いい旅館訪問記 旅館マニアによる高級旅館のおすすめブログ

東京在住の旅館マニアが、口コミ・ランキングに頼らない現地情報を紹介するブログ。 「その旅館が好きなら、この旅館もおすすめ」というリンクも紹介中。 住まいから関東の温泉宿が中心になると思います。

カテゴリ: 北陸(加賀・富山)

金沢の奥座敷、辰口温泉の まつさき に行ってきました。
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金沢から最も近い温泉の一つで、明治の文豪・泉鏡花の小説の舞台にもなった由緒ある旅館。料理が美味しいと聞いての訪問です。

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まつさきへのアクセスは、小松駅または松任駅から送迎で20分。
金沢駅からは、3駅先の松任駅。関西からは小松駅が便利。
東京からは、小松空港にも送迎してくれます。

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今日は小松駅から送迎をお願いしました。
マイクロバスで20分余り。

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まつさきに到着です。
車寄で仲居さんに迎えられ、右手の渡り廊下に進みます。

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松泉湖にかかる渡り廊下は、まつさきのシンボル。

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歩きながら、宿への期待を高めてくれます。

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玄関を入り、

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フロントで名前を伝えます。
スタッフは、ワイシャツにネクタイというオールドスタイル。

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はじめに、ロビーの席に案内されます。
大型高級旅館型の広めのロビーで、琴のBGMが流れています。

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ここで宿帳の記入を行い、
早々に、部屋に案内されます。

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まつさきは、本館と新館に分かれています。
今日の宿泊は、新館鳳凰。

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新館のエレベーターに乗り、

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4階へ。廊下も琴のBGMです。

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本日の部屋は、401つる。
鳳凰 特別室(ベッド付)。

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踏込から、

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畳廊下。たくさん部屋があります。

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主室。

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主室を反対から。

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生け花も立派です。

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最初に仲居さんから、館内の案内とお茶出し。

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お茶菓子は、まつさき自家製の栗蒸し羊羹です。

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鍵は、部屋に用意されていました。
滞在中1回無料のお飲み物券付。

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広縁。
景色は、敷地内の庭園の松林です。

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外にもテーブルが配置され、風を感じながらゆっくりすることができます。

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部屋の中に、マッサージチェア。

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もう一つの間。冬はこたつになるそうです。

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ツインベッド付寝室。

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洗面台。

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温泉内風呂と、

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温泉露天風呂。

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露天風呂からも、景色は松林です。

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流しには、

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コーヒー、紅茶、緑茶のパックがあり、

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冷蔵庫は空。

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お手洗は二つあり、

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どちらも同じ形でした。

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浴衣に作務衣、丹前。
大浴場は、タオルは持参。バスタオルも持参ですが、部屋にたくさん用意されていました。

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それでは、温泉に向かいます。

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まつさきの温泉は2ヶ所あります。
本館1階大浴場。こちらは男女入れ替えなしです。

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脱衣場。

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内風呂。
右手の小さい浴槽は、36.5度の源泉掛け流し。
辰口温泉は、泉温がやや低めながら、なめるとわずかに味のする弱アルカリ性。
あつ湯に入ったあと、水風呂代わりに入ると、
最初はひんやり感じたのに、泉質効果で段々とぽかぽかしてきます。

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もう一つの温泉は、新館5階の展望露天風呂。玉竜の湯。
こちらは夜間に男女入れ替えです。

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脱衣場。

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内風呂。

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サウナもあります。

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露天風呂。
景色は、部屋の露天風呂と同じ向きの、松林です。

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湯上りどころには、マッサージチェア。

さて、まつさきの本館の部屋も見せてもらいました。
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本館のエレベーター。

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【本館瑞雲和室10畳】。

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【本館瑞雲和室10畳】踏込から、

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【本館瑞雲和室10畳】本間。

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【本館瑞雲和室10畳】洗面台。

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【本館瑞雲和室10畳】内風呂。

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【本館瑞雲和室10畳】お手洗。

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本館瑞雲の廊下。
新館鳳凰と本館瑞雲は、明らかに部屋グレードに違いがありました。

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館内には、宴会場もあります。
設備は全体的に、昔の大型高級旅館のような印象があります。

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お土産菓子たくさんの売店。

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有料の色浴衣レンタルもありました。

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テーブルサッカーのゲーム盤。くるくる回して遊ぶもの。
なんで旅館にあるのかは不明です。

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幼児用おもちゃもありました。赤ちゃんもウェルカムの宿なのでしょう。

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まつさきは、明治の文豪・泉鏡花の小説『海の鳴る時』の舞台にもなった由緒ある旅館。
泉鏡花の初版本と硯が展示されていました。

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敷地内にある松泉湖には、鯉が泳いでいます。
置いてある鯉のエサをバラバラとまけば、

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鯉がわらわらと集まってきます。

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庭園は、ちょっとした散策コースになっています。
クモの巣除けとして、園芸用の支柱が置いてありました。
手に取って、木々の間をすすみます。

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松泉湖に浮かぶような茶室。
抹茶がいただけるようなので、明日の朝に行こうと思います。

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まつさきのある辰口(たつのくち)温泉は、温泉街はありません。
周囲は、田舎の住宅地という感じでした。


さて、食事の時間です。
夕食は部屋食。18時、18時半、19時からの選択です。
これから出てくるのは、新館鳳凰の料理です。
まつさきは本館と新館で、調理場が2つあり、料理長の別です。料理も全然違う内容になっています。
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仲居さんは熟練の地元のおばあちゃん。親しみやすく話してくれます。
準備が出来ましたと、テーブルに呼ばれます。

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最初のセットから美しい。期待が高まります。

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お品書き。

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お品書きの裏には、石川県の食材の紹介。

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はじめに、金色のとっくりで、朱盃に日本酒が注がれます。
福光屋 黒帯 悠々。

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乾杯 まつさき特製柚子ジュース

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お酒は、のみくらべセットを注文しました。
石川の地酒、手取川・夢醸・農口尚彦研究所。

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前菜 法蓮草と占地のお浸し
   タラの芽胡麻和え
   燻製サーモン笹巻寿司
   能登もずく酢 針生姜
   一寸豆塩茹で
   蕗の薹味噌
   蕗田舎煮

ふきのとうみそは、酒が進みます。

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笹の中身は、燻製サーモン笹巻寿司。

このころ、部屋に女将さんが挨拶に回ってきました。
昔ながらのサービスを大切にする旅館ですね。

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つづいては、椀物。

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御椀 清出汁仕立て
    蓬豆腐
     油目 かぎ蕨 ラディッシュ 青柚子

美しい椀物です。
すまし汁に口をつけた時、旨い食事と確信しました。
すすって美味しくて、具に手をつける前に、すすりきってしまいました。

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向附 鰆焼霜造り
   七尾産甘海老
   金沢港なめらへぎ造り
   近海本鮪平造り
    あしらい一式

鰆は柚子の煎り酒で。
日本海の近海ものだそうで、とろけるような刺身です。

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焼物 甘鯛若狭焼き
    菖蒲独活 はじかみ

甘鯛は、口のなかで甘くほどける柔らかさ。

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酢物 蒸し鮑 蛍烏賊
    アスパラガス 新玉ねぎ
     土佐酢ジュレ 花穂

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ここで、ごはんのお釜に火が入ります。

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強肴 和牛柔らか蒸し
    アスパラガスソース
    バルサミコソース
     添え野菜

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箸で持ったら、崩れてしまうくらい柔らかい和牛。
口に入れると、脂は感じないのにパサつきはなく、うまみがぎっしり。
蒸した後に出汁に漬けているのだとか。
ソースもなめつくしてしまいました。

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続いての器は、

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焚物 南瓜 人参 スナップエンドウ
    六方小芋 木の芽

もちろん器までほっかほかでの提供。
どれも柔らかくて一番美味しい瞬間での提供。出汁まで飲んでしまいます。

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釜の御飯も炊き上がりました。

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食事 桜海老御飯
香物 大根ぬか漬け
   胡瓜浅漬け
   白菜切り漬け
止椀 豆腐滑子

桜海老におこげが、なんとも香ばしさを高めます。
お茶碗は、持ち手すら温かい、温めて持ってきている配慮です。
味噌汁ですら、一品であるといえるくらい美味しい。出汁ですね。

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お釜のご飯は、

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もちろん全部いただきました。

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水物 バイナップル メロン とちおとめ さくらんぼ

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最後のお茶は、急須にポットカバーでの提供。
夜に温かいまま飲めるようにとの配慮です。

まつさき新館鳳凰の夕食は、美味しかったです。
最初のセットから美しいと感じましたが、御椀のすまし汁で確信しました。
本館と新館で2つ調理場があるとのことでしたが、
このレベル、この出来立ての温かい料理の提供は、そうでないと不可能なのでしょうね。

仲居さんに聞いたところ、新館と本館は全然違う料理。
新館は、京都で経験を積んだ板長で、京風味。
本館は、まつさきが長い板長で、出汁が絶品だとか。
本館の料理も食べて見たいと思いました。

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食後には、部屋の露天風呂で一風呂。

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体を温めて、布団に潜りこみます。

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おやすみなさい。


翌朝。
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快晴の朝です。

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まずは朝風呂へ。
新館5階の展望露天風呂。
夜間に男女入れ替えされて、朝は木犀の湯。

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視界が開けた露天風呂は、
庭の松で周囲の民家は隠れ、視線を上げれば林の丘。遠くには白山に連なる山々。
周囲が住宅地と感じさせない空間になっています。

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朝食は7時半、8時、8時半から。
10分前にはノックの音。仲居さんがおはようございますと元気よく入ってきます。
持ってきてくれた朝刊は北國新聞。

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テーブル掛けも、新しいのに掛け替え。

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味噌汁は、テーブルで火にかけられます。

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蒸らしの段階の釜炊ごはんも到着。

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釜炊きの御飯は、辰口産のお米。
仲居さんによそってもらって。

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朝食のセットが揃い、席に呼ばれます。

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りんごジュースに、サラダ。

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メインはなんと、のどぐろ一夜干し。
朝食にのどぐろが出るとは!
すごい脂。焼きたての温かいところを、はくばく食べてしまいます。

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炊き合わせ。鰊と茄子を炊いたもの。
温かくて、ほろほろとした鰊がうまい。

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味噌汁も良い感じに。

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味噌汁をよそってもらいます。
おつゆ麩がとろとろです。

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木箱の中は、のり。

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めかじき昆布〆、小松菜のおひたし。おからの炊いたもの。

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玉子焼き。

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まつさき新館鳳凰の朝食は、のどぐろがメインの豪勢な食事でした。

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デザートにミルクプリン。

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朝食後には、部屋に用意してあったお飲み物券で、食後のティータイムとします。

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茶室 無量庵へ。

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館内から茶室への渡り廊下は、ハート型の窓があります。

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松泉湖に囲まれる茶室の窓辺で、

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抹茶を頂きました。

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松泉湖に浮かぶような茶室。鳥のさえずりを聞きながら。

まつさき_153
チェックアウトは10時。フロントで精算しました。

まつさき_156
帰りの送迎は、小松空港へお願いしました。
車が回される待ち時間のために、車寄には足湯がありました。

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まつさきから25分、小松空港に到着。

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空路で羽田への帰路に着きました。

まつさき
施設やサービスは、中型高級旅館の典型です。団体に好まれる感じ。
しかし、特筆するのは食事。本館と新館で、調理場が2つあり、料理長も別です。
新館鳳凰は、出汁の味付けがすばらしく、美味しかったです。こんなに美味しいのであれば、今度は本館の料理も食べに来てみたい、と思わせる旅館でした。

★「まつさき」(北陸/辰口温泉) ブログ
★「まつさき」が好きなら、この旅館もおすすめ
 「たちばな四季亭」(北陸/山代温泉)

まつさき
料金・基本情報はこちら ▶ まつさき


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加賀温泉郷、山中温泉 吉祥やまなか に行ってきました。
吉祥やまなか_178

吉祥やまなか_1
前日の 山代温泉 たちばな四季亭 から永平寺観光のち、
永平寺おでかけ号で山中温泉に到着。
降車のバス停は、山中温泉しらさぎ大橋。

吉祥やまなか_2
橋を渡ると、対岸に見えてきました。

吉祥やまなか_5
吉祥やまなかに到着です。

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提灯の玄関を入ると、

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九谷焼唐獅子のお出迎え。
館内には香の匂いがただよいます。

吉祥やまなか_51
ロビーに進むと、スタッフに名前を聞かれて、

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そのままロビーラウンジへ案内されます。
ピアノのBGMが流れます。

吉祥やまなか_8
ここで、宿帳を記入します。
出てきた冷たい抹茶は甘め。

予約した部屋は【寛タイプ】でしたが、
当日空きがあったからと【粋タイプ】にアップグレードしてくれました。

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ここで、滞在の案内が渡されます。

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滞在中のさまざまなサービスの案内。

吉祥やまなか_67
貸切露天風呂も1回無料だそうです。あとで入りましょう。

吉祥やまなか_45
さて、部屋へと案内されます。
エレベーターで、

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7階へ。

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本日の部屋、703。粋タイプ。

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ドアを開ければ、坪庭付の広い空間。

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踏込から、

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和室。

吉祥やまなか_18
和室を反対から。

吉祥やまなか_19
広縁からは、

吉祥やまなか_20
眼下に、鶴仙渓から続く大聖寺川。

吉祥やまなか_21
広縁にある冷蔵庫。
2Lの水のみ無料です。

吉祥やまなか_22
コーヒーミルの用意がありました。明朝頂きましょう。

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水回りと、内風呂の陶器風呂。

吉祥やまなか_182
陶器風呂は、温泉ではありませんが、お湯を張ってみました。

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ドライヤーは、花柄の巾着に収められています。

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お手洗。

吉祥やまなか_26
浴衣は大中小と用意されています。

吉祥やまなか_23
アロマポットもありました。

吉祥やまなか_27
部屋のお茶菓子は、栗さらさ。
栗入りようかんでした。

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ここで、予約していた部屋である【寛タイプ】も見せてもらいました。

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【寛タイプ】踏込。

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【寛タイプ】和室10畳。

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【寛タイプ】水回り。

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【寛タイプ】内風呂。陶器風呂。

吉祥やまなか_14
【寛タイプ】お手洗。

寛タイプは、粋タイプと比較しても、全く問題ありません。

吉祥やまなか の部屋タイプは、
【露天付】 雅>花
【渓流側】 粋>寛>楽
【山側】  その他
となっています。

食事は、【露天付】>【渓流側】>【山側】の3段階でグレード違いになっていますが、
【楽タイプ】以下は、ユニットバスであり、温泉旅館としてはどうでしょうか。

吉祥やまなかで、高級旅館を求めるなら、どの部屋タイプがいいか?については、
【寛タイプ】以上を選ぶと良いと思います。

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さて、部屋に戻り、鍵を手に取り、
大浴場へ向かいます。

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吉祥やまなかは、昔の旅館を改装してオープンしたそうです。
ほとんどフル改装なので、きれいな旅館ですが、
窓などの立て付けは昔のままの部分があります。
そういったところは、うまく障子で隠したりされています。

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大浴場は1階。夜間に男女入れ替え。

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女性限定で、色浴衣レンタルのサービスもあるそうです。

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足湯もありました。

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大浴場 菊の湯。

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脱衣所。

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タオル、バスタオル完備です。

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脱衣所には、アイスキャンディまでありました。

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内風呂。

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洗い場。

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ジェットバスとサウナ。

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湯上りには、14:30~16:00のみのサービスである、
アフタヌーンティーを頂きに、鉄板焼「青竹」へ。

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夕食、朝食を提供している鉄板焼きレストランで、

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目の前で、一からパンケーキを焼いてくれます。

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ふわふわのパンケーキ。
おやつの時間にちょうどいいサービスです。

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続いて、滞在中1回利用できる貸切露天風呂。
フロントに訊ねると、すぐ次の時間が予約できるとのことで、早速お願いしました。
貸切露天風呂は3種類あり、今回は、檜造りの「一笑」。

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足を延ばしきれる広めの檜風呂。

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正面玄関となりに立地するため、景色はありませんが、
木々から蝉の声。風情を感じました。

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続いての湯上りには、
16:00~18:00のみロビーラウンジで提供の、湯上りサービス。
ビール1杯(金麦ですが。)&甘味 を頂きにいきました。

吉祥やまなかのスタッフは、女性は襟元袖元が花柄の洋装。仲居さんスタイルの和装もいました。
男性は、Yシャツに法被・袴姿・女性と似た形の洋装とさまざまです。


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ビール1杯(金麦ですが。)と、

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甘味は、ミニチョコレートケーキでした。

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このロビーラウンジでは、7:00~20:00まで、コーヒーなどのドリンクサービスがあり、

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九谷焼の色とりどりな器から選んで飲むことができます。

さて、吉祥やまなかに宿泊すると、姉妹館かがり吉祥亭の大浴場も利用ができます。
送迎のシャトルバスは1時間に一本ですが、
フロントに問い合わせしたら、すぐに送迎を仕立ててくれました。
案内には書かれていませんが、人繰りがつけばいつでも、送迎をしているそうです。

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送迎5分ほどで、かがり吉祥亭に到着。

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かがり吉祥亭も、大浴場はタオルバスタオル完備なので、手ぶらでOK。

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【かがり吉祥亭】内風呂。

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【かがり吉祥亭】露天風呂。

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【かがり吉祥亭】露天風呂は、鶴仙渓に面しています。対岸の遊歩道からは丸見えです。
男性の露天風呂なので、こちらは構いませんが。

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かがり吉祥亭も、湯上りサービスがあり、
ビール1杯(金麦ですが。)と、加賀の郷土料理べろべろでした。

ところで、吉祥やまなかと、かがり吉祥亭の比較をされているケースがありますが、
施設には、明らかに差がありました。
また、かがり吉祥亭宿泊者は、吉祥やまなかの大浴場は利用不可。
迷われている場合は、吉祥やまなかを選ぶのが正解です。

さて戻りは、かがり吉祥亭のフロントに言えば、送迎車で吉祥やまなかへ送ってくれます。


忙しく過ごすうちに、早くも夕食の時間となりました。
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吉祥やまなかには、食事会場が3つありますが、
鉄板焼「青竹」は粋タイプ以上、加賀料亭「千尋」は露天付客室宿泊者専用です。

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今日の夕食会場は、加賀料理「べにはな」。

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半個室もあるレストランです。
琴のBGMが流れています。

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本日の席はこちら。

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最初のセット。

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飲み物は、地酒3種呑みくらべを注文。
「SAKE BAR べに蔵」に案内され、自分で日本酒サーバーから選びます。

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おちょこも好きなものをチョイス。

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手取川、常きげん、天狗舞にしました。

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お品書き。

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食前酒 天狗舞梅酒

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八寸 山海の幸七種盛り合わせ
   赤皮南瓜豆腐 鬼灯トマト
   合鴨チーズ 甘海老握り寿司
   無花果胡麻クリーム 絹かつぎ
   甘長唐辛子焼き浸し

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造里 旬の海鮮一貫五種盛り合わせ
   間八 鯛 鮪 栄螺 牡丹海老

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続いての椀物は、

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郷土料理 鴨の治部煮

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焼物 鮎炭火焼き
   黒毛和牛もろみ西京焼き

和牛は、いま鉄板から出したかというくらい熱く。あゆも焼きたて。

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揚物 鱧の南蛮揚げ
   茄子と海老のはさみ揚げ 青唐   

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天麩羅はお好きなだけ、と食べ放題でした。
卓上の注文用紙に書いて、3つずつ注文します。

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海老、五郎島金時芋、金時草

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白海老かき揚げ、加賀蓮根、青唐

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茄子、旬魚、旬野菜

9種類全部を頂きました。

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酢の物 橋立産岩もずく

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最後は御飯。

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焚飯 しらすと梅のゆかりご飯
   赤出汁 香の物

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デザート マンゴープリン 西瓜 巨峰

最後に、明日の朝食会場の選択を聞かれて夕食を終えました。

吉祥やまなかの夕食は、きれいにまとまっています。

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夕食後、20:45からは、ロビーで山中節の披露。
山中温泉の芸妓が、三味線と長唄に合わせて、山中節を含めた3曲を舞います。
10分余りの興でした。

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さて、布団が敷かれた部屋に戻り、

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アロマポットに数滴垂らして、布団にもぐりこみます。

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おやすみなさい。


翌朝。
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よく晴れた朝です。

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まずは、朝風呂へ。
大浴場は夜間に男女入れ替えとなっており、
大浴場 菊の湯。

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脱衣所。

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アイスキャンディーは朝も用意されていました。

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内風呂。

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露天風呂。

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身を乗り出せば、大聖寺川の景色です。

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露天風呂は、対岸から見通せるようで、
女性用に、巻きタオルの案内がされていました。

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ロビーラウンジでの湯上りサービスは、
朝は、加賀の郷土料理べろべろ。

吉祥やまなか_130
寒天と卵で作られた生姜風味の郷土料理です。

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さて、朝食。
朝食は、加賀料理「べにはな」もありますが、
楽タイプ以上は、朝食に鉄板焼も選べるので、そちらでお願いしました。
鉄板焼「青竹」。

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席はこちら。
BGMはジャズピアノ。

吉祥やまなか_139
お品書き。

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<ジュース>豆乳バナナ。
<サラダ>白山堅豆腐と合鴨生ハムの旬菜サラダ
     ~季節のクリーミードレッシング~
<スープ>加賀・九谷野菜のミネストローネ。

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シェフの調理開始。目の前の鉄板でオムレツが作られていきます。

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<卵料理>TEPPANふわとろチーズオムレツ
     ボイルソーセージ 温野菜

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<パン>TEPPANフレンチトースト
 ~加賀地酒粕クリームと金箔生クリームを添えて~

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トーストもいかがですか、と言われ、お願いしました。

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<朝の一品>カスピ海ヨーグルト 果実
 フルーツグラノーラ 金箔はちみつ
 ~季節の果実と共に~

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最後に、コーヒー紅茶。

鉄板焼きの朝食とは、とても珍しいですね。
宿の思い出として、とても印象に残ります。

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朝食後は、部屋に戻って、
部屋に用意されているコーヒーミルを使ってみます。

ミルに珈琲豆を入れて、回してごりごりと挽いていきます。

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粉になりました。
ドリッパーに入れて、上からお湯を注ぎ、

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コーヒーのできあがり。

コーヒーマシンが置いてある旅館はありますが、ミルがあるのは初めて。
作っていく過程も、非日常の体験で楽しいです。

吉祥やまなか_52
さて、山中温泉街を散策しようと玄関に向かいました。
玄関には、下駄と、手持ち用のタオル、

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夜道の散策むけの、道行灯が用意されていました。

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日傘も。

吉祥やまなか_133
朝一番8:55のシャトルバスで、かがり吉祥亭に向かいました。

山中温泉の中心は、山中座。
そこから南にゆげ街道が延びており、かがり吉祥亭はゆげ街道の南端です。
吉祥やまなかは、山中温泉の北の端にあり、
吉祥やまなかとかがり吉祥亭は、山中温泉の中心を挟んで、ちょうど反対側にある位置関係。

ともに中心までは徒歩10分くらいですので、
かがり吉祥亭にシャトルバスで行って、散策して吉祥やまなかに帰ってくるのが良いです。

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かがり吉祥亭から、ゆげ街道を散策します。

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鶴仙渓展望があったり、

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お店が並んでいる街道です。
立ち寄ったのは、肉のいづみや。

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肉のいずみやは、コロッケが有名。
ゆげ街道の食べ歩きにちょうど良いです。

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山中温泉の中心。菊の湯と、奥に山中座。

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山中座から、鶴仙渓のある東に向かうとあるのが、あやとり橋。
らせん状の珍しい橋です。

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この橋のたもとに、

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鶴仙渓川床があります。

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川床の利用は、おしるこかロールが付いて600円。
山中温泉宿泊者は100円引になります。

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川の音と、虫の声とを聴きながら、のんびりとすることができます。

鶴仙渓川床からは、吉祥やまなかまで10分余り歩いて戻りました。
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吉祥やまなかに戻れば、仲居さんの格好のスタッフが、
鯉にえさやり。風流ですね。

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部屋に戻って支度をして、フロントでチェックアウト。

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送迎バスを待つロビーのソファには、飴玉の用意。

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お土産ショップは内容充実しているので、送迎の待ち時間で立ち寄ります。

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吉祥やまなかの小松空港行きの送迎は3日前迄の要予約。
前日では本当に予約不可でしたので、加賀温泉駅までの送迎を利用しました。
かがり吉祥亭を経由して30分で加賀温泉駅。
そこからJRとバス30分の小松空港から、東京への帰路につきました。

吉祥やまなか
ずっと楽しい旅館です。
鉄板焼パンケーキ、湯上りサービス、貸切露天風呂。
ラウンジでは九谷焼カップでのコーヒーサービス、大浴場にはアイスキャンディー。
夕食は天麩羅食べ放題。夜には山中節。
翌朝も湯上りサービス。朝食は鉄板焼。
姉妹館かがり吉祥亭の大浴場も利用できる。山中温泉ゆげ街道の散策。
暇になっている時間がありません。

吉祥やまなかの経営は、ルネッサンス沖縄・伊豆北川つるや吉祥亭と一緒。
企業体らしく、若いスタッフが中心ながら、サービスは一定のレベルになっています。

部屋は、先述の通り、寛タイプ以上で予約すると良いと思います。

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吉祥やまなか
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