には、ミネラルウォーター。

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水回り。

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それでは、鍵を手に取り、大浴場に向かいます。

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大浴場は、夜間に男女入れ替えです。

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脱衣所。

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タオル、バスタオルは完備。

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内風呂-清水。
昼神温泉は美肌の湯。強アルカリ性の、とろりとした肌触りです。

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洗い場。

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露天風呂。

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貸切風呂もあります。
こちらは、空いていたら自由に入れる形式です。

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中庭に面した湯上がり処は、ライブラリーにもなっています。
ヒーリングBGMが流れる、リラックス空間です。

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デトックスウォーターの用意がありました。

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館内には、売店はもちろんのこと、

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105畳の宴会場があるほか、

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特徴的なのは、シアタールームがありました。
こちらは、貸切でDVDを見ることが出来ます。

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別の部屋タイプ、坂戸タイプ 露天風呂付和洋室 も見させてもらいました。
【坂戸タイプ 露天風呂付和洋室】花子。

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【坂戸タイプ 露天風呂付和洋室】リビング。

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【坂戸タイプ 露天風呂付和洋室】和室。

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【坂戸タイプ 露天風呂付和洋室】露天風呂。
円満井タイプとは差のある、比較的新しい部屋タイプです。


さて、夕食は、ナイトツアー申込の場合、17時から用意してくれます。
(通常は、18時・18時半・19時 からの選択。)
呼びに来ますとのことでしたので、部屋で待っていると、10分くらい前に、戸をノックをする音。
部屋係の案内で、夕食に向かいます。
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本日の食事会場は、こちら。
茶室のにじり口のように、少しかがんで入ります。

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能舞台を見下ろす個室です。
伝統芸能が行われる期間であれば、特等席ですね。

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最初のセット。

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お品書き。

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食前酒 みぞれりんごの梅酒

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先付け 養老豆腐

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前菜 才巻海老 子持ち鮎甘露煮
   穴子棒寿司 タラの芽
   紅梅百合根 もずく酢
   姫サザエ旨煮

ザ大型高級旅館で出てくるような前菜です。

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お酒は、真澄のあらばしりではじめます。

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ドリンクは、信州の日本酒を中心としたラインナップ。
石苔亭いしだ ドリンクメニュー1/5。

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石苔亭いしだ ドリンクメニュー2/5。

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石苔亭いしだ ドリンクメニュー3/5。

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石苔亭いしだ ドリンクメニュー4/5。

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石苔亭いしだ ドリンクメニュー5/5。

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続いてお椀は、

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吸物 蛤のふかし
    梅人参 菜花

見た目通りのお吸い物です。

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お造り 本鮪 甘鯛 甘海老 馬刺

南信州の名物、馬刺しです。

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卵形の器で出てきたのは、

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凌ぎ このわた茶碗蒸し

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焼物は、魚料理か肉料理の選択。肉料理をお願いしました。
焜炉に火が入り、

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焼物 肉料理
   信州牛朴葉焼き

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強肴 海老真丈
    青唐 素塩

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続いて、煮物の器が来ました。

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煮物 ぜんまい信田巻き
    たけのこの里 鰊

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酢物 あぶり帆立と蟹

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最後のご飯。

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食事 信州産こしひかり
止椀 蜆の赤出汁
香の物 信州漬物三点盛り

漬物は、野沢菜、たくあん、小茄子の柴漬けです。

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水菓子 牛乳寄せ苺のソース

夕食は、ザ大型高級旅館で出るような内容でした。
個室が調理場から離れているので、料理が熱々というわけにもいきません。
品数は豊富。お腹いっぱいになる料理です。


さて、お目当ての日本一の星空ナイトツアーに向けて、部屋で着替えて来ます。
今日の会場の気温予報は -7℃。浴衣でふらりという訳には参りません。
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18:20ロビー集合。
旅館を通じて申し込んだので、
ゴンドラのチケットとともに、レジャーシートを持たせてくれました。
ブランケット、使い捨てカイロも入っていて、これが本当に助かりました。

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石苔亭いしだのスタッフの誘導で、隣の旅館、昼神グランドホテル天心から、
18:30発のマイクロバスに乗り込みます。

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車で20分弱。
ヘブンスそのはら ゴンドラ乗り場に到着です。

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ここから、ゴンドラに乗り込み、

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暗闇の中を15分。

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会場である山頂駅に到着。

ちょうど消灯時間の星空解説中でしたので、そのまま雪原に寝転びます。
レジャーシートを敷いて、ブランケットを掛けても、
とにかく寒い。。
使い捨てカイロを取り出して、懐に放り込みます。
そして、星空を眺めると、視界には数百という星が広がります。
その写真がこちら。
石苔亭いしだ_103

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。。。スマホカメラでは、星は写らず。。魅力をお伝えることが出来ませんでした。
ぜひご自身で体験してもらいたいと思います。

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天空の楽園 日本一の星空ナイトツアー。
阿智村は、環境省認定「日本一星空の観測に適した場所」なのだそうです。

石苔亭いしだ_105
この日は、20:30でイベント終了。下りのゴンドラに乗って15分。
出口のお土産コーナーを通り抜け、復路は20:50発でした。
昼神温泉まで再び20分。帰りは、石苔亭いしだの前で下ろしてくれました。

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冷えた体を温泉で温めた後、部屋に戻りました。
早々にベッドに潜り込んだところ、
足にゴツンとぶつかるものが。

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湯たんぽが入っていました。心遣いに感謝です。


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翌朝。
暖房してても寒い朝です。
気温 -8℃。あれ、昨夜の山頂より気温が低い。。湯たんぽに足を寄せます。

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まずは朝風呂で冷えた体を温めに行きます。
湯上がり処ライブラリーでは、暖炉に薪がくべられていました。
朝も、ヒーリング&鳥のさえずりBGMです。

大浴場は、夜間男女入れ替え。
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脱衣所。

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内風呂-石神。

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露天風呂。

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朝風呂の後は、昼神温泉の朝市へ。
雪駄を借りて外出します。

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石苔亭いしだのスタッフは、フロントに常に1人は立っており、
外出するときに見送り、帰ってくるとお迎えの声を掛けに出てきます。
スタッフ数の確保と、教育徹底を感じました。

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石苔亭いしだ から歩いてすぐ、朝市広場で、
地元のおばあちゃんたちが店を開いています。

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地元の農産品から工芸品まで。りんご、味噌、はちみつから、きのこの詰め放題なんてものも。

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ここで買ったのは、伊那地方の名産品、市田柿。
ねっとり甘い干し柿で、良い買い物でした。

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朝市広場には、阿智川に面した足湯もありました。

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下道の昼神温泉バス停は、石苔亭いしだ から徒歩5分。
左奥の高い建物(昼神グランドホテル天心)の前が、朝市会場です。
石苔亭いしだは、その隣奥にあります。

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朝食は、8時・8時半・9時からの選択。8時を指定しました。
部屋で待っていると、5分ほど前に、内線が鳴りました。
場所は、夕食と同じとのことで、自分で向かいます。

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石苔亭いしだの朝食は、和食 or 洋食をチェックイン時に選ぶのが通常ですが、
今回の朝食は、短歌膳。
石苔亭いしだの裏メニュー的存在で、宿泊2日前までに要予約(追加料金なし)。
案内はされないので、自分から申し出る必要があります。

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短歌膳は、短歌の文字数に合わせた31膳。29の小皿とご飯、味噌汁が陳列されています。

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短歌膳のお品書き。

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酒のつまみになりそうなものから、

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ご飯のおともの好適品、

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フルーツまで含めて29皿。

小皿に少量ずつなので、足りないかなと思いましたが、
食べ進めるうちに、結構お腹いっぱいになってきます。

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そして、ご飯のおともだらけですので、おひつでの提供のご飯も、

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全部いただいてしまいました。

石苔亭いしだの短歌膳。名物を体験できた、という楽しい気持ちになる朝食でした。

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朝食後には、バリスタの喫茶が営業しているとのことでしたので、

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早速、能舞台前へ。

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注文したのは、カフェラテ。

バリスタによるラテアートのカフェラテ。かわいい。
一口サイズのケーキが付いて1,100円でした。

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さて、部屋に戻り出発の支度をして、
フロントでチェックアウト。

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最後に、部屋係からのメッセージと、金平糖をくれました。

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この日は、馬籠宿への観光。
中央道の駒場バス停(=中央道昼神温泉バス停)に送迎してもらいました。

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駒場バス停(=中央道昼神温泉バス停)は、石苔亭いしだからは車5分。阿智PA内にあります。
ここから、名古屋行きの高速バスに乗り込みます。

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恵那山トンネルを抜ければ木曽地方。
15分で、中央道の馬篭バス停に到着です。こちらは神坂PA内です。

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中央道の馬篭バス停から徒歩15分で、

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馬籠宿に到着です。

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島崎藤村の出身地で知られる馬籠宿は、
石畳の坂道に、古い町並みが保存されています。

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中心は、島崎記念館。ちょうど中腹あたりにあります。

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食べ歩きは、木曽の名物、五平餅。
五平餅は、わらじ型が一般的ですが、馬籠のあたりは団子状なのだそうです。

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馬籠宿の観光後は再び、中央道馬篭バス停に戻り、中央ライナーなごや号で東京へ。
中央道昼神温泉バス停での乗車停車の後、
小黒川PA、境川PAでの休憩を経て、4時間半あまりでバスタ新宿に到着しました。

昼神温泉 石苔亭いしだへのアクセスは、最初よく分からなかったので、下記にまとめました。
「新宿から高速バスの昼神温泉に行く便が全然無いじゃん」と焦らないように。。
※石苔亭いしだの送迎は、予め依頼すれば乗る便にあわせて送迎してくれます。
■車
 新宿から中央道で直行3時間半。
■高速バス
○中央道昼神温泉バス停=駒場バス停
 阿智PA内にあります。バス会社によって名前が違うのが分かりづらいです。
 新宿からは、中央ライナーなごや号のみ。所要4時間。新宿発は、早朝発と夕方発しかないため、宿に向かう往路としては使えません。復路は昼発。
 名古屋行き(馬籠方面)は便多数。
 石苔亭いしだの送迎で5分。
○伊賀良(いがら)バス停
 中央高速バス新宿~飯田線。所要4時間。1時間に1便あり、利用はこちらが現実的。飯田IC下りてすぐ。
 石苔亭いしだの送迎で20分。
○昼神温泉バス停
 名古屋行き(馬籠方面)のうち数本が、下道を通り、温泉街へ。午前発と午後着の設定なので宿泊者向け。
 石苔亭いしだから送迎で1分。
■電車
○飯田駅
 新宿から特急あずさ2時間半弱+飯田線鈍行2時間半弱。一番時間かかるルートです。
 石苔亭いしだの送迎で30分。
○上諏訪駅
 新宿から特急あずさ2時間強。
 上諏訪駅から、阿智昼神観光局による宿泊者専用送迎バスで1時間半。
 このバスは乗車3日前までの予約制。観光局HPでWeb予約か、観光局or宿に電話予約。
 往復で3000円。(復路は別日選択可)。料金は変わりませんが片道利用も可能(予約時に復路の権利放棄)。

石苔亭いしだ
星空がキラーコンテンツの宿。阿智村の"日本一の星空"の体験が、強く印象に残ります。
平屋建ての旅館は、落ち着いた雰囲気。スタッフも多く、サービス教育がしっかりしている感じがありました。
31品の朝食「短歌膳」も名物です。

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石苔亭いしだ
料金・基本情報はこちら ▶ 石苔亭いしだ


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