いい旅館訪問記 旅館マニアによる高級旅館のおすすめブログ

東京在住の旅館マニアが、口コミ・ランキングに頼らない現地情報を紹介するブログ。 「その旅館が好きなら、この旅館もおすすめ」というリンクも紹介中。 住まいから関東の温泉宿が中心になると思います。

カテゴリ: 関西(京都・滋賀・兵庫)

京都御三家と言われる名門旅館、柊家旅館に行ってきました。
柊家旅館_5
俵屋旅館・柊家旅館・炭屋旅館と並び称される、老舗旅館です。
柊家旅館の公式サイトには情報が少ないので、現地情報が実際どうなのかを写真多めで紹介します。

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柊家旅館の立地は京都市内のど真ん中。市営地下鉄の京都市役所前駅が最寄り。
大通りである御池通りに、突然現れる木壁と緑が、柊家旅館です。

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麩屋町通りに入れば、柊家旅館の土壁。

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麩屋町通りの向かいは、俵屋旅館。柊家旅館と俵屋旅館は完全なお向かいさんです。

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柊家旅館に到着。京都らしい数寄屋造りの建物です。
羽織を着た下足番が引き戸を開けてくれます。

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一歩入ればもう、老舗の佇まい。

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靴を脱いで、スリッパで進みます。

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正面で迎える書は、「来者如帰」(らいしゃにょき)。
家に帰ってきたかのようにくつろげるもてなしをする、という柊家旅館のコンセプトです。

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名前を告げると、フロントは寄らずにそのまま部屋に案内されます。
京都の老舗なので敷居が高いスタッフかと思いきや、意外にもフレンドリー。でありながら裏で気を配り、こちらに負担を掛けない感があります。

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館内は静寂の空間です。
写真の通り、昔の建物ではありますが、隅々まで清掃が行き届いており、不快感はありません。照明は薄暗め。

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本日の部屋は、本館(旧館)の十四号室。

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廊下との仕切りはふすま一枚。
内側から小さな鍵が着いているだけです。

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入れば、控えの間から、

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本間。
十四号室は、川端康成が宿泊していた、柊家旅館を代表する部屋。
本館のなかでも一番歴史があり、江戸時代にできた部屋だそうです。

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面する坪庭を二面から眺められる角部屋。

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京都市街の中にあり、隣も建物のはずですが、目線には全く入ってこない設計になっています。

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仲居さんが、おうすを持ってきてくれました。

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お茶菓子。朧月(ろうげつ)。
柊家旅館オリジナルの和菓子です。製造は笹屋守栄とあります。
生姜汁が効いた、あんこ菓子でした。

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そして、宿帳への記入。

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食べ終われば、続いて煎茶。
柊の柄の茶器での提供です。

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手元も柊の柄。

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部屋は広々。
あらかじめ朝日新聞の夕刊がおいてありました。

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部屋の鍵のホルダーも、柊の形。

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テレビは、掛け物がされています。

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調度品も歴史がありそうなもの。屏風。

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掛け軸。

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文箱は、

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硯に筆。さすがです。

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昭和感のあるスイッチ。
カーテンの開閉はこちらで行います。

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浴衣も支度してくれて。
柊の模様の浴衣です。

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荷物を置くゴザが用意されます。

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化粧の間。

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セキュリティボックスは、ノートPCも入るサイズ。

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冷蔵庫には、

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ジュース各種が無料サービス。
グラスには、飲み口に紙がつけられています。

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ウィスキーミニチュアボトルは有料です。

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こちらには、

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コーヒーも置いてありました。

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こちらは水回り。

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お手洗は2つあって、1つは様式、1つは和式。壁も床もしっかりと磨かれていました。

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アメニティーは、柊家オリジナル。

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中身はちょっといい普通の歯ブラシ、カミソリです。

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内風呂。
壁面には、柊の絵が描かれていました。

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内風呂には、客が到着する前に、お湯を張るそうです。
ヒノキの蓋は、保温性に優れているようで、翌朝でも温かったです。

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部屋は広々。設備は、歴史を重ねつつ。手を抜けばすぐに不快につながりそうなところ、本当に隅々まで清掃が行き届いています。

街なかにありながら、屋外の音は、よほど耳を澄まさなければ、気付かない程度。
廊下の声と足音が聞こえるのは、ご愛嬌です。

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さて、館内の家族風呂に向かおうと、内線をかけます。

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内線の宛先は、フロントでも部屋係でもなく、浴室係。
空いているので、お風呂の温度確認します。との返答で、数分後に折り返しの内線が来ました。

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家族風呂に向かえば、羽織姿の下足番が、お風呂係として待っていました。
浴室の説明を受けて、入ります。

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タオル、バスタオル、アメニティ完備。

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タオル、バスタオルも柊の柄です。

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ステンドグラスの家族風呂。
柊屋旅館は温泉ではないので、沸かし湯です。
客が来る前に、浴槽の蓋を開けて、整頓がされていました。

さっと入って、適当な時間であがりましたが、
脱衣場から外に出れば、お風呂係が待機していました。
そのまま部屋に案内してくれます。

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すぐに仲居さんが、湯上がりの冷茶を持ってきてくれました。
伝統的な和装の仲居さんです。

柊屋旅館は、客の動きに合わせていつでも対応できるよう、潤沢にスタッフが配置されている様子です。
効率性を全く求めない感じ。これが名門旅館のスタンスなのでしょう。

宿泊客には、希望されれば館内の案内をしているそうで、
新館を含めて見させてもらいました。

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本館(旧館)。30号室。

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【本館30号室】和室。

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【本館30号室】庭に面した縁側がリニューアルされた部屋です。

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【本館30号室】内風呂。

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本館(旧館)2階。27号室。

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【本館27号室】本館(旧館)2階の窓は、上部が目隠しされており、
外の市街が目に入らないように配慮されています。

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続いて、新館へ。
新館は2006年に完成した、数寄屋モダンがコンセプトの建物です。
新館の1階には広間。
夕食も朝食も通常は部屋食ですが、希望すれば広間にすることもできるとの説明があり、
せっかくなので、朝食会場を広間にしてもらいました。

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新館の広間には、座れるスペース。
鴨川の流れをイメージした空間だそうです。

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新館のエレベーター。

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新館は機能的な空間。最近の高級旅館と比べても遜色ありません。

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新館からの景色は、本館と異なり、開けています。
柊屋旅館が、京都の街並みの中にあることを感じさせます。
本館の建物を眼下に。

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【新館61号室】。

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【新館61号室】踏込から。

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【新館61号室】本間。

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【新館61号室】ごろんと寝転べる空間が用意されていました。

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【新館63号室】。

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【新館63号室】板敷の廊下。両側に部屋があります。

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【新館63号室】本間。

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【新館63号室】もう一つの部屋。こちらにも寝転べる空間。

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【新館63号室】内風呂。

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【新館63号室】お手洗い。

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【新館54号室】。

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【新館54号室】書斎のようなリビング空間と、ベッドルーム。

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【新館54号室】水回りとお手洗い。

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【新館54号室】内風呂。

柊家旅館の本館と新館は、全然コンセプトが違いました。
本館(旧館)は、文化財に泊まるという経験ができます。
新館は、ピカピカの機能性のある空間です。
そして、本館も新館も、ほとんどが違う形の部屋でした。

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本館の談話室。

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柊家旅館のお土産は、工芸品が中心。

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お茶菓子で出しているお菓子と、柊屋旅館オリジナルのタオル。

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工芸品と、オリジナルのシャンプー・せっけん類。

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さて、下駄を借りて、柊家旅館の周囲を少し散策してみました。

柊家旅館_183
佇まいが美しい数寄屋造りの柊屋旅館。

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柊家旅館の前の麩屋町通りは、一方通行の小さい筋ですが、
意外にも、車通りは多かったです。

柊家旅館_184
周辺は、京都の風情ある街並み。
おとうふさんがありました。平野とうふ。
このときは、あとで登場するとは思いませんでした。


さて、夕食の時間となりました。
夕食時間は、18時~19時半からの選択。18時からにしました。

仲居さんによって部屋食の準備がすすめられます。
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夕食のセットがととのいました。
はい、もう高級。美しいお膳です。

柊家旅館_135
お品書き。

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グラスにも、柊の紋様。

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柊家旅館のドリンクメニューは、日本酒はもちろんですが、ワインの種類が豊富。
柊家旅館ドリンクメニュー1/8

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柊家旅館ドリンクメニュー2/8

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柊家旅館ドリンクメニュー3/8

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柊家旅館ドリンクメニュー4/8

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柊家旅館ドリンクメニュー5/8

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柊家旅館ドリンクメニュー6/8

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柊家旅館ドリンクメニュー7/8

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柊家旅館ドリンクメニュー8/8

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お酒は、利き酒セットにしました。
徳利は、雪を模した細かく砕いた氷に刺しての提供。おしゃれです。

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食前酒 招福 特別純米
    京の輝き 夏酒

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先付 水無月豆腐 蓴菜
   山葵 喰い出し 柚子

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   車海老 雲丹 すっぽんぜりぃ

スプーンを手に取るとずっしり重く、
すっぽんは、うまみぎっしりでした。

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続いてお椀。
これも柊の柄です。

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椀 鱧吉野 成平隠元
  百合の花 柚子 梅肉

椀を開くと、美しい!目から楽しませる料理です。
京料理らしいつつましい味付けながら、すすりが進みます。
はもは、ほろほろと崩れるように口の中に流れ込み、梅肉が良いアクセントでした。

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造り 本日のつくり
ミズダコ梅肉のせ、和歌山のケンケン鰹、目板鰈。

なんで刺身ですら、柊家旅館の料理となると、こんなにも美味しさが違うのでしょう。

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焼物 鮎塩焼き 蓼酢
   万願寺とうがらし

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小鮎です。骨を感じず、頭から尻尾まで柔らかく食べれました。

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続いての器は、

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凌ぎ 鱧寿司 がり

蓋を開けると、ふわっと山椒の葉の香り。
ずっしりとした押し寿司です。

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進め肴 鮑 丸十 とまと
    芋茎 南瓜 冬瓜
    みにおくら 石川芋
    振り柚子 白和え衣

冷製でした。鮑も冷製とは珍しい一品です。
それぞれに炊いたもの、生のもの、が丁寧に盛り付けされていました。

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煮物 賀茂茄子揚げ出し
   鰻 大根おろし
   生姜 削り節

鰹節が踊っているくらい、温かい提供。
茄子と思って口に放り込んだら、強いうまみが。

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鰻がいました。

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最後に、ご飯。

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食事 新生姜御飯
  (新潟県魚沼産こしひかり)
香の物 水茄子 青瓜
留椀 赤出汁 冬瓜 茗荷 粉山椒

山椒の効いた赤出汁。
香の物に添えられたのは、時鮭のぬか漬け。バターを塗ったかのようにねっとりとしたうまみでした。

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果物 西瓜 さくらんぼ ゴールデンキウイ
西瓜は季節の先取りです。

ああ美味しかった。柊屋旅館の夕食は、全てが外れなく、美味しい料理でした。
奇をてらった演出はありませんが、正統の京料理として最上級です。
料理長は定年で、一昨年2020年に変わったそう。副料理長が昇格し、少し新しさも入り、味は変わったらしいです。

夕食終わりに、仲居さんからお風呂はいかがですかと聞かれました。
入浴中に、布団を敷くそうです。予約をお願いしました。
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指定時間になって、お風呂係からの電話。
家族風呂。リニューアルされた檜張りの風呂へ。
一番風呂で無いでしょうけれども、しっかり清掃されていました。

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部屋に戻れば、布団が敷かれており、

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緑茶、ほうじ茶と、豆入り京せん が用意されていました。

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布団に入り、

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就寝。おやすみなさい。


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翌朝。
庭に光が射し込む朝です。

朝食時間は、7時~9時からの選択。
和食か洋食からの選択で、今日は和食にしました。
場所は、部屋食から変えて昨日指定した、新館の広間にて。
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5分前くらいに、部屋をノックする音。
仲居さんに案内されて、新館の広間へ向かいます。

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席はこちら。
静寂の空間です。

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掛けられている紙は、フェルトのような手触り。
ひざ掛けに利用ください、との案内。そういう工夫もあるのですね。

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最初のセット。

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ごはんを仲居さんによそってもらって。手元の所作にも品があります。

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柊家旅館の朝食のシンボルは、湯豆腐。

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炭で温められています。

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仲居さんによそってもらって。

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豆腐は、麩屋町通りの数軒隣にある平野とうふから。
濃厚なしっかりとした味でした。

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朝食が全部そろいました。

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絞りたてのオレンジジュース。

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のり、ちりめん山椒。薬味しょうがねぎ。

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右手には、

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魚は、笹がれい。ほっかほか。

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海苔は、和紙に包まれて。

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炊き合わせを開けたときのぬくもりは、幸せを感じさせました。
出汁巻き玉子も温かくふわふわでした。

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朝食後、部屋に戻れば、朝刊の朝日新聞が置いてあり、
仲居さんが、ひやしあめを持ってきてくれました。
生の生姜が効いてて、品のある甘さでした。

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精算は部屋にて。
支払いを終えてチェックアウトしました。

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最後は、女将さんと仲居さんが門前でお見送り。もちろん辻を曲がるまで。

柊家旅館
名門旅館。それでいて、気取ったサービスではない。家に帰る、という感覚に近いという気持ちが分かります。
本館(旧館)は文化財に泊まるという経験が出来ます。ピカピカの機能性を求めるなら新館へ。料理はどちらも同じです。
食事も、評判に違わない京料理。近隣のホテルに泊まって、夕食を食べにくるのもアリ。
こういうのが一流なんだと学ばせていただきました。

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 「西村屋本館」(関西/城崎温泉)
 「料亭旅館やす井」(関西/彦根)

柊家旅館
料金・基本情報はこちら ▶ 柊屋旅館


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滋賀県彦根にある、料亭旅館やす井に行ってきました。
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東京駅から東海道新幹線ひかりで2時間余り。

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米原駅で新幹線から乗り換えます。

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米原駅から東海道線で5分。

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彦根駅に到着です。

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メインの西口ロータリーには、

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彦根藩初代藩主の井伊直政の銅像があります。

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送迎は、反対の東口から。

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ワゴンでのお迎えです。

駅から宿の送迎で3分。

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料亭旅館やす井に到着です。

趣のあるのれんの門ですね。期待値が上がります。

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庭をすすみ、

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館内へ。

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靴を脱ぎ、そのまま部屋に案内されます。

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和の琴のBGMが流れています。

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今日の部屋は、廊下を曲がり、一番奥の、

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本館 紅葉(もみじ)の間。

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部屋の前の突き当たりにも、香が焚かれていて、いい匂いです。

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踏込から、

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本間10畳。

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本間を反対から。

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窓の向こうは、つつましい庭園。

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町中の民家に隣り合っていますが、高い建物はありません。
左隣に見えるのは、囲炉裏の間。

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控え2畳。

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浴衣を用意頂いています。

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冷蔵庫の中は何もなし。

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水回りは、

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洗面所。

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アメニティは、ありものであり、こだわりは感じません。

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内風呂。

お手洗いも、設備は新しくはありませんが、
掃除は行き届いており、清潔です。

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宿帳は部屋での記入です。
ありもののバインダーにありもののボールペン。趣は無いかな。

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お茶も部屋での提供。

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お茶菓子は、彦根の餡菓子 埋れ木。

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では鍵をとり、早速、大浴場へ。

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本館の廊下をすすみ、

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大浴場 紫陽花。

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手前には、麦茶が用意されました。

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脱衣場。

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もちろん、タオル・バスタオル完備です。

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内風呂。
温泉ではありません。地下水の沸かし湯。

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木造の湯屋になっています。

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洗い場。

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露天風呂。

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小さな庭園に、景色はありませんが、
風が抜けるつくりになっています。

風呂の後には、再度外出しました。
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玄関で靴を出してもらいました。

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この下足箱、工夫あり。
紙に部屋名と客名が書いてあるのですが、
閉じると客名が挟まり、見えなくなるすぐれものでした。

宿から、散策しながら彦根城に向かいました。
徒歩で20分余りの距離です。
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やす井の駐車場に隣接した場所に、
やす井直営店のお食事処 しる万 があります。
しっかりとした幕の内弁当から、うどん・唐揚げ定食まである、
料理で有名なやす井なのに、不思議なお店です。

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彦根城の堀端に近づくと、
おしゃれな店構えが目に入りました。

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たねや。
東京の百貨店にも入っている、近江八幡の最中の有名店です。

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最近は、洋菓子も作っているとのことで、隣のクラブハリエ。

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バームクーヘンが有名です。

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堀の内に進み、

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彦根城の入口。

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料金所を抜け、坂をのぼり、

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太鼓門櫓を抜けると、

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本丸、国宝彦根城天守です。

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天守をのぼると、
琵琶湖を一望の立地です。

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本丸の反対側の展望台からは、
佐和山城跡を望みます。
中央の手前の山が佐和山城です。

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ちなみに、彦根といえば、ひこにゃん。
初代ゆるキャラグランプリです。
所定の時間になると、着ぐるみが登場するのだとか。
パネルは、いつでもいます。

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彦根城からの帰り道は、
夢京橋キャッスルロードを通って。

城下町をイメージした、町屋風の建物と、散策に適した街並みが作られています。和菓子、洋菓子から近江牛の店まで、軒を連ねています。
やはり、こういう散策できる道があるかどうかが、元気な観光地になるか否かの前提だと思うのです。

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横道も一部は散策の道に開発されています。

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四番町スクエア。
大正モダン風のエリアのようです。

そのまま宿に向かって歩き、
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やす井の脇玄関に到着。
夕暮れで明かりが灯り、よりいい雰囲気に。

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明かりが灯った正面玄関も写真に撮ってみました。

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庭の途もいい感じ。


宿に戻ったら、館内を見させてもらいました。
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売店。
自家製のお土産が中心です。

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お茶菓子であった、埋れ木 も置いてありました。

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【本館特別室 囲炉裏の間】。

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【本館特別室 囲炉裏の間】廊下から、

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【本館特別室 囲炉裏の間】本間10畳。

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【本館特別室 囲炉裏の間】寝室8畳。ベッドです。
足が悪いのでと、ベッド希望されることがあるとのことですが、

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【本館特別室 囲炉裏の間】部屋の中を見て回ると、

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【本館特別室 囲炉裏の間】部屋の中には段差多く、
足が悪い方におすすめというわけではありません。

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【本館特別室 囲炉裏の間】次の間8畳。

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【本館特別室 囲炉裏の間】部屋のメインの 囲炉裏 です。

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【本館特別室 囲炉裏の間】部屋に合わせて、民芸も飾られています。

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【本館特別室 囲炉裏の間】水回り。

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【本館特別室 囲炉裏の間】内風呂。

続いては、新館へ。
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新館の廊下を進み、

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【新館 雲母(きらら)の間】。
本間12.5畳。

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【新館 雲母の間】庭に面する広縁。

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【新館 雲母の間】次の間10畳。

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【新館 雲母の間】水回り。

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【新館 雲母の間】アメニティは、本館同様ありものにて。

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【新館 雲母の間】内風呂。

以上で館内の見学は終了です。


では、お楽しみの夕食へ。
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食事処は、常盤の間です。

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簀戸と襖で区切られた中の、一席。

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重厚な雰囲気の椅子テーブルです。

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テーブルは、スポットライトに照らされて。

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最初のセット。
はい、もう満足確定。
とても期待値が高まります。

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やす井の膝掛け。利用後はお土産となります。

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御献立。

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アルコールは、良い値段のするものがラインナップ。

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ビールは普通ですが、

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ワインが多種です。

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食前酒 福のしずく
近江高島の酒です。

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先付 鯖へしこ 湯葉
    林檎 香味野菜
   甘鯛薯蕷蒸し
    銀杏 占地 木耳

蒸しの器を持って、とても温かい。この時点で、もう高級です。

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造里 本日のお造りあしらい一式
    鮒の子付き まぐろ まぐろの皮

少し食べてしまってからの写真です。
近江といったら、やはり鮒ですね。
まぐろの皮というのも珍しい。
もちろんわさびは、本わさびをすりたて。

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椀盛 冬瓜すり流し仕立て
    天然鰤 海老芋 壬生菜

椀でありながら、身がしっかりとした鰤が入っていて、
すり流しと相まってうまみが強い。美味。

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強肴 特選近江牛逸品

しゃぶしゃぶとローストビーフから選べるところ、
ローストビーフを選びました。

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口直し みぞれ酢
     貝柱 柿 もって菊

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焼物 かます 飯 杉板焼
    日野菜 揚げの炒め煮

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葉を取ると、
竹皮の紐で結ばれています。

ほどいて杉板を取ると、

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かますが二枚。
間の飯も、餅米で、良い感じに味が染みてて美味!

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留肴 手打ち蕎麦
    穴子天ぷら

おろしは伊吹大根。辛めです。

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食事 新近江米
   香の物 赤だし

自家製のちりめん山椒が美味い。

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ごはんは釜炊き。おかわりをし続けましたが、なお残り。

そうしたら、余ったご飯を「おにぎりにしましょうか?」
と声をかけてくれました。
もちろんお願いしました。

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水菓子 本日のデザート
    メロン、みかん、キウイ、わらび餅、あんこ

食事内容は、盛り付けの演出から目に鮮やか、味良く、
最高級の内容です。
料亭旅館の名前に違わない食事でした。
大満足。

食事処、普通のレストラン同様、他のお客様がいるのは構わないのですが、
客室サイズの閉じられた空間で隣の声が通るのはちょっと過ごしつらい。
BGMでも入れてもらえると、よりありがたいです。

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食後には、玄宮園のライトアップに案内いただきました。

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草履を履き替えようとしたところ、
わざわざ足袋をご用意いただき。

ワゴン送迎車にて、玄宮園へ。

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錦秋の玄宮園ライトアップです。

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玄宮園は、井伊家の旧大名庭園です。

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ライトアップされた彦根城天守を望みます。

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錦秋の玄宮園ライトアップは、
通常日中のみ公開の玄宮園を、11月のみ夜間公開しているものとのことです。

帰りも送迎車にて送っていただき、
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部屋に戻れば、布団も敷かれており、

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釜に残ったご飯でのおにぎりが部屋入れされていました。
散策後にちょうど良いです。

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用意されていた寝巻用の浴衣に着替え、

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おやすみなさい。


翌朝。
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朝一で朝風呂に向かいます。
前夜と男女入れ替えとなっています。

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脱衣場。

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こちらは、内風呂のみ。

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部屋には朝刊が届いていました。

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朝食は、夕食と同じ、常盤の間。

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朝食が全部セットされました。
魚は、前夜に選択した かれい にて。

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食後は、紅茶の提供でした。

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チェックアウトして、
送迎車にて彦根駅まで送って頂きました。
朝の光と、晩秋の清冽な空気で、改めてきれいな庭の景色でした。

料亭旅館やす井
食事が別格のものでした。盛り付けの演出から目に鮮やか、味良く、最高級の内容です。
実際に、地元では、料亭として認識されており、食事での利用が多いとのこと。

一方、宿泊をする必要があるかというと、
設備の優位性が強いわけでなく、温泉でもないですから、必須ではないかなと。

近隣のホテルに泊まって、夕食をやす井にて、とした方が、
費用的にはぐっと抑えられるかな。

ところで、やす井の支配人は、全国の旅館を数百件泊まり歩いたとのことで、
旅館についての知見が極めて深いです。
近頃、伊豆のお宿うち山の支配人から、やす井に移ってきたとのこと。
これからの宿の進化に期待です。

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料亭旅館やす井
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